プレジャーボートを所有し維持するのは大変。それでもマイボートを選ぶ3つの理由
自分のボートで、好きな時間に、好きなポイントで釣りがしたい。
マイボートは釣り人なら一度は憧れる存在。

マイボートって実際どのくらい大変なの?

遊漁船じゃなくてマイボートを選ぶメリットって何?
この記事では、実際にプレジャーボートを所有・維持している運営者が、マイボートのメリットとデメリットを正直にお伝えします。
結論から言うと、大変なことも多い。
でも、それを上回る楽しさがあるからこそ、今もボートを持ち続けています。
この記事でわかること
・マイボート所有のデメリット4つ(正直な体験ベース)
・それでもマイボートを選ぶ3つの理由
・釣りの4大要素と「自分で釣った」の本当の意味
・マイボートを始めるまでの流れ
・よくある質問(費用・免許・係留場所など)
マイボート所有のデメリット
まずは正直な話から。
遊漁船に乗ることと比べて、マイボートは想像以上に手間と費用がかかります。
簡単には釣れない
マイボートを買って意気込んで出船しても、そう簡単には釣れません。
ポイントがわからない、釣れる潮流や時間帯もわからない。

遊漁船で通ってたから、ポイントは大体わかるよ?
それが、そう簡単ではないんです。
遊漁船の船長は日々変わる潮流の変化を読んで、ボートが流れるスピードやラインを細かくコントロールしてくれています。
同じ時間に同じポイントに行けば釣れるわけではない。

魚探に反応があるところに行けば釣れるんじゃ?
魚がいることは示してくれますが、それが釣れる魚かどうかは別問題。
釣り方が合っていなければ釣れないし、食わない時間帯はどうやっても食わない。
沖に出れば簡単に大物がたくさん釣れるなんてことはありません。
維持費がかかる
マイボートは買ったら終わりではなく、持っている限りずっと維持費がかかります。
保険代、係留代、メンテナンス費用、燃料代…。
トータルで見ると購入費用より維持費のほうが高額になることも。
自動車と同じく、数年先まで見据えた計画が必要です。
具体的な維持費の内訳は別記事で詳しくまとめています。
→ マイボートの維持費はどれくらい?23ft・115馬力船外機の維持費を大公開
エンジンなどにトラブルが起こることも
年数が経つとエンジンにトラブルが起きることも。
定期メンテナンスで防げるものもありますが、想定外のことは起こり得ます。

出港前のバッテリー上がりなら修理すれば済みますが、海上でエンジンが止まるとかなり怖い。潮と風であっという間に流されます。
車ならその場で停車できますが、船はそうはいきません。
水深の深い場所や潮流の速いエリアでは転覆のリスクもあります。
万が一に備えた対策は必ず考えておく必要があります。
掃除・メンテナンスの手間
遊漁船なら港に着いたら荷物だけ持って帰ればおしまい。
マイボートでは自分で掃除・手入れが必要です。
船体の洗浄、エンジンの塩抜き、海上係留なら係船ロープやブイの確認…。
釣りで疲れた後のこの作業が、地味にキツい。
さらに台風シーズンは特に気を使います。
事前に係船ロープを増やす、上架してもらうなどの対策が必要で、その都度費用や手間がかかります。

港の近くに住んでいればまだいいですが、遠方だと台風前に見に行くだけでも大変です。
それでもマイボートを選ぶ3つの理由
デメリットを並べてきましたが、それでも僕がマイボートを手放さない理由があります。
正直、購入後に「手放そうかな…」と思ったこともあります。
でも、以下の3つのメリットがデメリットを大きく上回る。
マイペースで釣りができる
乗合船に乗ったことがある方なら、こんな経験ありませんか?
- もう少し粘りたいのに船長の指示で仕方なく回収
- 乗船者が多くてお祭り(仕掛けの絡まり)連発
- 知らない人や船長に気を使って疲れる
- 気が合わない人や自分勝手な人が同船してイヤな思い
- 本当はもう帰りたいけど船長がまだ帰る気がない
- 朝が早すぎてツラい
マイボートならこれらすべて気にする必要がありません。
自分の好きな時に出船して、好きなポイントで釣りをして、好きな時に帰る。

知らない人と話すのが苦手で、平日の仕事で気を使いまくって疲れてる僕にとっては、これだけで十分すぎるメリットです。
サクッと釣ってサクッと帰れる
乗合船はハイシーズンだと予約が取れないこともしばしば。
天気が悪くて出船中止になることもありますし、早朝出船して夕方までという長丁場が多い。
マイボートなら予約不要。
釣れている情報があれば、天気のいい日に釣れるポイントで釣れる時間だけサクッと釣ることができます。
遊漁船で1日釣りしても、1日中釣れ続けるなんてことはほぼありません。
大半は竿を振ってエサを撒いてるだけの時間。

