もう中古リールは買わない|何度も売ってきた私が、それでも中古を勧める人・勧めない人

中古リールって、結局どこまで妥協していいのか。売る側は何度もやってきたので、その目線からも書いてみます
中古のリールは、同じ機種が新品の半額前後で並んでいることがあります。
手が届かなかった上のクラスに、いきなり手が届く値段。
その誘惑に一度乗って、すぐ手放したことがあります。

中古のリールって、どこを見て決めればいいの?傷、ガタ、回転…チェック項目が多すぎて逆に分からん

そもそもヤフオクとメルカリだと手に取れないよね。写真だけで何が分かるんだろ
中古リールの解説記事は、たいてい店頭で手に取って回すことを前提にしたチェックリストになっています。
書いてあることは、どれも正しいと思います。
ただ、中古のリールを探す場所がヤフオクやメルカリなら、そもそも回せません。
この記事は、その手に取れない買い方を前提にして書きました。
傷は妥協していい。
異音は妥協してはいけない。
ただし理由は「性能が落ちるから」ではない。
傷は、そのうち自分でもつけます。
いっぽう巻いたときの異音は、性能より先に道具への愛着を削ってきました。
愛着が持てない道具は使わなくなって、最後はまた売ることになる、というのが自分の実感です。
中古リールで妥協してはいけないのは、巻いたときの音だけ

中古リールのチェック項目は、数えると10個以上あります。
ボディの傷、ハンドルのガタ、ローターのゆがみ、スプールエッジ、ドラグの効き、ラインローラーの回り。
どれも見たほうがいいものばかりで、そこに異論はありません。
ただ、自分が中古で本当に後悔したときの原因は、そのうちの1つだけでした。
巻いたときの音です。

傷は何個見つけても平気だったのに、音はひとつで心が折れました
ヤフオクで新品の半額のスピニングリールを買って、すぐ手放した話
一度、ヤフオクで新品の半額くらいの値段でスピニングリールを落札したことがあります。
届いた実物には、出品写真では分からない傷がありました。
そして、巻くと音がしました。
釣りの性能そのものには、影響していません。
使ううえで困ったことは、特になし。
それでも何か愛着が持てなくて、それのせいか釣果も悪い気がして、結局またすぐ売りました。
出品者に連絡はしていません。
面倒だった、という理由だけです。
機種名も、いつのことだったかも、もう覚えていません。
思い出せるのは、半額で買えたという事実と、それでも手元に残らなかったという結果だけ。

半額で買えたのに、半額ぶんも使わないうちに手放した。いま思うといちばん高い買い物でしたね
傷は妥協していい|どうせ自分でつけるから

先に、妥協していいほうの話から。
中古リールに写真では分からないレベルの傷があっても、自分の場合は大きな問題になりませんでした。
キズはそのうちつくから、別に大きな問題ではない、というのが正直なところです。
リールは使えばどこかに当てる道具で、堤防でも船の上でも、置いた回数のぶんだけ傷が増えていきます。
買った時点の傷なのか、自分でつけた傷なのか、しばらく使えば区別もつきません。
だから出品説明の「小傷あり」「使用感あり」で値段が下がっているなら、そこはむしろ狙い目だと思っています。

新品で買っても最初の傷が入るのは時間の問題ですからね。傷なしプレミアムにお金を払う意味は、自分にはありませんでした
異音を妥協してはいけない本当の理由は、性能ではない

中古リールの解説を読むと、異音はベアリングの油切れやギアの摩耗のサインだと書かれています。
説明としては、そのとおりだと思います。
ただ、自分が音つきの個体を引いたときに困ったのは、その先ではありませんでした。
性能は落ちなかったのに、先に落ちたのは道具への愛着のほうです。
- 性能:自分のケースでは落ちなかった
- 愛着:そっちが先に削られた
- 結果:釣果も悪い気がして、使わなくなって、また売った
1回きりの経験なので言い切りはしません。
ただ、道具に自信が持てないと実際に釣れない、というのは以前から思っていることです。
自信の持てない仕掛けは本当に釣れない、と自分は考えていて、リールでも同じことが起きた気がしました。
音は毎回巻くたびに耳に入ってきます。
傷は何度か見ればそのうち目に入らなくなりますが、音のほうは最後まで慣れませんでした。

でも音が鳴っても釣れるなら、安いぶん得じゃないの?

