20「メタニウム」でタイラバやってみた!フィネスタイラバがおすすめ。
20メタニウムHGでタイラバやってみてインプレ
そーいや初めてタイラバした時って、バス用リール(確かチームダイワの)×バスロッドでやってたなあ…
なんてしみじみ思いながらふと手元を見ると20「メタニウム」をクルクル…
20メタ購入してからクルクル症候群(※)を発症、今だ完治しておりません。
※クルクル症候群…20「メタニウム」の回転が滑らか過ぎて、日常生活においてもハンドルをクルクルしていないと落ちつかない病。詳しくはコチラで。
20メタでタイラバしたらめっちゃクルクルできるやん!?
ってことでやってみました、20「メタニウム」でタイラバ。
結論から言うと可能。ハンドル回転はやっぱり滑らかだし、釣れなくてもタイラバ巻いてるだけでも快感。さらにフォールもキ・モ・チ・イ・イ。
だけどやっぱり専用リールじゃない分不利な部分もあったり。
本記事ではそんな20「メタニウム」でタイラバ。についてイイところやイマイチなところなどの感想をまとめてみました。
タイラバ専用リールと比較してみる
まずその前に「メタニウム」でタイラバはそもそも可能なんかな?ってことで恒例の専用リールと比較。
タイラバ専用といえば同じシマノ製だと「炎月」シリーズ、ライバルダイワ製では「紅牙」シリーズが有名どころです。
いかにも船用!なカウンター付きリールはちょっとキャラが違い過ぎるので、カウンター非搭載のノーマルタイプかつ金額的に一番違いリールであるシマノ「炎月」とダイワ「紅牙TW」と比較してみる。
まず改めて「メタニウムHG」のスペックから。
シマノ メタニウムHG
- ギア比:7.1
- 最大ドラグ力:5kg
- 自重:175g
- 糸巻量(ナイロン):12lb-100m
- 最大巻上長(ハンドル1回転):76cm
- スプール寸法(径/幅):34mm/19mm
- ハンドル長:42mm
- 総ベアリング数:10
- 本体価格:44,100円
- X-SHIP
- マイクロモジュールギアⅡ
- NEW SVSインフィニティ
- マグナムライトスプールⅢ(超々ジュラルミン)
- S3Dスプール
- HAGANEボディ(マグネシウム)
- 超高強度真鍮ドライブギア
- カーボンクロスワッシャ
- サイレントチューン
- コアソリッドボディ
- スーパーフリースプール
- S A-RB
うーん、スペック見てるだけでもほれぼれ…
失礼、続いて同じくシマノからタイラバ専用「炎月HG」。
シマノ 炎月HG
- ギア比:7.8
- 最大ドラグ力:4kg
- 自重:215g
- 糸巻量(PE):1号-200m
- 最大巻上長(ハンドル1回転):78cm
- スプール寸法(径/幅):32mm/22mm
- ハンドル長:51mm
- 総ベアリング数:7
- 本体価格:30,000円
- X-SHIP
- マイクロモジュールギア
- SVSインフィニティ
- アルミスプール
- HAGANEボディ(アルミ)
- 超高強度真鍮ドライブギア
- カーボンクロスワッシャ
- エキサイティングドラグサウンド
- スーパーフリースプール
- S A-RB
最後にダイワ「紅牙TW」。
ダイワ 紅牙TW 7.3
- ギア比:7.3
- 最大ドラグ力:5kg
- 自重:185g
- 糸巻量(PE):1号-200m
- 最大巻上長(ハンドル1回転):77cm
- スプール寸法(径):34mm
- ハンドル長:50mm
- 総ベアリング数:8
- 本体価格:44,300円
- TWS
- マグシールドボールベアリング(ピニオンギア)
- 高精度軽量マシンカットZAIONハウジング
- ATD
- スピードシャフト
- タフ&リジッドクラッチシステム
- ソルトバリヤタフクラッチ
- 大径クリック付きメカニカルブレーキノブ
- ドラグ調整・引き出しクリック
以上のようにパッと見はよく似てるスペック。
1つずつ見ていくと、やはりもっとも大きな売りのひとつである軽量性は「メタニウム」が175gと最軽量。
さらに最大ドラグは5kgで「紅牙TW」と同じで「炎月」より強く、ベアリング数も10個と最多。
巻取り長さはどれもハイギアモデルということでほぼ同じだが、「メタニウム」はハンドルの長さが42mmというのはタイラバリールに比べて大幅に短い。
ちなみに「メタニウム」糸巻量はナイロン表記だが、タイラバに使うPEに換算すると1号で約280mぐらい。
実際は0.8号とか0.6号といった細糸を使うことが多いだろうし、下巻き推奨。
続いて技術特性、ダイワとは比較が難しいため同じシマノ「炎月」と比較してみる。
「メタニウム」の売りはやはり「マイクロモジュールギアⅡ」や「サイレントチューン」による巻きの滑らかさと「マグナムライトスプールⅢ」「SVSインフィニティ」によるキャスト性能、そしてマグネシウム製「コアソリッドボディ」による高剛性、高強度、そして軽量性を持ち合わせていること。
高いキャスト性能はバス釣り用としてのものだけど、タイラバにおいてどこまで活きるか?
