【2023年】シマノタイラバロッド「エンゲツ」全5種の金額と機能比較。コスパ最強モデルも選んでみた。

シマノのタイラバロッド「エンゲツ」いろいろあるけど何が違う?

シマノのタイラバロッド「エンゲツ」シリーズって「BB」とか「SS」とかいっぱいあって違いがよくわからない!
シマノタイラバロッド「エンゲツ(炎月)」シリーズは全部で5種類のラインアップがあります。
それぞれのモデルの金額の違いはパッと見て分かりますが、どういった性能の違いがあるのかはちょっと分かりにくい部分も。
また、高額であれば必ずしも万能で最強なロッドかというと実はそうではなく、自分に合ったタイラバや使うポイント、使い方によって最適なモデルというのが存在します。
ということで本記事ではシマノタイラバロッド「炎月」シリーズ全5種の性能や金額、それぞれのモデルごとの違いなどを完全解説。
最後にコスパ最強モデルも選んでますので、長文読むのがめんどくさければ最後のまとめまで飛んでみてね!
※表記の実売価格はAmazonなどでの参考価格です。
約15,000円「エンゲツBB」(2021年モデル)

軽い!ガングリップ!安い!と三拍子揃ったコスパ抜群モデル。
とりあえずタイラバする!なら文句なしの性能。
しかし、積極的に掛けていく!とかフルソリッドが欲しい!という方は上位モデルの検討を。
「エンゲツBB」の特徴
以前は上位モデルに採用され、握りやすいと好評であったガングリップが2021年新登場の「エンゲツBB」でも「Xシート デュアルガングリップ」として新たに採用されました。
これは手首に負担がかからないよう最適化されたグリップで、名前の通りガン(=銃)の持ち手のような形状。
パーミング負荷分散や巻き取りのブレ縮小などが統計上圧倒的に改善されていて、簡単にいうとロッド操作が楽で疲れにくい、巻き取り時にブレにくく等速巻きしやすい、パワーロスなくフッキングしやすい、などの効果があります。

タイラバに必要な動作は、理論上このガングリップの方が優れているということ。らしい
実際使ってみるととにかく握りやすく、リーリングが楽。
自重は他メーカー品と比べると重くなりますが、それをあまり感じさせないほどの持ちやすさで「一度使うと従来のロッドが使えない!」ぐらいおすすめ。
ちなみに上位モデルの「Xシート エクストリーム ガングリップ」と異なり、右巻・左巻は無く共通となっています。
「炎月BB」のベイトモデルは全モデル「乗せ調子」。
一般的な等速巻きからのアタリをはじかず自然に乗せる、というタイラバを得意とします。
反対に積極的に掛けていくタイラバを楽しみたいなら上位モデルの「エンゲツSS」から登場します。※次項で紹介。
この「エンゲツBB」はじめシマノのタイラバロッドの特徴としてベイトモデルはスパイラルガイドが採用されています。
ロッドの手元付近のガイドは従来通り上向きですが、穂先に近づくにつれ徐々に下向きになりもっとも穂先は完全に下向きになっているガイドです。
通常のガイドと比べると、このスパイラルガイドによりブレが抑制され安定感が増し等速巻きがしやすいことと、高感度が実現されました。
2021年モデルで「Xシート デュアルガングリップ」と「ハイパワーX」が新たに採用され定価は据え置き。
逆に自重は重くなってしまった…
- ハイパワーX:外層にカーボンテープをX状に巻きつけてさらにネジレを抑制する強化構造。
- Xシート デュアルガングリップ(ベイトモデル):握りやすく疲れにくいグリップ。
- タフテックα(ベイトモデル):ソリッドの特性を活かして、強度を保ちながらしなやかで繊細に曲がる穂先。さらにそれを長めに確保したロングソリッドティップ仕様。
- ティップ部LDBガイド(S610M):傾斜が付いたガイドによりキャスティング時も糸がらみしにくい。
- 大口径ガイド(Mパワー以上):太めのラインやリーダー結束部のガイドへの引っ掛かりやクラゲがまとわりつくのを防ぐためのガイド。
- ステンレスSiC(トップ)+アルコナイトガイド
- スパイラルガイド:等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
「エンゲツBB」のラインアップ
従来のグリップ部分で分かれるグリップジョイント2ピースモデルのほかに、ロッドの真ん中付近で2本に分けられるセンターカット2ピースモデルも登場し、電車釣行、荷物の多い車内などでの携行がしやすくなりました。
グリップジョイント2ピースモデルが5種類(うち1種はスピニング)、センターカット2ピースモデルが3種類、計8種類のラインアップになっています。
グリップジョイント2ピースモデル
エンゲツBB B69L-S