そう思って買いました。そして売りました。得したのは出品者だけかもしれません
手に取れない場所で買うなら、写真の代わりに何を見るか
店頭なら、ハンドルを1回転させれば済む話です。
ヤフオクやメルカリでは、それができません。
そこで自分が読むのは、写真より出品文のほうになります。
いちばん再現性があったのは、「使用年数が少ない」「使用回数が少ない」と書いてある出品です。
この書き方をしている個体は、ほぼ当たりでした。
出品者の評価が高いことは最低限の条件であって、それだけでは決め手になりません。
評価が良い出品者でも、リールの中身まで保証してくれるわけではないですからね。
もうひとつは、動画です。
売る側としてはメルカリをよく使っていて、理由は動画を載せられるからです。
動画があると、買う人が安心してくれます。
これは買う側から読むと、そのまま逆になりますよね。
巻いているところを動画で見せている出品なら、いちばん怖い音の情報が最初から出ているということ。
- 使用年数・使用回数の記載:数字で書いてある個体は、自分の場合ほぼ当たりだった
- 巻きの動画:音が確認できる。動画を載せられるメルカリのほうが情報は多い
- 出品者の評価:高いのは最低条件。そこだけで決めない
ネット中古の在庫は、フリマとオークション以外にもあります。
楽天市場で「中古 リール シマノ」と検索すると、中古を扱う釣具店の在庫がまとめて並びます。
店舗が状態ランクを付けているぶん、個人出品より書き方が揃っているのは読みやすいところ。
ここまで見て買っても、外れを引くことはあります。
そのとき自分が何をしているかというと、たいてい何もしていません。
写真では分からない傷が出てきても、巻いて音がしても、出品者に連絡するのが面倒でそのままにしてしまいます。
要するに泣き寝入りです。
「不具合があれば交渉すればいい」という前提は、自分には成立していません。

交渉が得意な人はいいと思います。私は無理でした
その「半額」は、本当に半額か
中古の値札を見るとき、自分が必ず思い出すのは売った側の数字です。
ダイワとシマノの人気モデルで、定価(税抜)2〜3万円クラス。
これが3年以内のモデルなら、購入価格の7割くらいで売れています。
ソルティガ級の高級人気モデルなら、古くても半額くらい。
つまり新品で買っても、3年以内に手放せば実際の負担は3割前後だったことになります。
いっぽう中古を半額で買って、合わずに短期で売ると、戻ってくるのはその半額のさらに一部です。
売るたびに販売手数料と送料も引かれます。
だから比べるところは「中古の値札」と「新品の値札」ではないと考えています。
中古の値札と、新品を買って売ったときの実質負担を並べる。
この見方をするようになってから、半額という数字がそこまで大きく見えなくなりました。

