ティップランエギングロッドはバス釣りに兼用できる?検証してみた。
ティップランエギングロッドを流用してブラックバス釣りできる?
普段はボートフィッシングがメイン、けどたまにバス釣りに行きたくなるときがあるんだよねー
あるある。でもガッツリ専用タックルをわざわざ買うほどアツい気持ちもない…
そんな筆者のような方、あまりいないかもしれませんが(笑)当サイト恒例のタックル兼用シリーズ、今回はティップランエギングロッドをブラックバス釣りに流用できるか検証してみました。
そもそもは、筆者がボートフィッシングやソルトゲームを始めてからバス釣りにはパッタリと行かなくなっていましたが、知人に誘われたのが事の発端。
また専用タックル買うのもモッタイナイなー。ってときに思い付いたのが本記事の趣旨なのです。
オフショアロッドでもっともバス釣りに近そうなのはティップランロッドやろ!ってことで本記事では筆者が実釣した感想や流用しやすいロッドの紹介などお届けします。
ティップランエギングロッドとバスロッドの違い
まず一般的なティップランエギングロッドとバスロッドの違いを検証してみます。
ティップランエギングロッドの特性
まずはティップランエギングロッド。
ティップランエギングはその人気からダイワやシマノはじめいろんなメーカーから多数のロッドが発売されておりますが、一般的な仕様は以下の感じ。
- スピニングモデル
- ファーストテーパー
- 全長:5~7ft(約1.5~2.1m)
- 自重:75~105g
- 先径:0.7~1.0mm
- 適合ライン(PE):0.4~1.2号
- カーボン含有率:90~99%
※ベイトモデルだったりレギュラーテーパーよりなど例外ももちろん存在しますが、上記はあくまで「一般的な」仕様。
オフショアフィッシング用ロッドの中でも軽量性や先径の細さなどが際立ちますが、ティップランエギングにおいて特に重視されるのが以下3つの要素。
そして高額な上位モデルになるほどそれぞれが高いレベルで持ち合わせたものになってきます。
バスロッドの特性
バスロッドは販売されている種類がもっとも多いと言っても過言ではないほど種類が豊富。
幅広い層からの根強い人気を誇り、多数のメーカーから数えきれないほどのロッドが発売されています。
大きくはスピニングorベイト、ロングorショート、ファーストorレギュラーテーパー、カーボンorグラス…など。
重いハードルアーを使用する巻物系の釣りなのか、フィネスワームでネチネチするか…などにのようにどんな釣りをするか?どんなルアーを使用するか?によって最適なロッドを選択する必要があります。
で、それらすべてをまとめると大変な量だし、ティップランエギングロッドを「明らかにその釣り方には使えんだろ」的なもの(例えばビッグベイトにマッチしたベイトタックルなど)は省略。
ということで上記ティップランエギングロッドの特性に近いロッドをピックアップしてみた。
シマノ ゾディアス 264UL-S
- スピニングモデル
- エキストラファーストテーパー
- 全長:6.4ft(1.93m)
- 自重:92g
- 先径:0.8mm
- 適合ライン(ナイロン、フロロ):2~5lb
- カーボン含有率:99.9%
ダイワ スティーズ 6011UL/LXS-SMT
- スピニングモデル
- ファーストテーパー
- 全長:1.85m
- 自重:95g
- 先径:0.8mm
- 適合ライン(ナイロン):3~6lb
- カーボン含有率:92%
仕様だけみたらそのまんまティップランエギングロッドそのもの。適合ラインは違うけど。
ティップランエギングロッドが得意な釣り方は?
それぞれの特性を比較してみて、ティップランエギングロッドでバス釣りはどんな釣り方ができるのか。
簡単に言うと、ティップランエギングロッドに近い特性を持つバスロッドが得意とする釣り方ができると言えます。
例えば先ほど挙げた「ゾディアス264UL-S」と「スティーズ 6011UL/LXS-SMT」。
これらはダウンショットリグやワッキーリグ、ノーシンカーリグなどの扱いを得意とするいわゆるフィネスロッド。
とにかく軽量なワームを使用してスレたバスを攻略できる。個人的には最近この釣り方でしか釣れない。
つまり、ティップランエギングロッドが得意とするのはこういったいわゆる繊細な釣り。
逆にハードプラグやスピナーベイトなど巻物系は苦手だったりで、決して万能ではないけど組み合わせるルアーや釣り方によって、ティップランエギングロッドでバス釣りは可能だと言えますね。
(※あくまでカタログスペックだけの話ね)
実際にティップランエギングロッドでバス釣りしてみた
てことで手持ちのティップランエギングロッド、メジャークラフト「SKYROAD SKR-S602E/TR」でバス釣りしてみました。
ちなスペックは↓
- スピニングモデル
- ファーストテーパー
- 全長:6ft(1.8m)
- 適合エギ:MAX45g
- 適合ライン(PE):0.4-1.0号
ティップランエギングロッドの中でも小型ボートでしゃくりやすいショートで、比較的浅場を狙うライトな仕様のロッド。
ちなみにシマノ「エクスプライド264UL-2」と曲がり比較。
「エクスプライド264UL-2」は適合ルアーウェイトが2~7gと、ワームなど軽量リグの使用と得意とするフィネスロッド。
上の写真のように、長さは少し違えど曲がり方はよく似てる、むしろティップランロッドの方が少し柔らかそうに感じる。バスロッドで言うとXULぐらい?
