- シマノのエリアトラウトで使えるリールは?
- 管理釣り場でのトラウトリールに求められる条件
- とにかく安い!約6,000円「サハラ」
- 「コアプロテクト」搭載、約9,000円「ナスキー」
- 上位モデル並みの新機能もりだくさん、約18,000円「ストラディック」
- 2020年新発売で軽量×最上位モデル並みの性能、約23,000円「ヴァンフォード」
- CI4+で軽量トラウト専用リール、約25,000円「カーディフCI4+」
- 驚異の145g(1000-2000サイズ)!約45,000円「ヴァンキッシュ」
- トラウト専用仕様だけど新型の登場で影薄く…「ヴァンキッシュFW」
- シマノ最強スピニングリール。約60,000-63,000円「ステラ」
- まとめ
シマノのエリアトラウトで使えるリールは?
シマノのトラウト用スピニングリールと言えば「カーディフ」。
シマノHPにて製品情報検索で「リール」→「スピニングリール」→「トラウト」→「エリアトラウト」って絞っていくとヒットするのは15件。(2020年時点)
この15件すべての性能や金額を調べていくのは大変だし、正直エリアトラウトには使い物にならないでしょ!っていうのも含まれてる。
ということで本記事ではシマノのスピニングリールの中からエリアトラウトに適した7種類に絞って、さらにそれらの性能と金額を比較しています。
全部読むとかなり長文になってしまうので、最後のまとめ項のコスパ優秀ランキングを見てもらえればとりあえずハズレを引くことはないかと。
管理釣り場でのトラウトリールに求められる条件
リール紹介にあたって、管理釣り場で使うリールに求める条件をまとめてみました。
管理釣り場と一言に行っても、河川タイプやポンドタイプ、また放流されている魚のサイズなどさまざま。
その釣り場に合わせた選択が必要になってきますが、一般的に使えるリールの条件として個人的には以下のような性能かと思います。
- 軽量性:200g以下
- サイズ:1000番以下
- 軽く滑らかなリーリング性能
- 細糸でもライントラブル少ない
リールの軽量性→釣果に直結する重要な要素
まずリールの軽量性はかなり重要。
組み合わせるロッドも100g以下は当たり前、軽いものでは50g台といった超軽量のものもあるし、使用するルアーもアンダー1gなど超軽量。
軽量ロッドに軽量ルアーを使用するわけですから、リールもできるだけ軽量である方がバランスが良く、高感度や疲労感軽減につながる→釣果にも好影響というわけです。
ということで本記事で紹介しているリールは200g以下を条件として絞っております。
1000サイズ以下の小型が望ましい
エリアトラウトに使用するリールはできるだけ小型である方が望ましいです。
上記の軽量につながるだけでなく、超細糸に対応しているとか、ローギアである、ハンドルが小型である…など仕様的にエリアトラウトでの釣りにフィットしています。
軽く滑らかなリーリング性能→感度アップで釣果につながる
これは突き詰めればキリがない条件ではありますが、軽く、滑らかな回転性能を有しているほうがリールとしては優秀。
小さなアタリをとりやすいだけでなく、水中の変化なども感知できれば情報量が増え、いろんな釣りを展開しやすくなります。
ベアリング数が多いほど良いのはもちろん、シマノで言うと「マイクロモジュールギアⅡ」や「X-SHIP」「サイレントドライブ」などの技術が活用されているリールほど回転性能が良いといえるでしょう。
超細糸を使う釣りだからライントラブルは命とりに!
