シマノタイラバロッド「エンゲツ」全5種まとめ。コスパ最強モデルも選んでみた。
シマノのタイラバロッド「エンゲツ」いろいろあるけど何が違う?
シマノのタイラバロッド「エンゲツ」シリーズって「BB」とか「SS」とかいっぱいあって違いがよくわからない!
シマノタイラバロッド「エンゲツ(炎月)」シリーズは全部で6種類のラインアップがあります。
それぞれのモデルの金額の違いはパッと見て分かりますが、どういった性能の違いがあるのかはちょっと分かりにくい部分も。
また、高額であれば必ずしも万能で最強なロッドかというと実はそうではなく、自分に合ったタイラバや使うポイント、使い方によって最適なモデルというのが存在します。
ということで本記事ではシマノタイラバロッド「炎月」シリーズ全6種の性能や金額、それぞれのモデルごとの違いなどを完全解説。
最後にコスパ最強モデルも選んでますので、長文読むのがめんどくさければ最後のまとめまで飛んでみてね!
※表記の実売価格はAmazonを参考にしています。
エンゲツBB | エンゲツTT | エンゲツSS | エンゲツXR | エンゲツ エクスチューン | エンゲツ リミテッド | |
ハイパワーX | ● | – | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
ハイパワーX フルソリッド | – | – | – | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ |
スパイラルX | – | ● | ● | – | – | – |
スパイラルXコア | – | – | – | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
Xガイド | – | – | – | – | 3Dチタン トップ+Xリング ※チューブラ除く | 3Dチタントップ |
他ガイド | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト | チタン(トップ) +ステン | チタン | チタン |
リールシート | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | – | – | – | ● |
自重 | 128-148g | 123-132g | 134-150g | 131-152g | 138-162g | 131-149g |
Amazon価格 | 15,000円 | 17,000円 | 23,000円 | 30,000円 | 45,000円 | 60,000円 |
約15,000円「エンゲツBB」(2021年モデル)
エンゲツBB | エンゲツTT | エンゲツSS | |
ハイパワーX | ● | – | ● フルソリッド除く |
ハイパワーX フルソリッド | – | – | – |
スパイラルX | – | ● | ● |
スパイラルXコア | – | – | – |
Xガイド | – | – | – |
他ガイド | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト |
リールシート | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | – |
自重 | 128-148g | 123-132g | 134-150g |
Amazon価格 | 15,000円 | 17,000円 | 23,000円 |
軽い!ガングリップ!安い!と三拍子揃ったコスパ抜群モデル。
とりあえずタイラバする!なら文句なしの性能。
しかし、積極的に掛けていく!とかフルソリッドが欲しい!という方は上位モデルの検討を。
「エンゲツBB」の特徴
以前は上位モデルに採用され、握りやすいと好評であったガングリップが2021年新登場の「エンゲツBB」でも「Xシート デュアルガングリップ」として新たに採用されました。
これは手首に負担がかからないよう最適化されたグリップで、名前の通りガン(=銃)の持ち手のような形状。
パーミング負荷分散や巻き取りのブレ縮小などが統計上圧倒的に改善されていて、簡単にいうとロッド操作が楽で疲れにくい、巻き取り時にブレにくく等速巻きしやすい、パワーロスなくフッキングしやすい、などの効果があります。
タイラバに必要な動作は、理論上このガングリップの方が優れているということ。らしい
実際使ってみるととにかく握りやすく、リーリングが楽。
自重は他メーカー品と比べると重くなりますが、それをあまり感じさせないほどの持ちやすさで「一度使うと従来のロッドが使えない!」ぐらいおすすめ。
ちなみに上位モデルの「Xシート エクストリーム ガングリップ」と異なり、右巻・左巻は無く共通となっています。
「炎月BB」のベイトモデルは全モデル「乗せ調子」。
一般的な等速巻きからのアタリをはじかず自然に乗せる、というタイラバを得意とします。
反対に積極的に掛けていくタイラバを楽しみたいなら上位モデルの「エンゲツSS」から登場します。※次項で紹介。
この「エンゲツBB」はじめシマノのタイラバロッドの特徴としてベイトモデルはスパイラルガイドが採用されています。
ロッドの手元付近のガイドは従来通り上向きですが、穂先に近づくにつれ徐々に下向きになりもっとも穂先は完全に下向きになっているガイドです。
通常のガイドと比べると、このスパイラルガイドによりブレが抑制され安定感が増し等速巻きがしやすいことと、高感度が実現されました。
「エンゲツBB」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
B69ML-S/2 | 乗せ | 2.06 | 131 | 30-100 |
B69M-S/2 | 乗せ | 2.06 | 141 | 40-150 |
B69MH-S/2 | 乗せ | 2.06 | 147 | 45-200 |
B69L-S | 乗せ | 2.06 | 128 | 20-80 |
B69ML-S | 乗せ | 2.06 | 132 | 30-100 |
B69M-S | 乗せ | 2.06 | 137 | 40-150 |
B69MH-S | 乗せ | 2.06 | 148 | 45-200 |
S610M | スピニング | 2.08 | 116 | 20-70 ※キャスト |
「エンゲツBB」は「乗せ調子」モデルが7種類と「キャスティング」モデル1種の計8種類のラインアップ。
