ジャッカルのタイラバロッド全機種解説と比較をしてみる
タイラバロッドといえばダイワやシマノがメジャーではありますが、それだけでなくいろんなメーカーからたくさんの種類のロッドが発売されています。
例えば「ジャッカル」というメーカー。
ジャッカルはバス釣りはじめルアーフィッシング関連商品に定評があり、釣りビジョン視聴者の方なら「ナカジー」こと中島成典さんや、タイラバ関連だと田中亜衣さんが有名ですね。
そんなジャッカルのタイラバロッド、ダイワやシマノに比べるとラインアップは少ないですが比較的安価な商品からあるため導入しやすいです。
ということで今回はジャッカルのタイラバロッド全機種を比較。
他社と違う視線でこだわって設計されたモデルもあり、ぜひ選択肢の一つとして検討してみてはいががでしょうか?
※表示価格はすべて税抜きです。
※Amazon、楽天市場、Yahooショッピング等在庫切れが頻発しているため、リンクできていない商品については随時更新中です…
ビンビンスティックRB(BIB-BIN STICK RB)
2017年(センターカット2ピースモデルは2018年)発売。
ジャッカルのタイラバロッドとしては最安で万能なエントリーモデルです。
ビンビンスティックRBの特徴
胴調子で「乗せ」のタイラバにピッタリ!
「ビンビンスティックRB」は基本的に胴部分までしなやかに曲がる「乗せ」調子。
アタリがあっても巻き続けることで自動的に真鯛を掛けるタイラバを得意とします。
ラインアップが豊富!
またベイト、スピニング、鯛ジグ対応など幅広いラインアップでいろんな状況に対応できます。
チューブラーティップモデル2機種は操作性の良さを活用し、鯛ジグ推奨。
そんなあなたに「ビンビンスティックRB」はピッタリ、スピニングモデルはひとつテンヤやエギング、スーパーライトジギング(マイクロジギング)にも使える!とうたわれており、汎用性に優れます。
さらに実売価格も15,000円ほどとエントリー価格になっていて、いろんな使い方ができる入門用やサブとしてオススメ。
ビンビンスティックRBのラインアップ
ベイトモデル5機種(うちセンターカット2ピースモデル2機種)とスピニングモデル2機種(うちセンターカット2ピースモデル1機種)の計7機種のラインアップとなっています。
ベイトモデル
BSC-RB69XSUL-ST
- エクストラスーパーウルトラライト
- ソリッドティップ
- 全長:6.9ft
- 適合ルアー:~80g(ドテラ20~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:16,800円
BSC-RB69SUL-ST
- スーパーウルトラライト
- ソリッドティップ
- 全長:6.9ft
- 適合ルアー:~120g(ドテラ30~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:16,800円
BSC-RB610UL-ST
- ウルトラライト
- ソリッドティップ
- 全長:6.10ft
- 適合ルアー:~160g(ドテラ45~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:16,800円
ベイトモデル センターカット2ピース
BSC-RB66SUL-ST2
- スーパーウルトラライト
- ソリッドティップ
- 全長:6.6ft
- 適合ルアー:~120g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:17,300円
BSC-RB66UL-TT2
- ウルトラライト
- チューブラーティップ
- 全長:6.6ft
- 適合ルアー:~160g
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:17,300円
スピニングモデル
BSS-RB610ML-ST
- ミディアムライト
- ソリッドティップ
- 全長:6.10ft
- 適合ルアー(キャスト):~60g
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:16,800円
BSS-RB66L-TT2
- ライト
- チューブラーティップ
- 全長:6.6ft
- 適合ルアー:~200g
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:17,300円
ビンビンスティックHS(BIB-BIN STICK HS)
2014~2015年発売。
少し古いモデルで、Amazon等でも在庫切れが目立ちます。
以下紹介する新モデルの「VCM」または「エクストロ」のほうがオススメですね。
ビンビンスティックHSの特徴
全モデルソリッドティップ仕様!
