KANAMAスマートベイト4機種の違いを比較!Air・Mini・Pro・ProX、アジの泳がせにはどれを買うか
サビキを落としても餌のアジが掛からない日は、泳がせ(ノマセ)を始めることすらできません。
KANAMA(カナマ)のスマートベイトは、死んだ魚の腹に入れると水中で尾を振らせる、充電式の小さな機械です。
スーパーで買った魚でも新鮮なら餌にできる、とメーカーは説明しています。

Air・Mini・Pro・ProXって4つもあるけど、アジを泳がせるならどれを買えばいいんですか?

死んだ魚が泳ぐって、正直あやしくないですか…?本当に使えるんですか?
4機種の違いは、ほぼ入れる餌の長さと電池の持ちの2つ。
メーカーの数字のほかに、日本の販売店が出している実働時間と、購入者が書いた不具合の報告も載せています。

先に言っておくと、私はまだ使ってません。
個人的にすごく気になっていて、使ってみたいと思っている道具なんですよね。
なので使い心地の話は書けなくて、調べて分かったことだけ書いてます。
この記事でわかること
- Air・Mini・Pro・ProXの大きさ・重さ・電池・防水・トルクの違い
- アジやイワシの大きさごとに、どの機種が合うか
- 本体にも糸を結ぶ「2本糸」の仕掛けの組み方
- 販売店が示すMiniの実働時間と、購入者の不具合報告
- 紛失補償と返品に付いている条件
- 元祖ゾンベイトのテスト結果と、KANAMAという会社について分かっていること
13〜20cmのアジを泳がせ(ノマセ)の餌にするなら、KANAMAのスマートベイトMiniから検討するのがおすすめです。
同じ大きさのAirより電池が30分長い公称2時間で、防水は水深150mまで。
本体をなくさないための噛み切り防止ラインも2本付いてきます。
ただ、日本の販売店は水温15度で実際に動く時間を約1時間としているので、半日の釣りなら予備が欲しくなる短さですね。
20cmを超えるアジやサバを使う人向けのProとProXは、機種別のところに書いてます。
死んだ餌を泳がせたくなるのは、活きアジが手に入らない日があるから
落とし込みもノマセも、生きた小魚が手に入って初めて始まる釣りです。
アジが回っていると聞いて出かけても、サビキに1匹も乗らないまま時間だけ過ぎることがあります。
私も餌は現地で釣るつもりで出て、当日はさっぱり、という日を経験しました。
ベイトがいないと釣りにならない、というのは落とし込みを何度もやってきた実感です。
そんな日のクーラーに、買ってきたアジとスマートベイトが入っていたらどうだったか。
気になっている理由はここにあります。
ノマセは、魚が食う前の前アタリが分かるかどうかで面白さが変わる釣りだと思っています。
一度、ライトジギングのタックルで筏からアジを泳がせた日は、その前アタリがほぼ分かりませんでした。
魚は掛かったものの、気づいたら付いていただけ。

自分から掛けにいけたわけじゃないんですよね。
アドレナリン、ドーパミンどぱどぱの瞬間なのに。
機械が尾を振らせている餌だと前アタリはどう伝わるのか、調べても答えは見つかりませんでした。
使って確かめてみたいことのひとつですね。
スマートベイト4機種の違いは?メーカー公表値の比較表
| 項目 | ProX | Pro | Mini | Air |
|---|---|---|---|---|
| 大きさ(長さ×太さ) | 16.9×2.15cm | 16.9×2.15cm | 12×1.4cm | 12×1.4cm |
| 重さ | 60g | 56g | 19g | 18g |
| 合う餌の長さ | 20〜45cm | 20〜40cm | 13〜20cm | 13〜20cm |
| 電池の持ち | 8時間 | 4時間 | 2時間 | 1.5時間 |
| 充電時間 | 4時間 | 3.5時間 | 1時間 | 1時間 |
| 防水(水深) | 500m | 300m | 150m | 100m |
| トルク | 3kg | 2kg | 1kg | 0.8kg |
| 付属の噛み切り防止ライン | 強化タイプ2本 | 強化タイプ2本 | 2本 | 記載なし |
| 公式ストアの定価(米ドル) | $128 | $97 | $68 | $58 |
AirとMiniは同じ12cm、ProとProXは同じ16.9cmで、本体の大きさは2種類しかありません。
同じ大きさどうしで変わるのは、電池・防水・トルクの3つ。
充電は4機種ともUSBのマグネット式です。
ProXの8時間には、水温25℃・25cmの餌で測った値という注記が付いています。
トルクは「kg」としか書かれておらず、何をどう測った数字なのかは公表されていません。

