【2022年】エリアトラウトにオススメ、ダイワスピニングリール9選+コスパランキングベスト3

ダイワのエリアトラウトに使えるスピニングリールの違いをまとめてみた

エリアトラウト用スピニングリール探してるけど、専用リール少なくて選択肢が少ない…ちなみにダイワ派

汎用リールも使えるけど逆にラインアップが多すぎてどれがイイかよく分からない。ちなみに僕もダイワ派
ダイワでエリアトラウト用リールで検索すると、専用リールは少ないですが汎用リールはたくさんでてきます。
金額により性能が違うというのは分かるけど、具体的にどこが違うのか?何が良くて何が良くないの?というのがパッと見では分かりにくい部分があります。
番手的には1000~2000サイズであればOKですが、実はエリアトラウトに使うには不向きなものもあったり。
ということで本記事ではダイワのエリアトラウトに使えるオススメのスピニングリール9種類をピックアップ、さらにそれぞれの機能や性能の違いを簡単に解説してみました。
個人的コスパ最強リールランキングも作ってみましたので、長文読むのがメンドクサイ方は最後のまとめまで飛んでみてね!
※スペック欄の定価はすべて税抜表示。また実売価格はAmazonでの参考税込価格です。
エリアトラウト用リールに求められる性能とは?
その前にエリアトラウト用リールが求められる性能について簡単に。
エリアトラウトと一言に言っても、小規模から大規模、また河川型かポンド(池)型なのか、放流されている魚のサイズなどさまざま。
ですから自分が行く管理釣り場に応じたリールを選択する必要がありますが、いずれにしても求められる性能としては大きく3種類。
できるだけ浅溝スプールで細糸対応していること
まず、ナイロン2ポンド(0.5号)という極細糸が有利な状況もありうるライトな釣りですから、そういった細糸に対応していてかつキャスト性能に優れる浅溝スプールが有利。
ドラグ性能が優れていること
②も上記①の項に関連してきますが、細糸を使用して場合によっては大物とファイトする可能性もある釣りですから、リールのドラグ性能というのはかなり重要。
ダイワのリールの場合は現状「ATD(=オートマチックドラグシステム)」が最新で高機能、かつ安価なモデルからも採用されているように、いわば最低限のドラグシステムと言っても過言ではないでしょう。
よって本記事で紹介するリールはこの「ATD」搭載機種に絞ってピックアップしております。
ハンドルはできるだけ短めであること
最後に③ですが、一般的にハンドルは長いか短いか、一概にどちらが良いかとはいえません。
ただエリアトラウトで細糸、軽量ルアーを使うという状況に限れば、細かい速度変化がつけやすく、魚の反応や水流の変化などわずかな抵抗感も感じやすいのは35~45mmという短めのハンドルです。
ちなみに本記事で紹介するリールの共通使用は以下の通り。
- ATD(オートマチックドラグシステム):スムーズな滑り出しと魚の引きに追従できる粘り強い新世代ドラグシステム
- エアローター:軽量、高感度の新形状ローター
- クロスラップ:巻き糸の角度を上げてライントラブル減少と飛距離UP
- エアベール:強度があり、ライントラブル減少させる新ベール形状
- ツイストバスターⅡ:ローラー回転による糸ヨレを軽減
- ローターブレーキ:不意のベール返りを防止する
- シャワー洗浄可
それでは以下金額が安い順番にリール紹介していきます。
2020年最新&最安LIGHT TOUGHモデル「レブロス」
2020年1月発売、実売価格約6,000円。
「レブロス」の機能・仕様
- ボディ素材:DS4(ファイバー強化特殊プラスチック)
- ローター素材:DS4(ファイバー強化特殊プラスチック)
- スプール素材:アルミ
- 折りたたみ式アルミマシンカットハンドル
- デジギアⅡ
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
「レブロス」の特徴
実売価格1万円を切っていて今回紹介するリールのなかでは最安商品。
ちなみにダイワの汎用スピニングリールにはもっと安い、例えば「クレスト」などもありますが、ATD非搭載だったり、自重が重いという理由で細糸を使ったエリアトラウトには不向き。ということで今回は除外。
もし、とにかく安くエリアトラウトできるスピニングリールを探している!と言う方でも、ダイワでは最低「レブロス」以上を選ぶことを絶対オススメします。

