タイラバリール「紅牙」VS「エンゲツ」徹底比較!
タイラバリール、ダイワ「紅牙」VSシマノ「エンゲツ」
タイラバ専用リール「紅牙」と「炎月」って、どっちがええの?
どちらも長所短所あるから一概には言えないけど、同価格帯で比べると自分に合ってるのがどちらかは分かるはず!
ってことで今回は永遠のライバル、ダイワ「紅牙」とシマノ「エンゲツ」のタイラバ専用リール比較をしてみます!
※ちなみにシマノ公式では「炎月」ではなく「エンゲツ」とカタカナ表記になっておりますが、販売店などではまだどちらも併用されてるようですので当HPでもあえて併記。
「紅牙」と「エンゲツ」のラインアップ
まずそれぞれラインアップを比較。
「紅牙」と「エンゲツ」ともに4種類のラインアップというのは同じ。
ダイワ「紅牙」のラインアップ
紅牙X IC | 紅牙 | 紅牙IC | 紅牙IC 200 | |
水深カウンター | ● | – | ● | ● |
ハイパードライブデザイン | – | ● | ● | ● |
ハイパードライブデジギア | – | ● | ● | ● |
ハイパータフクラッチ | – | – | ● | ● |
ハイパーダブルサポート | ● | ● | ● | ● |
ATD | – | ● | ● | ● |
ドラグ引出クリック音 | – | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 5 | 5 | 6 | 7 |
自重 | 240g | 205g | 220-230g | 350g |
Amazon価格 | 9,000円 | 24,000円 | 30,000円 | 54,000円 |
シマノ「エンゲツ」のラインアップ
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
5万円オーバーの「紅牙IC 200」はディープタイラバ用ということで比較不要かと。
次項からはそれ以外の同価格帯の商品どおしで比べてみる!
約10,000円!「紅牙X IC」VS「エンゲツBB」
まずもっとも安いクラス、約10,000円の「紅牙X IC」と「エンゲツBB」の対決。
同価格帯とはいえ、大きくキャラが違うためそこまで悩まないかも?
性能比較
まずもっとも大きな違いとして、水深表示されるカウンターの有無があげられます。
「紅牙X IC」にはカウンターが付いてて、「エンゲツBB」にはカウンターがありません。
よって、「アタリがあるタナを正確に把握したい」「船長や同船者からカウンター付きリールを持参するよう指示がある」などカウンターが必要な場合は迷わず「紅牙X IC」になりますネ。
またもう1点大きな違いとして、カウンターがないからという理由もあったりで「エンゲツBB」の方が圧倒的に軽いことがあります。
その自重は200gと他社製のタイラバリールと比較してもトップクラスの軽さ。
リールが軽い→感度アップにつながりやすいということで、感度が命のタイラバには重要な要素になります。
シマノはアルミ製「HAGANEボディ」、ダイワは「スーパーメタルフレーム」というともに金属製のフレームを採用。
要は本体に強度があり歪みが少ない→「ファイト、アクション時のパワーロスが少ない」「耐久性に優れる」というメリットに繋がります。
その他細かいスペックを言うとベアリング数は「紅牙X IC」が1個多い、一方「炎月BB」にはハイギヤモデルがあるなど。
以上このクラスの決め手として簡単に言うと以下の通り。
- カウンター付きが欲しい!→「紅牙X IC」
- カウンター不要!軽量性重視!→「エンゲツBB」
「紅牙X IC」のラインアップとスペック
紅牙 X IC
- 巻取長さ(cm):54
- ギヤ比:4.9
- 自重(g):240
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-300、1-200
- ハンドル長さ(mm):100
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- スーパーメタルフレーム
- スーパースプールフリー
- ラインストッパー
「エンゲツBB」のラインアップとスペック
エンゲツBB 100PG/101PG
- 巻取長さ(cm):55
- ギヤ比:5.5
- 自重(g):200
- 最大ドラグ力(kg):6
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-250、1-200、1.5-130
- ハンドル長さ(mm):5
- ベアリング(ボール/ローラー):4/1
エンゲツBB 100HG/101HG
- 巻取長さ(cm):72
- ギヤ比:7.2
- 自重(g):200
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-250、1-200、1.5-130
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング(ボール/ローラー):4/1
- HAGANEボディ
- Xプロテクト
- レベルワインド連動
- スーパーフリースプール
- S A-RB
20,000円台!「紅牙」VS「エンゲツCT」「エンゲツ」
続いて20,000円台はダイワ「紅牙」とシマノ「エンゲツCT」「エンゲツ」の2機種の比較。
大きな違いは「紅牙」と「エンゲツ」はカウンター無しに対し、「エンゲツCT」はカウンター付きであること。
性能比較
フォールレバーって何?内臓?