とはいえ、マイボートでピンポイントの時間とポイントで狙って釣れるようになるには、かなりの時間と経験が必要ですけどね…!
本当に「自分で釣った!」と言える
これが僕にとってマイボートを選ぶ最大の理由。
遊漁船で釣った魚を、本当に「自分の力で釣った」と言えるかどうか。
ある遊漁船の船長から聞いた話ですが、魚種によっては釣れる量をあえてコントロールしていることもあるそうです。
たとえばアカムツなど中深海の底物は、ピンポイントで船を流さないと釣れない。
数メートル船の流すコースがずれるだけで釣果がゼロに。

資源保護のためにあえて船を流すコースをずらしているという話も聞きました。それだけ船長の技術に依存しているということですね。
つまり遊漁船では「自分で釣った」というより「船長に釣らせてもらった」という要素が大きい。
マイボートで自分でポイントを探し、潮を読み、苦労して釣れた1匹は格別。
実際にマイボートを持ってからも遊漁船に乗ることはありますが、自分の船で釣れた時の喜びは異次元です。
釣りの4大要素|船長の腕が占める割合
釣りには(勝手に決めた)4つの大きな要素があると思っています。
- 何で釣るか:エサかルアーか、どんな仕掛けか
- どうやって釣るか:アクションや誘い方
- いつ釣るか:時間帯・潮回り・季節
- どこで釣るか:ポイント・水深・地形
「何で」「どうやって」はタックルやテクニックの話。
でも釣果に占めるウェイトが大きいのは、「いつ」「どこで」の2つ。
ショアでもオフショアでも、魚種を問わず、この2つが50%以上を占めると感じています。

魚のいないところにいくらルアーを投げても釣れないし、食わない時間帯は何をやっても食わない。シンプルだけど真理。
遊漁船では、この最も重要な「いつ」「どこで」が船長任せ。
場合によっては「何で」「どうやって」もお任せになっていることが多い。
たとえばこんな比較を考えてみてください。
(1)プロの船長が操船する船に素人の釣り師
(2)素人の船長が操船する船にプロの釣り師
回数を重ねれば、おそらく(1)のほうが圧倒的に釣れるはず。
それくらい船釣りでは船長の腕の割合が大きい。
マイボートで自分が船長として釣れるようになるまでは大変です。
でも、だからこそ釣れた時の喜びが何倍にもなる。
→ 釣りの4大要素を深掘り!ボートフィッシングにおける4つの要素(3W1H)とは?
マイボートを始めるまでの流れ
マイボートに興味が出てきた方のために、始めるまでのステップを簡単にまとめます。
釣り目的なら2級小型船舶操縦士免許で十分。
国家試験免除コースなら約10〜13万円、2〜3日で取得できます。
→ 船舶免許の種類と取り方!釣りに必要な2級免許の費用と取得方法を解説
釣りのスタイルや海域に合わせて、ボートのサイズとエンジンの馬力を決めます。
新艇・中古艇の選び方も重要なポイント。
万が一の事故に備えて、ボート保険への加入は必須。
マリーナ係留、漁港の空きバース、トレーラブルなど選択肢はいくつかあります。
維持費の全体像を把握しておくことも大切。
→ マイボートの維持費はどれくらい?23ft・115馬力船外機の維持費を大公開

「まずは免許不要の2馬力ボートから始めてみる」というのもアリですよ。費用もグッと抑えられます。
FAQ|マイボートのよくある質問
マイボートの維持費は年間どのくらい?
ボートのサイズや係留方法によって大きく変わりますが、23ft・115馬力船外機の場合の具体的な内訳は別記事でまとめています。
免許なしでも乗れるボートはある?
エンジン出力1.5kW(約2馬力)未満・船の長さ3m未満などの条件を満たすボートは免許不要で操船できます。
遊漁船とマイボート、結局どっちがいい?
「とにかくたくさん釣りたい」なら遊漁船のほうが確実に釣果は出ます。
「自分のペースで、自分の力で釣りたい」ならマイボート。
どちらが正解ということはなく、釣りに何を求めるか次第です。
マイボートで何の釣りができる?
タイラバ、ひとつテンヤ、ライトジギング、エギング、キス釣り…ボートのサイズや海域に応じて何でもできます。
マイボートに向いている釣りについてはこちら。
1人で操船しながら釣りできる?
できます。
ただし操船と釣りを同時にこなすので、慣れるまでは同行者がいると安心。
ドテラ流し(エンジンを切って風や潮に任せて流す)であれば1人でも釣りに集中しやすいです。
関連記事
マイボートに関連する記事をまとめました。
→ 船舶免許の種類と取り方!釣りに必要な2級免許の費用と取得方法を解説
※ この記事は運営者の実体験に基づくコラムです(2026年6月時点の情報)。
※ 維持費・保険の具体的な金額は各関連記事を参照してください。