一方「炎月」。
「マイクロモジュールギア」や「SVSインフィニティ」は搭載しているものの「メタニウム」より旧型で性能的には劣る。
さらにスプール、ボディはアルミ製で高剛性ではあるものの、215gと重め。
しかしやはりタイラバ専用ということでハンドル長51mmはちょうどイイと感じるし、「エキサイティングドラグサウンド」採用で大物とドラグを出しながらのファイトはキモチイイ。
とはいえ、トータルで見ると性能的には「メタニウム」がだいぶ良く見える。
まあ金額も高いし、新型だし
まあスペックだけ見比べても分からないから、とりあえず使ってみよう。
タイラバに「メタニウム」使ってみた
ということでタイラバ実釣。
組み合わせたロッドはダイワ「紅牙X」(旧型)。このロッドもたしか100gちょっとと軽量性が売り。
使用するルアーは30~90g、シマノ「タイガーバクバク」や「バクガケカスタム」、ダイワ「ベイラバーフリー」、そしてやっぱキャスティングっしょ!ってことでメジャークラフトのキャスティング用タイラバ「ジグラバースルー」など。
そしてラインはPE0.6号。
そのまま巻くと400m以上巻けちゃうのでナイロン12lbを50mほど下巻きした上にPE0.6号を200mセット。
こういったセッティングでタイラバしてみた感想をいくつか。
異次元の滑らかさ
まずもっとも大きく感じたのがその巻きの滑らかさ。
とにかく滑らかの一言。
20メタニウムインプレ記事でも書きましたが、その滑らかさはこれまでのリールとは異次元。
水中での小さなルアーの動きの違いも感じることができるといっても過言ではないレベルです。
もちろんタイラバにおいてもこの滑らかさは有効で、水中でのルアーの動きだけでなく何か異物が絡まってる?潮流の微妙な変化がある?といった情報も入りやすいし、アタリがあった時にどういう触り方をしているか?といったことも分かりやすい。
スカートをついばんでるような鈍いアタリか?または針に触っている金属質なアタリか?
これらが分かることによってそのまま定速で巻き続ける。または誘いを入れる。あるいはアワセを入れる。
情報量が多いことで、次の一手をどうすべきかを考える楽しみが増えるし、フックやスカートが絡まったまま巻き続けるという無駄な時間が減るなどで、釣果は上がっていくと思う。
フォールもスルスル滑らか
20メタニウムに搭載されている「マグナムライトスプールⅢ」。
バス釣りにおいて軽量ルアーもキャストしやすく、飛距離がのびるといったキャスティングのための技術。と思われがちですが、意外とキャストしないタイラバにも恩恵が。
それはフォールが滑らかであること。
巻きが究極に滑らかであるということはしつこいぐらいに言ってますが、ボートフィッシングにおいてタイラバを真下にフォールさせる時にも滑らかさを感じることができます。
極端な例を挙げると、安物リールでタイラバ(特に軽量なもの)をフォールさせるとクラッチを切っていてもスプールの回転にわずかに抵抗を感じることがある。
だからといってブレーキを緩めてもその抵抗感はあるし、緩めすぎるとバックラッシュしやすい。
対して20メタニウムは軽量タイラバをフォールさせても引っかかり感なくヌルヌルと滑らかにフォールしていく。
そしてそれだけ滑らかなもんですから、フォール中の違和感や着底時も分かりやすい。
これらはやはり「マグナムライトスプールⅢ」のおかげと言えるのでしょう。
新境地「フィネスタイラバ」リール
以上「巻き」と「フォール」において究極の滑らかさを持つ20メタニウム。
そしてそれらは軽量なタイラバであるほど、ほかのリールとの性能差を感じやすいです。
突き詰めると究極に軽量なタイラバ×超細糸を使用したフィネスな釣りが可能になるのでは。
例えば30gのタイラバ×PEライン0.4号という超ライトなセッティングでやってみたりしたらゼッタイ面白いし、新しい釣り方ができると思う。
乗合船でやってたら怒られるかも(笑)
ベイトフィネスタイラバ的な?新しいジャンルの釣り方ができるようになるかもしれないリール。
今後「紅牙BFS」とか「炎月BFS」とか発売されるかも。メーカーさん、いかがですか?(笑)
キャスティングタイラバできる
これは言うまでもないかもですが、キャスティングタイラバも可能。
「マグナムライトスプールⅢ」とあわせて「SVSインフィニティ」というブレーキシステムも採用しており細かいブレーキセッティングが可能な20メタニウム。
バス釣りで鍛え上げられてきたそのキャスティング性能は、もちろんそのままタイラバをキャストするにも活躍。
ただ、キャストするのは20gとか30gというタイラバですから少し重め。
ブレーキも強めのセッティングで挑んでね
ハンドルの長さ、形状がシンドイ
上述のように20メタニウムのハンドル長は42mm。
一般的なタイラバリールが約50mmであることと比べてもかなり短め。
8mmぐらい大した差じゃなくね?
やる前はそう思ってました、僕も。
しかし実際使ってみるとその差は歴然。巻くのが大変。
20メタニウムでもハイギアモデルであればハンドル1回転の巻上長は76cmありますから、通常の回収はそこまで大変ではないです。
しかし、潮流が速いポイントや重めのタイラバを使う時、また大型魚がヒットした時は巻上が大変、大変、そして大変。
大型の青物なんかがヒットする可能性のあるポイントでは「メタニウム」は控えた方がイイかもしれませんね。
まあそもそもフィネスなセッティングですし
まとめ
20「メタニウム」でタイラバ。
他にやってる人を聞いたことはないし、需要があるのかないのか分かりませんがとりあえずタイラバに使える。ということで。
もちろんハンドルの短さなど、専用リールではないので不利な部分もありますが、逆にタイラバ専用リールにはない特徴を持っていたりします。
それは一言でいうと「究極に滑らかな巻きとフォール」。
そして使用するタイラバは軽量であればあるほど、そしてPEラインもそれに合った極細ラインであるほど20「メタニウム」の真価は発揮できる気がします。
ということで次回はフィネスタイラバについて掘り下げてみたいなと思います!
それでは皆様もどうぞ20「メタニウム」を池で川で海で、そして自宅でも(笑)クルクルライフを楽しみましょう♪