船舶免許の種類と取り方!釣りに必要な2級免許の費用と取得方法を解説
マイボートやレンタルボートで自分で操船して釣りを楽しみたい。
そう思ったとき、まず必要になるのが船舶免許です。

ボート免許ってどんな種類があって、どうやって取るの?

費用はどのくらいかかるんだろう?難しいのかな…
こういった疑問をお持ちの方に向けて、この記事では船舶免許の種類・取得方法・費用を2026年の最新情報でまとめました。
ハードルが高そうに見える船舶免許ですが、調べてみると意外とシンプル。
実際に2級小型船舶操縦士免許を取得した運営者の体験談も交えながら、わかりやすくお伝えします!
この記事でわかること
・船舶免許4種類の違いと釣りに必要な免許
・2級小型船舶操縦士免許で十分な理由
・免許取得の3つの方法と費用【2026年版】
・国家試験免除コースの体験レポート
・免許の更新・失効した場合の対処法
・よくある質問(年齢・視力・2馬力ボートなど)
船舶免許の種類
船舶免許は大きく分けて以下の4種類。
それぞれ操縦できるボートのサイズや航行区域が異なります。
| 免許の種類 | ボートサイズ | 航行区域 | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 1級小型船舶操縦士 | 20トン未満(24m未満) | すべての海域(※一部制限あり) | 外洋クルーズ・遠征釣り |
| 2級小型船舶操縦士 | 20トン未満(24m未満) | 平水区域+海岸から5海里以内 | 近海の釣り・クルージング |
| 2級(湖川小出力限定) | 5トン未満・出力15kW未満 | 湖・川のみ | バス釣り・ワカサギ釣り |
| 特殊小型船舶操縦士 | 水上オートバイ専用 | 記載の航行区域内 | ジェットスキー・マリンスポーツ |
特殊小型は水上バイク(ジェットスキー)用の免許。
湖川小出力限定はその名の通り、海には出られません。
海釣りを楽しむなら2級小型船舶操縦士免許が基本の選択肢になります。

1級と2級の違いは航行区域だけ。ボートサイズの上限は同じなので、近海の釣りなら2級で十分ですよ!
釣りには2級小型船舶操縦士免許で十分な理由
「2級で足りるの?」と不安になるかもしれませんが、一般的な釣りにはボートサイズ的にも航行範囲的にも十分。
その理由を2つのポイントで説明します。
ボートの大きさ|20トン未満は想像以上に大きい
2級免許で操縦できるのは「総トン数20トン未満、プレジャーボートは全長24m未満」のボート。
20トンってどのくらいか、ちょっとイメージしにくいですよね。
参考までに、トヨタのポーナム35SVというプレミアムクルーザー。
全長約12m(35ft)のこの船で約10トン。
本体価格はなんと1億2,000万円(!)。
これでも2級の上限の約半分。
釣り用ボートでここまでのサイズが必要になることは、まずないと思います。

ちなみにヤマハのイグザルトというクルーザーは全長約15mで1億5千万円超え。それでも2級で操縦できるサイズです。
航行区域|海岸から5海里(約9km)で近海の釣りはカバー
2級免許の航行区域は「平水区域および海岸から5海里(約9km)以内」。
平水区域とは、東京湾や大阪湾など波や風の影響が少ない50を超える水域のこと。
具体的な区域は日本小型船舶検査機構(JCI)の公式サイトで地域ごとに確認できます。
タイラバ、ひとつテンヤ、ライトジギングなど、いわゆる近海の船釣りにはまったく問題ない範囲。

じゃあ1級はどんなときに必要なの?
1級が必要になるのは、海岸から5海里を超えて沖に出たい場合。
たとえば離島への長距離航行や、外洋でのカジキ・クロマグロ遠征を自分のボートで楽しむといったケース。
そこまでのニーズがなければ、2級で十分です。

もし後から「やっぱり1級がほしい」と思ったら、2級からの進級(ステップアップ)も可能ですよ。
2級小型船舶操縦士免許の取得方法と費用【2026年版】
2級免許を取得するには、自動車免許と同じように学科試験と実技試験の国家試験に合格する必要があります。
取得方法は大きく分けて3つのコース。
費用・日数・合格のしやすさがそれぞれ違います。
| コース | 費用の目安 | 日数 | 合格のしやすさ |
|---|---|---|---|
| 国家試験免除コース(登録教習所) | 約10〜13万円 | 2〜3日 | ★★★(ほぼ確実) |
| 免許スクール+国家試験受験コース | 約7〜9万円 | 3〜4日 | ★★(しっかり準備すればOK) |
| 独学+国家試験受験コース | 約3.5万円〜 | 自分次第 | ★(実技が難関) |
国家試験免除コース(登録教習所)|約10〜13万円
国土交通省に登録された教習所で学科・実技の講習を受けて、修了試験に合格すれば国家試験が免除されるコース。
いわゆる自動車教習所のようなもの。
費用は教習所によって異なりますが、ヤマハボート免許教室の場合は114,300円〜(2026年6月時点)。
費用は一番高いですが、合格率はほぼ100%。
不合格になる心配がほぼないので、一番おすすめの方法です。

僕もこのコースで取得しました。落ちる人はほとんどいないと思います!
免許スクール+国家試験受験コース|約7〜9万円
マリーナやボートスクールで講習を受けた後、JMRAの国家試験を別途受験するコース。
講習内容は国家試験免除コースと似ていますが、本番の国家試験は修了試験より厳しい。
不合格になると再受験の手間と費用がかかるので、その点は注意が必要。
2級の国家試験手数料は身体検査4,250円+学科4,850円+実技21,200円=合計30,300円(JMRA公式・2026年6月時点)。
再受験になると、この手数料が追加でかかります。
独学+国家試験受験コース|約3.5万円〜
教習所やスクールに通わず、独学で国家試験に臨むコース。
費用は国家試験手数料30,300円+テキスト代程度で一番安く済みます。
学科は教本と問題集をしっかりやれば独学でも十分合格できるレベル。
問題は実技。
知人のボートで沖に出て練習する方法もありますが、港内での操船(係留・離岸など)は無免許では許可されていないため、実技の一部項目は練習しにくい面があります。

