オリムピックのタイラバロッド3選。徹底的なコダワリ×ゴルフのシャフトの技術を応用!

オリムピックのタイラバロッド
今回はオリムピックのタイラバロッドをご紹介。
オリムピックというメーカーは以下のような強いコダワリをもったロッドメーカーです。
釣具メーカーに限らずいろんなモノが海外生産されることが多い現代において、オリムピックでは日本国内生産にこだわっています。
(※一部海外生産商品もありますが…)
徹底的に品質管理されている和歌山工場にて職人さんたちにより生産されているのです。
飾りや高級感など見た目重視ではなく、実戦での性能をとにかく重視。
オリムピックはゴルフのシャフトメーカーでもあり、その事業のノウハウをフィッシングロッド部門にも反映。
ゴルフシャフトに求められる、ボールを「力強く、遠くに、正確に」という性質はルアーロッドにも共通なのです。
つまり強度や粘り強さがありながら、軽くて操作性に優れるという理念をもったロッドやゴルフシャフト作りをされています。
本記事では以上のような強いコダワリをもったオリムピックのタイラバロッド3種類を紹介します。
グラファイトリーダー パグロEX
2015年発売。
すべてベイトモデルでパワーが異なる3種類のラインアップ。
グラファイトリーダー パグロEXの特徴
オリムピックで販売されているタイラバロッド3種のうち、定価約20,000円ともっとも安価なモデル。
「グラファイトクロス」という素材を採用しており、ネジレや潰れに対する剛性がアップしています。
ただ、上位モデルと比べると剛性は劣り、また自重も130g台と若干重めになっています。

重いというのはあくまで上位モデルと比べたら、の話。普通に使用するには全然問題ないレベル
ソリッドティップ×ファストアクションということで積極的に掛けていくタイラバに相性がイイでしょう。
3種類のモデルありますが、もっともライトなモデルではルアーウェイト20g、PEライン0.5号から、もっともパワーがあるものでもルアーウェイト100gまでと全体的にライトなな設計。

渋い状況や浅場などでできるだけ軽いタイラバを使いたい!という方にオススメなロッド
全体的にライトな設計のロッド。
浅場や潮流の緩い場所、または究極に軽いタイラバ+細糸の組み合わせで喰いの悪い渋い状況を攻略したいときに活躍しそう!
※「パグロEX」は海外生産モデルとなります。
グラファイトリーダー パグロEXのラインアップ
GPXC-682M-S

- ベイトモデル
- 全長:2.03m
- パワー:ミディアム
- アクション:ファスト
- 自重:131g
- 対応ルアーウェイト:40-100g
- 対応PEライン:0.6-1.2号
- 定価:20,000円
GPXC-692ML-S

- ベイトモデル
- 全長:2.06m
- パワー:ミディアムライト
- アクション:ファスト
- 自重:131g
- 対応ルアーウェイト:30-80g
- 対応PEライン:0.5-1.0号
- 定価:20,500円
GPXC-6112L-S

- ベイトモデル
- 全長:2.11m
- パワー:ライト
- アクション:ファスト
- 自重:132g
- 対応ルアーウェイト:20-50g
- 対応PEライン:0.5-1.0号
- 定価:21,000円
グラファイトリーダー ヌーボパグロ
2016年発売の国内生産モデル。
ベイトモデル6種類、100gオーバーのタイラバ対応モデルも追加になり、「パグロEX」より幅広いラインアップに。
グラファイトリーダー ヌーボパグロの特徴
ウルトラライトモデルで60gまで、ミディアムモデルで200gまでのタイラバ対応と、ラインアップが幅広くなりました。
ソリッドティップでハリのあるベリー部分(ロッドの真ん中付近)という特性を持ちつつ、ファスト(先調子)、レギュラーファスト(先調子と胴調子の中間)、スロー(胴調子)の3種類から選択することができます。
これにより積極的に掛けていくのか、タイラバ定番の等速巻きで乗せる釣りをしたいのか、自分に合ったロッドを選べます。

100gオーバーのタイラバを使用できるモデルだとファストアクションのみだったり、ある程度制約はありますが。
「O.S.S(=OLYMPIC Sensitivity System)」とは、感度を数値化するシステムのこと。
ロッドメーカーも実際に使う釣り人も、ロッドの感度を語るときにはイイとかイマイチ…などと感覚的な表現しかできませんでした。
しかし魚種ごとのアタリも数値化し、論理的にこれらのアタリをキャッチできる感度をもったロッドの設計が可能になりました。

要は、感度がイイってことですね
G-MAPS製法とは、カーボン繊維を4軸にかつ斜め方向などに組み合わせた多層構造の製法。
形状復元力に優れ、要は軽量でありながらネジレ剛性が高いロッドであるということですね。
先ほどの「パグロEX」に採用されていたグラファイトクロスよりさらに軽量化された素材。
自重112g~119gと10~20gの軽量化されており、各社タイラバロッドの中でも軽量な部類に。
軽くて強い素材と製法、そして幅広いラインアップでいろんな状況、ポイントで使えるロッド。
オリムピックの中でもっともオールマイテイで値段もそれなり。
グラファイトリーダー ヌーボパグロのラインアップ
GNPC-662M-HS

