タイラバタックルを流用してテンヤタチウオ釣り!オススメのロッドとリール紹介も
タイラバロッドを流用してテンヤタチウオ釣りはできるのか!?
タックル兼用シリーズ、今回はタイラバロッドを流用してテンヤタチウオ釣りはできるのか検証します。
タチウオのテンヤ釣りって、タイラバと全然違うような気がするけど…
最近のタチウオテンヤ釣りはライトタックルを使用して、ルアーフィッシングに近い感覚でできるよ
タチウオテンヤとはいえ最近は、先調子のライトなショートロッドでアクション入れて積極的に掛けたり、ルアーフィッシングに近い釣り方が主流になってきています。
それならルアーフィッシング用ロッドが使えるのでは!?ということで特徴が似ているのはタイラバロッドかライトジギングロッドなどがあげられますが、今回はタイラバロッドと比較してみます。
タイラバとタチウオテンヤのタックルの違いとは?
タチウオ用ロッドといってもタチウオジギング、テンヤ、天秤エサ釣り…など釣り方は数種類ありますが、今回は関西がメインフィールドのテンヤ釣り用ロッドで比較します。
リールはタチウオジギング専用リールはありますが、テンヤ専用リールは発売されておらず一般的な船用両軸リールを使用しますが、電動リールを使用する場合も多いです。
ってことでそれぞれ違いを見てみましょう!
ロッド
- 全長
- タイラバ:約6~7フィート
- タチウオテンヤ:約6~7フィート
- 竿の曲がり方(テーパー)
- タイラバ:ファースト~スローテーパー(先~胴調子)
- タチウオテンヤ:ファースト~スローテーパー(先~胴調子)
- 素材
- タイラバ:ほぼカーボン(穂先がチタンやグラスもある)
- タチウオテンヤ:ほぼカーボン(穂先がチタンやグラスもある)
- 自重
- タイラバ:100g~140g
- タチウオテンヤ:95g~135g
- 適合ウエイト
- タイラバ:30g~200g
- タチウオテンヤ:30号~60号(約112g~225g)
(※マイボ!調べ。すべてのメーカーの全商品がこの仕様に該当するわけではありません)
以上比較の通りスペック的にはよく似てますね。
強いて言えば適合ウェイトがタチウオテンヤの方が平均重めの対応になっています。
タイラバロッドは軽いものですと30gぐらいのタイラバの使用を想定して設計されている(浅場で流れのはやくないフィールド向け)ライトなロッドがありますが、タチウオロッドは30号(約112g)からのテンヤの使用を想定されているのでタイラバロッドに比べると平均硬めの設計になっています。
ですからタイラバロッドでも少し硬め(深場や急流なポイント用)モデルであれば、タチウオテンヤロッドに似ていることに。
もう1点がタイラバロッド、タチウオロッドともに重視されているのが乗せ調子か掛け調子かということです。
アクションしてアタリがあれば積極的に掛けていく釣り(掛け調子、先調子)か、巻き上げ動作の流れで乗せる釣り(乗せ調子、胴調子)のどちらをするのかによって選択します。
タチウオロッドだと「8:2」や「7:3」と表記されることが多い
もちろん両方を持っていることに越したことはなく、特にタチウオは日によって、場所によってヒットパターンが異なることが多いです。
例えば超スロー巻きでしか当たらない時があれば、または2,3回しゃくってステイするのがヒットパターンだったりする時もあるわけです。
ある程度活性の高い時であれば多少のテンヤの動作が違っても(ロッドの特性が違っても)アタリはでるでしょうが、特に活性が低い状況の厳しい時はロッドの特性とテンヤがマッチして特定の動作を演出しないとアタリをだせない時があります。
こういう時に、例えばしゃくってステイがヒットパターンであれば、メリハリのあるアクションを演出できる掛け調子(先調子)のロッドでしかアタリを出せないということが起こります。
逆に超スロー巻きで相手任せで喰わせるような状況の時は乗せ調子(胴調子)のロッドでしか乗せられないといった時もあります。
ただ、以前のタックル兼用シリーズでも書きましたが、あくまで兼用するということはタイラバがダメなときでタチウオが良く釣れている活性が高い時に流用してタチウオ釣りをする、という趣旨なのでそこまで神経質にならなくても良いのかもしれません。
タチウオの
活性が低い時小さなアタリでも取りたい!!他人よりタチウオを釣りたい!!ことが増えれば、専用タックルの出番。
リール
リールは先ほども書いた通りタチウオテンヤ専用リールは各社ラインアップがないため、船用両軸リールか電動リールを使用します。
仕様的にはタイラバ用リールで十分問題ありませんが、できれば電動リールをオススメします。
タチウオテンヤではテンヤ重量(100g以上)があることと、100m以深といった深場での釣りをすることもあるため電動リールの方が圧倒的に楽ですし、1回転あたり糸巻量が少なくパワーのない手巻きのタイラバリールでは疲れて釣りにならないかもしれません。
また一定速度の超スロー巻きというタイラバでの定番動作がタチウオテンヤでもヒットパターンになることもあるのでアクション的にも電動リールが有利です。
まとめ タイラバタックル兼用でタチウオテンヤ釣りは可能!2種類あればより良い!
