シマノタイラバロッド20「エンゲツSS」インプレ。フォールタイラバ&スーパーライトジギングがハマる!
シマノの2020年モデル「エンゲツSS」を買ったのでインプレしてみる
2020年版シマノのタイラバロッドまとめでコスパ最強モデルに選出、どうしても欲しくなった「エンゲツSS B66ML-S」をついに購入しました。
特別定額給付金10万円やPayPayキャッシュバックキャンペーン…いろんな追い風があったためリール「バルケッタFカスタム 150DH」もセットで購入しちゃった…
さっそくタイラバ釣行で使用してみたので、贔屓目線インプレをお届けします。
いつものごとく、基本的に自分が買ったタックルはべた褒め主義ですからその辺は冷静に見てね
商品スペックと写真をさらっと
まず20「エンゲツSS」には大きく「乗せ調子」「掛け調子」「キャスティング(スピニング)」の3種類に分かれます。
その中で今回筆者が選んだのは、フォールタイラバに相性が良いと言われる「掛け調子」。
2種類ある「掛け調子」のうちライトな設定である「B66ML-S/RIGHT」(右巻きモデル)を試してみました。
- 全長:1.98m
- 自重:150g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.6%
- 定価:27,500円
適合ルアーウエイトは30-100gですが、ドテラ流しだとMAX150gという幅広いウエイトに対応。
タイラバに使ってみた!
でさっそく「エンゲツSS」使ってタイラバ釣行してみました。
組み合わせるリールは同じくシマノ「バルケッタFカスタム 150DH」。
フォールレバー搭載モデルで「フォールタイラバ」も試してきました。
フォールタイラバについては「バルケッタFカスタム」レビュー記事にて!
Xシートエクストリームガングリップについて
まず「エンゲツSS」最大の売り「Xシートエクストリームガングリップ」について。
一言で言うと「最高」。
控えめに言っても「最高」だし、ちょっと大げさに言うとオフショア用ロッドとしてはガングリップ形状以外はもう考えられない。レベル。
「Xシートエクストリームガングリップ」のメリット
何がイイって、グリップが手のひらに当たってる面積が広い(ホールド性が高い)ので、ブレにくい。
- リーリングが安定する
- 疲れにくい
- 大型魚とのファイトも楽
タイラバにおいて大きすぎるメリットばかり。
タイラバで重要な等速巻きしやすくなるのはもちろん、1日通して手巻き続けても疲れにくく、大鯛や外道の青物などがヒットしても割と楽にファイトできる。
シマノ公式の紹介動画とか見てても、テスターさんが大物とファイト中に「めっちゃ楽~♪」なんて言われてたり。
まあ大袈裟な。と思ってましたが、自分も実際に使ってみた感想「めっちゃ楽~♪」。
従来のタイラバロッドだと大物がヒットすると絶対手が痛くなったり、疲れたり、リーリングがブレまくったりしますが、当日80cmを超える青物(ブリ)も掛かっても割と余裕をもってファイトできました。
どっちかと言うとリール(バルケッタFカスタム150DH)の方がシンドそうだった
また、電動リールとの組み合わせによる電動タイラバも相性良し。
軽量で小型とはいえずっと持ち続けてると疲れやすい電動リールですが、ガングリップ形状によりかなり疲労感は軽減されます。
そんなこんなで「Xシートエクストリームガングリップ」は個人的には手放せない、オフショアロッドとしてはこれ以外は考えられないレベルの超お気に入りになりました。
ただ、デメリットも。
「Xシートエクストリームガングリップ」のデメリット
2点あって、1つ目が自重が重くなること。
「エンゲツSS B66ML-S」は自重150g、その他のガングリップ採用モデルも軒並み140gオーバー。
シマノのガングリップ採用のタイラバロッドフラッグシップモデル「エンゲツリミテッド」最軽量モデルでも135gと重めであるように、ガングリップの部品が追加で付いている分重くなってしまうのです。
さらに組み合わせていた「バルケッタFカスタム 150DH」もフォールレバー、カウンター搭載ってことで自重225gとタイラバ用としては重め。
しかし重めのロッドとリール、そして主に使用したタイラバも80g~ということでバランスが取れていたためか、そこまで重さは感じませんでした。
「B66ML-S」はMLで適合ルアーウエイト30-100gとはいえ、重めのタイラバに相性良さそうで、150gとかもっと重くてもイケそう。
アンダー200gの軽量リールとか、40gとか軽量タイラバと組み合わせると、少しアンバランス感がでてしまうかも
そしてデメリット2点目、これは個人的には当たらないですが握った感覚に個人差があること。
特に手のひらが小さめの方などはそうかもしれませんが、人によっては握りにくく、従来の小型のトリガーの方が握りやすいという意見も。
検討されてる方はぜひ一度握ってその感覚を試してから購入した方がイイですね
「掛け調子」について
続いて、「掛け調子」について。
タイラバと言えばアタリがあっても等速巻きを続けて半自動的にフッキング!っていうのが従来の釣り方で、それに合わせて乗せ調子(レギュラーテーパー)のロッドが主流でした。