正直、不合格のリスクと再受験の手間・費用を考えると、国家試験免除コースが一番コスパいいかなと思います。約4万円の差で安心を買える感覚ですね。
免許取得の流れ(国家試験免除コースの場合)
ここからは、実際に運営者が国家試験免除コースで2級免許を取得したときの体験をもとにお伝えします。
Day 1|学科講習(1日目)
初日はまず書類チェックからスタート。
続いて身体検査(視力と聴力の検査がありますが、正直かなりあっさり)。
そこから9時〜16時まで学科講習。
内容は航海のルール、安全に関する知識、エンジンの基礎知識など。
Day 2|学科講習(2日目)+修了試験
2日目も9時〜16時まで学科講習の続き。
最後に学科の修了試験(四肢択一のマークシート形式)。

僕が受講したところでは教科書を見ながら試験を受けることができました。教習所によって異なるかもしれませんが、そのくらい温かい雰囲気です(笑)
Day 3|実技講習+修了審査
学科とは別の日程で実技講習。
まずはロープワーク(もやい結び、クリート止めなど基本の結び方を練習)。
続いて教官と一緒に船に乗り、実際に操船しながら手取り足取り教えてもらえます。
発進前確認、発進、後退、避航操船、人命救助、係留、離岸など、一通りの内容。
最後に実技の修了審査。

僕は運動音痴で、初めての操船&ロープワークもめちゃくちゃ苦手で最後まで出来ないものもありました。それでも合格!もちろん今はちゃんと練習して最低限はできるようになりましたよ。

運動音痴でも受かるなら安心かも…!
国家試験免除コースの修了審査は、国家試験と比べるとかなり優しめ。
講習をしっかり聞いていれば、まず落ちることはないと思います。
免許の更新について
船舶免許の有効期間は5年間。
有効期限の1年前から更新手続きが可能です。
更新講習の費用と内容
更新にはJMRA(日本海洋レジャー安全・振興協会)が実施する更新講習を受講する必要があります。
費用は5,500円(身体検査1,000円+受講料4,500円、JMRA本人申込みの場合・2026年6月時点)。
所要時間は約1時間で、身体検査+講義+視聴覚教材という内容です。
海事代理士に手続きを代行してもらう場合は、別途手数料がかかって合計約1万円前後。
失効してしまった場合
うっかり更新を忘れて有効期限が切れてしまっても、免許自体がなくなるわけではありません。
失効再交付講習を受講すれば、再び有効な免許証を受け取れます。
ただし費用は11,000円(身体検査1,000円+受講料10,000円・JMRA本人申込みの場合)と更新講習の約2倍。
講習時間も約2時間20分と長め。
なので、忘れずに更新するのがベスト。

更新のお知らせハガキが届くので見逃さないように!スマホのカレンダーにも登録しておくと安心です。
FAQ|船舶免許のよくある質問
何歳から取得できる?
2級小型船舶操縦士免許は15歳9ヶ月から受験可能で、16歳で免許が交付されます。
ただし18歳未満の方は、18歳に達するまで操縦できるボートが5トン未満に制限されます。
1級は17歳9ヶ月から受験可能です。
視力や聴力の条件は?
視力は両眼とも0.5以上(メガネ・コンタクト使用OK)。
片眼の視力が0.5未満の場合は、もう片方が0.5以上かつ視野が150度以上あればOKです。
聴力は5m以上の距離で普通の声が聞こえること(補聴器使用OK)。
自動車運転免許より視力の基準は低め。
1級と2級の違いは?いつ1級が必要?
操縦できるボートのサイズは1級も2級も同じ(20トン未満・24m未満)。
違いは航行区域だけです。
2級は海岸から5海里以内ですが、1級はすべての海域で航行可能(ただし100海里超の場合は6級海技士以上の乗船が必要)。
離島への長距離航行や、遥か沖合でのカジキ釣りなどを自分のボートでやりたいなら1級が必要です。
免許更新を忘れたらどうなる?
免許は失効しますが、資格自体がなくなるわけではありません。
失効再交付講習(JMRA本人申込みで11,000円・約2時間20分)を受ければ再交付されます。
ただし失効中に操船すると無免許運航になるので要注意。
2馬力ボートなら免許不要?
はい、エンジン出力1.5kW(約2馬力)未満・船の長さ3m未満・推進機関がプロペラ以外の条件を満たすボートは免許不要で操船できます。
2馬力ボートについては別記事で詳しく解説しています。
免許を取ったらまず何を買えばいい?
マイボートの購入を検討している方は、まずボートとエンジンの組み合わせ選びが大事になります。
マイボートの維持費はどのくらい?
係留費・保険・メンテナンス費など、ランニングコストが気になる方はこちら。
関連記事
船舶免許を取得した後のマイボートライフに役立つ記事をまとめました。
※ 費用・手数料は教習所・地域・申込方法によって異なります(2026年6月時点の情報)。
※ 国家試験手数料の出典:JMRA(日本海洋レジャー安全・振興協会)公式サイト
※ 更新講習・失効再交付講習の出典:JMRA 更新講習ページ、JMRA 失効再交付講習ページ
※ 教習所費用の参考:ヤマハボート免許教室
※ ポーナム35SVの価格:トヨタマリン公式サイト(2024年10月時点のメーカー希望小売価格)

