PEラインの号数とlbの関係|早見表と、号数から強度が決まらない理由
「PE1号って、結局のところ何ポンドなんだろう」。
パッケージの数字を眺めたまま、答えを出さずに買ってしまった経験のある方は多いと思います。

PE1号は何lbなのか調べたら、サイトによって16lbだったり22lbだったり…どれが正しいんですか?

リーダーは「PE号数×4」って聞いたけど、その4ってどこから出てきた数字なの?
この記事で扱うのは製品ではなく、号数という規格そのものです。
根拠にしたのは日本釣用品工業会(JAFTMA)が公開している2本の標準規格。
PEは「重さ」で、ナイロン・フロロカーボンは「太さ」で規格化されているという非対称が、上の2つの疑問をまとめて説明してくれました。

先に結論を。PEの号数からlbを計算する式は存在しません。規格に強度が一行も書かれていないので。
この記事でわかること
- PE0.4〜5号の号数・参考直径・公称強力lbの早見表
- 号数からlbが一意に決まらない、規格上の理由(記事の中心)
- 号数・lb・mmを相互に引ける換算ツール
- PEの「標準直径」表記が公的規格ではない理由
- リーダーの号数と直径を決めている公的規格(JAFS-D1051100)
- 「PE号数×4〜5」という慣例が効く場面と、効かない場面
- 「最大強力」「実強力」「強力」…メーカーごとの表記の違い
実際に何号を巻くかは、釣種の記事へ
ここは号数という規格を解説するハブです。水深や対象魚から具体的な号数を決めたいときは、釣種別の記事にまとめてあります。
PEラインの号数とlbの早見表

まず数字から並べます。
号数(ごうすう)は日本の釣り糸の太さを表す単位、lb(ポンド)は強度の単位で、1lbはおよそ0.45kg。
PEは高強度のポリエチレン繊維を数本編み上げた糸で、下の表は8本編み(×8)の公称値をもとにしています。
| 号数 | 参考直径(mm) | 公称強力lb(各社の幅) | リーダー目安(号) | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|
| 0.4 | 0.11 | 6〜9.3lb | 1.5〜2 | アジング・ライトゲーム |
| 0.5 | 0.12 | 8〜12.2lb | 2〜2.5 | ライトゲーム・SLJ |
| 0.6 | 0.132 | 10〜14.8lb | 2〜3 | エギング・ライトタイラバ |
| 0.8 | 0.153 | 12〜18.5lb | 2.5〜4 | タイラバ・SLJ・エギング |
| 1.0 | 0.171 | 16〜23.1lb | 3〜5 | タイラバ・ライトジギング・LSJ |
| 1.2 | 0.191 | 20〜27.1lb | 4〜6 | ライトジギング・LSJ |
| 1.5 | 0.209 | 25〜31.8lb | 5〜7 | ショアジギング・ライトジギング |
| 2.0 | 0.242 | 33〜43lb | 8〜10 | ショアジギング・ジギング |
| 2.5 | 0.270 | 40〜45lb | 8〜12 | ジギング・キャスティング |
| 3.0 | 0.296 | 49〜50lb | 10〜12 | ジギング・青物 |
| 4.0 | 0.342 | 53〜70lb | – | オフショア大型青物 |
| 5.0 | 0.38 | 66〜80lb | – | 大型キャスティング |
※ 参考直径はデュエル公式スペックの標準直径。0.4・0.5号=ハードコア スーパーエックスワイヤー8 エギング/0.6〜4.0号=ハードコアX8/5.0号=ハードコア スーパーX8(いずれも8本編み)
※ メーカー公称値であって、規格値ではありません
※ 公称強力lbの幅は、シマノ・ダイワ・YGK・サンライン・バリバスの8本編みPEの公称値の下限〜上限
※ リーダー目安は規格ではなく編集部の推奨値です
目に留めてほしいのは、3列目の幅の広さ。
0.8号で12〜18.5lbと、同じ号数を名乗っていて上と下で1.5倍ちがいます。