- 少し硬めのタイラバロッドが良い
- 乗せ、掛け調子の2種類あればある程度の状況はカバーできる
- 電動リールをオススメ
以上、タイラバとタチウオテンヤは比較的似ていることが分かりました。
タチウオテンヤでは適合ウェイトが重めなことや、深場での釣りすることがあることを考慮した上でタックルを選択すれば、十分タイラバタックルの流用は可能です。
むしろタチウオテンヤ専用タックルよりタイラバタックルの方がリールを含め各社バリエーションが多いため、釣りの可能性は広がるかもしれません。
タチウオテンヤ専用タックルで釣れないけどタイラバタックルなら釣れる状況、みたいなこともありえるかも…
タチウオテンヤに流用できるオススメのタイラバロッドとリール
最後にタチウオテンヤ釣りに流用できるオススメのタイラバロッドとリールをそれぞれ紹介します。
ロッド
ロッドは先ほども書いた通り、タイラバロッドの中でも深場や急流のポイント向けのある程度しっかりした硬さのあるロッドが向いていると思います。
逆にタイラバロッドの中でも柔らかめのロッドに重いタチウオテンヤをセットすると、ロッドの胴の部分から重さを支えることになりロッド本来の性能が発揮できません。
タイラバ、タチウオテンヤどちらにとっても中途半端なものは選ばないようにしましょう
あくまでタイラバのメインフィールドでそのロッドが最大限活かせるポイントがあればそれをタチウオテンヤにも流用しましょう!というのがタックル兼用の趣旨です。
そういったタイラバを使用するポイント(深場や急流)がほとんどないのにこれらのロッドを選択してしまうと、メインのタイラバも中途半端になってしまいますからね。
ダイワ 紅牙MX
N68XHB-MT・W
K64XHB-MT・W
まずはダイワのミドルクラス「紅牙MX」から乗せモデル、掛けモデルそれぞれもっともパワーのあるロッド。
乗せモデルである「N68XHB-MT・W」は適合ウェイト300g、ラインは1.5号まで、掛けモデルの「K64XHB-MT・W」は少し軽めの150gまでのジグ対応。
また、鯛の小さな前アタリも取れるよう設計されている超弾性チタン合金穂先「メタルトップ」により、タチウオが針に掛かる前の微かなアタリもキャッチしやすいでしょう。
ダイワ 紅牙エアポータブル
N69XHB-S AP
K67XHB-S AP
先ほどの「紅牙MXエアポータブル」のメタルトップに対して、こちらの紅牙はカーボン繊維とレジンが均一に分散している「超分散」構造のカーボンソリッド穂先「メガトップ」を搭載。
感度はメタルトップには及ばない部分もありますが、その分安価なモデルです。
乗せ調子モデル「N69XHB-S AP」は最もパワーのあるモデルで300gまでの適合ウェイトを持ちます。
深場での重いタチウオテンヤを使用するにはピッタリですが、タイラバで使用できるフィールドは外洋など相当な深場や急流ポイントに限られるかも。
一方掛け調子「K67XHB-S AP」は先ほどと同じ適合ルアーウェイト60~150gまでで、タチウオテンヤ、タイラバともに割と幅広く使えそう。
ダイワ 紅牙X 69XHB-S
結局ダイワ紅牙シリーズばかりになってしまいましたが(笑)
とにかくコストを抑えてタイラバもタチウオテンヤもしたい!という方にオススメの安価なロッド。
乗せ調子のロッドですので、タチウオテンヤで流用するにもただ巻きが基本的なアクションになると思います。
シャクリなどのメリハリのあるアクションは少し苦手かもしれませんが、ロッドの特性を頭に入れた上で腕でカバーしてもらえれば使えるかも…
適合ウェイトは150g、ラインは1.5号までのモデルです。
リール
深場のポイントであることも多いタチウオテンヤに使うには、やはり電動リールがオススメ。ってことでシマノからダブルハンドルモデル2機種をピックアップ。
シマノ フォースマスター 201DH
- ギア比:8.2
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):385
- PE糸巻量(号-m):0.8-270、1-220、1.5-150
- ベアリング数 S A-RB/BB/ローラー:7/2/1
- シマノ巻上力(kg):27
- 実用巻上持久力(kg):3
- 本体価格(円):83,300
リールは「タッチドライブやスピードクラッチ、糸巻量に影響されない電動等速巻き制御、クラッチOFFに連動してモーターも自動でOFFになるモーター&クラッチ連動機能、超スロー巻きで細かい速度調整できる超微変速制御などのタイラバゲームのためにこだわった機能がたくさんあり、これらはもちろんタチウオテンヤでも活用できます。
385gと電動リールの中ではダントツの超軽量であることも大きなポイント。
シマノ フォースマスター600DH/601DH
- ギア比:6.5
- 最大ドラグ力(kg):10.0
- 自重(g):495
- PE糸巻量(号-m):2-300、3-200
- ベアリング数 BB/ローラー:8/2
- 実用巻上持久力(kg):6.0
- 本体価格(円):95,200
「フォースマスター200」では非力、もっと深場や大型を狙いたい!という方にオススメの新型モデル「フォースマスター600DH」。
従来のスマートダイヤルに変わってスイッチで変速する「タッチドライブ」が採用されています。
親指の屈伸動作で自在に31段階スピード調整できるだけでなく、スイッチ型ということで1速毎の微調整も簡単にできるようになりました。
また、バックラッシュを防ぐことができる上に、着底後によりスピーディに巻上をスタートすることができる「スピードクラッチ」も採用。
最大ドラグ力8kgとそれなりにパワーもあり、1台でライトゲーム全般幅広く使えるでしょう!