ジギングタックルを流用して青物落とし込み(ノマセ)釣りはできるのか!?
そんな時手持ちのジギングタックルで仕掛けだけ変えて落とし込み釣りできたらなあと思ったことありませんか?
今回は青物狙いのジギングタックルを流用して青物落とし込み釣り(ノマセ釣り)ができるか検証!
ジギングタックルと青物落とし込み釣り用タックルの違い
まずジギングタックルと青物落とし込み釣り用タックルの違いを検証してみます。
一口にジギングタックルと言ってもいろんな種類があります。
ベイトリール用、スピニングリール用、スロージギング用、キャスティング用などの大きな種類と、フィールドと狙える魚のサイズに合わせて選ぶ適応ジグウェイト、対応ラインの号数、糸巻量などの種類があります。
ですので一概には言えませんが、一般的に多いベイトジギング用タックルと仮定して比較していきます。
ロッド
まずはロッドから。
ジギングと青物落とし込みのロッドの大きな違いは各項目以下の通りです。
全長
- ジギング:約1.8m前後(約6フィート前後)
- 落とし込み:約2.1m~2.4m
竿の曲がり方(テーパー)
- ジギング:ファースト~スローテーパ(先~胴調子)
- 落とし込み:スローテーパー(胴調子)
素材
- ジギング:カーボン
- 落とし込み:カーボン+穂先グラスなど
自重
- ジギング:200g弱
- 落とし込み:300g前後
(※マイボ!調べ。すべてのメーカーの全商品がこの仕様に該当するわけではありません)
長さ、曲がり方、素材の違いに関してはすべてベイトとなるイワシやアジを掛ける必要性があるかどうかが基準。
- 落とし込みロッド…ベイトを掛けるため長く、胴調子
- ジギングロッド…ジグをアクションさせるため張りがあり、先調子
青物落とし込み用ロッドのように長くて胴調子であればベイトに対して違和感を与えにくいし、グラス素材が含まれているとより追従性が上がり、針にかけやすいでしょう。
一方ジギングロッドはメタルジグをアクションさせる必要があるため、先調子で張りのあるロッドが多いです。
そのため、落とし込み釣りロッドのように長くて胴調子に近いジギングロッドを選択すると流用しやすいでしょう。
またジギングロッドの方が軽量であるとか、穂先の感度が優れるなど良い点もあります。
- ジギングロッドの中でも長くて、胴調子であれば流用しやすい!
- さらに軽量であることや感度に優れることは武器になる!
ですからベイトをかけることに関しては落とし込みロッドと比べるとどうしても不利な点がありますが、これを意識してカバーすることができればジギングロッドで青物落とし込みは代用できると思います。
ジギングロッドでベイトのアタリが取れない、掛からないという渋い状況の時はあきらめましょう(笑)
リール
問題はリールです。
ジギングは手巻きリールに対し青物落とし込みは基本的に電動リールを使用するからです。
電動ジギングをされているなら何の問題もなくそのまま代用できるでしょうが、手巻きリールの場合は注意が必要。
例えば狙いがブリやヒラマサなどの大型青物の場合、それに伴ってベイトのサイズも大きい場合が多いでしょう。
その大きいベイト(30cmぐらいのアジなど)が数匹掛かった上にそれを想定した重いオモリ(100号以上など)も使用するため巻くのが大変。
その上に10kgクラスのブリやヒラマサなんかが掛かろうものなら筋トレなんてもんじゃないです。
周りからは早く上げろよ…と冷たい目で見られるかも( ノД`)(マイボートなら気にしなくていいですけどね♪)
- 電動リールならそのまま流用できる!
- 手巻きリールを流用するならオモリやベイトなどの重量に注意!