この「幅」がそのままPEの号数の正体だったりします。ここから先はその理由の話!
号数からlbが一意に決まらない理由
ここが本題です。
PEの号数を決めているのは、太さでも強さでもなく重さでした。
PEの号数は9,000mあたりの重さで決まっている
最初に単語をひとつ。
デニール(d)は繊維の太さを表す単位で、その糸を9,000m集めたときの質量をグラムで表したものです。
日本釣用品工業会の「PE糸の太さ標準規格」JAFS-D10111002(平成22年12月16日制定)は、1号=200デニールと定めています。
言い換えると、PE1号は9,000mで200g。
2号なら400g、0.5号なら100g。
号数はそのまま重さの比例値になっているわけですね。
規格の第2項には「PE100%糸のものであり、コーティング・顔料を含むトータルデニールである」との一文もあり、色や表面処理の重さも込みで数える決まりになっています。
| 号柄 | 0.4 | 0.6 | 0.8 | 1 | 1.5 | 2 | 3 | 4 | 5 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 標準値(d) | 80d | 120d | 160d | 200d | 300d | 400d | 600d | 800d | 1000d |
※ 出典:日本釣用品工業会 JAFS-D10111002「PE糸の太さ標準規格」別表1(抜粋)
この表はサンラインが自社の製品ページに規格文ごと転載していて、メーカー側も「号数=デニール」で運用していることが確認できます。
直径も強度も、規格には一行も書かれていない
PE糸の標準規格は全5項目しかありません。
別表を標準値とすること、トータルデニールで数えること、1号=200dであること、許容範囲は前後の号柄を追い越さないこと、そしてデニールの定義。
以上で終わりで、直径の規定も、強度の規定も存在しません。
同じ200デニールでも、原糸を何本編むか、どのくらいの張力とピッチで編むか、コーティングをどれだけ乗せるかで、出来上がる糸の太さと強さは変わります。
結果として、1号の公称強力は各社でこう割れました。
| メーカー・製品 | 1号の公称強力 | スペック表の見出し |
|---|---|---|
| シマノ タナトル8 | 22.4lb(10.2kg) | 最大強力 |
| YGK X-BRAID アップグレードX8 | 22lb | LB |
| ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si² | 18lb(8kg) | 強力 |
| サンライン SIGLON PE×8 | 16lb(7.7kg) | MAX Strength |
※ 各社公式サイトの製品スペック表(2026年8月時点)
上と下で6.4lb、率にすると4割の差。
どれかが誤りというわけではありません。
規格が強度を決めていない以上、4つとも正しい公称値です。

だから「PE1号は何lb?」の答えは、いま巻いてる糸のパッケージにしか書いてないんですよね。
号数・lb・mmの換算ツール
早見表を毎回スクロールして探すのも面倒なので、打ち込めば引ける形にしました。
号数からでも、lbからでも、直径からでも引ける
号数を入れれば公称強力の幅と参考直径が、lbを入れればそれに近い号数が、直径mmを入れれば当てはまる号数が返り、あわせてリーダーの目安号数と、ジグやテンヤの重さで使うg⇔ozの換算タブも同じ画面に置いています。
PEの「標準直径」表記をどう読むか
PEのスペック表に直径が載っていることがあります。
あれは公的な規格値ではなく、そのメーカーが自社製品を測った公称値。
実際に主要メーカーの公式スペック表を突き合わせたところ、直径まで載せている社はごく少数でした。
| メーカー・製品 | 強度の見出し | 直径欄 |
|---|---|---|
| デュエル ハードコアX8 | 標準強力(kg)/MAX直線強力(Lbs.)/(kg) | あり(標準直径 mm) |
| クレハ シーガー PE X8 | 標準強力(lb)/(kg) | あり(標準直径 mm) |
| シマノ タナトル8 | 最大強力(lb)/最大強力(kg) | なし |
| ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si² | 強力(lb)/強力(kg) | なし |
| YGK X-BRAID アップグレードX8 | LB | なし |
| サンライン SIGLON PE×8 | MAX Strength (lb)/(kg) | 英語版ページのみ(日本語版に製品ページなし) |
PEは複数の原糸を編んだ組紐なので、断面が真円になりません。
測る向きを変えれば数字も動きます。
各社の「標準直径」を横並びで比べても意味が薄いのは、そのためです。
この記事の早見表で参考直径をデュエルの値に統一しているのも、混ぜた瞬間に比較として成立しなくなるから。