- 全長:2.06m
- 自重:128g
- 適合ルアーウエイト:20-80g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.0mm
- カーボン含有率:90.4%
- 定価:17,700円
エンゲツBB B69ML-S

- 全長:2.06m
- 自重:132g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.1%
- 定価:18,200円
エンゲツBB B69M-S

- 全長:2.06m
- 自重:137g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.2%
- 定価:18,700円
エンゲツBB B69MH-S

- 全長:2.06m
- 自重:148g
- 適合ルアーウエイト:45-200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:91.1%
- 定価:19,200円
センターカット2ピースモデル
エンゲツBB B69ML-S/2

- 全長:2.06m
- 自重:131g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:93.2%
- 定価:18,700円
エンゲツBB B69M-S/2

- 全長:2.06m
- 自重:141g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.5%
- 定価:19,200円
エンゲツBB B69MH-S/2

- 全長:2.06m
- 自重:147g
- 適合ルアーウエイト:45-200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:93.9%
- 定価:19,900円
スピニングモデル(グリップジョイント2ピース)
エンゲツBB S610M

- 全長:2.08m
- 自重:116g
- 適合ルアー(キャスト):20-70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:88.5%
- 定価:18,700円
約15,000円「エンゲツTT」(2022年モデル)

「エンゲツBB」と同価格帯ですが、こちらは「スパイラルX」採用で若干軽量。
少しでも軽いロッドが欲しい!方はこちらです。
「エンゲツTT」の特徴
カーボン繊維をナナメ方向に巻く「スパイラルX」が採用され「エンゲツBB」より約10gほどの軽量化。
代わりに「ハイパワーX」は非採用となっております。

ハイパワーXとスパイラルX、どっちがイイかは一概には言えない
※スピニングモデルは自重ほとんど同じ。
価格は「エンゲツBB」とそこまで変わらない。
少しでも軽量なロッドを求めるなら「エンゲツTT」がオススメ。
- スパイラルX:縦繊維のシートに内層と外層を斜め方向のカーボンテープでサンド、3層構造にすることで強度アップ
- Xシート デュアルガングリップ(ベイトモデル):握りやすく疲れにくいグリップ。
- タフテックα(ベイトモデル):ソリッドの特性を活かして、強度を保ちながらしなやかで繊細に曲がる穂先。
- 大口径ガイド(Mパワー以上):太めのラインやリーダー結束部のガイドへの引っ掛かりやクラゲがまとわりつくのを防ぐためのガイド。
- ステンレスSiC(トップ)+アルコナイトガイド
- スパイラルガイド:等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
- ソフチューブトップ(スピニングモデル):チューブラー構造の穂先で高感度、かつソリッドティップ並みのしなやかさも持つ
「エンゲツTT」のラインアップ
ベイトモデル4種、スピニングモデル1種の計5種類のシンプルなラインアップ。
ベイトモデル
B69L-S

- 全長:2.06m
- 自重:123g
- 適合ルアーウエイト:20-80g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:80.7%
- 定価:22,500円
B69ML-S

- 全長:2.06m
- 自重:126g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:80.3%
- 定価:23,000円
B69M-S

- 全長:2.06m
- 自重:126g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:77%
- 定価:23,600円
B69MH-S

- 全長:2.06m
- 自重:132g
- 適合ルアーウエイト:45-200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:82.2%
- 定価:24,100円
スピニングモデル
S610M

- 全長:2.08m
- 自重:117g
- 適合ルアー(キャスト):20-70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:93.6%
- 定価:23,600円
約23,000円「エンゲツSS」(2020年モデル)※フルソリは2022年

「掛け」「フルソリッド」が登場。
さらにガングリップが左右専用設計になるなど、よりマニアックなタイラバが楽しめるようになったモデル。
数年前ならフラッグシップモデル並みの性能で2万円台ですから、コスパすばらしいと思う。

