シマノのエリアトラウトに使えるリール8選。コスパ最強ベスト3も。
シマノのエリアトラウトで使えるリールは?
シマノのトラウト用スピニングリールと言えば「カーディフ」。
エリアトラウトで使えるのは「カーディフ」だけなの?
いえいえ、他にも汎用で使えるリールがたくさんあるよ!
ちなみにシマノHPにて製品情報検索で「リール」→「スピニングリール」→「トラウト」って絞っていくとヒットするのは15件。(2023年時点)
ただこの15種類のリール、正直エリアトラウトには使い物にならないでしょ!っていうのも含まれてる。
ということで本記事ではシマノのスピニングリールの中からエリアトラウトに適した8種類に絞って、さらにそれらの性能と金額を比較してみました。
全部読むとかなり長文になってしまうので、最後のまとめ項のコスパ優秀ランキングを見てもらえればとりあえずハズレを引くことはないかと。
一応この後に書いてるリール選出の条件も見てね!読者さんと全く違う意見だとリール選びも変わってくると思うので
管理釣り場でのトラウトリールに求められる条件
リール紹介にあたって、管理釣り場で使うリールに求める条件をまとめてみました。
管理釣り場と一言に行っても、河川タイプやポンドタイプ、また放流されている魚のサイズなどさまざま。
その釣り場に合わせた選択が必要になってきますが、一般的に使えるリールの条件として個人的には以下のような性能かと思います。
- 軽量性:200g以下
- サイズ:2000番以下
- 軽く滑らかなリーリング性能
- 細糸でもライントラブル少ない
まずリールの軽量性はかなり重要。
組み合わせるロッドも100g以下は当たり前、軽いものでは50g台といった超軽量のものもあるし、使用するルアーもアンダー1gなど超軽量。
軽量ロッドに軽量ルアーを使用するわけですから、リールもできるだけ軽量である方がバランスが良く、高感度や疲労感軽減につながる→釣果にも好影響というわけです。
ということで本記事で紹介しているリールは200g以下を条件として絞っております。
もっとも軽いのは「ヴァンキッシュ」、驚異の140g!
エリアトラウトに使用するリールはできるだけ小型である方が望ましいです。
上記の軽量につながるだけでなく、超細糸に対応しているとか、ローギアである、ハンドルが小型である…など仕様的にエリアトラウトでの釣りにフィットしています。
大規模な釣り場や大型魚を狙う場合は見合ったサイズを選択しよう!
これは突き詰めればキリがない条件ではありますが、軽く、滑らかな回転性能を有しているほうがリールとしては優秀。
小さなアタリをとりやすいだけでなく、水中の変化なども感知できれば情報量が増え、いろんな釣りを展開しやすくなります。
ベアリング数が多いほど良いのはもちろん、シマノで言うと「マイクロモジュールギアⅡ」や「X-SHIP」「サイレントドライブ」などの技術が活用されているリールほど回転性能が良いといえるでしょう。
エリアトラウトでは時にナイロン2lbやエステル0.3号といった超細糸を使用することもあり、ちょっとしたトラブルでラインブレイクに繋がったり。
また超軽量ルアーを使用するときは特にキャスト性能も重要、ということでできるだけ安定してライン放出ができるリール性能も重要なのです。
シマノで言うと「AR-Cスプール」「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」などのテクノロジーが採用されたリールであると有利。
それでは以下個々のリール紹介していきます。
約7,000円「サハラ」(2022年発売)
エリアトラウトにオススメできるシマノ最安リール。
これといった技術や防水構造は採用されてないけど、とにかく安いのが魅力的。
「サハラ」の特徴
約7,000円でとにかく安いだけでなく、軽く滑らかなリーリングを可能にするギアシステム「X-SHIP」や「HAGANEギア」そして2022年モデルより新たに採用された「サイレントドライブ」。
他にもライントラブル少なく飛距離が出やすい「AR-Cスプール」など搭載し、エリアトラウトにおいて最低限必要な軽量さやリーリング性能を持ち合わせています。
管理釣り場でのエリアトラウトを始めてみたい!とにかくお金をかけずに釣りを楽しみたい!って方には十分使えるリールかと。
ちなみにシマノではもっと安い「エフエックス」とか「シエナ」とかもありますが、自重が重いとかリーリング性能で劣るとかでオススメできません。
「セドナ」は性能良くて使えそうだけど、「サハラ」と数百円の差だけで「X-SHIP」も付いてくるためゼッタイ「サハラ」がオススメ。
とりあえず最低限「サハラ」からスタートし、重さや巻き心地など不満があれば上位モデルを考えてもイイかも