直径が効いてくるのは、ガイドの抜けとスプールの糸巻き量くらい。0.01mmの違いは現場でまず分かりません。
リーダーの号数と直径は、公的な規格で決まっている
PEと対照的なのがナイロン・フロロカーボンです。
モノフィラ(単線)は1本の樹脂を糸状に成形したもので、PEのような編み構造を持ちません。
こちらには「ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径」JAFS-D1051100(平成22年9月16日制定、平成26年・27年に追補)という規格があり、号柄ごとの標準直径をmm単位で定めています。
計測方法まで規格に書かれていて、第4項は「製品の一点を三方向から計測した平均値とする」。
| 号数 | 標準直径(mm)・規格値 | 各社公称lbの幅 |
|---|---|---|
| 1.5 | 0.205 | 7lb |
| 2 | 0.235 | 8〜9.5lb |
| 2.5 | 0.260 | 10〜11.5lb |
| 3 | 0.285 | 12〜14lb |
| 3.5 | 0.310 | 16lb |
| 4 | 0.330 | 16〜17.5lb |
| 5 | 0.370 | 20〜22lb |
| 6 | 0.405 | 22〜26.5lb |
| 7 | 0.435 | 25〜30.5lb |
| 8 | 0.470 | 30〜34lb |
| 10 | 0.520 | 35〜42lb |
| 12 | 0.570 | 40〜49lb |
※ 直径は JAFS-D1051100 別表1の標準直径=公的規格値
※ lbはクレハ シーガー・サンライン・バリバス・ダイワのスタンダードクラス公称値の下限〜上限。上位グレードでは同じ号数でも数値が上がります
ここで注意がひとつ。
同じ規格の第3項には、「強度等に関しては、各企業の裁量に委ねる」と明記されています。
直径は揃っているのに、lbは揃っていない。
3号なら12〜14lbの幅があり、太さで選んだつもりでも強度は製品任せ、ということになります。

太さは規格、強さは各社の申告。リーダーもPEも、そこは同じでした。
PEとリーダーの号数を合わせる考え方

よく言われるのが「PE号数×4」。
出どころを追いかけると、これは規格でも計算式でもなく、現場で回ってきた経験則です。
PE1号(16〜23lb)に当てはめると、リーダーは4号。
4号の公称は16〜17.5lbなので、PEの下限とほぼ同じで、上限には届きません。
×5にして5号(20〜22lb)まで上げると、PEの上限をまたぐあたりに来ます。
早見表でPE1号に3〜5号と幅を持たせているのは、この差を釣り方で振り分けるためでした。
×4〜5が効かない場面
岩礁やカケアガリを舐めるように通す釣りだと、切れる原因は引っ張り強度ではなく擦れです。
この場合は倍率を無視して1〜2号太くします。
ティップランやアジングのように毎投キャストする釣りでは、太いリーダーの結び目がガイドに引っかかります。
飛距離とトラブルを優先して、あえて細く落とすことも。
ノットはPEとリーダーを結ぶ結び目のこと。
システム全体の強度は、PEでもリーダーでもなく結び目の出来で頭打ちになります。
リーダーだけ太くしても、結束が甘ければ切れるのは結び目のほうでした。

太くすれば安心、とはいかないところ。太くした分だけ結ぶのも難しくなるので、そこは正直つらい!
メーカー表記の読み方
最後に、スペック表の言葉づかいについて。
5社の公式ページを見比べると、強度の見出しが揃っていませんでした。
| メーカー・製品 | 公式スペック表の見出し |
|---|---|
| シマノ タナトル8 | 最大強力(lb)/最大強力(kg) |
| サンライン SIGLON PE×8 | MAX Strength (lb)/(kg) |
| ダイワ UVF PEデュラセンサー×8+Si² | 強力(lb)/強力(kg) |
| YGK X-BRAID アップグレードX8 | LB |
| クレハ シーガー グランドマックスFX | 実強力lb |
「最大」「MAX」が付いているものは、その号数で出せる上限側の数字だという宣言です。
面白いのがクレハで、グランドマックスFXの表には「実強力lb」と書かれ、その下に注釈がついています。
「※実強力lbは実測直線強力の平均値であり、保証値ではありません」。
上限ではなく実測の平均値を出している、と自分で宣言しているわけですね。
一方でダイワの「強力(lb)」やYGKの「LB」には修飾語がありません。
何を指すかは各社の表記に委ねられていて、公式ページの範囲では定義が見当たりませんでした。
同じ土俵に乗った数字ではない、と思っておくくらいがちょうどいいかもしれません。