クレストが安いと言っても、実は「レブロス」とは1,000~2,000円ぐらいの差しかないですし
1万円以下で安いとはいえ、1000~2000サイズでは200gというギリギリ軽量な部類?ながら最大ドラグ力5kgというパワーも持っています。
また細糸を使うエリアトラウトには必須ともいえる「ATD」という最新ドラグシステムも採用。
エアローターやファイバー強化特殊プラスチックなどが採用されることで軽量化と強さが両立されていて、まさに「LIGHT TOUGH」。

コスパに優れる1台。この価格でこれだけの性能を持っているのも技術の進歩の賜物でしょう
とはいえやはり高額な上位モデルと比べると強度や感度、軽量性などにおいては劣ります。
例えば上位モデルに搭載されている「マグシールド」や、ボディやローターに使われる「ZAION」という最新素材など、より高強度、軽量化、高感度のための技術などが「レガリス」には採用されていません。

渋い状況で1日に1度あるかないかという小さなアタリをとりたい!

大物とバリバリファイトしてガンガン使い込みたい!
こういった少しでも高感度を求めるようなストイックな方や、耐久性を求める方には少し荷が重いかも。
ただ、「マグシールド」非搭載だと巻き抵抗が減り軽くなるということもあるので、エリアトラウト専用で使用するのであればメリットにもなりえますね。
- エリアトラウトにオススメできるリールの中ではダイワ最安
- 「LT」モデル最安、でも最低限以上の性能を持ち、コスパ優秀
- 「マグシールド」非搭載は淡水使用だとメリットにもなりうる
- ただ上位モデルと比べると剛性や強度、感度は劣る
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「LT1000S」のみ、2000サイズは「LT2000S」とエクストラハイギヤモデルの「LT2000S-XH」の2種類のラインアップ。
以上3種類をエリアトラウトにオススメとしてピックアップしてみました。
LT1000S
- LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:5.2
- 自重(g):200
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2-150
- ベアリング(ボール/ローラー):4/1
- 定価(円):8,500
LT2000S
- LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):68
- ギア比:5.2
- 自重(g):200
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):4/1
- 定価(円):8,700
LT2000S-XH
- LTシリーズ、浅溝スプール、エクストラハイギヤ
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギア比:6.2
- 自重(g):200
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):4/1
- 定価(円):8,700
若干の軽量化とベアリング数UP。それでも1万円以内「レガリス」
2018年発売、実売価格は約7,000円。
「レガリス」の機能・仕様
- ボディ素材:DS5(ファイバー強化特殊プラスチック)
- ローター素材:DS4(ファイバー強化特殊プラスチック)
- スプール素材:薄肉アルミ
- 折りたたみ式アルミマシンカットハンドル
- タフデジギア
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
「レガリス」の特徴
「レブロス」からボディ素材が「DS4→DS5」、スプール素材が「アルミ→薄肉アルミ」と変更になりました。
これにより約10~15gの軽量化。
またベアリングも1個増えて5個になっています。
ギアが「デジギアⅡ→タフデジギア」に進化し、より滑らかに、さらにその滑らかな回転が長く続き耐久性もアップしています。
「20レブロス」と同じく「レガリス」も「マグシールド」は非搭載。
淡水専用として使うなら回転抵抗少なくメリットとも見えますが、メバリングやアジングなど海でのライトゲーム兼用を考えているなら注意。
- 「レブロス」から軽量化とベアリング数増加
- タフデジギアに進化、滑らかさと耐久性アップ
- 上記の進化で約1,000円ぐらい差
- 「マグシールド」はやっぱり非搭載
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「LT1000S」のみ、2000サイズは「LT2000S」とエクストラハイギヤモデルの「LT2000S-XH」の2種類のラインアップ。
以上3種類をエリアトラウトにオススメとしてピックアップしてみました。
LT1000S
- LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:5.2
- 自重(g):185
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2-150、2.5-100、3-70
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- ハンドル長(mm):40
- 定価(円):10,000
LT2000S
- LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):68
- ギア比:5.2
- 自重(g):190
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-200、3-150、4-100
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):10,000
LT2000S-XH
- LTシリーズ、浅溝スプール、エクストラハイギヤ
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギア比:6.2
- 自重(g):190
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-200、3-150、4-100
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):10,000
マグシールド搭載。「フリームス」
2021年発売、実売価格は約12,000円。
「フリームス」の機能・仕様
- マグシールド(ボディ)
- ボディ素材:ZAION V(カーボンハイブリッド樹脂)
- ローター素材:ZAION V(カーボンハイブリッド樹脂)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- タフデジギア
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
「フリームス」の特徴
ダイワ自慢の防水構造「マグシールド」が採用。
「マグシールド」とは、ボディとローターの隙間にオイルの壁を作ることで海水や埃などの侵入を防止する構造で、初期の回転性能を長期間維持することができます。