従来のグリップ部分で分かれるグリップジョイント2ピースモデルのほかに、ロッドの真ん中付近で2本に分けられるセンターカット2ピースモデルも登場し、電車釣行、荷物の多い車内などでの携行がしやすくなりました。
それぞれから万能に使えるモデルを1種類ずつピックアップしてみました。
乗せ調子モデル(グリップジョイント2ピース)
B69ML-S
- 全長:2.06m
- 自重:132g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.1%
- 定価:18,200円
乗せ調子モデル(センターカット2ピース)
B69M-S/2
- 全長:2.06m
- 自重:141g
- 適合ルアーウエイト:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.5%
- 定価:19,200円
スピニングモデル(グリップジョイント2ピース)
S610M
- 全長:2.08m
- 自重:116g
- 適合ルアー(キャスト):20-70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:88.5%
- 定価:18,700円
約17,000円「エンゲツTT」(2022年モデル)
エンゲツBB | エンゲツTT | エンゲツSS | |
ハイパワーX | ● | – | ● フルソリッド除く |
ハイパワーX フルソリッド | – | – | – |
スパイラルX | – | ● | ● |
スパイラルXコア | – | – | – |
Xガイド | – | – | – |
他ガイド | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト |
リールシート | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | – |
自重 | 128-148g | 123-132g | 134-150g |
Amazon価格 | 15,000円 | 17,000円 | 23,000円 |
「エンゲツBB」と同価格帯ですが、こちらは「スパイラルX」採用で若干軽量。
少しでも軽いロッドが欲しい!方はこちらです。
「エンゲツTT」の特徴
カーボン繊維をナナメ方向に巻く「スパイラルX」が採用され「エンゲツBB」より約10gほどの軽量化。
代わりに「ハイパワーX」は非採用となっております。
ハイパワーXとスパイラルX、どっちがイイかは一概には言えない
※スピニングモデルは自重ほとんど同じ。
「エンゲツTT」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
B69L-S | 乗せ | 2.06 | 123 | 20-80 |
B69ML-S | 乗せ | 2.06 | 126 | 30-100 |
B69M-S | 乗せ | 2.06 | 126 | 40-150 |
B69MH-S | 乗せ | 2.06 | 132 | 45-200 |
S610M | スピニング | 2.08 | 117 | 20-70 ※キャスト |
ベイトモデル(すべて乗せ調子)4種、スピニングモデル1種の計5種類のシンプルなラインアップ。
それぞれ幅広く使うのにオススメモデルを1種類ずつピックアップしてみました。
ベイトモデル
B69ML-S
- 全長:2.06m
- 自重:126g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:80.3%
- 定価:23,000円
スピニングモデル
S610M
- 全長:2.08m
- 自重:117g
- 適合ルアー(キャスト):20-70g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:93.6%
- 定価:23,600円
約23,000円「エンゲツSS」(2020年モデル)※フルソリは2022年
エンゲツTT | エンゲツSS | エンゲツXR | |
ハイパワーX | – | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く |
ハイパワーX フルソリッド | – | – | ● フルソリッドのみ |
スパイラルX | ● | ● | – |
スパイラルXコア | – | – | ● フルソリッド除く |
Xガイド | – | – | – |
他ガイド | ステン(トップ) +アルコナイト | ステン(トップ) +アルコナイト | チタン(トップ) +ステン |
リールシート | Xシート デュアル ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | – |
自重 | 123-132g | 134-150g | 131-152g |
Amazon価格 | 17,000円 | 23,000円 | 30,000円 |
「掛け」「フルソリッド」が登場。
さらにガングリップが左右専用設計になるなど、よりマニアックなタイラバが楽しめるようになったモデル。
数年前ならフラッグシップモデル並みの性能で2万円台ですから、コスパすばらしいと思う。
「エンゲツSS」の特徴
「エンゲツBB」で採用されていた「Xシートデュアルガングリップ」とよく似ているのだけれど若干違う「Xシートエクストリームガングリップ」が「エンゲツSS」では採用されています。
何が違うのかというと、「エンゲツSS」では左巻き、右巻きそれぞれ専用設計になっていること。
これによりさらにホールド性、パーミング性がアップし(要はより握りやすいってこと)、パワーロスや疲労感の減少が期待できます。
また「炎月CT」や「炎月プレミアム」、「バルケッタFカスタム」などフォールレバーを搭載したリールとの組み合わせで「フォールタイラバ」という釣りをシマノは提唱しています。
このリールのフォールレバーで落下速度を意識的に調整することで、従来アタリがとりにくかったフォール中のアタリもとっていこう!という釣りです。
タイラバしてて着底と同時に食った!みたいな時って、実際はフォール中に食ってきてるってこともあったりするので、これを意識することでさらなる釣果アップが期待できるかも。
タイラバロッドで他社含めこのガングリップ形状は現状まだ普及していませんが、将来的にスタンダードな形状になるかも!?