一言で言うとフォールスピードを簡単に調節できるやつ
通常のベイトリールにはダイヤル式のブレーキというものが付いていてこれである程度フォールスピードは調節することはできますが、微調整が難しかったり思うように制御できないことも。
そこでその制御を簡単にすることができるのが「フォールレバー」なのです。
通常タイラバは基本巻き巻きしてアタリをとる釣りで、巻き巻きスピードを変えたり、巻き巻き中のスカートのひらひら加減を調整したり、「巻き巻き」部分が特に注目されがちでした。
フォールに関してはそこまで意識されることなく、強いて言えば同船者よりできるだけ早く着底させていち早く巻上開始することで真っ先にタイに食べてもらうってことでしょうか。
とにかく早く落とすってことが重要視されてて、同じ重量、シルエットでも比重が高いため早く落ちるタングステン製タイラバもあったり
しかしこういった従来の早く落とすだけではなく、フォールスピードもコントロールすることで、これまで巻き巻きに反応しなかったタイをフォールで誘うことで釣果を伸ばすことができるでしょう!ってシマノでは提唱されています。
「紅牙」と「エンゲツ」はカウンターが無い代わりに、それぞれ「ハイパードライブデザイン」(紅牙)、「マイクロモジュールギア」(エンゲツ)が採用されています。
それぞれの技術的な違いはあれど、どちらも強く滑らかな回転を実現。
これまで感じられなかった小さなアタリや海中の変化も感じとれるかもしれません。
特にタイラバは「巻き」が基本動作ですから、リールの回転性能と比例して楽しめるはず!
「紅牙」と「エンゲツ」はカウンター無しである分、「エンゲツCT」と比べて自重が30~45g軽量。
「紅牙」はカウンターもフォールレバーも搭載していないシンプルなベイトリールですが、ハンドルが130mmと長く、最大ドラグ力も5.5kgと強め(「エンゲツ」は4〜4.5kg)。
ハンドルが長いとハイギアでも巻き重りを感じにくく、ドラグが強いと大型魚にも対応しやすいというメリット!
これを活かして大型魚、深場狙い、ドテラ流しといった状況では「紅牙」の方が活躍しそうですね。
- カウンター欲しい!→「エンゲツCT」
- 軽いリールが欲しい!→「紅牙」「エンゲツ」
- 滑らかに巻けるリールが欲しい!→「紅牙」「エンゲツ」
- フォールレバーだけ欲しい!→「エンゲツ」
- 深場で大型狙い、ドテラ流しが多い!→「紅牙」
「紅牙」のラインアップとスペック
紅牙 100/100L
- 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転):63
- ギヤ比:6.3
- 標準自重(g):205
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-400 , 1.0-300
- ハンドル長さ(mm):130
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
紅牙 100XH/100XHL
- 巻き取り長さ(cm/ハンドル1回転):81
- ギヤ比:8.1
- 標準自重(g):205
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-400 , 1.0-300
- ハンドル長さ(mm):130
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- ハイパードライブデジギア
- ハイパーアームドハウジング
- ハイパータフクラッチ
- ATD
- アルミフレーム、サイドプレート
- ドラグ引き出し、調整クリック音
「エンゲツCT」のラインアップとスペック
エンゲツCT 150HG/151HG
- 巻取長さ(cm):78
- ギヤ比:7.8
- 自重(g):250
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-400、1-330、1.5-200
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
エンゲツCT 150PG/151PG
- 巻取長さ(cm):58
- ギヤ比:5.8
- 自重(g):250
- 最大ドラグ力(kg):6
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-400、1-330、1.5-200
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング(ボール/ローラー):5/1
- X-SHIP
- HAGANEボディ
- Xプロテクト
- カーボンクロスワッシャ
- フォールレバー
- エキサイティングドラグサウンド
- S A-RB
- LEDバックライト付デジタルカウンター
- 電池交換OK
「エンゲツ」のラインアップとスペック
エンゲツ 100HG/101HG
- 巻取長さ(cm):78
- ギヤ比:7.8
- 自重(g):210
- 最大ドラグ力(kg):4
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-250、1-200、1.5-130
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング(ボール/ローラー):8/1
エンゲツ 100PG/101PG
- 巻取長さ(cm):58
- ギヤ比:5.8
- 自重(g):205