「エンゲツSS」の特徴
「エンゲツBB」で採用されていた「Xシートデュアルガングリップ」とよく似ているのだけれど若干違う「Xシートエクストリームガングリップ」が「エンゲツSS」では採用されています。
何が違うのかというと、「エンゲツSS」では左巻き、右巻きそれぞれ専用設計になっていること。
これによりさらにホールド性、パーミング性がアップし(要はより握りやすいってこと)、パワーロスや疲労感の減少が期待できます。
また「炎月CT」や「炎月プレミアム」、「バルケッタFカスタム」などフォールレバーを搭載したリールとの組み合わせで「フォールタイラバ」という釣りをシマノは提唱しています。



このリールのフォールレバーで落下速度を意識的に調整することで、従来アタリがとりにくかったフォール中のアタリもとっていこう!という釣りです。
タイラバしてて着底と同時に食った!みたいな時って、実際はフォール中に食ってきてるってこともあったりするので、これを意識することでさらなる釣果アップが期待できるかも。

タイラバロッドで他社含めこのガングリップ形状は現状まだ普及していませんが、将来的にスタンダードな形状になるかも!?
「エンゲツBB」は「乗せ」「掛け」設定がなく従来の「アタリがあっても巻き続けるタイラバ」に合った、どちらかというと乗せ調子気味でしたが、この「エンゲツSS」から「乗せ」「掛け」モデルが設定されました。
バットパワーを強化しつつタフテックα(しなやかで繊細な穂先)によりアタリをはじかず、積極的に掛けていける仕様になっています。
カーボン繊維をナナメ方向に巻く「スパイラルX」とネジレを抑える強化構造「ハイパワーX」により剛性が上がっています。
簡単にいうと繊細でしなやかだけど、剛性があるからアタリがあったあとにボヨーンとブレずにピタッとシャープに止まるためアタリが分かりやすい=高感度に。
また、大型魚とのファイト時などにもパワフルであるのはもちろん、ジャーク等アクションを入れる釣りにおいても活躍。
タイラバだけでなく、SLJ(スーパーライトジギング)などに流用もしやすいですね。
またキャスティング対応のスピニングモデルではソフチューブトップが採用されました。
ソフチューブトップとはチューブラー構造の穂先で高感度だけど、ソリッドティップ並みのしなやかさも併せもった穂先のことです。
バット部分にはそれなりに強さを持たせているので正確なキャスティングがしやすく、またしなやかなで高感度な穂先で小さなアタリをキャッチしていくことが可能になります。
ワン&ハーフ設計(S72MHを除く)やセンターカット2ピース(S72MH)仕様により、仕舞寸法が140cm未満におさえられていて移動に便利。
これまでの穂先だけソリッド、ではなく全身フルソリッド仕様の「フルソリッド」モデルが2022年より新登場。
ロッドの根本から「よく曲がって、粘り強い」というソリッドの良さを活かして、乗せるタイラバ、そしてアタリを吸収してバラシを抑制。
以上のように上位モデル並みの最新技術がたくさん搭載されている「エンゲツSS」ですが、自重150g前後と重いという弱点も。
シマノの炎月シリーズでガングリップ搭載モデルはしょうがない部分もありますが、究極にライトなタックル設定でタイラバに臨みたい方は注意が必要。

ライトな設定ならダイワ「紅牙」シリーズか、または他メーカーがイイかも
軽量性を追求するのではなく、少し重いですが高機能な上記フォールレバー搭載リールや、電動リールとの組み合わせがバランスも保てて相性よし。