「ビンビンスティックHS」は全モデルソリッドティップ仕様。(今ではタイラバロッドのスタンダードになりつつありますが)
さらに各モデルに以下のようなキャラクターが設定されています。
- BSC-HS610SUL-ST:感度と追従性を備えた基本モデル
- BSC-HS610UL-ST:ショートソリッドティップの掛け調子モデル
- BSC-HS710UL-ST:大型船や波の衝撃に強い7.10ftのロングモデル
- BSS-HS610ML-ST:スピニングモデルでキャスティングタイラバやひとつテンヤ対応
一概に自分が使用するタイラバに対しての適合ルアーウェイトだけで決めるのではなく、これらの特徴も踏まえて検討すると自分にピッタリのロッドが見つけやすいでしょう。
逆に自分が使用するタイラバ重量の適合とロッドごとの特徴が合わないのであれば、他社製のロッドの方がしっくりくるかもしれません。
ビンビンスティックHSのラインアップ
ベイトモデル3機種、スピニングモデル1機種の計4機種のラインアップ。
ベイトモデル
BSC-HS610SUL-ST
感度と追従性を備えたライトな基本モデル
- スーパーウルトラライト
- 全長:6.10ft
- 適合ルアー:~80g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:29,000円
BSC-HS610UL-ST
ショートソリッドティップで積極的に掛けていけるモデル
- ウルトラライト
- 全長:6.10ft
- 適合ルアー:~100g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:29,000円
BSC-HS710UL-ST
海面までの高さがある大型のボートでの使用や波の衝撃を吸収してくれるロングモデル
- ウルトラライト
- 全長:7.10ft
- 適合ルアー:~120g
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:33,000円
スピニングモデル
BSS-HS610ML-ST
スピニングモデルでキャスティングタイラバやひとつテンヤにも対応した万能ロッド
- ミディアムライト
- 全長:6.10ft
- 適合ルアー(キャスト):~80g
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:32,000円
ビンビンスティックVCM(BIN-BIN STICK VCM)
価格帯は上記「ビンビンスティックHS」とほぼ同価格帯ですが、2017年~2020年発売と新しめのモデル。
同じVCMシリーズでもモデルによって個性が際立ちます。
ビンビンスティックVCMの特徴
「ビンビンスティックVCM」最大の特徴として、グラスコンポジットカーボン素材が使われていることが挙げられます。
- グラスコンポジットカーボンとは…グラス素材が混ざったカーボン素材のこと
タイラバロッドは一般的に他社製品も含めてほぼカーボン素材で作られていることがほとんどです。
それに対してグラス素材の割合が多いとどうなるかというと、一言で言うと弾性が低くなります。
弾性が低いと、アタリに対して追従性がありバラシにくくなります。
逆に言うと感度が悪い、ということになりますが、そこはグラスコンポジットカーボン素材ってことでカーボンのイイところ(感度が良い)も取り入れてカバーされています。
また、全モデル平均的に重めのルアーウェイト設定されていて、グラスの粘り強さを活かした深場や急流などでのタイラバや、ドテラ流しが多くヘビーなタイラバを使用することが多い人にオススメ。
ビンビンスティックVCMのラインアップ
ベイトモデル7機種、スピニングモデル1機種の計6機種のラインアップ。
スピニングモデル
BSS-65MMH-VCM
160gまでの重いタイラバもキャスティングできるパワーを持ったスピニングモデル。
キャスティングタイラバロッドでここまでヘビーウェイト対応しているのは他社製品見ても少なく、ディープエリアで広範囲を攻略したい方にオススメ。
- ミディアムヘビー
- 全長:6.5ft
- 適合ルアー:~160g
- 適合PEライン:~1.5号
- 定価:29,500円
ベイトモデル
BS-C511SUL-VCM
2020年リニューアルモデル。
グラスコンポジットで粘りがある乗せ調子+5.11ft(約1.8m)というショートロッドの感度と取り回しの良さを活かしたモデル。
ドテラ流しで広範囲を攻めたい時、重めのタイラバを使いながら感度も求める時に。
- スーパーウルトラライト
- 全長:5.11ft
- 適合ルアー:~120g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:26,000円
BSC-511M-VCM
先ほどのSULモデルよりさらに重いタイラバに対応できるしっかりしたミディアムモデル。
ディープエリア、潮流が速いポイントで。
ショートロッドの感度の良さを活かし、かつ疲労感を軽減しながら大鯛とのファイトを余裕をもって楽しめる。
- ミディアム
- 全長:5.11ft
- 適合ルアー:~200g(ドテラ45~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:29,000円
BSC-63UL-VCM
ベイトタックルでありながらキャスティングも、また鯛ジギングやタチウオジギング、ライトジギングまで対応した万能タイラバロッド。
6.3ft(約1.91m)とタイラバロッドの中でも短めのため取り回しもよく、いろいろと使えるでしょう。
- ウルトラライト
- 全長:6.3ft
- 適合ルアー:~130g(キャスト~80g)
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:29,000円
BS-C69UL-VCM
2020年新たに追加になったモデル。
既存の「BSC-70SUL-VCM」から若干短くなった代わりに適合ルアー160gまでとパワーアップ。
- ウルトラライト
- 全長:6.9ft
- 適合ルアー:~160g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:27,000円
BS-C69ML-VCM
こちらも2020年追加モデル。
ミディアムライトで上記「BS-C69UL-VCM」よりさらにパワーアップで200gまでのタイラバを使用可能。
深場や急流など、外海での大物とのやり取りもパワフルで安心。
- ミディアムライト
- 全長:6.9ft
- 適合ルアー:~200g
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:27,000円
BSC-70SUL-VCM
スペック的には先ほどの「BS-C511SUL-VCM」のロングロッドバージョンで、普段乗るボートが大きめの方はこちらもオススメ。
ロングロッドの良さを活かして波の影響をやわらげることができ、重めのタイラバを使用したドテラ流しでも小さなアタリをしっかり拾っていくことができる。
- スーパーウルトラライト
- 全長:7.0ft
- 適合ルアー:~130g(ドテラ~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:29,500円
BSC-70M-VCM
ライン1.5号、タイラバウェイト200g(ドテラ300g)まで対応のもっともパワーのあるモデル。
ディープ、激流、大鯛や大型青物なども対象に強引にファイトできる安心感があります。
とにかくパワフルなロッドを探している方は迷わずコレ!