注意点としては「500」は「X-SHIP」が非搭載であるということ。
ギアの大型化や歯面精度や支持性能をアップして力強く、軽く巻けるようにするこのシステムを非採用とすることで、自重175gと大幅に軽量化されています。
エリアトラウトにオススメモデル
「サハラ」の2000サイズ以下のラインアップは上記4種類。
この中からエリアトラウトにオススメはズバリ500サイズ。
理由は軽いから!以上w
500
- ギア比:5.6
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):170
- PE糸巻量(号ーm):0.6-185、0.8-140、1-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ハンドル長(mm):40
- ベアリング数(ボール/ローラー):3/1
- 本体価格(円):9,000
約9,000円「ナスキー」(2021年発売)
「サハラ」に防水構造が追加され、約2,000円アップ。
でも1つ上位機種の「ミラベル」の方が大幅に軽量でコスパに優れると思う。
「ナスキー」の特徴
撥水処理で水の浸入を抑制する「コアプロテクト」がボディ部に採用され、耐久性がアップ。
非接触ということで回転抵抗も増やさず、また防水効果も長続きする構造。
ドラグノブ部分の防水構造「ウォータープルーフドラグ」も合わせて採用され、リール全体の防水性能がアップしています。
「サハラ」と比較すると基本性能はほぼ同じで、以上の防水機能が新採用されて約2,000円アップ。
また、「ナスキー」は500サイズでは「コアプロテクト」「X-SHIP」「サイレントドライブ」は非搭載で、ドラグノブ部の防水のみ。
500サイズを選ぶなら「ウォータープルーフドラグ」の追加だけだから、2,000円安い「サハラ」で十分かも
エリアトラウトにオススメモデル
品名 | ギア比 | 1回転巻取 | 糸巻量 (PE0.8号) | 自重 |
500 | 5.6 | 69cm | 140m | 170g |
1000 | 5.0 | 66cm | 240m | 205g |
C2000S | 5.0 | 66cm | 110m | 210g |
C2000SHG | 6.0 | 79cm | 110m | 210g |
「ナスキー」も2000サイズ以下のラインアップは上記4種類。
エリアトラウトにオススメは軽量な「500」サイズ。
500
- ギア比:5.6
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):170
- PE糸巻量(号ーm):0.6-185、0.8-140、1-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ハンドル長(mm):40
- ベアリング数(ボール/ローラー):4/1
- 本体価格(円):11,100
約11,000円「ミラベル」(2022年発売)
「ナスキー」より一気に30gの軽量化。
エリアトラウトはリールが軽いとより楽しめるし、すごく重要なこと。
「ナスキー」との価格差もそこまで大きくないし、この価格帯であれば「ミラベル」がオススメ!
「ミラベル」の特徴
高強度かつ軽量なカーボン樹脂素材「CI4+」素材の「マグナムライトローター」が採用されました。
これにより「ナスキー」の同じサイズと比較すると30gもの大幅な軽量化。
さらに、わずかな力でも回転しやすく、感度のアップにも繋がっています。
下位モデルの「ナスキー」と比較すると、上記の「マグナムライトローター」採用で軽量化されたことぐらいでありますが、実売価格差は2,000円ほど。
何より自重が30gも軽い!というのはエリアトラウトにおいてはとんでもなく大きなメリットでありますので、この価格差であれば「ナスキー」より「ミラベル」がお買い得。
エリアトラウトにオススメモデル
「ミラベル」の2000サイズ以下のラインアップは上記3種類。
個人的にエリアトラウトにおすすめは、浅溝スプールでノーマルギアの「C2000S」。
C2000S
- ギア比:5
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):180
- PE糸巻量(号ーm):0.8-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
- ハンドル長(mm):45
- ベアリング数(ボール/ローラー):5/1
- 本体価格(円):15,000
約13,000円「アルテグラ」(2021年発売)
2021年モデルから大幅に進化。
中でも目玉は「マイクロモジュールギアⅡ」「Xプロテクト」で回転性能と防水性能がアップ。
これだけ進化して1万円台は安い!
