【2022年】電動タイラバリール、シマノ「プレイズ」と「フォースマスター」比較。コスパ最強は!?

電動タイラバできるシマノ電動リール。プレイズとフォースマスター
手巻きでは不可能な完全な等速巻きが可能で、これまでキャッチできなかった真鯛も狙えるポテンシャルを持っている電動タイラバ。
最近シマノでは電動タイラバを意識した小型電動リールのラインアップが増えてきていて、代表的なものとして「プレイズ」シリーズと「フォースマスター」シリーズがあります。

フォースマスターの方が上位機種で金額が高い!!っていうのは分かるんだけど、ほかにどういった違いがあるの?
予算に余裕があるなら上位機種のフォースマスター選べば間違いないんだろうけど、できるだけお金をかけずに自分がしたい釣りをできるならそっちの方がいいですよね。
ということで200~800までサイズ別に性能や機能、金額をまとめて比較してみました。
必要な機能、逆に不必要な機能を見極めて、みなさんのタイラバ用電動リール選びの参考になれば幸いです。
200サイズ
まず200サイズは2021年に新登場したシマノ電動リール最軽量モデル「フォースマスター200」。
フォースマスター200/201(DH)


- ギヤ比:8.2
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):395
- PE糸巻量(号ーm):0.8-270、1-300、1-220、1.5-150
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
- ベアリング数(S A-RB/BB/ローラー):7/2/1
- シマノ巻上力(kg):27
- 最大巻上速度(m/分):195
- 本体価格(円):83,300

- ギヤ比:8.2
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):385
- PE糸巻量(号ーm):0.8-270、1-300、1-220、1.5-150
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
- ベアリング数(S A-RB/BB/ローラー):7/2/1
- シマノ巻上力(kg):27
- 最大巻上速度(m/分):195
- 本体価格(円):83,300
フォースマスター200の特徴
2021年発売。(201、201DHは2022年)発売。
極細ライン対応、自重395g(DHモデルは385g)という軽量さなど、ダイワ製含めても最もライトな電動リール。
フォースマスターシリーズ新型モデルに搭載されている「タッチドライブ」とは従来のダイヤルを回すのではなく、増速、減速操作をシーソー型感圧スイッチで行う機構。
親指の屈伸動作で微妙な速度調節ができますが、1回押すごとに1速ずつ変速できる機能もあります。
ダイヤルでは1速ずつ調整しようとすると勢い余って2速以上変速してしまうこともありますが、タッチドライブだと1速ずつ確実に変速できます。
タイラバにおいては超スロー巻きで1速ずつスピード変化させていきたい時に役立つでしょう。
また、「スピードクラッチ」も搭載。
従来はクラッチOFF時はクラッチをプッシュしていましたが、ON時はスプールの横にあるリターンクラッチレバーをプッシュするか、ハンドルを回すなどスプールから一度指を離す必要がありました。
しかし「スピードクラッチ」搭載でクラッチON/OFF動作ともにクラッチをプッシュすることで可能に。
これによりサミングしながらフォールしている時に、片手でスプールから指を離さずクラッチONすることができます。
フォール速度を速くするため極力ブレーキを掛けずにフォールさせると着底時にバックラッシュすることがありますが、サミングしながらフォール、着底、クラッチONまでの一連の動作が片手で可能に。
「電動超スロー巻上げ」、「超微変速制御」は超低速巻きができるうえ、低速時の巻上速度調節をより細かく設定できるという機能。
低速巻きにアタリがある時に細かいスピード調節できることで、より効果的なヒットパターンの分析ができるようになるなど、タイラバにおいては大変有効な機能ですね。
「速度一定モード」は潮流などの負荷がかかっても一定の巻上速度を維持する機能。
また従来スプールの回転数で制御し電動回転していたため糸巻量によって巻上速度が若干変わってしまっていましたが、「電動等速巻き制御」により糸巻量に影響されず完全に等速巻きができるようになりました。
そしてこれもタイラバに有効なモーターONで電動巻上中にクラッチOFFにするとモーターも自動でOFFになる「モーター&クラッチ連動機能」搭載。
これまで電動タイラバにおいて、巻上後フォールさせるためにモーターOFF→クラッチOFF、そして着底後再度電動巻上開始するためにクラッチON→モーターONという手間が必要でした。

モーターONのままでクラッチON/OFF作業も可能ですが、モーターの寿命を縮めるので推奨されていません
そういった手間をこの「モーター&クラッチ連動機能」で省くことができます。
(クラッチON後、モーターONになるまで一瞬のタイムラグはあります)
他に「MUTEKI MOTER+」搭載で小型リールながらモーターのトルク、パワー、耐久性がアップ。
また「海底・魚群水深表示」機能で船に探検丸親機が搭載されていれば、リール単独で水深、海底変化、魚群反応まで表示することができます。
さらに「Sコンパクトボディ」によりリール本体がコンパクトになってだけでなく、従来左手側にあった電源ケーブルが右側に移動。
これにより握りやすさ、操作性がアップしています。
最後にちょっとした機能ですが、「e-エキサイティングドラグサウンド」という機能も搭載されています。
これはドラグが引き出されたときに「ピッピッピ…」と電子音が鳴る機構でこれまでの「ジッジッジ…」とは違い近未来的なドラグ音システムです。