表の値段は公式ストアのドル建てです。
日本でいくらで買えるかは、機種ごとの商品リンクで見てくださいね。
アジの泳がせにはどれ?餌の長さで2択、あとは電池で決める
- 餌の長さ:20cmまでならAir・Mini、20cmを超えるならPro・ProX
- 釣りの時間:公称で1.5時間から8時間まで開きがある
- 水深:いちばん浅いAirでも100mまで
最初に見るのは餌の長さです。
AirとMiniは13〜20cm、Proは20〜40cm、ProXは20〜45cmの餌に合うとされています。
サビキで釣れる小アジや、スーパーに並ぶ中くらいのアジならAirかMiniの範囲。
20cmを超える大きめのアジやサバを使う日は、ProかProXになります。
| 餌の大きさ | 合う機種 |
|---|---|
| 13cm未満(豆アジ・カタクチイワシなど) | 4機種とも対応外 |
| 13〜20cm(小アジ・中アジ・マイワシ) | Air・Mini |
| 20〜40cm(大きめのアジ・サバ) | Pro・ProX |
| 40〜45cm | ProX |
Miniを自分で買った人のブログには、17cmの小アジだと餌がやや小さく感じた、という感想がありました。
本体が12cmあるので、下限ぎりぎりの13cmより、少し余裕のある大きさを用意したほうがよさそうです。
メーカーの初心者向けガイドには「15〜25cmなら全機種で使える」という書き方もあって、製品ページの数字とは食い違っています。

13cmない豆アジしか釣れない日は、4機種とも出番がないんですよね。
豆アジは生きたまま泳がせるしかなさそうです。
公称の電池はAirが1.5時間、Miniが2時間、Proが4時間、ProXが8時間。
朝から昼すぎまで流す船のノマセだと、AirやMiniは1個では足りない計算になります。
充電にはAirとMiniで1時間、Proで3.5時間、ProXで4時間かかります。
水に触れている間は動き続ける仕組みです。
ProXのページには、餌の体の水分でも動きだすので、外したら接点を拭いて乾かすと止まる、と書かれています。
防水はAirが100m、Miniが150m、Proが300m、ProXが500mまで。
水深100mより浅い場所でアジを泳がせるなら、どれを選んでも足ります。
もっと深い場所の魚まで考えている人だけ、ProかProXを見てください。
KANAMAスマートベイト4機種の特徴
スマートベイトProX
| 大きさ・重さ | 16.9×2.15cm・60g |
| 合う餌 | 20〜45cm |
| 電池・充電 | 8時間・充電4時間 |
| 防水 | 水深500m |
| トルク・モーター | 3kg・35,000rpm |
| 付属品 | 充電ケーブル、説明書、収納袋、強化噛み切り防止ライン2本 |
| 定価(米ドル) | $128 |