ガングリップのおかげで重量ほどの重さは感じません
そして筆者も「エンゲツSS B66ML-S」購入。
フォールタイラバについてやタイラバ以外に使ってみた感想など詳細なインプレはコチラの記事で。
「エンゲツBB」との違いは「スパイラルX」追加と左右専用設計になったことで実売価格約5,000円アップ。
また「掛け調子」モデルはシマノタイラバ専用ロッドの中では最安。
- スパイラルX:縦繊維のシートに内層と外層を斜め方向のカーボンテープでサンド、3層構造にすることで強度アップ
- ハイパワーX:外層にカーボンテープをX状に巻きつけてさらにネジレを抑制する強化構造。
- Xシート エクストリームガングリップ:握りやすく疲れにくい左右専用設計のグリップ。
- タフテックα(ベイトモデル):ソリッドの特性を活かして、強度を保ちながらしなやかで繊細に曲がる穂先。
- CI4+(リールシート部):シマノ独自のカーボン素材をリールシート部に採用することで軽量かつ高強度、高感度で操作性もアップ
- 大口径ガイド(B610M-S、B610MH-S):太めのラインやリーダー結束部のガイドへの引っ掛かりやクラゲがまとわりつくのを防ぐためのガイド。
- ステンレスSiC(トップ)+アルコナイトガイド
- スパイラルガイド(左右専用設計):左巻、右巻それぞれ専用設計のスパイラルガイド。等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
- ソフチューブトップ(スピニングモデル):チューブラー構造の穂先で高感度、かつソリッドティップ並みのしなやかさも持つ
「エンゲツSS」のラインアップ
乗せ調子モデルが4種類と掛け調子モデルが2種類、そしてキャスティングタイラバ対応のスピニングモデルが2種類、そしてフルソリッドモデルが3種類追加になり計11種と豊富なラインアップ。
商品検索の際は「エンゲツSS」と「炎月SS」、販売店によってカタカナまたは漢字表記が異なるため注意。
Amazon、Yahoo!などでも一応両方で検索してみよう。
乗せ調子モデル
B610L-S/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:2.08m
- 自重:144g
- 適合ルアーウエイト:20-80g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:67.0%
- 定価:30,100円
B610ML-S/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:2.08m
- 自重:145g
- 適合ルアーウエイト:30-10g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:68.1%
- 定価:30,600円
B610M-S/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:2.08m
- 自重:148g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:68.7%
- 定価:31,100円
B610MH-S/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:2.08m
- 自重:150g
- 適合ルアーウエイト:45-200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:70.6%
- 定価:31,700円
掛け調子モデル
B66ML-S/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.98m
- 自重:150g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.6%
- 定価:30,100円
B66M-S/RIGHT(LEFT)

- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.98m
- 自重:156g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:0.9mm
- カーボン含有率:98.8%
- 定価:30,600円
スピニングモデル
S66M

- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.98m
- 自重:115g
- 適合ルアー(キャスト):20-70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.6mm
- カーボン含有率:99.3%
- 定価:29,500円
S72MH

- センターカット2ピース
- 全長:2.18m
- 自重:112g
- 適合ルアー(キャスト):30-90g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.7mm
- カーボン含有率:99.0%
- 定価:30,100円
フルソリッドモデル
B60ML-FS/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.83m
- 自重:134g
- 適合ルアー:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:83.0%
- 定価:32,200円
B63M-FS/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.91m
- 自重:146g
- 適合ルアー:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:85.0%
- 定価:32,800円
B66MH-FS/RIGHT(LEFT)


- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.98m
- 自重:149g
- 適合ルアー:45-200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:86.0%
- 定価:33,300円
約30,000円「エンゲツXR」(2021年モデル)