エリアトラウトでは時にナイロンやフロロ2lb、PEやエステルなら0.3号などの超細糸を使用する方が有利な場合も多いです。
そんな超細糸を使用しているときにライントラブルが起こると、ちょっとしたダメージでラインが切れてしまうことも。
また超細糸にともなって超軽量ルアーを使用するときは特にキャスト性能も重要、ということでできるだけ安定してライン放出ができるリール性能も重要なのです。
シマノで言うと「AR-Cスプール」「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」などのテクノロジーが採用されたリールであると有利。
- Gフリーボディ:リール全体の重心を手元付近にすることで操作性向上、疲労感軽減
- AR-Cスプール:軽量化されライントラブル減少と飛距離アップしたスプール
- HAGANE(超々ジュラルミン)ギア:強靭な仕上がりのギアにより滑らかな巻き心地に
- 海水対応:高性能ベアリングS A-RB(A-RB)の使用、また外装の防腐処理により海水での使用、またシャワー洗浄可能
また上記は本記事で紹介しているリールの共通仕様。
アンダー10,000円から60,000円を超える最高級リールまでいろんなリールがありますが、もっとも安いものでもこれらの仕様のおかげでそれなりに釣りにはなります。
それでは以下個々のリール紹介していきます。
とにかく安い!約6,000円「サハラ」
- ボディ材質:高強度樹脂
- ローター材質:高強度樹脂
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/アルマイト
- ラインローラー表面処理:メッキ
- X-SHIP(※「500」を除く)
「サハラ」の特徴
2017-2018年発売
- とにかく安い!(約6,000円)
- 「500」は175gという軽量さ
- 「HAGANEギア」など最低限以上の性能
約6,000円でとにかく安いだけでなく、軽く滑らかなリーリングを可能にするギアシステム「X-SHIP」や「HAGANEギア」、ライントラブル少なく飛距離が出やすい「AR-Cスプール」など搭載。
エリアトラウトにおいて最低限必要な軽量さやリーリング性能を持ち合わせています。
管理釣り場でのエリアトラウトを始めてみたい!とにかくお金をかけずに釣りを楽しみたい!って方には十分使えるリールかと。
ちなみにシマノではもっと安い「エフエックス」とか「シエナ」とかもありますが、自重が重いとかリーリング性能で劣るとかでオススメできません。
「セドナ」は性能良くて使えそうだけど、「サハラ」と数百円の差だけで「X-SHIP」や「HAGANEギア」も付いてくるためゼッタイ「サハラ」がオススメ。(※「HAGANEギア」は「セドナ」500サイズ以外には搭載)
「500」は「X-SHIP」非搭載でその分軽量化されてる。
注意点として「500」は「X-SHIP」が非搭載であるということ。
ギアの大型化や歯面精度や支持性能をアップして力強く、軽く巻けるようにするこのシステムを非採用とすることで、自重175gと大幅に軽量化されています。
エリアトラウトにオススメモデル
「X-SHIP」非採用だけど175gと軽量の「500」、少し重くなるけど「X-SHIP」搭載でしっかり巻ける1000サイズの「1000」がエリアトラウトに使える。
どちらも最大ドラグ力3kgと同じですが「1000」は糸巻量が多くかなり重くなってしまうため、個人的には「500」の方がオススメ。
500
ギア比:5.6
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):175
PE糸巻量(号ーm):0.6-185、0.8-140、1-110
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):3/1
本体価格(円):8,500
1000
ギア比:5.0
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):215
PE糸巻量(号ーm):0.8-240、1-190
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
本体価格(円):8,500
「コアプロテクト」搭載、約9,000円「ナスキー」
- ボディ材質:高強度樹脂
- ローター材質:高強度樹脂
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/アルマイト
- X-SHIP(※「500」を除く)
- コアプロテクト(ボディ)(※「500」を除く)
- ウォータープルーフドラグ
「ナスキー」の特徴
2016-2018年発売
- 実売価格約3,000円アップ
- コアプロテクト搭載(※「500」を除く)
- ウォータープルーフドラグ搭載
「コアプロテクト」で防水性能アップ!