ダイワサービス部門いわく、マグシールド搭載リールではベアリング不具合による修理が実際に激減したそう
21モデルの「フリームス」と後述の「カルディア」で初めて採用された「ZAION V」。
従来の高密度カーボン樹脂素材「ZAION」の「V=バーサタイル(汎用)」版ということで、1万円台の「フリームス」などでも採用が可能となりました。
- マグシールド採用で耐久性アップ(約5,000円アップ)
- 「ZAION V」により若干の軽量化✙高剛性化
- 海水での兼用も考慮するなら「フリームス」が良し
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「FC LT1000S」、2000サイズは「FC LT2000S」とエクストラハイギヤモデルの「FC LT2000S-XH」の2種類のラインアップ。
FC LT1000S
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:5.2
- 自重(g):180
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- 定価(円):16,300
FC LT2000S
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):68
- ギア比:5.2
- 自重(g):185
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- 定価(円):16,300
FC LT2000S-XH
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール、エクストラハイギヤ
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギア比:6.2
- 自重(g):185
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- 定価(円):16,300
エリアトラウト専用。だけどコスパは…「イプリミ」
2016年発売、実売価格は約15,000円。
「イプリミ」の機能・仕様
- マグシールド(ボディ)
- ボディ素材:DS4(ファイバー強化特殊プラスチック)
- ローター素材:DS4(ファイバー強化特殊プラスチック)
- スプール素材:エアスプール(DS5素材)
- 折りたたみ式アルミマシンカットハンドル
- デジギアⅡ
- スプール構造:ABSⅡ(アンチバックラッシュシステム2)
「イプリミ」の特徴
エリアトラウト専用「イプリミ」の名を冠したリールですが、スペック的には安価なモデル「フリームス」にほとんどの面で劣ります。
ボディ素材がDS4、スプールは軽量なDS5素材でリールのトータル自重200gオーバー。

イイのはベアリングが1個増えて6個になっている所ぐらい?
また、以下のようにギヤシステムやスプール構造も旧型の仕様になっている。
「フリームス」に採用されている「タフデジギア」に対し、「イプリミ」は「デジギアⅡ」。
一見進化しているように感じるが、実は「タフデジギア」の方が進化版。
「ABSⅡ」はキャスト時のライントラブル減少と飛距離アップできるスプール構造。
ただ、最上位モデルの「イグジスト」には「LC-ABS」が採用されていて、やっぱりそっちの方が…(下位モデルの「フリームス」も「LC-ABS」)
以上のような仕様ですから、エリアトラウト専用「イプリミ」という名前やカラーリング、デザインを求めないのであれば、モデルも古く選択する理由はあまりないかと…
もう少し安くて高機能な上記「フリームス」の方がコスパ良くてオススメ。
- 使われている素材、技術などは旧式で選択する理由なし
- 自重200gオーバーはツラい
- 強いていえばギヤ比4.8のため、少しでもローギヤを求めるならアリ
エリアトラウトにオススメモデル
エリアトラウト専用機ということで「1003」と「2004」のみのラインアップ。
違いは巻糸量とそれに伴うハンドル1回転の巻取長さだけ。
1003
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):60
- ギア比:4.8
- 自重(g):210
- 最大ドラグ力(kg):2
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2-150、3-100
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):20,500
2004
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:4.8
- 自重(g):210
- 最大ドラグ力(kg):2
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-140、4-100
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):20,500
「ZAION V」×「モノコックボディ」。コスパ優秀「カルディア」
2021年発売、実売価格約20,000円。
「カルディア」の機能・仕様
- マグシールド(ボディ)
- モノコックボディ
- ボディ素材:ZAION V(カーボンハイブリッド樹脂)
- ローター素材:ZAION V(カーボンハイブリッド樹脂)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- タフデジギア
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
- ラインローラー1BB
「カルディア」の特徴
従来のスピニングリールはボディとカバー別々のパーツを組み合わせて作られていました。
これに対し「カルディア」は「モノコックボディ」というロケットやF1マシンなどにも採用されている、フレームとボディが一体化された構造になっています。
この「モノコック」構造により、ビス固定のスペースが不要などの理由で小型ボディの実現、さらにその中でドライブギヤのサイズを極限まで拡大することが可能に。
さらにその素材として軽量かつ高剛性であるカーボンハイブリッド樹脂「ZAION V」を採用。
この「モノコックボディ」と「ZAION V」の組み合わせにより、2000サイズで175gという軽量性を達成。
以上のようなボディやローター素材の見直しにより軽量化されながら、耐久性や強度、パワーもキープされることで、軽くて強いリールに仕上がっています。