- ミディアム
- 全長:7.0ft
- 適合ルアー:~200g(ドテラ~300g)
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:29,500円
ビンビンスティックエクストロ(BIN-BIN STICK EXTRO)
2018年(BSXT-C68M-TJは2019年)発売。
ジャッカルが持つ技術を結集させた最も売りのタイラバロッド。
ビンビンスティックエクストロの特徴
究極に極細でしなやか!
上記「ビンビンスティックVCM」と同価格帯ですが、違うキャラクターを持ったシリーズ。
ドテラ流しでパワーがあるタイラバを得意とし、グラスコンポジットの追従性を活かして乗りの良さも求める「VCM」シリーズに対して、究極の極細かつ強靭さをあわせ持ち1匹とのやりとりをとことん楽しめる「エクストロ」シリーズ。
このエクストロはとにかく細くてしなやか。
下のジャッカル公式紹介動画を見ていただいたら分かりますが、胴部分からしなやかに曲がります。(そこまで曲がって大丈夫!?ってぐらい)
極細ブランクスとポイントごとにカーボンの補強を入れることで実現したしなやかさと剛性を合わせ持っています。
ジャッカル究極のしなやかさで小さなアタリをフッキングに持ち込み、また1匹とのファイトをより楽しむことができるでしょう。
ビンビンスティックエクストロのラインアップ
ベイトモデル5機種、スピニングモデル1機種の計6機種。
ショート、鯛ジグ対応、スピニングモデルなどキャラクターがはっきり分かれているので自分に合ったロッドを探してみましょう。
ベイトモデル
BSXS-C511XSUL
もっともライトでショートということでおそらくジャッカル製タイラバロッドの中でもっとも高感度なモデル。
軽いタイラバ、小さなフック、細いラインを使用してごく小さなアタリをとっていく繊細なタイラバを突き詰めたい方には間違いなくコレです。
- エクストラスーパーウルトラライト
- ソリッドブランクス
- 全長:5.11ft
- 適合ルアー:~80g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:33,000円
BSXS-C511SUL
先ほどの「XSUL」モデルより少し重めのタイラバに対応したモデル。
80gまででは少し不安、もう少し幅広い状況で使いたい、って方に。
- スーパーウルトラライト
- ソリッドブランクス
- 全長:5.11ft
- 適合ルアー:~120g
- 適合PEライン:0.6-1.0号
- 定価:33,000円
BSXS-C68M
エクストロシリーズでもっとも重いタイラバに対応できるしっかりしたモデル。
さらに掛け重視の調子でディープエリアや潮流の速いポイントでも積極的にアワセてフッキングに持ち込むことができます。
- ミディアム
- ソリッドブランクス
- 全長:6.8ft
- 適合ルアー:~200g
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:35,000円
BSXS-C66L-TJ
ティップに張りを持たせ硬くすることで操作感がアップしたことで鯛ジグにも対応。
本職タイラバも掛け重視モデルとして、幅広い状況で使えるオールラウンドロッド。
- ライト
- 鯛ジグ対応
- ソリッドブランクス
- 全長:6.6ft
- 適合ルアー:~160g(ジグ~120g)
- 適合PEライン:0.6-1.2号
- 定価:34,000円
BSXT-C68M-TJ
チューブラーブランクスを活かした操作感の良さで鯛ジグにも対応。
積極的に掛けていける張りのある高感度ティップと重いタイラバも使えるパワーを持ち、起伏が激しい海底から真鯛を強引に引きずりだすことができます。
- ミディアム
- 鯛ジグ対応
- チューブラーブランクス
- 全長:6.8ft
- 適合ルアー(ジグ):~200g
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:34,000円
スピニングモデル
BSXS-S66ML-TJ
キャスティング対応のスピニングモデル。
鯛ジグももちろん使用可能。
ジャッカル製のキャスティングタイラバ用スピニングモデルの中ではもっともライトで、まさに感度ビンビンでいろんな状況で幅広く使えるでしょう。
- ミディアムライト
- ソリッドブランクス
- 全長:6.6ft
- 適合ルアー(キャスト):~80g
- 適合PEライン:0.6-1.5号
- 定価:34,000円
まとめ
以上ジャッカルのタイラバロッド全機種をご紹介しました。
もっとも安い「ビンビンスティックRB」シリーズ以外は約3万円前後と価格が似ていながらキャラクターが全然違う、というラインアップ。
ジャッカルの良さを体感するにはやはり「VCM」か「エクストロ」がオススメ!
- グラスコンポジットの粘りを活かしてディープエリア、ドテラで重いタイラバ使う人は「VCM」
- とにかく繊細で感度「ビンビン」に楽しみたい方は「エクストロ」
鯛ジギングやライトジギングにも対応という設定でタイラバだけでなくいろんな使い方ができる、と謳われているのもジャッカルの強みですね。
ダイワやシマノでなかなかしっくりくるロッドがない。
そんな方は独特のこだわりをもったジャッカル、ぜひお試しください!