「エンゲツBB」は「乗せ」「掛け」設定がなく従来の「アタリがあっても巻き続けるタイラバ」に合った、どちらかというと乗せ調子気味でしたが、この「エンゲツSS」から「乗せ」「掛け」モデルが設定されました。
バットパワーを強化しつつタフテックα(しなやかで繊細な穂先)によりアタリをはじかず、積極的に掛けていける仕様になっています。
カーボン繊維をナナメ方向に巻く「スパイラルX」とネジレを抑える強化構造「ハイパワーX」により剛性が上がっています。
簡単にいうと繊細でしなやかだけど、剛性があるからアタリがあったあとにボヨーンとブレずにピタッとシャープに止まるためアタリが分かりやすい=高感度に。
また、大型魚とのファイト時などにもパワフルであるのはもちろん、ジャーク等アクションを入れる釣りにおいても活躍。
タイラバだけでなく、SLJ(スーパーライトジギング)などに流用もしやすいですね。
またキャスティング対応のスピニングモデルではソフチューブトップが採用されました。
ソフチューブトップとはチューブラー構造の穂先で高感度だけど、ソリッドティップ並みのしなやかさも併せもった穂先のことです。
バット部分にはそれなりに強さを持たせているので正確なキャスティングがしやすく、またしなやかなで高感度な穂先で小さなアタリをキャッチしていくことが可能になります。
ワン&ハーフ設計(S72MHを除く)やセンターカット2ピース(S72MH)仕様により、仕舞寸法が140cm未満におさえられていて移動に便利。
これまでの穂先だけソリッド、ではなく全身フルソリッド仕様の「フルソリッド」モデルが2022年より新登場。
ロッドの根本から「よく曲がって、粘り強い」というソリッドの良さを活かして、乗せるタイラバ、そしてアタリを吸収してバラシを抑制。
以上のように上位モデル並みの最新技術がたくさん搭載されている「エンゲツSS」ですが、自重150g前後と重いという弱点も。
シマノの炎月シリーズでガングリップ搭載モデルはしょうがない部分もありますが、究極にライトなタックル設定でタイラバに臨みたい方は注意が必要。
ライトな設定ならダイワ「紅牙」シリーズか、または他メーカーがイイかも
軽量性を追求するのではなく、少し重いですが高機能な上記フォールレバー搭載リールや、電動リールとの組み合わせがバランスも保てて相性よし。
ガングリップのおかげで重量ほどの重さは感じません
そして筆者も「エンゲツSS B66ML-S」購入。
フォールタイラバについてやタイラバ以外に使ってみた感想など詳細なインプレはコチラの記事で。
「エンゲツSS」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
B610L-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 144 | 20-80 |
B610ML-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 145 | 30-100 |
B610M-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 148 | 40-150 |
B610MH-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 150 | 45-200 |
B66ML-S (RIGHT/LEFT) | 掛け | 1.98 | 143 | 30-100 |
B66M-S (RIGHT/LEFT) | 掛け | 1.98 | 145 | 40-150 |
S66M | スピニング | 1.98 | 115 | 20-70 ※キャスト |
S72MH | スピニング | 2.18 | 112 | 30-90 ※キャスト |
B60ML-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.83 | 134 | 30-100 |
B63M-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.83 | 146 | 40-150 |
B63MH-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.83 | 149 | 45-200 |
乗せ調子モデルが4種類と掛け調子モデルが2種類、そしてキャスティングタイラバ対応のスピニングモデルが2種類、そしてフルソリッドモデルが3種類追加になり計11種と豊富なラインアップ。
それぞれのモデルから万能に使えるモデルを1種類ずつピックアップしてみました。
乗せ調子モデル
B610ML-S/RIGHT(LEFT)
- ワン&ハーフ設計
- 全長:2.08m
- 自重:145g
- 適合ルアーウエイト:30-10g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:68.1%
- 定価:30,600円
掛け調子モデル
B66ML-S/RIGHT(LEFT)
- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.98m
- 自重:150g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.6%
- 定価:30,100円
スピニングモデル
S72MH
- センターカット2ピース
- 全長:2.18m
- 自重:112g
- 適合ルアー(キャスト):30-90g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.7mm