「ZAION」は軽くて強い、とはいえ金属と比べるとどうなの?

もちろん金属の方が強い。ちなみにダイワの上位モデル「イグジスト」や「セルテート」は金属素材(アルミ)ボディ
「ZAION」はアルミと比較して剛性は約60%、精度は約80%というデータもあり、剛性や精度は金属(アルミ)にはかなわないのです。
とはいえ、エリアトラウト用としての剛性は必要十分以上で、どちらかというと軽量性の方が重要かも。
これで2万円を切る価格ということで、これからエリアトラウト初心者の方にも、バリバリ使い込んでいきたい!って方にもオススメできる、コスパに優れるリール。
- 「ZAION」×「モノコックボディ」で軽量化、でも金属ボディには剛性は劣る
- 最低限以上のパワーもキープしてコスパ優秀
- 「フリームス」とは約6,000円差
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「FC LT1000S」のみ、2000サイズは「FC LT2000S」とハイギヤモデルの「FC LT2000S-H」というラインアップ。
FC LT1000S
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:5.1
- 自重(g):170
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハンドル長(mm):40
- 定価(円):22,700
FC LT2000S
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):67
- ギア比:5.1
- 自重(g):175
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):22,700
FC LT2000S-H
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール、ハイギヤ
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):76
- ギア比:5.8
- 自重(g):175
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハンドル長(mm):50
- 定価(円):22,700
軽量化や回転性能など正常進化!「バリスティックFW」
2019年発売、実売価格は約30,000円。
淡水(FreshWter)専用機を表す「FW」が付かない通常の「バリステック」もありますが、1000サイズはなくて2000サイズ以上からのラインアップになっています。
※2022年廃番になったようですが、一部店舗では在庫販売されているようなので情報残しています。
「バリスティックFW」の機能・仕様
- ボディ素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- ローター素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- マシンカットタフデジギヤ
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
- ラインローラー2BB
「バリスティックFW」の特徴
従来の「デジギヤⅡ」や「マシンカットデジギヤ」に比べ、さらに回転性能と回転耐久性がアップした「マシンカットデジギヤ」が採用。
強度と耐久性に優れた「超々ジュラルミン」素材を冷間鍛造で高強度で仕上げ、超精密なマシンカットで理想的なギヤに仕上がっています。
ダイワの汎用スピニングリール最高峰である「イグジスト」もこの「マシンカットデジギヤ」が採用されているように、現状ではダイワ最強と思われるギヤ。
ラインローラーとはベールの端にあるラインが掛かっている部分。
回転時には常に力が掛かっていて、この部分の性能や調子によって巻き心地が大きく変わることも。
通常この部分にはボールベアリングは1個だけであるリールがほとんどでありますが、「バリスティック」など上位機種では2個搭載されています。
ボールベアリング2個搭載されることで、より軽い回転が実現されました。
本記事内で紹介しているリールのほとんどで採用されている「マグシールド」が「バリスティックFW」ではあえて搭載されていません。
淡水専用ということで塩ガミなどの心配が不要ということでしょうが、「マグシールド」がないことによるメリットとして、巻き抵抗が減り、回転が軽くなるということが挙げられます。
ただ、アジングやメバリングなど海での釣りも兼用を考えている方は、2000サイズのパワーギヤモデルからは「マグシールド」搭載モデルもありますのでソチラを。
下位モデルで約2万円の「カルディア」から約1万円アップで「マシンカットタフデジギヤ」や「ラインローラー2BB」などが新たに採用された上に軽量化+パワーアップで進化。
ダイワ「バリスティックFW LT1000S-P」買ってみたのでインプレ。エリアトラウト、アジング・メバリングにオススメな理由とは。
- 最上位機種にも採用されてる「マシンカットタフデジギヤ」搭載
- ラインローラに2BBでより軽い回転
- あえての「マグシールド」非搭載
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズはローギヤの「LT1000S-P」、2000サイズはエクストラハイギヤの「LT2000SS-XH」の2種類のラインアップ。
2000サイズでローギヤがイイ!って方は「バリスティック LT2000SS-P」というモデルもあります。
こちらはちょっと高額になりますが淡水専用機ではなく海水対応もしており、さらにピニオン部に「マグシールド」も付いてきます。
LT1000S-P
- LTシリーズ、浅溝スプール、パワーギヤモデル
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):60
- ギア比:4.8
- 自重(g):160
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):7/1
- 定価(円):34,000
LT2000SS-XH
- LTシリーズ、超浅溝スプール、エクストラハイギヤモデル
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギア比:6.2
- 自重(g):160
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):7/1
- 定価(円):34,000
バリスティック LT2000SS-P
- LTシリーズ、超浅溝スプール、パワーギヤモデル
- 海水対応
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):63
- ギア比:4.8
- 自重(g):160
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2-120、2.5-100、3-70
- ベアリング(ボール/ローラー):7/1
- 定価(円):36,800
ZAION製モノコックボディ採用で軽量!「ルビアス」
2020年2月発売。
「ルビアス」の機能・仕様
- マグシールド(ボディ)
- モノコックボディ
- ボディ素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- ローター素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- タフデジギヤ
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
- ラインローラー2BB
「ルビアス」の特徴
21「カルディア」でも採用されている「モノコックボディ」に素材は軽量かつ高剛性である高密度カーボン素材「ZAION」を採用。
この「モノコックボディ」と「ZAION」の組み合わせにより、2000サイズでは驚異の150gという、ダイワスピニングリール最軽量クラス。