ただ最近は掛け調子(ファーストテーパー)で、アタリに対して積極的にアワセを入れて掛けにいくタイラバというのも流行してきていて、今回購入した「エンゲツSS B66ML-S」も「掛け調子」モデル。
タイラバにおける「アワセ」の楽しみ方
筆者自身もタイラバにおいてアタリに対して掛ける!という習慣がなかったため、アワセが遅れたり、逆に慌てて空振りしたり。っていうのがいっぱい。
ただ、何回かやってると感覚的なものですが、アタリによってアワセを入れる?そのまま巻き続ける?どちらがヒットする確率が高いかというのが分かってきた気が。
モゾモゾッ…としたスカートをついばんでるようなアタリに対してアワセても空振りしますが、針に鯛の口が当たってる金属的な硬いアタリに対してはアワセを入れると掛かりやすい。みたいな。
これまでの乗せ調子ではアワセという動作は必要なかったですが、「どのタイミングでアワセを入れる?」という、必ずしも釣果アップに繋がらなくても、タイラバの楽しみが増えた気がします。
「掛け調子」ならではの感度
感度は感覚的なものだから一概に評するのは難しいけど、「掛け調子」のファーストテーパーであることも相まって目感度はなかなかのもの。
まあ「エンゲツエクスチューン」とか「エンゲツリミテッド」とか上を見ればもっと高感度なロッドもあるのは事実ですが、個人的には「エンゲツSS」で十分高感度ってレベル。
フォールレバー搭載リール「バルケッタFカスタム」との組み合わせによる「フォールタイラバ」でフォール中の違和感や、何より着底が分かりやすいですね。
これまでの乗せ調子ロッドだと着底後タイラバの立ち上げりが「モターッ…」とした感じでしたが、「エンゲツSS」掛け調子モデルは着底後巻上開始するとタイラバがスムーズにシャキッ!と立ち上がる。
釣果アップのためには「アタリに対してアワセを入れるべきか否か?」ということが焦点になりがちなタイラバロッドの「乗せ」「掛け」論争ですが、意外とこの着底後のシャキッとした立ち上がりができることの方が釣果に繋がりやすいのかも。
「SLJ(スーパーライトジギング)」兼用にピッタリ!
そしてもっとも「掛け調子」のメリットを感じたのは、SLJ(スーパーライトジギング)に相性が良かったこと。
タイラバちゃうんかいw
45gとか60gあたりのジグをただ巻きはもちろん、スロージャークからのフォールレバーを活用してフォールで喰わせる、ミドル~ハイピッチジャークもキレがあって操作性Good。
筆者も60gジグをフォールレバー活用によるスローフォール→着底後即ただ巻き立ち上がりでブリがヒット!
「ハイパワーX」と「スパイラルX」によるバットパワーと高感度ソリッド穂先「タフテックα」のコンビネーションによって、ジグの操作性はもちろん、大型魚とのやり取りも余裕あり、SLJにおいて性能を発揮できるのは間違いなし。
もちろんリールのギア比、ハンドル形状などの性能にも大きく左右されますが、ロッド単体で見るとSLJ流用はかなり相性よしでした。
スパイラルガイドについて
シマノの船竿おなじみになりつつある「スパイラルガイド」。
ライントラブルを抑制したり、ブレを抑え等速巻きをサポートしてくれる仕組み。
ですがタイラバってジャーク等のアクションは不必要な釣りですので、釣り中の糸絡みはもともとそんなにないかと。
ただ、従来のロッドはポイント移動時などにロッドホルダーにおいてたり、ちょっとの移動だと手持ち、または足元に立てて置いたり…して次のポイントでタイラバを投入しようとすると穂先に糸が絡んでることが多かったり。
そんな時に「エンゲツSS」は糸絡みが気持ち少ないかな?という印象。
ブレにくい、等速巻きしやすい、というのは「スパイラルガイド」だから!というのはあんまり分からなかった。
「エクストリームガングリップ」による効果で安定して等速巻きできるのは間違いないけど。
まとめ
以上「エンゲツSS B66ML-S」のインプレ、「Xシートエクストリームガングリップ」とか「掛け調子」などについて主に語ってきましたが、最後に簡単にまとめ。
- 「Xシートエクストリームガングリップ」は最高
- 握り感については個人差あり
- 自重150gの重さは感じにくいバランスの良さ
- パワフルで重めのタイラバ、大型魚とのファイトも余裕あり
- 「掛け調子」はフォールタイラバに相性よし
- SLJ(スーパーライトジギング)にはもっと相性よし
- もう1回言う、「Xシートエクストリームガングリップ」は最高
「Xシートエクストリームガングリップ」べた褒めになってしまいましたが、個人的には本当に相性よくて、もう従来のロッドには戻れないレベル。
リーリングのブレが抑えられて、長時間の使用や大型魚とのやり取りも楽で疲れにくい、そして心配していた重さもそこまで感じない。
軽量タイラバを使用するフィネスな釣りは「軽量ロッド×軽量リール」には敵わないけど、80g~など少し重めのタイラバやジグを使う釣りには強いなと。
もう1本ライトなタックルとの使い分けできれば強いとも思いますが、状況、ポイント問わずある程度万能に使うこともできる。
これだけ高性能でいろんな可能性のある「エンゲツSS」約20,000円というのはやはりコスパに優れるロッド、買ってよかった。
これからタイラバはじめ、SLJやタチウオジギング、エサ釣りまでいろいろ使いこんでみようと思います。