撥水処理で水の浸入を抑制する「コアプロテクト」がボディ部に採用され、耐久性がアップ。
非接触ということで回転抵抗も増やさず、また防水効果も長続きする構造。
ドラグノブ部分の防水構造「ウォータープルーフドラグ」も合わせて採用され、リール全体の防水性能がアップしています。
「サハラ」と比較すると基本性能はほぼ同じで、以上の防水機能が新採用されて約3,000円アップ。
500サイズは「X-SHIP」、「コアプロテクト」非採用だけど軽量
また、「ナスキー」は500サイズでは「コアプロテクト」「X-SHIP」は非搭載で、ドラグノブ部の防水のみ。
エリアトラウトにオススメモデル
軽量な「500」、または「X-SHIP」と「コアプロテクト」採用の「1000」がエリアトラウトに使える。
こちらも「1000」は浅溝スプールではない…
500
ギア比:5.6
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):175
PE糸巻量(号ーm):0.6-185、0.8-140、1-110
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):3/1
本体価格(円):10,400
1000
ギア比:5.0
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):215
PE糸巻量(号ーm):0.8-240、1-190
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
本体価格(円):10,900
上位モデル並みの新機能もりだくさん、約18,000円「ストラディック」
- ボディ材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ローター材質:高強度樹脂
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/アルマイト
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)
- ロングストロークスプール
- ワンピースベール(ステンレス)
- NEW HAGANEギア
- 低摩擦ローラークラッチ
「ストラディック」の特徴
2019年発売
- 実売価格約9,000円アップ
- 自重約30g軽量化
- ベアリング2個追加
- ボディ材質:高強度樹脂→アルミ(HAGANEボディ)
- マイクロモジュールギアⅡ採用
- サイレントドライブ採用
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)採用
- ロングストロークスプール採用
- ワンピースベール(ステンレス)採用
- NEW HAGANEギア採用
強靭な「アルミ製HAGANEボディ」が採用されボディ剛性アップしながら軽量化されています。
そしてストラディックはこれだけでなく以下のような新機能が盛りだくさん。
「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「NEW HAGANEギア」で最上位クラス並みのリーリング性能
シマノのスピニングリールフラッグシップモデルである「ステラ」にも採用されているこれらの技術により、より滑らかな回転性能やギア強度を実現。
「コアプロテクト」→「Xプロテクト」の進化で防水性能アップ
「コアプロテクト」の撥水技術に加え、ラインローラー部とボディ部には水が内部に到達しないように関門を加えたラビリンス構造「Xプロテクト」採用。
特にラインローラー部の耐久性は5倍以上だとか(シマノ社従来品比)。
非接触構造になっているのは従来通りで、回転の軽さは損なわないような構造になっています。
「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」、「低摩擦ローラークラッチ」、「新設計ベール開閉機構」…最上位モデル並み。
キャスティング性能アップ、ライントラブル減少、軽い回転性能などのための「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」、「低摩擦ローラークラッチ」、「新設計ベール開閉機構」など、まさに最上位モデル並みの新機能が盛りだくさん。
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズの「1000S」、または少しスプール径が大きめの「C2000S」、ハイギアの「C2000SHG」がエリアトラウトに使える。
1000S
浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):185
PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):64
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):6/1
本体価格(円):25,500
C2000S
コンパクトボディ、浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):185
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):6/1
本体価格(円):25,500
C2000SHG
コンパクトボディ、浅溝スプール、ハイギア
ギア比:6.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):185
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):82
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):6/1
本体価格(円):25,500
2020年新発売で軽量×最上位モデル並みの性能、約23,000円「ヴァンフォード」
- ボディ材質:CI4+
- ローター材質:CI4+
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)
- ロングストロークスプール
- ワンピースベール
- NEW HAGANEギア
- 新設計ベール開閉機構
「ヴァンフォード」の特徴
2020年発売
- 実売価格約5,000円アップ
- 自重約35g軽量化
- ベアリング1個追加
- ボディ材質:アルミ(HAGANEボディ)→CI4+
- ローター材質:高強度樹脂→CI4+
2020年新発売機種で、150gと「ヴァンキッシュ」に迫る軽量性×「ストラディック」同様に最上位モデル並みの最新技術が多数採用されている、コスパモンスターなリール。
150gという軽量性
「ヴァンフォード」2000サイズは150gと超軽量。
最軽量リールが「ヴァンキッシュ」の145gですから、ほぼ同等の軽さと言えるでしょう。
しかも、「ヴァンキッシュ」はシマノ軽量性重視系リールの最高峰で、定価57,000円と高額。
その最高峰モデルの軽量性を、およそ半額で叶えてしまったのが「ヴァンフォード」なのです。
最上位モデル並みの性能
「マイクロモジュールギアⅡ」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」なども「ストラディック」同様搭載。
これらも最高峰「ヴァンキッシュ」や「ステラ」にも採用されている技術。
以上のように、軽量性も性能も最上位モデル並みで実売価格2万円台前半で買えちゃう。ってことでコスパダントツで最強リールと言えるでしょう。
最上位モデルと何が違う?