半額で買ったものが半額で売れるとは限らないので、往復で考えると差は意外と縮みます
それでも中古が向いている人・向いていない人
ここまで自分の失敗ばかり書いてきましたが、中古が悪いという話ではありません。
条件が合う人にとっては、中古はかなり強い買い方だと思っています。
中古が向いている人
まず、出品文を読み込んで、条件に合う個体が出てくるまで待てる人。
使用年数と使用回数が書かれた出品だけを狙うと、当たりを引く確率はかなり上がります。
巻いている動画が付いた出品に絞れる人も同じです。
音の情報が買う前に取れているなら、この記事で妥協するなと書いた部分は最初からクリアできています。
そこまでやれる人にとって、中古の半額はそのまま得になります。
ここは遠慮なく勧めます!
もうひとつは、売値が残るモデルを選べる人です。
ダイワ・シマノの人気モデルは、中古で買ってもリセールが効きます。
合わなければ売ればいい、という出口がある買い方は、気持ちがかなり楽になりますね。
タイラバなら紅牙やエンゲツのように、名前で探される定番シリーズがあります。
→ ダイワのタイラバリール「紅牙」全6シリーズを比較した記事
年に数回しか出番のない番手を埋めたい、というときも中古は効きます。
予備機やサブの番手に新品価格を払うのがしんどいなら、中古で揃えるのは十分あり。
中古が向いていない人
- 1台目を買う人:初心者こそ、それなりの値段で評判のいいモデルを新品で。使わなくなっても売れるので、思っているほど損はしない
- 音や小さな引っかかりが気になるタイプ:性能が落ちていなくても、気持ちのほうが先に折れる
- 不具合が出ても交渉しない人:私です。泣き寝入りする前提なら、最初から当たりを引くしかない

なんだ、中古そのものがダメってわけじゃないのか

条件つきで強い、という話です。条件を外すと私みたいになります
私はもう中古リールを買いません
本音を言うと、私はもう中古のリールを買いません。
売る側としては何度もやってきましたし、これからも売ります。
ただ、買う側としては選ばなくなりました。
中古が悪いからではなく、自分が音に耐えられないタイプだと分かったからです。
同じ予算なら、ひとつ下のクラスの新品を買って、飽きたら売る。
そのほうが自分には合っていました。
新品で選び直すなら、番手と価格帯ごとに並べた比較記事があります。
→ ダイワのライトショアジギングリールおすすめ15機種徹底比較
投げるジグが30g前後なら、番手はもう一段小さくなります。

新品を買って、3年以内に売る。これが私にとっていちばん安く上がる買い方でした
中古リールのよくある質問
中古リールの傷はどこまで許容していいですか?
見た目の傷は、自分はほとんど気にしていません。
写真では分からないレベルの傷が出てきたこともありますが、使ううえでの実害はありませんでした。
キズはそのうち自分でもつけるものなので、そのぶん値段が下がっているならお得な部類です。
巻いたときに異音がする個体は避けるべきですか?
自分は避けます。
一度だけ異音のある個体を買ったことがあって、釣りの性能は落ちなかったのに、愛着が持てずに短期間で手放しました。
1回きりの経験なので断定はできませんが、音は巻くたびに耳に入るぶん、傷よりも長く残ります。
ヤフオクとメルカリ、買うならどちらが安心ですか?
買う側が得られる情報量で言えばメルカリです。
動画を載せられるので、巻いているところを見せている出品なら、いちばん確認したい音の情報が事前に取れます。
売る側としても動画を載せられるメルカリを使うことが多く、それが買う人の安心につながっていると感じています。
中古で不具合を引いたら、出品者に連絡すべきですか?
本来はそうすべきなんですよね。
ただ自分の場合は、写真では分からない傷や異音があっても、連絡するのが面倒で泣き寝入りすることがほとんどでした。
交渉する前提で買うより、最初から外れにくい出品を選ぶほうが現実的だと考えています。
初めての1台に中古を選んでもいいですか?
1台目は新品をおすすめします。
それなりの値段で評判のいいモデルなら、使わなくなっても売れるので、思っているほど損をしません。
ダイワ・シマノの人気モデルで定価2〜3万円クラス、3年以内のモデルなら購入価格の7割くらいで売れています。
「新品の半額」の中古はお得ですか?
値札だけで比べないほうがいい、というのが私の考えです。
新品で買っても3年以内に売れば7割前後は戻るので、実際の負担は3割程度になります。
中古を半額で買って合わずに手放すと、戻りはさらに小さくなるため、往復で見ると差は縮みます。
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※ 本文中のリセール相場は、運営者がメルカリ・ヤフオクで実際に売ってきた経験にもとづく目安です。
※ 定価は税抜のメーカー希望本体価格を指します。
※ 中古相場は時期・状態・付属品の有無で変わります。