「エンゲツSS」よりさらに高強度化。
ただパワーアップするだけでなく、ネジレを抑制することでさらにしなやかに。
しなやか=スムーズに曲がることでタイラバの基本であるただ巻きからのアタリを弾かない!掛けてからバラさない!を突き詰めたロッド。
「エンゲツXR」の特徴
「エンゲツSS」で新登場した全身がソリッドであるフルソリッドモデル。
「エンゲツXR」では、細くて、よく曲がって、粘り強いというソリッドの良さを生かしつつ、弱点であった「ネジレやすい」も「ハイパワーXフルソリッド」によりさらに強化。
従来の「スパイラルX」の強化版である「スパイラルXコア」や、タフテックαよりさらに高強度化された穂先「タフテック∞(インフィニティ)」など採用。
これらにより従来モデルよりさらにネジレやつぶれに対しての高強度化や高感度化、フッキング時のパワーロスを抑えるなどの効果も。
「Xシートエクストリームガングリップ」と合わせて、疲労感少なく握りやすい→フッキング性アップ!など操作性にも優れます。
一番の目玉はやはりフルソリッドモデルが強化された「ハイパワーXフルソリッド」。
それ以外には「炎月SS」より「スパイラルXコア」や「タフテック∞」といった技術に進化したことで強度アップし、実売価格は約1万円ほどのアップ。
価格差にふさわしい性能差があるといえるのでは。
- Xシート エクストリームガングリップ:握りやすく疲れにくい左右専用設計のグリップ。
- スパイラルXコア:従来の「スパイラルX」にナノアイテクノロジーなど高強度材を使用することで、ねじれやつぶれに対してさらに高強度化。(フルソリッドモデルのぞく)
- ハイパワーX:外層にカーボンテープをX状に巻きつけてさらにネジレを抑制する強化構造。
- ハイパワーXフルソリッド(フルソリッドモデル):フルソリッド特有のネジレやすさを抑制する強化構造。
- タフテックαインフィニティ(ベイトモデル):高強度なカーボンソリッド穂先であるタフテックαよりさらに高強度化された穂先。
- CI4+(リールシート部):シマノ独自のカーボン素材をリールシート部に採用することで軽量かつ高強度、高感度で操作性もアップ
- 低弾性カーボン:しなやかで柔らかい素材。(乗せ調子モデル)
- Xガイド:小さくて軽いガイド。糸絡みを抑えつつ、スムーズな糸抜けも実現。
- スパイラルガイド(左右専用設計):左巻、右巻それぞれ専用設計のスパイラルガイド。等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
- ソフチューブトップ(スピニングモデル):チューブラー構造の穂先で高感度、かつソリッドティップ並みのしなやかさも持つ
- チタンフレームSiCリング(トップ):従来のステンレスより錆びにくいチタンを使用した軽量ガイド(他ガイドはステン)
「エンゲツXR」のラインアップ
「フルソリッドモデル」4種類、「乗せ調子」モデルが4種類、「掛け調子」モデルが1種類、「スピニング」モデルが1種類、計10種類とバリエーションが増えています。(※ベイトモデルは左右専用設計)
フルソリッドモデル グリップジョイント2ピース
エンゲツXR FS-B55ML/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.65m
- 自重:131g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:84.0%
- 定価:42,600円
エンゲツXR FS-B66ML/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:139g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:85.4%
- 定価:43,200円
エンゲツXR FS-B66M/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:149g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:87.4%
- 定価:43,200円
エンゲツXR FS-B68MH/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.03m
- 自重:152g
- 適合ルアーウェイト:45ー200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:85.7%
- 定価:44,200円
乗せ調子モデル ワン&ハーフ設計
エンゲツXR N-B63ML-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.91m
- 自重:134g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:91.9%
- 定価:40,500円
エンゲツXR N-B610ML-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:136g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:92.2%
- 定価:41,000円
エンゲツXR N-B610M-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:138g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:92.4%
- 定価:41,500円
エンゲツXR N-B72MH-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.18m
- 自重:143g
- 適合ルアーウェイト:45ー200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:93.6%
- 定価:42,000円
掛け調子モデル ワン&ハーフ設計
エンゲツXR K-B66M-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:134g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.5%
- 定価:41,000円
スピニングモデル センターカット2ピース
エンゲツXR C-S70M+

- 全長:2.13m
- 自重:107g
- 適合ルアーウェイト(キャスト):20ー100g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.8mm
- カーボン含有率:88.4%
- 定価:41,000円
約45,000円「エンゲツエクスチューン」(2019年モデル)
※「B66ML-FS」は2020年発売

