タックル兼用

ジギングロッドを流用してブラックバス釣りは可能?実際にやってみたらわかった4つのこと。

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ジギングロッドを流用してブラックバス釣りは可能?

今回はジギングタックルでバス釣りをしてみるという無謀な企画。

そもそもの発端は、先日たまたまブラックバスのフロッグゲームを釣り番組でやってたのを見たこと。

あの水面にガバッ!と飛び出すバイトシーンを見て筆者の活性も上がってしまい、久しぶりにバス釣りに行きたい!となったワケです。

しかしバス釣りなんて10年以上ぐらいブランクがあって、バスタックルもほとんどありません。

ってことで筆者のモットー、釣り道具はできるだけ兼用するに従い、海釣り用タックルを流用することに。

フロッグゲームに一番近いタックルはタイラバでもない、エギングでもない…ジギングだ!

もはやボートフィッシングとおかっぱりの違い、対象魚のサイズの違いなどほぼすべてといってもいいぐらい違う釣りですが、唯一ルアーフィッシングという点では同じ。

無謀なチャレンジ感はありますが、とりあえずやってみないと分からんよねー♪ってことでやってみました。

今回使用したジギングロッド

ハイ、ということで今回使用したのは家にあったジギングロッド、今や廃版のテンリュウ「ジグ・ザムVersionⅡ 591B-3」

仕様はこんな感じのロッド。

  • 全長:1.75m(5.9ft)
  • 適合ルアー:50-120g
  • 自重:182g
  • 先径:2.2mm
  • カーボン含有率:87%
  • グリップ長:380mm
  • レギュラーアクション

所有しているジギングロッドの中で一番柔らかめの物をチョイスしてみました。

ちなみにバリバリのフロッグ用ロッドの仕様はこんな感じ。

参考:シマノ バンタム 172H-FR

  • 全長:2.18m
  • 適合ルアー:12~42g
  • 自重:137g
  • 先径2.0mm
  • カーボン含有率:99.1%
  • グリップ長:256mm
  • ファストアクション

自重とかグリップ長とかやはり違いはたくさん…当たり前ですね。

そしてこれにセットするリールはさすがにジギング用のソルティガなどを使用するのは不可能だという判断で、カルカッタを使用。

使用するルアーはフロッグしばりで

ダイワ「スティーズフロッグ」シリーズとシマノ「バンタムフロッグ」を調達。10.5g~17gのサイズ。

PEはフロッグゲームには少し細目の2号にフロッグを直結というセッティングで挑んでみました。

ジギングロッドをバス釣りに流用するメリットとデメリット

てことでジギングロッドでフロッグゲームに挑んできた結果。

とりあえず釣果は撃沈

ただ釣果だけではなく、そもそもジギングタックルでのバス釣りの可能性についての調査という意味ではいろんなメリットとデメリットを感じることができたのでそれぞれまとめてみます。

デメリット

メリットから書くことが多いのだろうけど、あえてデメリットから。

グリップが長くて投げにくい

これはもう釣りする前から分かってたことではありますが、バスロッドに比べるとグリップが長いので、投げにくい

ジギングロッドなどボート用ロッドは脇に挟めるようにグリップが長いのが標準なのです。

ただ、思ってたよりキャストできる上に意外とイイこともあったのでこれは後述。

重くて疲れる

これも同じく分かってたことw

体力と腕力と気合でカバー!!

ロッドが硬くてキャスト、アクションしにくい

これが一番大きなデメリットと感じた。

ルアーをキャストする時、ルアーのウェイトをロッドに乗せて反発力=しなりを活かしてキャストするものだと思いますが、十数グラムのフロッグではジギングロッドはうまくしなりません。

ロッドの反発力が活かせないものですから、とにかく大きく、速く、力強くキャストしないと飛距離がでません

で、こんな思いっきり力の入ったキャストを何十回、何百回と繰り返してると腕も手首も痛くなってくるワケであります。

さらにバックラッシュもしやすい

そしてうまくキャストできた!と思っても次はアクションも難しいです。

しならないロッド+伸びのないPEラインってことでラインスラックをうまく使ってアクションをしないと、フロッグ本来のアクションができません。

まいぼ
まいぼ

キャストもアクションも僕が下手なのは間違いないことですが…

この腕の悪さは本来道具にカバーしてもらわないといけないハズですが、逆に足を引っ張られている感じ。

上手い人ならもっと使いこなせるでしょう!