- カーボン含有率:99.0%
- 定価:30,100円
フルソリッドモデル
B63M-FS/RIGHT(LEFT)
- ワン&ハーフ設計
- 全長:1.91m
- 自重:146g
- 適合ルアー:40-150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:85.0%
- 定価:32,800円
約30,000円「エンゲツXR」(2021年モデル)
エンゲツSS | エンゲツXR | エンゲツ エクスチューン | |
ハイパワーX | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く |
ハイパワーX フルソリッド | – | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ |
スパイラルX | ● | – | – |
スパイラルXコア | – | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く |
Xガイド | – | – | 3Dチタン トップ+Xリング ※チューブラ除く |
他ガイド | ステン(トップ) +アルコナイト | チタン(トップ) +ステン | チタン |
リールシート | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | – |
自重 | 134-150g | 131-152g | 138-162g |
Amazon価格 | 23,000円 | 30,000円 | 45,000円 |
「エンゲツSS」よりさらに高強度化。
ただパワーアップするだけでなく、ネジレを抑制することでさらにしなやかに。
しなやか=スムーズに曲がることでタイラバの基本であるただ巻きからのアタリを弾かない!掛けてからバラさない!を突き詰めたロッド。
「エンゲツXR」の特徴
「エンゲツSS」で新登場した全身がソリッドであるフルソリッドモデル。
「エンゲツXR」では、細くて、よく曲がって、粘り強いというソリッドの良さを生かしつつ、弱点であった「ネジレやすい」も「ハイパワーXフルソリッド」によりさらに強化。
従来の「スパイラルX」の強化版である「スパイラルXコア」や、タフテックαよりさらに高強度化された穂先「タフテック∞(インフィニティ)」など採用。
これらにより従来モデルよりさらにネジレやつぶれに対しての高強度化や高感度化、フッキング時のパワーロスを抑えるなどの効果も。
「Xシートエクストリームガングリップ」と合わせて、疲労感少なく握りやすい→フッキング性アップ!など操作性にも優れます。
「エンゲツXR」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
FS-B55ML (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.65 | 131 | 30-100 |
FS-B66ML (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 139 | 30-100 |
FS-B66M (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 149 | 40-150 |
FS-B68MH (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 2.03 | 152 | 45-200 |
N-B63ML-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 1.91 | 134 | 30-100 |
N-B610ML-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 136 | 30-100 |
N-B610M-S | 乗せ | 2.08 | 138 | 40-150 |
N-B72MH-S | 乗せ | 2.18 | 143 | 45-200 |
K-B66M-S (RIGHT/LEFT) | 掛け | 1.98 | 134 | 40-150 |
C-S70M+ | スピニング | 2.13 | 107 | 20-100 ※キャスト |
「フルソリッドモデル」4種類、「乗せ調子」モデルが4種類、「掛け調子」モデルが1種類、「スピニング」モデルが1種類、計10種類と豊富なバリエーション。(※ベイトモデルは左右専用設計)
それぞれのモデルから幅広い状況で使いやすいオススメモデルを1種類ずつピックアップしてみました。
フルソリッドモデル
FS-B66ML/RIGHT(LEFT)
- 全長:1.98m
- 自重:139g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.2mm
- カーボン含有率:85.4%
- 定価:43,200円
乗せ調子モデル
N-B610ML-S/RIGHT(LEFT)
- 全長:2.08m
- 自重:136g
- 適合ルアーウェイト:30ー100g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:92.2%
- 定価:41,000円
掛け調子モデル
エンゲツXR K-B66M-S/RIGHT(LEFT)
- 全長:1.98m
- 自重:134g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:0.8mm
- カーボン含有率:98.5%