「エンゲツXR」から大幅に価格アップ!している割には性能差はそこまで大きくない。
モデル古いため上記「エンゲツXR」か、もう少し奮発して「エンゲツリミテッド」選択した方がコスパはいいかも。
「エンゲツエクスチューン」の特徴
「ハイパワーXフルソリッド」採用のフルソリッドモデルや「スパイラルXコア」、「タフテック∞」などは「エンゲツXR」から引き継いで、成形テープを極めて細かいピッチで締め上げる技術「ナノピッチ」が追加されました。
※厳密にいうと「エンゲツエクスチューン」の廉価版が「エンゲツXR」。
上記のように強度には自信がある「エンゲツエクスチューン」ですが、「エンゲツXR」や「エンゲツSS」などと比較すると20g以上重い…
「エンゲツXR」と比較すると細かい部分ではチタンフレームのガイドなどの変更点はありますが、大きくは「ナノピッチ」採用だけで自重がこれだけ重くなり、また金額的にも約1万円ほどアップ。
やっぱり新型モデルだけあって「エンゲツXR」の方がお買い得感はあるかも。
- Xシート エクストリームガングリップ:握りやすく疲れにくい左右専用設計のグリップ。
- スパイラルXコア:従来の「スパイラルX」にナノアイテクノロジーなど高強度材を使用することで、ねじれやつぶれに対してさらに高強度化。(フルソリッドモデルのぞく)
- ハイパワーX:外層にカーボンテープをX状に巻きつけてさらにネジレを抑制する強化構造。
- ハイパワーXフルソリッド(フルソリッドモデル):フルソリッド特有のネジレやすさを抑制する強化構造。
- タフテックαインフィニティ(ベイトモデル):高強度なカーボンソリッド穂先であるタフテックαよりさらに高強度化された穂先。
- CI4+(リールシート部):シマノ独自のカーボン素材をリールシート部に採用することで軽量かつ高強度、高感度で操作性もアップ
- ナノピッチ:ブランクスに施す成形テープを極めて細かいピッチで締め上げ、高強度化。(フルソリッドモデルのぞく)
- 低弾性カーボン:しなやかで柔らかい素材。(乗せ調子モデル)
- 3DチタンXガイド:小さくて軽いガイド。糸絡みを抑えつつ、スムーズな糸抜けも実現。
- スパイラルガイド(左右専用設計):左巻、右巻それぞれ専用設計のスパイラルガイド。等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
- ソフチューブトップ(スピニングモデル):チューブラー構造の穂先で高感度、かつソリッドティップ並みのしなやかさも持つ
- チタンフレームSiCリング(中間~バット):従来のステンレスより錆びにくいチタンを使用した軽量ガイド
「エンゲツエクスチューン」のラインアップ
「フルソリッドモデル」が4種類、「乗せ調子」モデルが3種類、「掛け調子」モデルが2種類、「スピニング」モデルが2種類、計11種類という豊富なバリエーション(※ベイトモデルは左右専用設計)
フルソリッドモデル グリップジョイント2ピース
B511ML-FS/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.80m
- 自重:155g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:94.0%
- 定価:55,700円
B66ML-FS/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:158g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:94.7%
- 定価:55,700円
B66M-FS/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:172g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:93.5%
- 定価:57,500円
B66MH-FS/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:177g
- 適合ルアーウェイト:45ー200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:94.0%
- 定価:58,600円
乗せ調子モデル ワン&ハーフ設計
B610ML-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:148g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:99.1%
- 定価:54,600円
B610M-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:155g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:99.0%
- 定価:55,200円
B610MH-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:156g
- 適合ルアーウェイト:45ー200g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:99.2%
- 定価:55,700円
掛け調子モデル ワン&ハーフ設計
B70ML-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.13m
- 自重:159g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.8%
- 定価:55,200円
B70M-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.13m
- 自重:160g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:0.9mm
- カーボン含有率:98.8%
- 定価:55,700円
スピニングモデル ワン&ハーフ設計
エンゲツエクスチューン S66M

- 全長:1.98m
- 自重:127g
- 適合ルアーウェイト(キャスト):20ー70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.6mm
- カーボン含有率:99.3%
- 定価:52,900円
S72MH

- センターカット 2ピース
- 全長:2.18m
- 自重:118g
- 適合ルアーウェイト(キャスト):30ー90g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.7mm
- カーボン含有率:98.9%
- 定価:53,600円
約60,000円「エンゲツリミテッド」(2023年モデル)

シマノ最強のタイラバロッド。
コスパ云々は置いておいて、とにかく最強なのです。
「エンゲツリミテッド」の特徴
「エンゲツリミテッド」はロッドのティップからバットエンドまでのバランスを最適化することで持ち重りを低減。