「最大強力」表記のメーカーが数字で強く見えるのは、こういう事情も混ざっていたりします。
釣種別に、次に読む記事

号数の考え方はここまで。
実際にスプールへ巻く号数は、釣種と水深で決まります。
ライトジギング・スーパーライトジギング
潮とジグの重さで、PE0.8〜1.5号のどこに落とすかが変わる釣りです。
号数の基準は ライトジギングのPEライン|号数の基準と選び方 に、タックル全体は ライトジギング入門ガイド にまとめました。
ひとつテンヤ
テンヤ号数と水深からPEとリーダーを引ける早見表を用意しています。
→ ひとつテンヤのライン・リーダー|PE・フロロ号数の組み合わせ早見表
電動タイラバ
電動リールのスプール容量と、マーキングの間隔で選び方が変わります。
よくある質問
PE1号は何lbですか?
8本編みで16〜23lbあたりが目安です。
号数はデニール(重さ)の規格で決まっていて、強度は規格に含まれていないため、メーカーと製品ごとに変わります。
手元の糸の正確な数値は、パッケージか公式スペック表で確認してください。
PEの号数は誰が決めているのですか?
日本釣用品工業会(JAFTMA)の標準規格です。
PEは「PE糸の太さ標準規格」JAFS-D10111002で1号=200デニールと定められています。
ナイロン・フロロカーボン・ポリエステルは「標準直径」JAFS-D1051100で、号ごとの直径がmm単位で定められています。
同じ1号なのにメーカーで強さが違うのはなぜですか?
PEの規格が定めているのは9,000mあたりの重さだけで、直径も強度も規定していないためです。
原糸の本数・編み方・コーティングが違えば、同じ200デニールでも出来上がる糸の強さは変わります。
号数からlbを計算する式はありますか?
ありません。
規格が重さしか決めていないため、lbは各社の公称値を見るしかないというのが答えになります。
目安として扱うなら、この記事の早見表にある幅を使ってください。
リーダーは何号にすればいいですか?
目安はPE号数の4〜5倍です。
PE1号なら4〜5号。
ただしこれは規格ではなく経験則で、根ズレの多い釣り場では太く、結束部がガイドを通る釣りでは細く振ります。
PEとリーダーで同じ「号」なのに、基準が違うのですか?
違います。
PEの号は9,000mあたりの重さ、ナイロン・フロロの号は直径です。
数字のうえではPE1号の参考直径0.171mmと、フロロ1号の標準直径0.165mmが近い値に並びます。
ただしPE側は規格値ではなくメーカーの公称直径なので、製品が変われば同じ号でも太さが動きます。
※ 規格値の出典は、日本釣用品工業会(JAFTMA)が公開する2本の標準規格。
※ PEは JAFS-D10111002「PE糸の太さ標準規格」に基づきます。
※ リーダーの標準直径は JAFS-D1051100 の別表1です。
※ 各社の公称値はシマノ・ダイワ・サンライン・YGK・クレハの公式製品ページ記載値です(2026年8月時点)。
※ PEの参考直径はデュエルの公式標準直径(0.4・0.5号=スーパーエックスワイヤー8 エギング/0.6〜4.0号=ハードコアX8/5.0号=スーパーX8)。
※ メーカー公称値であり、公的規格ではありません。
※ PEとリーダーの適合号数は編集部の推奨です。
※ 本記事は製品比較を行わないため、価格(税抜・実勢とも)の記載はありません。