最上位モデル並みに軽量で高性能、って聞いたらじゃあ「ヴァンフォード」でいいじゃん。ってなりがちなんだけど、もちろん最上位モデルには高額な設定になっている理由があります。
それは例えばボディ素材が金属(マグネシウム)製でより剛性や耐久性に優れていながらさらに軽量であるというのがもっとも大きな点。
それ以外にもスプールリング材質がチタンコーティングされてるとか、「E.I.(超防錆処理)」や「DLCラインローラー」も採用…など細かい部分を究極に突き詰められた仕様になっています。
これらがあるから「ヴァンフォード」のおよそ2倍の金額設定になっているわけですね。
でもやっぱりコスパ最強は「ヴァンフォード」!!
最上位モデルが高性能、というのは上記の通りですが、それで約2倍の金額設定通りの性能を実感できるか、というと微妙なところでは。
例えばエリアトラウトであれば、その釣りを突き詰めてプロレベルぐらいの細かい違いが分かるなら最高峰モデルを手にするのは十分価値があるとは思いますが、そうでないなら正直2万円以上の金額差を実感できるかというと微妙なところ。
「ヴァンフォード」は、下位モデルの例えば「ナスキー」などと比べると1万円以上高額な金額設定にはなっていますが、この2機種の性能差は大きく違うため分かりやすいでしょう。
そういう意味では、コスパ最強リールは「ヴァンフォード」と思う。
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズのラインアップはなく、2000サイズは「C2000S」とハイギアモデル「C2000SHG」の2機種。
C2000S
浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):150
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):7/1
本体価格(円):30,000
C2000SHG
浅溝スプール ハイギア
ギア比:6.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):150
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):82
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):7/1
本体価格(円):30,000
CI4+で軽量トラウト専用リール、約25,000円「カーディフCI4+」
- ボディ材質:CI4+
- ローター材質:CI4+
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/アルマイト
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- コアプロテクト※1000サイズのみ
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)※C3000MHGのみ
- ワンピースベール(チタン)
- NEWマグナムライトローター
- リジッドサポートドラグ
- エリアドラグ
- コルクノブ
- ドラグサウンド
「カーディフCI4+」の特徴
2018年発売
- 実売価格約7,000円アップ
- 自重約15g軽量化
- ベアリング3個追加
- ボディ材質:アルミ(HAGANEボディ)→CI4+
- ローター材質:高強度樹脂→CI4+
- マイクロモジュールギアⅡ非採用
- サイレントドライブ非採用
- Xプロテクト→コアプロテクト(1000サイズ)
- ロングストロークスプール非採用
- ワンピースベール:ステンレス→チタン
- NEWマグナムライトローター採用
- リジッドサポートドラグ採用
- エリアドラグ、コルクノブ、ドラグサウンド採用
ボディ、ローター素材に「CI4+」採用で軽量化
ボディとローター素材により軽く、高剛性、高耐久性を誇る軽量カーボン素材「CI4+」が採用されています。
これにより下位モデルの「ストラディック」より1000サイズで約15gの軽量化されています。
「NEWマグナムライトローター」で軽い回転を実現
左右非対称な形状、かつラインローラーの軽量化やベールのチタン化またローター肉厚の最適化などにより大幅に回転が軽くなっています。
また軽いだけでなく、ラインローラー側のローター剛性も向上することでドラグ性能もアップしています。
「リジッドサポートドラグ」で安定したドラグ性能を発揮
メインシャフトによるスプールの支持を強固にするシステム「リジッドサポートドラグ」によりドラグ作動時のスプールの安定感がアップ。
スプールが安定することでドラグ作動時のライン送り出しも安定しスムーズに。
これぞトラウトリール!「エリアドラグ」「ドラグサウンド」「コルクノブ」
見た目の性能もこれぞトラウトリール!っていう機能もたくさん。
まず「エリアドラグ」。
汎用スピニングリールに比べて、エリアトラウトにおいての実用域(約1kg以内)でのドラグ設定がよりシビアで細かく設定することができます。
続いて「ドラグサウンド」。
「ひと際大きく、小気味良い」ドラグサウンド。
そして「コルクノブ」。
トラウトと言えばロッドもリールもやっぱコルクでしょ!って方も多いのでは。
「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」は非採用…