ダイワのフラッグシップモデル「イグジスト」も同じモノコックボディだけど、アルミボディのため「ルビアス」の方が軽量
先述の「バリスティックFW」との大きな違いは、上記「モノコックボディ」の他に「マグシールド」が追加になった上に約10g軽量化。
その代わりに「マシンカットタフデジギヤ」→「タフデジギヤ」とグレードダウンしています。
とにかく軽量!かつマグシールドも欲しい!って方は「ルビアス」ですね。
- 2000サイズの150gはダイワスピニングリール最軽量
- 「タフデジギヤ」は「バリスティックFW」からグレードダウン
エリアトラウトにオススメモデル
1000番台はラインアップになく、フィネスカスタムされた2000サイズ「FC LT2000S」とそのハイギアモデル「FC LT2000S-XH」の2機種がエリアトラウトにオススメ。
FC LT2000S
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):67
- ギア比:5.1
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):9/1
- ハンドル長(mm):45
- 定価(円):38,400
FC LT2000S-XH
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギア比:6.2
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):9/1
- ハンドル長(mm):50
- 定価(円):38,400
超浅溝スプール×オイルベアリングで滑らか回転「プレッソ」
2021年12月発売。
「プレッソ」の機能・仕様
- ボディ素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- ローター素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- スプール素材:薄肉アルミ
- モノコックボディ
- オイルボールベアリング
- ボディ素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- ローター素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- マシンカットタフデジギヤ
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
- スプール2BB仕様
「プレッソ」の特徴
ギアを支持しているボールベアリングが従来のグリスではなく、オイル仕様に。
これにより巻きがさらに軽くなり、感度もアップ。
エリアトラウトではそこまでの糸巻量を要求されることも少なく、スプールは浅いほど有利であることが多いです。
「プレッソ」はエリアトラウト専用らしく、「2.5lb-100m」という超浅溝スプール仕様。
上述の「ルビアス」との大きな違いは、「マグシールド」が非搭載になり、かわりに「マシンカットタフデジギヤ」、「ベアリングオイル仕様」などが採用に。
性能的には超軽量ルアーをスロー巻きした際にも、より高い巻き感度が期待できますね。
またスプールもより浅溝で糸巻量も減っているということで、やはりエリアトラウト専用チューン!という感じ。
- 1000サイズの145gはダイワスピニングリール最軽量
- ベアリングオイル仕様でさらに軽い巻き
- 超浅溝スプール
エリアトラウトにオススメモデル
エリアトラウト専用モデルということで「LT1000S-P」と「LT2000SS-P」の2機種のラインアップ。
LT1000S-P
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):61
- ギア比:4.9
- 自重(g):145
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):12/1
- ハンドル長(mm):40
- 定価(円):48,700
LT2000SS-P
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:4.9
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):12/1
- ハンドル長(mm):40
- 定価(円):48,700
フラッグシップモデル並みの性能「ルビアスエアリティ」
2021年発売、実売価格は約50,000円。
「ルビアスエアリティ」の機能・仕様