メリット

続いてメリット。

1個だけですが、やる前はデメリットばかりでメリットを感じることがあるとは思わなかった。

グリップが長いことで投げやすい

先ほどのデメリットと真逆のこと書いててどっちやねん!って感じではありますが、良くも悪くも感じたのは事実。

本来バスフィッシングでは片手で投げるのが基本だと思いますが、グリップが長いと空いた片手をグリップ(のおしり)に添えやすいです

添える手に少し力を加えれば遠心力が増して飛距離もでやすいですし、両手で持つことで安定感アップ→コントロールもしやすくなります。

小場所や障害物があるような場所では、グリップが長いことでキャストのしにくさはありますが、割とオープンな場所でリリーパッドを攻めるような場所だと逆に投げやすかったり。

重めのフロッグ(ビッグベイトも相性良さそう)をオーバーヘッドキャストするのにはピッタリかも。

まとめ

以上実際にジギングロッドでブラックバス釣行して感じた事をまとめてみました。

重さや硬さ、グリップ長などから厳しいとは思っていましたが、フロッグゲーム(またはビッグベイトとかも)に限れば何とか使えるかな。という感想。

さらにジギングロッドもフロッグ用ロッドに近い仕様だとさらに使いやすいんじゃないかと思います。

ってことでまとめ。

ジギングロッドを流用してバス釣りまとめ
  • フロッグやビッグベイトなどに限ればできなくはないか
  • 重い、硬い→疲れるのは覚悟!
  • グリップ長いのは逆に投げやすい部分もアリ
  • でもやっぱりバス専用ロッドにはゼッタイかなわない

おまけ。バス釣り(特にフロッグゲーム)に流用しやすいジギングタックル

以上を踏まえて、バス釣りに流用しやすいジギングタックルはどんなもんか調べてみました。

ロッド編

要は先ほどのデメリットを少なくするような仕様、ってことで簡単に言うとジギングロッドの中でも軽くて、柔らかめ

細かく言うと、アクションしやすいようにファストアクション(先調子)で、カーボン含有率ができるだけ多いロッド。

どっちかっていうとジギングロッドよりライトジギングロッドのイメージ

以上のような特性を踏まえてバス釣りに流用しやすいジギングロッドを何点かピックアップしてみた。

あと拾い出した条件としては、兼用することを踏まえてできるだけ安めのロッドにしてます。

ソルティガとかオシアジガーとか4万円とか5万円もするようなロッドをバス釣りに使いまわすのももったいないですもんね…

シマノ 21グラップラーBB B632

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  • 全長:1.98m
  • 適合ルアー:30-100g
  • 適合PEライン:-1.2号
  • 自重:109g
  • 先径:1.7mm
  • カーボン含有率:88.9%
  • グリップ長:440mm
  • 定価:17,800円

約1万円ちょっとで買えるライトジギングロッド。

6.3ftと少し短めで109gという軽さが武器

フロッグ専用ロッドより若干ライト気味な仕様なので、細めのライン+小型のフロッグに相性良さそう。

僕も今回使ってたスティーズフロッグの小型版「Jr」シリーズとか。

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  • 全長:1.91m
  • 適合ルアー:80-200g
  • 適合PEライン:0.8-2号
  • 自重:147g
  • 先径:2.1mm
  • カーボン含有率:93%
  • 定価:27,500円