「ストラディック」で採用されていた「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」は非採用となっています。
エリアトラウトにオススメモデル
1000サイズは「1000S」とハイギアモデルの「1000SHG」。
「C3000MHG」はネイティブトラウト向けのため1000サイズがエリアトラウトにオススメ。
1000S
浅溝スプール
ギア比:5.0
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):170
PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):9/1
本体価格(円):36,200
1000SHG
浅溝スプール ハイギア
ギア比:6.0
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):170
PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):79
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):9/1
本体価格(円):36,200
驚異の145g(1000-2000サイズ)!約45,000円「ヴァンキッシュ」
- ボディ材質:マグネシウム
- ローター材質:CI4+
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/高耐久硬質コート
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)
- ラインローラー特殊防水ボールベアリング
- ワンピースベール(チタン)
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- NEWマグナムライトローター
- リジッドサポートドラグ
「ヴァンキッシュ」の特徴
2019年発売
- 実売価格約22,000円アップ
- 自重約25g軽量化
- ベアリング2個追加
- ボディ材質:CI4+→マグネシウム
- マイクロモジュールギアⅡ採用
- サイレントドライブ採用
- コアプロテクト→Xプロテクト
- ラインローラー特殊防水ボールベアリング採用
- ロングストロークスプール採用
1000~2000サイズは驚異の145g!
シマノ最上位モデルの「ステラ」やダイワの最軽量リール「ルビアス」などの150gをしのぐ、驚異の145gという軽量性。
超軽量ロッドと組みあわせるエリアトラウトにおいて、この軽量性は相当大きな武器になりそう。
軽いだけじゃない。ボディは金属製!
ただ軽けりゃイイ!ってものではなく、「ヴァンキッシュ」ではボディにマグネシウム素材が使われており、強度や剛性も高いのです。
さらにハンドルやローターには軽量で高強度カーボン素材「CI4+」を使用、軽さと強度を両立させています。
軽いだけじゃない。強靭なギアシステムと防水性能も両立!
「ヴァンキッシュ」はさらに「マイクロモジュールギアⅡ」や「サイレントドライブ」といった最新ギアシステムから、防水システム「Xプロテクト」や音鳴りの原因になりやすいラインローラー部に特殊防水ボールベアリングも採用。
軽量かつ高強度、高剛性、さらに軽く滑らかな回転性能を誇るリールとなっています。
エリアトラウトにオススメモデル
超浅溝スプールでショートハンドル(35mm)の「1000SSSPG」や1000系の「C2000S」、超浅溝スプール仕様の「C2000SSS」、ハイギヤモデル「C2000SHG」あたりがエリアトラウトにオススメ。
1000SSSPG
超浅溝スプール パワーギア
ギア比:4.6
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):145
PE糸巻量(号ーm):0.3-120、0.4-90
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
ハンドル長(mm):35
ベアリング数(ボール/ローラー):11/1
本体価格(円):57,000
C2000S
コンパクトボディ、浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):145
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):11/1
本体価格(円):57,000
C2000SSS
コンパクトボディ、超浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):145
PE糸巻量(号ーm):0.3-140、0.4-100、0.6-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):11/1
本体価格(円):57,000
C2000SHG
コンパクトボディ、浅溝スプール、ハイギア
ギア比:6.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):145
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):82