18モデルの「エンゲツリミテッド」と比べると、持ち重りは64%もの改善がされている
持ち重りが低減されることで、感度アップ、また等速巻きのしやすさ、バラシにくいという効果が期待できます。
その他シマノが誇る最新技術と合わせ、究極の乗せるタイラバが可能となるでしょう。
そのほかには「カーボンモノコックグリップ」が追加に。
これはグリップエンドまで中空で肉薄なカーボン一体成型とすることで、軽量化と感度アップにつながる構造。
さらにサイドフラットデザインで脇に挟みやすく、巻きやファイト時にブレにくい設計に。
- カーボンモノコックグリップ:カーボン素材の中空構造により軽量化と振動伝達性が向上したグリップ。またレスポンス良く操作もしやすい。
「エンゲツエクスチューン」と比較すると、大きくはバランス設計とカーボンモノコックグリップの追加で実売価格15,000円ほどの差。
ただ、誰が何と言おうとシマノの最強タイラバロッドは「エンゲツリミテッド」。
予算を問わず究極の感度を求めるならこれでしょう!
- Xシート エクストリームガングリップ:握りやすく疲れにくい左右専用設計のグリップ。
- スパイラルXコア:従来の「スパイラルX」にナノアイテクノロジーなど高強度材を使用することで、ねじれやつぶれに対してさらに高強度化。(フルソリッドモデルのぞく)
- ハイパワーX:外層にカーボンテープをX状に巻きつけてさらにネジレを抑制する強化構造。(フルソリッドモデルのぞく)
- ハイパワーXフルソリッド(フルソリッドモデル):フルソリッド特有のネジレやすさを抑制する強化構造。
- タフテックαインフィニティ:高強度なカーボンソリッド穂先であるタフテックαよりさらに高強度化された穂先。
- 3DチタンXガイド:小さくて軽いガイド。糸絡みを抑えつつ、スムーズな糸抜けも実現。
- スパイラルガイド(左右専用設計):左巻、右巻それぞれ専用設計のスパイラルガイド。等速巻きしやすく、ライントラブルが減少。
- カーボンモノコックグリップ:カーボン素材の中空構造により軽量化と振動伝達性が向上したグリップ。またレスポンス良く操作もしやすい。
- チタンフレームSiCリング(中間~バット):従来のステンレスより錆びにくいチタンを使用した軽量ガイド
「エンゲツリミテッド」のラインアップ
「フルソリッドモデル」が3種、「乗せ調子」モデル2種でそれぞれ左右巻き仕様があり、全部で10種類のラインアップ。
フルソリッドモデル グリップジョイント2ピース
FS-B510ML/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.78m
- 自重:131g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:93.4%
- 定価:76,000円
FS-B66ML/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:136g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:92.6%
- 定価:76,000円
FS-B66M/RIGHT(LEFT)


- 全長:1.98m
- 自重:149g
- 適合ルアーウエイト:40-140g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:92.6%
- 定価:76,000円
乗せ調子モデル グリップジョイント2ピース
B610ML-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:136g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:97.9%
- 定価:74,000円
B610M-S/RIGHT(LEFT)


- 全長:2.08m
- 自重:129g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:98.1%
- 定価:74,000円
まとめ
以上シマノのタイラバロッド「エンゲツ」シリーズの5つのモデルの金額と性能の違いを見てきました。
高額なモデルほど感度や強度、剛性などの性能がアップし、最上位モデルが最強。っていうのは当たり前なんですが、実際はそこまで高性能じゃなくても十分タイラバは楽しめるし、最近は2万円台付近のロッド性能がかなり上がってきています。

現代の2万円台のロッドは数年前ならフラッグシップモデル並みの性能ともいえるぐらいかも
じゃあ結局どれがいいんだ!?ということで最後に、オールラウンドに活躍できてコスパに優れる個人的オススメモデルを3種類チョイスしてみました。
コスパ最強モデル(乗せ調子編) エンゲツBB

左右巻き共通の「Xシート デュアル ガングリップ」や「ハイパワーX」が採用されながら1万円台。
「タフテックα」も採用で等速巻きからの自然に乗せるというタイラバを十二分に楽しめるであろうロッド。
コスパ最強モデル(掛け調子編)エンゲツSS
Xシートエクストリームガングリップはじめ、上位モデル並みの高感度、高強度、高感度のための最新技術が使われていて2万円台。
自重は重いけど、フォールレバー搭載リールとの組み合わせで「フォールタイラバ」や電動リールで「電動タイラバ」などに相性良し。
掛け調子でタイラバウェイト30~100g対応、幅広く使える。
筆者も「エンゲツSS B66ML-S」を購入しました。(インプレはコチラ)
コスパ最強モデル(フルソリッド編)エンゲツXR

バット部付近からしなやかに曲がるフルソリッドモデル。
しなやかさだけでなく「ハイパワーXフルソリッド」により強度もあわせ持ち、乗せのタイラバの究極形を目指せる(であろう)ロッド。
以前は上位モデルにしかラインアップが無かったが、2021年に「エンゲツXR」の登場により実売価格3万円を切る価格で手に入れることができるようになった。
以上、コスパ最強3モデルでした。皆様のタイラバロッド選びの参考になれば幸いです!