実売価格1万円台後半のライトジギングロッド。

先ほどの「グラップラーBB」より若干重いですが、その分パワーとカーボン含有率アップ

個人的にはスティーズフロッグやバンタムフロッグとの組み合わせで使いたい。

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ついでにリール編。

本文ではリールの話はなかったのですが、ついでにバス釣りに流用しやすいジギングリールの紹介もしてみます。

フロッグ用リールに求められる性能
  • ハイギヤ
  • PEラインのキャストがしやすい
  • 軽い、かつパワーや剛性がある
  • ダブルハンドルの方が操作性良し

大体こんな感じでしょうか。

ロッドに比べるとリールは、PEライン使用が前提のライトジギングリールは割と仕様が近いものが多い気がします。

シマノ グラップラーBB

  • ギア比:7.2
  • 最大ドラグ力:5.5kg
  • 自重:185g
  • 糸巻量PE(号-m):1-440、1.5-290、2-200
  • ハンドル1回転最大巻上長:77cm
  • ベアリング数(S-A-RB/ローラー):4/1
  • 定価:15,000円

約1万円で買える、ライトジギング向きのシマノ汎用ベイトリール。

ギア比7.2というハイギア仕様や、ダブルハンドル搭載、そして最大の強みが185gという軽量さ

先ほど紹介したロッド「グラップラーBB B632」にセットすれば、その軽さがさらに体感しやすいイイ組み合わせになるでしょう。

「CI4+」という高剛性軽量カーボン素材を使用しているおかげの軽量さでありますが、金属ボディと比べると剛性、耐久性は劣るでしょう。

さらにキャティングをフォローするようなブレーキシステムなどの機能もついていませんので、キャスト必須のバス釣り流用にはある程度技術は必要かと。

ダイワ ブラストBJ TW

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  • ギア比:7.3
  • 最大ドラグ力:5kg
  • 自重:230g
  • 糸巻量PE(号-m):1-400、2-200
  • ハンドル1回転最大巻上長:77cm
  • ベアリング数(S-A-RB/ローラー):7/1
  • 定価:23,300円

実売価格1万円台後半、ダイワのライトジギングリール。

シングルハンドルや自重230gという仕様は先ほど紹介したシマノ「グラップラーBB」より劣りますが、フレームとサイドプレートがアルミ製になっていることで高耐久性、高剛性や、ベアリング数増加による巻きの滑らかさなどが期待できるでしょう。

さらにバス釣り流用においての強みになるのがTWS(=Tウイングシステム)

レベルワインドがT字型になっており、ライン放出性能やトラブルが起こりにくい構造ということでキャストを繰り返すバス釣りにはありがたい機能。

ただ、この「ブラストBJ TW」もキャストをフォローするブレーキシステムは搭載していないため、腕に自信のない方は次に紹介するリールをオススメする。

ダイワ キャタリナTW

  • ギア比:7.3
  • 最大ドラグ力:6kg
  • 自重:225g
  • 糸巻量PE(号-m):2-150
  • ハンドル1回転最大巻上長:81cm
  • ベアリング数(S-A-RB/ローラー):6/1
  • 定価:37,400円

マグフォースZというスプール回転数に応じて遠心力ブレーキを調整してくれる機能によりキャスティングがかなりしやすいでしょう。

「ブラストBJ TW」と同じく「TWS」ももちろん搭載されており、これらはキャストを繰り返すバス釣り流用にはかなりありがたい機能。

さらに金属製フレーム、サイドプレートなどにより高強度、高剛性であり、またATDという最新ドラグシステム搭載でライトジギングでの不意の大物にも対応できる仕様であります。

価格は3万円台と跳ね上がりますが、ブラックバスやライトジギングにとどまらず、ベイトリールでありながらショアからのシーバスやタチウオなどルアーフィッシング全般に使えそう。

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まいぼ
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なんでも釣り師
船も陸も、ルアーもエサもOK、なんでも釣り師。

釣りの種類が多すぎて専用タックル揃えられないのが悩み。

人が多い有名ポイントで釣果にこだわるより、釣れなくてものんびーり釣りしたい派。
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