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):11/1
本体価格(円):57,000
トラウト専用仕様だけど新型の登場で影薄く…「ヴァンキッシュFW」
- ボディ材質:マグネシウム
- ローター材質:CI4+
- ドライブギア:HAGANE
- スプールリング材質/表面処理:アルミ/高耐久硬質コート
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- コアプロテクト(ラインローラー)
- ワンピースベール(チタン)
- マイクロモジュールギア
- NEWマグナムライトローター
- リジッドサポートドラグ
- ロングストロークスプール
「ヴァンキッシュFW」の特徴
2017年発売
- 実売価格約2,000円アップ
- 自重約15gアップ
- ベアリング1個追加
- マイクロモジュールギアⅡ→マイクロモジュールギア
- サイレントドライブ非採用
- Xプロテクト→コアプロテクト
16ヴァンキッシュがベース。性能的にはどう見ても「ヴァンキッシュ」が上。
「ヴァンキッシュFW」はトラウト専用にカスタムされた淡水仕様リール。
しかし2016年モデルのヴァンキッシュがベースであり、2019年モデルの新型の登場によりかなり影が薄くなった感が。
上記のように「マイクロモジュールギアⅡ」が「マイクロモジュールギア」だったり、「サイレントドライブ」や「Xプロテクト」も非採用。
そのうえ自重も15gほどアップしてしまっております。
型落ちってことで格安でセールされていればお買い得!?
型落ち。とはいえ「ヴァンキッシュ」ですから、性能的には必要十分。
Amazonなどネットショップはじめ、釣具店などでも格安でセールされているケースも。
35,000円ほどで販売されていることもあり、ここまで安くなってればお買い得かも。
エリアトラウトにオススメモデル
酷評になってしまった「ヴァンキッシュFW」ですが、一応1000サイズの2種類を紹介。
1000S
浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):160
PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):67
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
本体価格(円):60,000
1000SHG
浅溝スプール、ハイギア
ギア比:6.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):160
PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):80
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
本体価格(円):60,000
シマノ最強スピニングリール。約60,000-63,000円「ステラ」
- ボディ材質:マグネシウム
- ローター材質:マグネシウム(1000-2500サイズ)
- ドライブギア:HAGANE+特殊表面処理
- スプールリング材質/表面処理:チタン/チタンコート
- X-SHIP
- ウォータープルーフドラグ
- ウォームシャフトオシュレーション
- Xプロテクト(ボディ、ラインローラー)
- ラインローラー特殊防水ボールベアリング
- E.I.(超防錆処理)
- ワンピースベール(チタン)
- マイクロモジュールギアⅡ
- サイレントドライブ
- リジッドサポートドラグ
- DLCラインローラー
- NEW 低摩擦ローラークラッチ
- ドラグノブ・ハンドルキャップ:金属
「ステラ」の特徴
2018年発売
- 実売価格約15,000円~アップ
- 自重約20~25gアップ
- ベアリング1~3個追加
- ローター材質:CI4+→マグネシウム
- HAGANEギア特殊表面処理採用
- スプールリング:チタン/チタンコート採用
- E.I.(超防錆処理)採用
- DLCラインローラー採用
- NEW 低摩擦ローラークラッチ採用
- ドラグノブ・ハンドルキャップ:金属採用
- NEWマグナムライトローターは非採用
シマノが誇るスピニングリールフラッグシップモデル
シマノ最強スピニングリールと言えば「ステラ」。
その名の通り、ボディやローターはもちろん、ドラグノブやハンドルキャップに至るまでほぼ金属製。
またラインローラー部にはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理され、摩擦を軽減しラインへのダメージも和らげます。
また「E.I.(超防錆処理)」やおなじみ「Xプロテクト」など防水機構ももちろん搭載。
ありとあらゆる最新技術が惜しみなく投入されております。
「ヴァンキッシュ」より自重は重いしコスパは…
「ステラ」はほぼ金属製ということで仕方ない部分もありますが、自重を見ると「ヴァンキッシュ」よりは重くなってしまっています。
また、その他のギヤや防水システムなどもほぼ「ヴァンキッシュ」同等。
基本スペックや使われている技術を材料と考えた場合、コストパフォーマンスはそこまで高くない。
コスパとかでは語れない、「ステラ」のスゴさ