- 定価:41,000円
スピニングモデル
エンゲツXR C-S70M+
- 全長:2.13m
- 自重:107g
- 適合ルアーウェイト(キャスト):20ー100g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.8mm
- カーボン含有率:88.4%
- 定価:41,000円
約45,000円「エンゲツエクスチューン」(2024年モデル)
エンゲツXR | エンゲツ エクスチューン | エンゲツ リミテッド | |
ハイパワーX | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
ハイパワーX フルソリッド | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ |
スパイラルX | – | – | – |
スパイラルXコア | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
Xガイド | – | 3Dチタン トップ+Xリング ※チューブラ除く | 3Dチタントップ |
他ガイド | チタン(トップ) +ステン | チタン | チタン |
リールシート | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | ● |
自重 | 131-152g | 138-162g | 131-149g |
Amazon価格 | 30,000円 | 45,000円 | 60,000円 |
「エンゲツXR」からはガイドの仕様が主な進化したポイント。
また従来の「乗せ」や「フルソリッド」に「ディープドテラ」対応モデルも登場。
「エンゲツエクスチューン」の特徴
フルソリッドモデルの「ハイパワーXフルソリッド」や「スパイラルXコア」、「タフテック∞」などは「エンゲツXR」から引き続き採用。
「エンゲツエクスチューン」の進化したポイントとしては、ガイドの仕様。
全ガイドがチタン製になったほか(「XR」はトップのみチタン、ほかはステン)、トップガイドはスムーズな糸抜けでトラブルレス、さらに感度に優れる「Xガイド」仕様。
「エンゲツエクスチューン」では水深100mを超えるようなポイントでのドテラ流しで使用する超ヘビー級のタイラバにも対応するディープドテラモデルも登場。※MAX250gまで対応
「エンゲツエクスチューン」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
N-B510ML-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.78 | 138 | 30-100 |
N-B66ML-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 142 | 30-100 |
N-B66M-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 154 | 40-150 |
N-B70M+-FS (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 2.13 | 162 | 45-180 |
N-B69ML-T (RIGHT/LEFT) | 乗せ/チューブラ | 2.06 | 151 | 30-100 |
N-B610ML-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ/ソリッド | 2.08 | 144 | 30-100 |
N-B610M-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ/ソリッド | 2.08 | 146 | 40-150 |
D-B611M+-T (RIGHT/LEFT) | ドテラ | 2.11 | 144 | 50-250 |
C-S66ML+-S (RIGHT/LEFT) | スピニング | 1.98 | 103 | 20-60 ※キャスト |
「フルソリッド」が4種類、「乗せ調子」が3種類、「ドテラ」1種類、「スピニング」が1種類、計9種類(※ベイトモデルは左右専用設計)。
それぞれから幅広く使える定番モデルを1種類ずつピックアップしてみました。
フルソリッドモデル
N-B66M-FS/RIGHT(LEFT)
- 全長:1.98m
- 自重:154g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:92.6%
- 定価:56,000円
乗せ調子モデル
N-B610M-S/RIGHT(LEFT)
- 全長:2.08m
- 自重:146g
- 適合ルアーウェイト:40ー150g
- 適合ライン:MAX1.2号
- 先径:1.3mm
- カーボン含有率:90.2%
- 定価:54,000円
ドテラモデル
D-B611M+-T/RIGHT(LEFT)
- 全長:2.11m
- 自重:144g
- 適合ルアーウェイト:50ー250g
- 適合ライン:MAX1.5号
- 先径:1.8mm
- カーボン含有率:89.7%
- 定価:53,500円
スピニングモデル
C-S66ML+-S
- 全長:1.98m
- 自重:103g
- 適合ルアーウェイト(キャスト):20ー60g
- 適合ライン:MAX1号
- 先径:1.1mm
- カーボン含有率:99.3%
- 定価:53,000円
約60,000円「エンゲツリミテッド」(2023年モデル)
エンゲツXR | エンゲツ エクスチューン | エンゲツ リミテッド | |