で、このティップランロッドを使用して、ノーシンカーやダウンショット×「ジャッカル ヤミィフィッシュ」や「フィッシュアロー フラッシュジェイ」など、いずれもリグ全体で5g未満ほどの構成で挑んでみました。
感度や操作性的には全然問題なく釣りになった、むしろワームのステイ時にでるアタリやちょっとしたアクション時にロッドから伝わる情報量はウルトラライトのバスロッドに負けず劣らず。
特にノーシンカーで極わずかに振動レベルでのアクションを演出したりするには、ショートでライトという特性が役に立ちイイ感じ。
ただ、組み合わせたリールがシマノ「セフィアSS C3000DHHG」にPE0.6号×フロロリーダーとがっつりエギング仕様だったため少しミスマッチ。
リールは2000番台ぐらいでとにかく軽量リール×細糸使えばもっと良さそうに感じた。
個人的には145gと超軽量シマノヴァンキッシュC2000Sが欲しい。でも高い…
まとめ
ということで、予想通りティップランエギングロッドでバス釣りは可能という結論。
もちろんバス釣りにおいてどんな状況、ルアーにも対応して万能かといえばそうではないし、フィネスな釣りの究極を求めたらバス専用のフィネスロッドに敵わない。
ただ、そこまで極めるのではなく、僕のように夏とか秋…比較的バスが釣れやすい時期にサクッ!と楽しむ軟弱な釣りレベルであれば十分楽しめるよ!ってことですね。
ショア、オフショア問わずいろんな釣りをしたい、でも専用タックルをそろえてたらお金がかかってしょうがない…
そんな時、本記事のようにティップランエギングロッドでバス釣りができれば、釣り経費削減、さらに手持ちのバスロッドではできない釣り方ができたり、自分の釣りの幅も広がるかも。
ただ、ティップランロッドは商品によっては穂先が極端に細く折れやすいロッドもあるので、あくまで自己責任で流用してみてね!!
バス釣りに流用しやすいティップランエギングロッド
最後に、バス釣りに流用しやすいティップランエギングロッドを何点か紹介します。
流用しやすい、といってもバス釣りはポイントや状況、使用するルアーに応じて適したロッドは変わってくるし、ティップランロッドも硬いor柔らかい、ロングorショートなどバリエーションたくさん、また最近はベイトティップランも登場してきたり。
いろんな流用の仕方があるので一概には言えませんが、今回紹介したスピニングタックルでの軽量ワームなどフィネスな釣りにフィットするという条件で選んでみました。
ブラックバスもティップランも楽しみたい!って方は参考にしてみてね!
ダイワ エメラルダスEX BOAT 65MLS-SMT
- 全長:6.5ft(1.96m)
- 自重:82g
- 先径:0.7mm
- 適合ライン(PE):0.4~0.8号
- カーボン含有率:98%
- 価格:61,000円
ダイワのティップランエギングロッドのフラッグシップモデルということで5万円オーバーと高額。
これを流用するのも気が引けますが、その性能はバス釣りでも発揮しそう。
まず大きなポイントとして「スーパーメタルトップ(SMT)」という超高感度穂先を採用。
バスロッドでも上位モデル、例えば「スティーズレーシングデザイン」などに採用されてる
0.7mmと超極細穂先×超高感度穂先ということで、ワームのフォール時やステイ時に多少のラインスラックが出ていてもアタリを拾えるレベルで、目視でも分かりやすく手感度、目感度ともに優れます。
ほかに感性領域設計システム「ESS」や「AGS(=エアガイドシステム)」「HVFナノプラス」など最新システム多数採用しながら82gと超軽量で、感度、剛性、強度、軽量性などすべての面において高性能なロッド。
ティップランエギングにおいては割と幅広い状況で使えるロッドですが、バス釣りにおいてもフィネスな釣りにおいてその性能を発揮しそう。高いけど。
シマノ セフィアBB ティップエギング S66M-S
- 全長:6.6ft(1.98m)
- 自重:95g
- 先径:0.9mm
- 適合ライン(PE):0.4~1号
- カーボン含有率:96.5%
- 価格:18,600円
先ほどより安いシマノ「セフィアBB」。
こちらもティップランエギングにおいては割と万能に使えるけど、どちらかというと風が弱い、浅場などの状況で軽めのエギに適したライトな仕様。
ネジリ剛性を高める強化構造「ハイパワーX」を搭載し、デカバスに対応できるパワーも。
数年前の上位モデルに匹敵する性能を持っていてコストパフォーマンスに優れるロッド。
ほかの兼用シリーズも見てね
以上ティップランエギングロッド→バス釣りに流用!という記事をお届けしてきました。
マイボ!ではこれ以外にもいろんな釣りにタックル兼用してみよう!記事がありますので、「いろんな釣りしたい!けど専用タックル揃えたくない!お金が…」って方はぜひ↓記事見てみてね。