とにかく安くて使えるタイラバロッドは?
安いタイラバロッドを探しているけど、ダイワやシマノは最安モデルで約13,000円ぐらいだからもっと安いのが欲しい!
でも無名メーカーでどんな仕様かもよく分からないのはちょっと…っていうワガママな方に、本記事では「プロックス」と「タカミヤ」というメーカーのタイラバロッドを紹介します。
そこまでメジャーではないメーカーたちかもしれませんが、まずプロックスといえばバッグやタモ網、ハサミなど釣り用品メーカーとして有名で毎年フィッシングショーにも出展されているメーカー。
そのプロックスが実はロッドやリールも製造していて、それがまた安いのです。
またタカミヤは西日本を中心に展開している「釣具のポイント」を運営しているメーカー。
こちらも安い割に高スペック商品があったりして、メーカーのこだわりがない方にはガンガン使える好評なロッドやリールがあります。
ということで早速みてみましょう!
タカミヤ HB CONCEPT ライトステップ タイラバ
まずはタカミヤ「HB CONCEPT ライトステップ タイラバ」。
アンダー5,000円と本記事内では最安ロッド。
ライトステップ タイラバのラインアップ
ライトステップ タイラバ 195M
全長:1.95m 自重:140g 適合ルアー:~100g 適合PEライン:-1.2号 定価:4,800円
ライトステップ タイラバ 195MH
全長:1.95m 自重:152g 適合ルアー:~120g 適合PEライン:-1.5号 定価:4,800円
ライトステップ タイラバの特徴
MとMHモデルがあり、どちらも胴調子モデル。
カーボン素材の超激安タイラバロッド!
また安物ロッドにありがちなグラス素材が多いパターンではなく、「ライトステップタイラバ」はカーボン含有率92%。
グラスではなくカーボン割合が多い=軽くて感度が良いってことですね。
自重約140~150gは上位モデルと比べると若干重いといえば重いですが、及第点レベル。
195cmという長さや対応ルアーウェイト、適合ラインなどオールマイティにいろんなフィールド、状況で使えるでしょう。
初心者の方の初めての1本はもちろん、サブロッドとして常備しておくにもこの価格であればお買い得かと思われます。
ただ、「もっと軽いタイラバでごく小さなアタリをとっていきたい」とか、逆に「激流の中で重いタイラバで大型を狙いたい」などお考えの場合はそれぞれの状況に特化したロッドを選んだ方がイイですね。
「ライトステップ タイラバ」はオールマイティですが、逆に言うとこういった状況に特化した釣りには不向き。
タカミヤ REALMETHOD TAIRABA-GRII
同じくタカミヤの上位モデル「REALMETHOD TAIRABA-GRII」。
以前販売されていた「REALMETHOD TAIRABA-GR」からいろいろ進化した新型モデル。
REALMETHOD TAIRABA-GRIIのラインアップ
TAIRABA-GRII 68M-T
全長:2.04m 自重:119g 適合ルアー:~120g 適合PEライン:-1.2号 定価:9,800円 チューブラーティップ
TAIRABA-GRII 68MH-T
全長:2.04m 自重:121g 適合ルアー:~150g 適合PEライン:-1.5号 定価:9,800円 チューブラーティップ
TAIRABA-GRII 68H-T
全長:2.04m 自重:126g 適合ルアー:~180g 適合PEライン:-1.5号 定価:9,800円 チューブラーティップ
TAIRABA-GRII 68M-S
全長:2.04m 自重:128g 適合ルアー:~120g 適合PEライン:-1.5号 定価:9,800円 ソリッドティップ
TAIRABA-GRII 68MH-S
全長:2.04m 自重:129g 適合ルアー:~150g 適合PEライン:-1.5号 定価:9,800円 ソリッドティップ
REALMETHOD TAIRABA-GRIIの特徴
2019年発売。
チューブラーorソリッドティップが選べる!