ハイパワーX | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
ハイパワーX フルソリッド | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ | ● フルソリッドのみ |
スパイラルX | – | – | – |
スパイラルXコア | ● フルソリッド除く | ● フルソリッド除く | ● 乗せモデルのみ |
Xガイド | – | 3Dチタン トップ+Xリング ※チューブラ除く | 3Dチタントップ |
他ガイド | チタン(トップ) +ステン | チタン | チタン |
リールシート | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ | Xシート エクストリーム ガングリップ |
カーボン モノコック グリップ | – | – | ● |
自重 | 131-152g | 138-162g | 131-149g |
Amazon価格 | 30,000円 | 45,000円 | 60,000円 |
シマノ最強のタイラバロッド。
コスパ云々は置いておいて、とにかく最強なのです。
「エンゲツリミテッド」の特徴
「エンゲツリミテッド」はロッドのティップからバットエンドまでのバランスを最適化することで持ち重りを低減。
18モデルの「エンゲツリミテッド」と比べると、持ち重りは64%もの改善がされている
持ち重りが低減されることで、感度アップ、また等速巻きのしやすさ、バラシにくいという効果が期待できます。
その他シマノが誇る最新技術と合わせ、究極の乗せるタイラバが可能となるでしょう。
そのほかには「カーボンモノコックグリップ」が追加に。
これはグリップエンドまで中空で肉薄なカーボン一体成型とすることで、軽量化と感度アップにつながる構造。
さらにサイドフラットデザインで脇に挟みやすく、巻きやファイト時にブレにくい設計に。
「エンゲツリミテッド」のラインアップ
品番 | タイプ | 全長(m) | 自重(g) | 適合ルア(g) |
FS-B510ML (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.78 | 131 | 30-100 |
FS-B66ML (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 136 | 30-100 |
FS-B66M (RIGHT/LEFT) | フルソリッド | 1.98 | 149 | 40-150 |
N-B610ML-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 136 | 30-100 |
N-B610M-S (RIGHT/LEFT) | 乗せ | 2.08 | 139 | 40-150 |
「フルソリッド」が3種、「乗せ調子」2種で計5種類にそれぞれ左右巻き仕様があり。
それぞれから万能モデルをピックアップしてみました。
フルソリッドモデル
FS-B66ML/RIGHT(LEFT)
- 全長:1.98m
- 自重:136g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.5mm
- カーボン含有率:92.6%
- 定価:76,000円
乗せ調子モデル
B610ML-S/RIGHT(LEFT)
- 全長:2.08m
- 自重:136g
- 適合ルアーウエイト:30-100g
- 適合ライン:MAX1.0号
- 先径:1.4mm
- カーボン含有率:97.9%
- 定価:74,000円
まとめ
以上シマノのタイラバロッド「エンゲツ」シリーズの5つのモデルの金額と性能の違いを見てきました。
高額なモデルほど感度や強度、剛性などの性能がアップし、最上位モデルが最強。っていうのは当たり前なんですが、実際はそこまで高性能じゃなくても十分タイラバは楽しめるし、最近は2万円台付近のロッド性能がかなり上がってきています。
現代の2万円台のロッドは数年前ならフラッグシップモデル並みの性能ともいえるぐらいかも
じゃあ結局どれがいいんだ!?ということで最後に、オールラウンドに活躍できてコスパに優れる個人的オススメモデルを3種類チョイスしてみました。
コスパ最強モデル(乗せ調子編) エンゲツBB
左右巻き共通の「Xシート デュアル ガングリップ」や「ハイパワーX」が採用されながら1万円台。
「タフテックα」も採用で等速巻きからの自然に乗せるというタイラバを十二分に楽しめるであろうロッド。
コスパ最強モデル(掛け調子編)エンゲツSS
Xシートエクストリームガングリップはじめ、上位モデル並みの高感度、高強度、高感度のための最新技術が使われていて2万円台。
自重は重いけど、フォールレバー搭載リールとの組み合わせで「フォールタイラバ」や電動リールで「電動タイラバ」などに相性良し。
掛け調子でタイラバウェイト30~100g対応、幅広く使える。
筆者も「エンゲツSS B66ML-S」を購入しました。(インプレはコチラ)
コスパ最強モデル(フルソリッド編)エンゲツXR
バット部付近からしなやかに曲がるフルソリッドモデル。
しなやかさだけでなく「ハイパワーXフルソリッド」により強度もあわせ持ち、乗せのタイラバの究極形を目指せる(であろう)ロッド。
以前は上位モデルにしかラインアップが無かったが、2021年に「エンゲツXR」の登場により実売価格3万円を切る価格で手に入れることができるようになった。
以上、コスパ最強3モデルでした。皆様のタイラバロッド選びの参考になれば幸いです!