上述のようにコスパで考えると、60,000円オーバーの「ステラ」より40,000円台の「ヴァンキッシュ」の方が良さそうには見えます。
しかし「ステラ」にはスペックやコスパだけでは語れない部分があります。
何より「シマノ最高峰リールである」という事実。
「所有欲が満たされる」「優越感を得られる」「釣れなくても触っているだけで楽しい」…などと感じられるのは大きいかも。
そして高耐久であるということ。
ほぼ金属製リールということで、それなりのメンテナンスさえ行っていれば10年以上使用することも可能。
道具を大事に、長年使用したい!という方であれば愛着も沸くし、決して高くはないと思う。
エリアトラウトにオススメモデル
「ステラ」でエリアトラウトにオススメモデルは1000~2000サイズ。
1000サイズはローギヤ仕様の「1000SSSPG」、ダブルハンドルの「1000SSSDH」。
2000サイズではノーマルの「C2000S」とハイギア「C2000SHG」の紹介。
1000SSSPG
超浅溝スプール、パワーギア
ギア比:4.6
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):165
PE糸巻量(号ーm):0.3-120、0.4-90
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
ハンドル長(mm):35
ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
本体価格(円):79,800
1000SSSDH
超浅溝スプール、ダブルハンドル
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):175
PE糸巻量(号ーm):0.3-120、0.4-90
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):64
ハンドル長(mm):38
ベアリング数(ボール/ローラー):14/1
本体価格(円):80,800
C2000S
コンパクトボディ、浅溝スプール
ギア比:5.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):170
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
ハンドル長(mm):40
ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
本体価格(円):79,800
C2000SHG
コンパクトボディ、浅溝スプール、ハイギア
ギア比:6.1
最大ドラグ力(kg):3.0
自重(g):170
PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
最大巻上長(cm/ハンドル1回転):82
ハンドル長(mm):45
ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
本体価格(円):79,800
まとめ
以上シマノのエリアトラウトで使えるスピニングリール、アンダー1万円から6万円ほどの高級リールまで、それぞれの特徴や機能、仕様の差を見てきました。
で、最後に結局どれがお買い得なのか!?マイボ!が選ぶコスパに優れるリールベスト3を発表します。
マイボ!的コスパ優秀リール 第3位
ボディやローターにCI4+採用で170gとそれなりに軽量、かつ「X-SHIP」や「コアプロテクト」「NEWマグナムライトローター」などで回転性能や防水性能、剛性なども確保。
またトラウト専用リールということで実用域でのより細かいドラグ設定もできるのも地味ながらGood!
そして何より個人的に第2位に選出した理由としては、「コルクノブ」と「ドラグサウンド」採用されているから。
リール性能に直結することではないけど、いかにもトラウト!な「コルクノブ」で見た目が良く、大きめのドラグ音が楽しめる「ドラグサウンド」でテンションアップ!
マイボ!的コスパ優秀リール 第2位
「マイクロモジュールギアⅡ」や「X-SHIP」「サイレントドライブ」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」「NEW HAGANEギア」「低摩擦ローラークラッチ」…など最上位モデル並みの最新技術がもりだくさん。
回転性能、防水性能などは高水準、さらにボディもアルミ素材で剛性や強度も優れる。
自重185gは上位モデルと比べると重めだけど、これだけの性能で20,000円を切るという超破格。
マイボ!的コスパ優秀リール 第1位
定価約6万円の「ヴァンキッシュ」に迫る150gと軽量でありながら、「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」なども採用されて高性能。
これで2万円台前半で購入できるわけですから、コスパ最強なリールと言えるでしょう。
ボディ、ローター素材は「CI4+」で、強度や剛性は金属製には劣りますが、エリアトラウト用としては十分では。
軽量性を求めるなら「ヴァンフォード」、強度や耐久性も重視って方は「ストラディック」がオススメ。
ということでシマノのエリアトラウトにオススメリールベスト3でした。
ラインアップがたくさんあって選ぶのが大変なリール選びの参考になれば幸いです。
ダイワ版も作ってみた↓