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-250、1-200、1.5-130
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング(ボール/ローラー):8/1
エンゲツ 150HG/151HG
- 巻取長さ(cm):78
- ギヤ比:7.8
- 自重(g):220
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 標準巻糸量PE(号-m):0.8-400、1-330、1.5-200
- ハンドル長さ(mm):60
- ベアリング(ボール/ローラー):7/1
- マイクロモジュールギア
- フォールレバー
- X-SHIP
- HAGANEボディ
- Xプロテクト
- カーボンクロスワッシャ
- エキサイティングドラグサウンド
- S A-RB
約30,000円!「紅牙IC」VS「エンゲツプレミアム」
続いて約3万円対決、ダイワ「紅牙IC」とシマノロープロ型タイラバリールとしては最高峰の「エンゲツプレミアム」の比較。
ともにカウンター付きですが、「紅牙IC」は軽量、一方「エンゲツプレミアム」はフォールレバー搭載というキャラ分け。
性能比較
まず「紅牙IC」の目玉はやはりギアやフレーム、クラッチなどの新設計システム「HYPERDRIVEデザイン」。
巻きの滑らかさや強さ、強度、剛性、耐久性など、リールとして求められる基本的な機能を大幅に高め、さらにその初期性能を長く持続させるようなシステムとなっています。
ほかにも110mmまたは130mmというロングハンドルやPE0.4号から入力可能な最新ICカウンター、ドラグ音量アップなども。
一方「エンゲツプレミアム」はシマノフラッグシップモデルということで、フォールレバー×カウンター、マイクロモジュールギアまで搭載の最強仕様。
これらと「紅牙IC」の「HYPERDRIVEデザイン」を比較して、一概にどちらの方が優れてる!というのは分からない部分も。
ただ、分かりやすい仕様の差としては、自重が「紅牙IC」の方が20~30g軽量、対して「エンゲツプレミアム」はベアリング数が8個と多め。
- HYPERDRIVEデザインを体感したい!→「紅牙IC」
- 軽量、ロングハンドルがイイ!→「紅牙IC」
- フォールレバーが欲しい!→「エンゲツプレミアム」
「紅牙IC」のラインアップとスペック
紅牙IC 150P/150PL
- 巻取長さ(cm):54
- ギヤ比:4.8
- 自重(g):220
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):1-400、2-200
- ハンドル長さ(mm):110
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
紅牙IC 150/150L
- 巻取長さ(cm):70
- ギヤ比:6.3
- 自重(g):230
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):1-400、2-200
- ハンドル長さ(mm):130
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
紅牙IC 150H/150HL
- 巻取長さ(cm):80
- ギヤ比:7.1
- 自重(g):230
- 最大ドラグ力(kg):5
- 標準巻糸量PE(号-m):1-400、2-200
- ハンドル長さ(mm):130
- ベアリング(ボール/ローラー):6/1
- ハイパードライブデザイン
- ハイパーアームドハウジング(フレーム)
- ハイパードライブデジギア
- ハイパーダブルサポート
- ハイパータフクラッチ
- ATD(オートマチックドラグシステム)
- LEDバックライト
- 巻上/落下スピード表示
- ドラグ引き出しクリック(音量UP)
- 電池交換可能
「エンゲツプレミアム」のラインアップとスペック
エンゲツプレミアム 150HG/151HG
- ギア比:7.4
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):220
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):74
- ベアリング数 BB/ローラー:8/2
- 定価(円):46,500
エンゲツプレミアム 150PG/151PG
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):6.0
- 自重(g):220
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 BB/ローラー:8/2
- 定価(円):46,500
まとめ
ダイワ「紅牙」とシマノ「炎月」シリーズのリールを比較してきました。
割と価格帯別でカウンターやフォールレバーの有無という大きなキャラの違いで住み分けできてる感じ。
ただ悩むとすれば、2万円台の「紅牙」と「エンゲツ」、3万円台の「紅牙IC」と「エンゲツプレミアム」か。
ダイワはHYPERDRIVEデザイン採用し軽量、ロングハンドル採用など、シマノはフォールレバー搭載という特徴。
どちらを重視するかですね!!個人的には軽量なダイワ推しですかねー
以上タイラバリールでお悩みの方に、少しでも参考になれば幸いです!
「紅牙」「炎月」シリーズの詳細は以下記事でも紹介してますのでよろしければドウゾ。