「アルテグラ」の特徴
「マイクロモジュールギアⅡ」はギアの設計見直し、また「サイレントドライブ」はボディ全体の基本設計やギア、シャフトなど駆動部品の設計見直しされたことで、回転性能や静粛性がアップしています。
「コアプロテクト」の撥水技術に加え、水が内部に到達しないように関門を加えたラビリンス構造「Xプロテクト」になることでより防水性能がアップ。
かつ「コアプロテクト」同様に撥水処理が非接触構造になっているのは従来通りで、回転の軽さは損なわないような構造になっています。
最上位モデル「ステラ」に採用されている技術である「ロングストロークスプール」により飛距離アップ。
また段差が少ない一体成型の「ワンピースベール」によりライントラブル減少も見込まれます。
「ウォームシャフトオシュレーション」とはベイトリールと同じような巻取の仕組みのこと。
メリットはスプールが上下運動をしている中で、上下死点(もっとも上と下)に達した際にブレや引っ掛かりなくスムーズに等速に巻けるという点。
「ナスキー」より下位機種だと「S字カム」という簡易的な方式であるため、極スローで巻取中に上下死点に達した際にわずかに引っ掛かりやブレが感じられることがあります。
ちなみにダイワのスピニングリールは上位機種までほぼこの「S字カム」方式。
ただ、正直「ウォームシャフトオシュレーション」の有無の違いは意識して巻いていても分からない…筆者のレベルでは
「ウォームシャフトオシュレーション」採用機種のデメリットとしては構造が複雑であるため重くなってしまう事と、分解メンテナンスが難しい事。
シマノのスピニングリールでは「アルテグラ」より上位機種では当然のように採用されている技術のひとつ。
ベアリングに特殊防錆処理を施した「S A-RB」が新たに採用。
こちらも「アルテグラ」より上位機種には当たり前のように搭載される技術です。
そのままですが、錆びにくいように処理されたベアリングを使うことで耐久性がアップしています。
エリアトラウトにオススメモデル
「アルテグラ」の2000サイズ以下のラインアップは上記3種。
個人的にエリアトラウトにオススメは、浅溝スプールでノーマルギアの「C2000S」。
C2000S
- ギア比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):185
- PE糸巻量(号ーm):0.8-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ハンドル長(mm):40
- ベアリング数(ボール/ローラー):5/1
- 本体価格(円):17,500
約20,000円「ストラディック」(2023年発売)
これまでの樹脂製と異なり、耐久性や剛性に優れる金属(アルミ)製のボディ採用。
さらに新型になり「インフィニティテクノロジー」が採用され、性能はさらにパワーアップ!しています。
「ストラディック」の特徴
「アルテグラ」は樹脂である「CI4+」ボディでしたが、「アルテグラ」では強靭な「アルミ製HAGANEボディ」が採用されボディ剛性アップしながら軽量化されています。
新設計ギアにより従来設計と比較して2倍もの耐久性を誇る「インフィニティクロス」、超密巻きによりライン放出抵抗を大幅に低減する「インフィニティループ」、メインシャフトの回転抵抗を減らし力強く回転できる「インフィニティドライブ」を新採用。
さらに新材料によるドラグワッシャー「デュラクロス」採用により、滑らかな効きかつ耐摩耗性が10倍もアップ!※シマノ社比較による
キャスティング性能アップ、ライントラブル減少、軽い回転性能などのための「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」、「低摩擦ローラークラッチ」、「新設計ベール開閉機構」など、細かい部分まで最上位モデル並みの機能が盛りだくさん。
エリアトラウトにオススメモデル
品名 | ギア比 | 1回転巻取 | 糸巻量 (PE0.8号) | 自重 |
C2000S | 5.1 | 69cm | 110m | 185g |
C2000SHG | 6 | 81cm | 110m | 185g |
「ストラディック」には1000サイズ以下のラインアップがなく、2000サイズの2機種のみ。