- ベイトモデル
- 全長:1.98m
- パワー:ミディアム
- アクション:ファスト
- 自重:119g
- 対応ルアーウェイト:-200g
- 対応PEライン:-2.0号
- 定価:28,500円
GNPC-672M-S

- ベイトモデル
- 全長:2.00m
- パワー:ミディアム
- アクション:ファスト
- 自重:116g
- 対応ルアーウェイト:-150g
- 対応PEライン:-1.5号
- 定価:28,500円
GNPC-692L-T

- ベイトモデル
- 全長:2.06m
- パワー:ライト
- アクション:スロー
- 自重:116g
- 対応ルアーウェイト:-90g
- 対応PEライン:-1.0号
- 定価:29,000円
GNPC-692ML-S

- ベイトモデル
- 全長:2.05m
- パワー:ミディアムライト
- アクション:ファスト
- 自重:114g
- 対応ルアーウェイト:-100g
- 対応PEライン:-1.2号
- 定価:29,000円
GNPC-6102L-S

- ベイトモデル
- 全長:2.08m
- パワー:ライト
- アクション:レギュラーファスト
- 自重:112g
- 対応ルアーウェイト:-80g
- 対応PEライン:-1.0号
- 定価:29,500円
GNPC-692UL-GS

- ベイトモデル
- 全長:2.05m
- パワー:ウルトラライト
- アクション:スロー
- 自重:112g
- 対応ルアーウェイト:-60g
- 対応PEライン:-1.0号
- 定価:30,000円
グラファイトリーダー パグロ プロトタイプ
2017年発売、オリムピックのタイラバロッド最高峰モデルでもちろん国内生産。
ベイトモデル3種類、スピニングモデル1種類のラインアップ。
グラファイトリーダー パグロ プロトタイプの特徴
穂先はソリッドでガイドはチタンのトルザイトリングが使用されています。

簡単に言うと軽くて感度が良く、バラシの軽減の効果があるってことですね
もう専門用語だらけで何が何だかって感じですが、それぞれ簡単に説明します。
- T1100G:東レ(株)が次世代航空宇宙向けに開発した最高強度の炭素繊維。
- ナノアロイテクノロジー:同じく東レ(株)の革新的技術。靭性を維持しながら弾性率を向上している…要は粘り強い素材。
- G-MAPS製法:「ヌーボパグロ」にも採用されているカーボン多層構造のこと。形状復元力に優れ、軽量でありながらネジレ剛性が高い。
- クワトログラファイトクロスXX:45度方向に織り込まれたカーボン繊維。曲げ、ネジレ、圧縮に強く、形状復元力に優れる。

まとめると、軽量で粘り強く、かつ強度に優れたコダワリ素材を組み合わせて作られてるということ
コチラも「ヌーボパグロ」にも採用されているシステム。
感度を数値化するシステムのことで、論理的に魚種ごとのアタリをキャッチできる感度を設計できるようになり、要は高感度であるということ。
オリムピックのタイラバロッドとして唯一のスピニングモデルが登場しました。
オリムピックのロッドでキャスティングタイラバしたい!ってなるとこれもう1択ですね。
4万円オーバーと高額だが、無駄な装飾は省いてロッドに求められる性能向上に注力して設計。
とにかく強度、剛性、軽量、感度にこだわった素材、製法。
まさにオリムピックの技術を集結させた、究極のタイラバロッド。
グラファイトリーダー パグロ プロトタイプのラインアップ
GPPC-672M-S

- ベイトモデル
- 全長:2.01m
- パワー:ミディアム
- アクション:ファスト
- 自重:120g
- 対応ルアーウェイト:-150g
- 対応PEライン:-1.5号
- 定価:45,000円
GPPC-672M-HS
- ベイトモデル
- 全長:2.01m
- パワー:ミディアム
- アクション:ファスト
- 自重:121g
- 対応ルアーウェイト:-200g
- 対応PEライン:-2.0号
- 定価:46,000円
GPPC-6102L-S
- ベイトモデル
- 全長:2.08m
- パワー:ライト
- アクション:レギュラーファスト
- 自重:122g
- 対応ルアーウェイト:-80g
- 対応PEライン:-1.0号
- 定価:47,000円
GPPS-702ML
- ベイトモデル
- スピニングモデル
- 全長:2.08m
- パワー:ライト
- アクション:レギュラーファスト
- 自重:122g
- 対応ルアーウェイト:-80g
- 対応PEライン:-1.0号
- 定価:47,000円
まとめ
オリムピックのタイラバロッド3モデルをまとめてみました。
ロッドやゴルフクラブメーカーとしての強いコダワリを持って国内の職人さんたちにより作られていると思うと、使用者としても自信を持って使うことができる気がします。
オススメは「ヌーボパグロ」または予算が許されるなら「パグロプロトタイプ」。
個人的にはラインアップ豊富な「ヌーボパグロ」、その中でも最もライトなモデルである「GNPC-692UL-GS」がもっともオススメでしょうか。

ウルトラライト仕様で、究極にライトなタイラバが楽しめます。オリムピックの技術力の高さをもっとも体感できるんじゃないかと

タイラバは「ひたすらただ巻き」が基本動作で単調なため、ロッド性能で大きく釣果が分かれる釣り。
カタログスペックだけでは見えない、強いコダワリをもって作られたロッドでタイラバを攻略してみましょう!