- マグシールド(ボディ)
- モノコックボディ
- ボディ素材:マグネシウム(エアメタル)
- ローター素材:ZAION(高密度カーボン素材)
- スプール素材:薄肉アルミ
- アルミマシンカットハンドル
- マシンカットタフデジギヤ
- スプール構造:LC-ABS(ロングキャストーアンチバックラッシュシステム)
- ラインローラー2BB
「ルビアスエアリティ」の特徴
ダイワのスピニングリールフラッグシップモデル「イグジスト」に迫るLT(ライト&タフ)の究極形リール。
ボディ素材にマグネシウム(エアメタル)を使用することで軽量化と高剛性化、またラインストッパーなどが新形状になっているなど、細かい部分まで突き詰めて設計されることで、1gでも軽く、また微差を感知できる究極の感度や回転性能が実現されました。
究極の「軽くて強い」リールを実現するために必要なのは「モノコックボディ」であり、さらに「ルビアスエアリティ」はそのボディ素材に加工精度が高く、耐久性の高いマグネシウムが採用されています。
「LT(ライト&タフ)」の究極型と言われる所以でありますね。
- 軽くて、強い!の究極型
「ルビアスエアリティ」エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「FC LT1000S-P」のみ、2000サイズはローギヤの「FC LT2000S-P」とハイギヤの「FC LT2000S-H」の2種類のラインアップ。
FC LT1000S-P
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール、パワーギヤモデル
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):61
- ギア比:4.9
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):2.5-100
- ベアリング(ボール/ローラー):11/1
- 定価(円):57,000
FC LT2000S-P
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール、パワーギヤモデル
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):64
- ギア比:4.9
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):11/1
- 定価(円):57,400
FC LT2000S-H
- フィネスカスタム、LTシリーズ、浅溝スプール、ハイギヤモデル
- 巻取長さ(cm/ハンドル1回転):76
- ギア比:5.8
- 自重(g):150
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準糸巻量ナイロン(lb-m):3-150
- ベアリング(ボール/ローラー):11/1
- 定価(円):57,400
まとめ
以上ダイワのエリアトラウトに使えるスピニングリール9種類を紹介してきました。
エリアトラウト専用リール、安くて高性能なコスパに優れるリール、コスパ無視の最強リール…いろんな個性をもったリールたちでした。
では一体どのリールがオススメなんだ!ってことで最後にマイボ!個人的独断と偏見によるコスパ優秀リールランキングを発表します。
とにかく手っ取り早くコスパのイイリールを探したい、カタログ比較するのが面倒くさい!という方はこのランキングの中から選んどけば間違いないでしょう!
コスパ優秀リール第3位 ルビアス
まず2020年新発売の「ルビアス」。
150gという超軽量はエリアトラウトにも大きな武器で、とにかく軽量リールを探している方にはオススメ。
コスパ優秀リール第2位 レガリス
アンダー1万円という本記事最安リール。
耐久性や感度は上位機種と比較すると期待できませんが、とりあえず入門機としてやサブ機としては十分すぎる性能を持ってて、第2位。
コスパ優秀リール第1位 カルディア
2021年最新モデルらしくボディ、ローターに「ZAION V」素材で「モノコックボディ」を採用し、175gという軽量かつ最低限以上の剛性もキープ。
数年前だったら最上位モデル!と言われてもおかしくないようなスペックを持ちながら約2万円という手ごろな価格でコスパ優秀リール第1位に選出。
ということで「カルディア」が堂々の1位という結果に。
以上、たくさんの種類があって違いが分かりにくいダイワのスピニングリールですが、エリアトラウトリール選びの参考になれば幸いです!