どちらかといえば個人的にはノーマルギアの「C2000S」がエリアトラウトにはおすすめかと。
C2000S
- ギア比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):185
- PE糸巻量(号ーm):0.8-110
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ハンドル長(mm):40
- ベアリング数(ボール/ローラー):6/1
- 本体価格(円):27,700
約23,000円「ヴァンフォード」(2020年発売)
ボディ、ローターは樹脂の「CI4+」素材で超軽量。
高性能なギアシステムや防水性能も搭載されていて、エリアトラウトには軽さと回転性能を求む!という方にオススメ。
「ヴァンフォード」の特徴
「ヴァンフォード」の自重は150gと「ヴァンキッシュ」に迫る軽量性×「ストラディック」同様に最上位モデル並みの最新技術が多数採用されている、コスパモンスターなリール。
「ヴァンフォード」2000サイズは150gと超軽量。
最軽量リールが「ヴァンキッシュ」の145gですから、ほぼ同等の軽さと言えるでしょう。
しかも、「ヴァンキッシュ」はシマノ軽量性重視系リールの最高峰で、定価57,000円と高額。
その最高峰モデルの軽量性を、およそ半額で叶えてしまったのが「ヴァンフォード」なのです。
「マイクロモジュールギアⅡ」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」なども「ストラディック」同様搭載。
これらも最高峰「ヴァンキッシュ」や「ステラ」にも採用されている技術。
以上のように、軽量性も性能も最上位モデル並みで実売価格2万円台前半で買えちゃう。ってことでコスパダントツで最強リールと言えるでしょう。
最上位モデル並みに軽量で高性能、って聞いたらじゃあ「ヴァンフォード」でいいじゃん。ってなりがちなんだけど、もちろん最上位モデルには高額な設定になっている理由があります。
それは例えばボディ素材が金属(マグネシウム)製でより剛性や耐久性に優れていながらさらに軽量であるというのがもっとも大きな点。
それ以外にもスプールリング材質がチタンコーティングされてるとか、「E.I.(超防錆処理)」や「DLCラインローラー」も採用…など細かい部分を究極に突き詰められた仕様になっています。
だから「ヴァンフォード」のおよそ2倍の金額設定になっているわけですね。
最上位モデルが高性能、というのは上記の通りですが、それで約2倍の金額設定通りの性能を実感できるか、というと微妙なところでは。
例えばエリアトラウトであれば、その釣りを突き詰めてプロレベルぐらいの細かい違いが分かるなら最高峰モデルを手にするのは十分価値があるとは思いますが、そうでないなら正直2万円以上の金額差を実感できるかというと微妙なところ。
筆者は正直分からないと思う、ヘタクソレベルですから…
「ヴァンフォード」は、下位モデルの例えば「ナスキー」などと比べると1万円以上高額な金額設定にはなっていますが、この2機種の性能差は大きく違うため分かりやすいでしょう。
そういう意味では、「ヴァンフォード」はコスパ優秀!と思う。
エリアトラウトにオススメモデル
「ヴァンフォード」にも1000サイズのラインアップはなく、2000サイズは「C2000S」とハイギアモデル「C2000SHG」の2機種。
個人的にエリアトラウトにオススメは「C2000S」。
C2000S
- 浅溝スプール
- ギア比:5.1
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):150
- PE糸巻量(号ーm):0.6-150、0.8-110、1-80
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ハンドル長(mm):40
- ベアリング数(ボール/ローラー):7/1
- 本体価格(円):32,700
約25,000円「カーディフXR」(2023年発売)
シマノ唯一のトラウト専用リール。
ダークグリーンボディやコルクグリップなど、専用デザインがカッコいい!