まとめ「状況によってジギングタックルで青物落とし込み釣りはできる!」
- 手巻きリールならベイト小さめ×オモリ50号ぐらいまでが目安
- ベイトのかけにくさはリールの軽さや感度、ラインの細さでカバーしよう
- ベイトが掛からないしぶい状況であればあきらめる
以上のようなポイントを押さえたタックル選択や状況があえば、ジギングタックルで青物落とし込み釣りはできる!という結論です。
ベイトがたくさんいてジギングでどうしても釣れないけど周りが落とし込みで釣れてる状況。
ジギングタックルでジグから落とし込み仕掛けに変更すれば簡単に釣れる場合もあると思いますので、ジギングにこだわらず素直に釣れてる釣りをしてみるのもいいんじゃないでしょうか。
ただ、最低限の条件としてジギングタックルがスピニングだと流用は難しいでしょう。
青物落とし込み釣りにおいてフォール中にベイトが掛かることもあり、そのフォール速度を調節することによってベイトを掛けることも多いためです。
おまけ 落とし込み釣りも兼用でジギングタックルを選ぶならコレ!
最後に落とし込み釣りに流用しやすいジギングロッドとリールを紹介。
オススメのロッド
流用するなら長めで胴調子がオススメと書きましたが、ピッタリなのがスロージギング用ロッド。
スロージギングはフォール中のアタリをとる必要があり、そのため長め、スローテーパー(胴調子)気味、柔らかめという特性があり、通常のジギングロッドに比べて落とし込み釣り専用ロッドの特性に近くなっています。
ということで落とし込み釣りに流用しやすいスロージギング用ロッドを数種類ピックアップ。
エバーグリーン ポセイドン ロングフォールジャーカー PLFJ710L-1.5
全長約2.4mでスローテーパー気味で落とし込み釣り兼用としては最高のスペック。
スロージギング用ロッドとしてフォール中の小さなアタリも取れる繊細なティップと大物とのやりとりもしっかりできる強いバットを兼ね備えています。
ただわりと上位機種のため、金額も5万円前後と高額…
もう少し金額を抑えたい場合はこちら。
メジャークラフト ジャイアントキリング GXJ-B66/2SJ
全長は約2mですが、スローテーパー気味という点で落とし込みにもオススメ。
何より金額が2万円をきっており、ジギングロッドとしては安いロッドです。
また上記商品は比較的柔らかめになっていますので、落とし込み兼用で使用した場合に不意の大物など掛かった際はロッドが折れたり破損する場合があるので気を付けてください。
シマノ 21グラップラーBB タイプスローJ B66-3
全長約2m、「グラップラーBB」のスロージギングモデル。
「B66-1」から「B66-4」まで4段階のパワーから選択できます。
自重125gと軽量でありながら「ハイパワーX」採用、ネジレを抑制し高剛性であるのが売り。
そして何より1万円少々とジギングロッドとしては手ごろな金額もうれしいですね。
オススメのリール
リールは手巻きなら上記ロッドに見合ったジギング用リールなら何でもいいと思います、適当ですいません(笑)
が、落とし込み釣り流用を前提で考えるならやっぱり電動リールがオススメ。
電動ジギングに使える機種を紹介します。
シマノ フォースマスター1000
最大ドラグ力15kgありながら自重680gと比較的軽く、また強化ギアシステム採用により耐久性もアップし電動ジギングも可能なリール。
「タッチドライブ」や「スピードクラッチ」搭載で片手で巻き上げからクラッチON/OFFまで完全片手操作も可能。
シマノ公式HPでも「ライトゲームの軽快感に3000クラスのパワーと高耐久性を融合」と謳われているように、ベイトを掛けてから大物にも対応するという落とし込み釣りにもぴったりだと思います。
大物をかけてドラグが引き出されたときは電子的にピピピッ…!と電子ドラグ音も鳴ります(笑)
シマノ プレイズ800
シマノの電動リール安価モデル。
モーターやギアシステムなどは電動ジギングを想定した設計になっていないため耐久性や強度の面では不安でありますが、とにかく安く電動リールを使いたい!という方に。
ジョグダイヤルはないですが、チョイ巻きスイッチもあり片手で操作もできます。