ティップがチューブラーとソリッドから選べ、また適合ルアーウェイトなどのバリエーションも増えて、自分のフィールドに合ったロッドをより選びやすくなりました。
一概には言えないのですが、この「TAIRABA-GRII」に関しては「チューブラー→掛け調子」、「ソリッド→乗せ調子」というイメージ。
さらに先径約1.0mm、カーボン含有率98%、自重約120gなど、約1万数千円のダイワ「紅牙X」やシマノ「炎月BB」などと比較しても遜色ない仕様。
アンダー1万円と十分安いタイラバロッドですが、初心者の方にはもちろん、ベテランの主力ロッドとしても十分使えそうなロッドですね。
プロックス 桜魚(さくらうお)SE
続いてプロックス製のタイラバロッドで最安シリーズ、「桜魚(さくらうお)SE」。
実売価格約7,000円ほど。
桜魚(さくらうお)SEのラインアップ
桜魚(さくらうお)SE SKUS61UL
全長:1.83m 自重:153g 適合ルアー:20~80g 適合PEライン:0.6-1.5号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)SE SKUS61L
全長:1.83m 自重:158g 適合ルアー:30~120g 適合PEライン:0.8-2.0号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)SE SKUS61ML
全長:1.83m 自重:161g 適合ルアー:40~150g 適合PEライン:0.8-2.0号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)SE SKUS61M
全長:1.83m 自重:165g 適合ルアー:50~180g 適合PEライン:1.0-2.5号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)SEの特徴
アンダー1万円の乗せ調子ロッド
1万円を切る価格ながらカーボン割合95%、6:4~7:3の胴調子(スローテーパー)のタイラバロッド。
胴調子=乗せ調子、乗せモデルなどとよく言われますが、アタリがあった際にタイラバの基本動作であるただ巻きし続けることでフッキングさせる、という乗せのタイラバが可能です。
「タイラバ専用ロッド」にしてはちょっとゴツめ
適合ルアーウェイトはもっともライトなモデルで20g~、適合ラインも0.6号~と軽いタイラバにも対応しているように見えますが、自重150gオーバーで先径も約2mmと太いです。
低活性時などにとにかく軽くて小さなタイラバを使用して、ごく小さなアタリもとっていきたいような状況での使用には感度の面で少し不安が残ります。
こういった状況ではやはり軽量で先径が細いロッドの方が感度には優れるでしょう。
ただ、逆にいえばしっかりしたロッドとも言えますので、ライトジギングなどロッドに負荷がかかる釣りに流用しやすいでしょう。
プロックス カブラバ真鯛
同じくプロックスの「カブラバ真鯛」。
実売価格帯も「桜魚SE」とよく似ていて約7,000円。
カブラバ真鯛のラインアップ
カブラバ真鯛 KRM190L
全長:1.9m 自重:175g 適合ルアー:30~120g 定価:OPEN ソリッドティップ
カブラバ真鯛 KRM190ML
全長:1.9m 自重:180g 適合ルアー:40~180g 定価:OPEN ソリッドティップ
カブラバ真鯛の特徴
最近では珍しいグラス素材割合の多いロッド
何よりこの「カブラバ真鯛」最大の特徴はカーボン素材割合が65%と比較的少ない、グラスコンポジット素材であること。
グラスコンポジットとは…
グラス(ガラス繊維)とカーボン素材を組み合わせていること
最近のルアーロッドの主流がほぼカーボン素材に対して、グラス素材が混ざることでいろんなメリットとデメリットがあります。
まずもっとも大きなメリットとしては追従性があること。
粘り強く追従性があり、アタリを弾きにくい
↓
「乗せ」のタイラバにピッタリ
6:4という調子も伴って、乗せのタイラバにはピッタリの仕様になっています。
一方大きなデメリットとしては以下の2点。
- 感度が劣る
- 自重が重い
実際この「カブラバ真鯛」の自重は約180gと、他社製のタイラバロッドと比較してもかなり重いですね。
さらにカーボン割合の多いロッドより感度にも劣ります。
上記のような特性を理解して、粘り強く追従性があることを活かしたタイラバをしたい!っていう割と上級者向けのロッドかもしれません。
プロックス 桜魚(さくらうお)タイラバ
最後にプロックスの「桜魚(さくらうお)タイラバ」。
よく似た名前のロッドが多いプロックスですが、これも約7,000円と価格もよく似ている。
桜魚(さくらうお)タイラバのラインアップ
桜魚(さくらうお)タイラバ SKUTR205UL
全長:2.05m 自重:119g 適合ルアー:20~80g 適合PEライン:0.6-1.5号 定価:OPEN ソリッドティップ
桜魚(さくらうお)タイラバ SKUTR205L
全長:2.05m 自重:123g 適合ルアー:30~120g 適合PEライン:0.8-2.0号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)タイラバ SKUTR205ML
全長:2.05m 自重:127g 適合ルアー:40~150g 適合PEライン:0.8-2.0号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)タイラバ SKUTR205M
全長:2.05m 自重:132g 適合ルアー:50~180g 適合PEライン:1.0-2.5号 定価:OPEN チューブラーティップ
桜魚(さくらうお)タイラバの特徴
最近のタイラバロッドの主流を行くロッド
先ほどの「カブラバ真鯛」がグラスコンポジット素材だったり、結構重かったりで最近の主流とは違う、って話でしたが、こちらの「桜魚タイラバ」はその主流ど真ん中を狙ったロッド。
つまり、「軽い、細い、高感度」というタイラバロッドに求められる3拍子が揃っています。
低活性時に軽いタイラバを使用して積極的にアタリをとっていくような釣りをしたい方には文句なしで「桜魚タイラバ」でしょう。
まとめ
タカミヤとプロックスのタイラバロッド5種類を紹介してきました。
安いながらそれぞれ個性があり、うまくその長所を引き出してやればおもしろそうなロッドたちです。
っていうことで、初心者の方向けにとりあえずオールマイティに使える1本を選んでみました。
始めてタイラバするから特徴とか言われてもよく分からない方へ。
軽くて高感度、そして安い。
とにかくタイラバの最大の醍醐味である前アタリを感知しやすく、釣りを楽しみやすいロッドです。
以上1万円以下で安いけどそれなりに有名メーカーで、それなりに使えるタイラバロッドたちの紹介でした!
まずはこの辺のクラスから入って、本格的にタイラバをしていくのであればダイワやシマノなどの上位モデルを狙っていくのもいいかもしれませんね!