「カーディフXR」の特徴
ボディとローター素材により軽く、高剛性、高耐久性を誇る軽量カーボン素材「CI4+」が採用されています。
これにより下位モデルの「ストラディック」より1000サイズで約15gの軽量化されています。
左右非対称な形状、かつラインローラーの軽量化やベールのチタン化またローター肉厚の最適化などにより大幅に回転が軽くなっています。
また軽いだけでなく、ラインローラー側のローター剛性も向上することでドラグ性能もアップしています。
メインシャフトによるスプールの支持を強固にするシステム「リジッドサポートドラグ」によりドラグ作動時のスプールの安定感がアップ。
スプールが安定することでドラグ作動時のライン送り出しも安定しスムーズに。
そのほかこれぞトラウトリール!っていう機能もたくさん。
まず「エリアドラグ」。
汎用スピニングリールに比べて、エリアトラウトにおいての実用域(約1kg以内)でのドラグ設定がよりシビアで細かく設定することができます。
そして「コルクノブ」。
トラウトと言えばロッドもリールもやっぱコルクでしょ!って方も多いのでは。
個人的には細かい性能差は置いておいても、これらだけで選ぶ価値アリだと思うw
エリアトラウトにオススメモデル
「カーディフXR」は「C2000S」と「C2000SHG」2種類のみ。
筆者的にオススメは「C2000S」。
C2000S
- 浅溝スプール
- ギア比:5.0
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):170
- PE糸巻量(号ーm):0.6-140、0.8-100、1-70
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):66
- ハンドル長(mm):45
- ベアリング数(ボール/ローラー):9/1
- 本体価格(円):39,200
約55,000円「ヴァンキッシュ」(2023年発売)
インフィニティテクノロジーはじめ新機能盛りだくさんリール。
そして「ヴァンキッシュ」最大の売りは軽さで、シマノとダイワ通じて最軽量!
「ヴァンキッシュ」の特徴
シマノ最上位モデルの「ステラ」やダイワの最軽量リール「ルビアス」などの150gをしのぐ、驚異の140gという軽量性。
超軽量ロッドと組みあわせるエリアトラウトにおいて、この軽量性は相当大きな武器になりそう。
ただ軽けりゃイイ!ってものではなく、「ヴァンキッシュ」ではボディにマグネシウム素材が使われており、強度や剛性も高いのです。
さらにハンドルやローターには軽量で高強度カーボン素材「CI4+」を使用、軽さと強度を両立させています。
「ヴァンキッシュ」はさらに「マイクロモジュールギアⅡ」や「サイレントドライブ」といったギアシステムから、防水システム「Xプロテクト」や音鳴りの原因になりやすいラインローラー部に特殊防水ボールベアリングも採用。
さらに2023年モデルより「インフィニティクロス」「インフィニティループ」「インフィニティドライブ」が新採用され、キャスティング性能、巻き上げ性能、ギア耐久性がさらにアップ。
軽量かつ高強度、高剛性、さらに軽く滑らかな回転性能を誇るリールとなっています。
エリアトラウトにオススメモデル
「ヴァンキッシュ」2000サイズ以下のラインアップは、超浅溝スプールでショートハンドル(35mm)の「1000SSSPG」と2000サイズからノーマルギアの「C2000S」、ハイギヤモデル「C2000SHG」。
個人的には究極に軽い「1000SSSPG」使ってみたい。
1000SSSPG
- 超浅溝スプール パワーギア
- ギア比:4.4
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):140
- PE糸巻量(号ーm):0.3-120、0.4-90
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):55
- ハンドル長(mm):35
- ベアリング数(ボール/ローラー):11/1
- 本体価格(円):65,300
70,000円〜「ステラ」(2022年発売)
シマノ最強のスピニングリール。
以上!