ドラグ音マニアにはたまりませんね(笑)
600サイズ
600サイズは「プレイズ」「フォースマスター」ともラインアップあり、比較をまじえて。
プレイズ600

- ギヤ比:5.5
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):470
- PE糸巻量(号ーm):2-300、3-200、4-150
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):59
- ベアリング数(BB/ローラー):5/1
- シマノ巻上力(kg):15
- 最大巻上速度(m/分):155
- 本体価格(円):55,000
プレイズ600の特徴
2016年発売。
シマノ、ダイワ製でタイラバ向きの電動リールの中では実売価格約40,000円と最安。
(※シマノプレミオっていうのがもっと安いけど、タイラバ向きではない)
フォースマスターシリーズに搭載されているスマートダイヤルはなく、片手でのモーターON/OFF操作は難しいです。
(プレイズ800に搭載されているチョイ巻き/止めスイッチもありません)
またシングルハンドルのみでダブルハンドルモデルはなし。
ただ安いとはいえ、自重470gで十分軽量の範囲ですし、最大ドラグ力5kg、シマノ巻上力も15kgとタイラバ用としては十分のパワーを備えています。
ほかにフォースマスターシリーズにも搭載されている「電動超スロー巻上げ」や「速度一定モード」などは採用されており、潮流の負荷などに影響されずに等速巻きが可能。
以上のようにタイラバ用で片手操作が必須ではなく、予算が厳しい!安い電動リールを探している!という方にはオススメ。
フォースマスター600(DH)/601(DH)

- ギヤ比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):8.0
- 自重(g):495
- PE糸巻量(号ーm):2-300、3-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):53
- ベアリング数(BB/ローラー):9/1
- シマノ巻上力(kg):46
- 最大巻上速度(m/分):195
- 本体価格(円):87,500

- ギヤ比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):8.0
- 自重(g):500
- PE糸巻量(号ーm):2-300、3-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):53
- ベアリング数(BB/ローラー):9/1
- シマノ巻上力(kg):46
- 最大巻上速度(m/分):195
- 本体価格(円):87,500
フォースマスター600の特徴
2018年(601は2020年)発売。
上述の「フォースマスター200」でも搭載されている「タッチドライブ」「スピードクラッチ」「MUTEKIMOTOR+」はじめ「eエキサイティングドラグサウンド」「モーター&クラッチ連動機能」…などなどの機能は網羅。
プレイズ600とフォースマスター600の違い
「プレイズ600」と「フォースマスター600」との実売価格差は約15,000円~20,000円。
というのも「プレイズ600」は「プレイズ400」を糸巻量を増やしただけのモデルのため、糸巻量基準で600サイズにカテゴリーされているためです。
それだけでなく、「フォースマスター600」には新機能もたくさん搭載されていますので、以下箇条書きにて大きな違いを書いておきます。
- 最大ドラグ力5kg→8kg
- 自重475g→495g(600DHは500g)
- ベアリング数 BB/ローラー5/1→9/1
- シマノ巻上力15kg→46kg
- 最大巻上速度155m/分→195m/分
- タッチドライブなし→あり
- クイックリターンクラッチ→スピードクラッチ
- 海底・魚探水深表示機能なし→あり
- MUTEKI MOTOR+なし→あり
- Sコンパクトボディなし→あり
- ダブルハンドルモデルなし→あり
- モーター&クラッチ連動機能なし→あり
- 超微変速制御なし→あり
- ファイアマッハシステムなし→あり
- 電動等速巻制御なし→あり
- e-エキサイティングドラグサウンドなし→あり
- チョイ巻き/止めボタンなし→あり
これだけの機能の差があって実売価格2万円弱であれば、「フォースマスター600」の方がお買い得感あり。
800サイズ
最後に800サイズからは「プレイズ800」。
プレイズ800
- ギヤ比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):10.0
- 自重(g):615
- PE糸巻量(号ーm):3-300、4-250
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
- ベアリング数(S A-RB/BB/ローラー):6/2/1
- シマノ巻上力(kg):49
- 最大巻上速度(m/分):190
- 本体価格(円):58,000
プレイズ800の特徴
2017年発売。
シングルハンドルのみでダブルハンドルモデルはありません。
チョイ巻き/止めスイッチがプレイズシリーズ初採用により、片手操作がなんとか可能になります。
ただ、モーター&クラッチ連動機能は搭載していないため完全片手操作しようとすると、着底後巻上開始までクラッチON→チョイ巻きスイッチONする間の一瞬タイムラグができます。
さらにチョイ巻きスイッチは任意の設定スピードでの巻上のため変速はできないですし、自重600gオーバーはちょっとシンドいかも。
ということで操船が忙しい時とかだけに使う程度で完全片手操作はできなくはない、ぐらいの補助的に考えておいたほうが良さそうです。
その他、「MUTEKI MOTOR+」採用によりモーターパワーが大幅にアップしています。
ちなみに「プレイズ1000」もラインアップにありますが、糸巻量の違いだけでほかスペックは同じです。
まとめと電動タイラバにオススメ電動リール

以上「プレイズ」シリーズと「フォースマスター」シリーズの比較をしてきました。
- モーター性能
- 片手操作に便利な機能の有無
すべてのサイズを通して大きな違いは、モーター性能の違いと、「スマートダイヤル」や「タッチドライブ」など、片手操作に便利な機能が付いているかどうかで、片手操作をたくさんしたい方は迷わずフォースマスターシリーズの選択になるでしょう。
逆にそこまで片手操作を希望しないのであればプレイズシリーズでも電動タイラバには十分なパワーを持っています。
以上の違いを踏まえた上で個人的に電動タイラバにオススメは、
ダントツで「フォースマスター200」。
電動タイラバにオススメのコスパ最強リール フォースマスター200


というのも電動タイラバ専用と考えた時に、200~400で十分であることが多いため。
パワーが小さい代わりに、タイラバでは大きな武器となる軽量であり、極細ラインを使う事もできます。
電動タイラバ専用ではなく、電動ジギングやノマセ釣りなど青物なども対象になる釣りを兼用したいなら600以上がいいと思います。

あとはどっちにするかは予算次第ですが、僕なら片手操作が多いため「フォースマスター200」ですかねー