「ステラ」の特徴
シマノ最強スピニングリールと言えば「ステラ」。
その名の通り、ボディやローターはもちろん、ドラグノブやハンドルキャップに至るまでほぼ金属製で最強。
またラインローラー部にはDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理され、摩擦を軽減しラインへのダメージも和らげます。
ありとあらゆる最新技術が惜しみなく投入されております。
「ステラ」はほぼ金属製ということで仕方ない部分もありますが、自重を見ると「ヴァンキッシュ」よりは重くなってしまっています。
基本スペックや使われている技術を材料と考えた場合、コストパフォーマンスはそこまで高くない。
上述のようにコスパで考えると、70,000円オーバーの「ステラ」より50,000円台の「ヴァンキッシュ」の方が良さそうには見えます。
5万円台も高額っちゃあ高額だけど
しかし「ステラ」にはスペックやコスパだけでは語れない部分があります。
何より「シマノ最高峰リールである」という事実。
「所有欲が満たされる」「優越感を得られる」「釣れなくても触っているだけで楽しい」…などと感じられるのは大きいかも。
この辺を重視する人の話ね
そして高耐久であるということ。
ほぼ金属製リールということで、それなりのメンテナンスさえ行っていれば10年以上使用することも可能。
道具を大事に、長年使用したい!という方であれば愛着も沸くし、決して高くはないと思う。
エリアトラウトにオススメモデル
「ステラ」でエリアトラウトに使えるのは、1000サイズはローギヤ仕様の「1000SSPG」。
2000サイズではノーマルの「C2000S」とハイギア「C2000SHG」。
個人的には「1000SSPG」を使ってみたい。
1000SSPG
- 超浅溝スプール、パワーギア
- ギア比:4.4
- 最大ドラグ力(kg):3.0
- 自重(g):165
- PE糸巻量(号ーm):0.3-140、0.4-100、0,6-80
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):55
- ハンドル長(mm):35
- ベアリング数(ボール/ローラー):12/1
- 本体価格(円):91,400
まとめ
以上シマノのエリアトラウトで使えるスピニングリール、アンダー1万円のエントリーモデルから最高級リールまで、それぞれの特徴や機能、仕様の差を見てきました。
で、最後に結局どれがお買い得なのか!?マイボ!が選ぶコスパに優れるリールベスト3を発表します。
とりあえず予算を無視する条件で筆者が買うならコレ!っていう個人的なランキングでございます
コスパ優秀 第3位「カーディフXR」
ボディやローターにCI4+採用で150gで超軽量、かつ「X-SHIP」や「コアプロテクト」「マグナムライトローター」などで回転性能や防水性能、剛性なども確保。
またトラウト専用リールということで実用域でのより細かいドラグ設定もできるのも地味ながらGood!
そして何より個人的に第3位に選出した理由としては、コルクノブなどトラウト専用デザイン。
パフォーマンスには関係ないですね。ゴメンナサイ。
コスパ優秀 第2位「ストラディック」
「インフィニティテクノロジー」や「マイクロモジュールギアⅡ」「X-SHIP」「サイレントドライブ」「Xプロテクト」「ロングストロークスプール」「ワンピースベール」「NEW HAGANEギア」「低摩擦ローラークラッチ」…など最上位モデル並みの最新技術がもりだくさん。
回転性能、防水性能などは高水準、ボディもアルミ素材で剛性や強度も優れる。
これだけの性能で約20,000円を切るという超破格。
コスパ優秀 第1位「ヴァンフォード」
定価約6万円の「ヴァンキッシュ」に迫る150gと軽量でありながら、「マイクロモジュールギアⅡ」「サイレントドライブ」「ロングストロークスプール」なども採用されて高性能。
これで2万円台前半で購入できるわけですから、コスパ最強なリールと言えるでしょう。
ボディ、ローター素材は「CI4+」で、強度や剛性は金属製には劣りますが、エリアトラウト用としては十分では。
軽量性を求めるなら「ヴァンフォード」、強度や耐久性も重視って方は「ストラディック」がオススメ。
ということでシマノのエリアトラウトにオススメリールベスト3でした。
ラインアップがたくさんあって選ぶのが大変なリール選びの参考になれば幸いです。
選ぶのも楽しみだけど。そして一番楽しい時だけど。
ダイワ版も作ってみた↓