公称どおり8時間動くなら、朝から沖上がりまで1個で足りる計算ですね。
ProXの売りは公称8時間の電池です。
Proの2倍、Miniの4倍。
半日以上の船釣りを充電なしで通せる数字なのは、4機種でこれだけになります。
8時間は水温25℃で測った値なので、水の冷たい時期にどこまで持つかは公表されていません。
合う餌は20〜45cmで、サビキで釣れる小アジは入りません。
本体も60gあり、小さなアジを泳がせたい人には合わない大きさです。
大きめのアジやサバを餌にして、大型の魚を狙う人向けですね。
Proと本体の大きさは同じで、重さの差は4g。
定価の差は$31で、電池が4時間から8時間に、防水が300mから500mに伸びます。
スマートベイトPro
| 大きさ・重さ | 16.9×2.15cm・56g |
| 合う餌 | 20〜40cm |
| 電池・充電 | 4時間・充電3.5時間 |
| 防水 | 水深300m |
| トルク・モーター | 2kg・30,000rpm |
| 付属品 | 強化噛み切り防止ライン2本、充電ケーブル、説明書、収納袋 |
| 定価(米ドル) | $97 |

4時間だと、午前便ならぎりぎり足りるかどうか。
公称の電池は4時間。
午前便や半日の筏なら1個でまかなえるかもしれませんが、朝から夕方までの釣りには届きません。
餌を入れている時間が長い人は、ProXとの$31の差をどう見るかになります。
合う餌の上限は40cmで、ProXより5cm短くなっています。
スマートベイトMini
| 大きさ・重さ | 12×1.4cm・19g |
| 合う餌 | 13〜20cm |
| 電池・充電 | 2時間・充電1時間 |
| 防水 | 水深150m |
| トルク | 1kg |
| 付属品 | 充電ケーブル、説明書、収納袋、噛み切り防止ライン2本 |
| 定価(米ドル) | $68 |

アジを泳がせるなら大きさはこれなんですけど、電池が短いんですよね…。
合う餌は13〜20cmで、サビキで釣れる小アジから中アジがそのまま入る範囲です。
本体は19gと、ProやProXの3分の1ほどの重さ。
メーカーの公称は2時間です。
一方で、日本の正規販売店をうたう店は水温15度・15cmほどのサバで約1時間と書いています。
寒い時期に使うなら、公称の半分と見ておいたほうが安全。
楽天の購入者レビューにも、動く時間が短いので複数個欲しい、という声がありました。
公式ストアには2個から6個のまとめ買いが用意されていて、Miniは2個以上で専用工具が付きます。
MiniとAirは、専用のシリコン製ボディに差し込んで使うこともできます。
餌の魚を用意できない日の選択肢ですね。
スマートベイトAir
| 大きさ・重さ | 12×1.4cm・18g |
| 合う餌 | 13〜20cm |
| 電池・充電 | 1.5時間・充電1時間 |
| 防水 | 水深100m |
| トルク | 0.8kg |
| 付属品 | USBマグネット充電ケーブル、説明書、収納袋 |
| 定価(米ドル) | $58 |

Miniとの定価の差は$10。
ここは正直、Miniにしたくなる差です。
大きさと合う餌はMiniと同じです。
違うのは電池が30分短い1.5時間、防水が100mまで、トルクが0.8kgという3点。
もうひとつ、Airの付属品には噛み切り防止ラインが書かれていません。
本体をなくさないための2本糸を組むなら、ラインは自分で用意することになります。
浅い場所で短時間だけ試してみたい人なら、Airの軽さと定価の低さが生きてきます。
SmartDriveソフトベイト(Mini・Air専用)
MiniかAirを中に差し込んで使う、シリコン製の魚型ボディです。
大きさは18×4cmで、死んだ魚を用意しなくても使えるのが特徴。
柄はサバ柄・ラメ・蓄光の3種類で、公式ストアの定価は$15。
差し込む前に本体を少し濡らす、とメーカーは案内しています。
ProとProXには対応していません。
仕掛けの付け方は?本体にも糸を結ぶ「2本糸」
メーカーが案内している手順は3つです。
- 本体のスイングアーム(尾を振らせる部分)を水平にする
- 正しい向きで魚の腹に入れる
- 針を付けて海に入れる
電源スイッチはありません。
水に触れると動きだして、水から出すと止まります。
普通の泳がせ仕掛けと違うのは、本体にも糸を結ぶところ。
道糸から、針用のリーダーと本体用のリーダーの2本に分かれます。
本体用のリーダーには魚の重さがかからないので、針側が切られても本体は道糸に残って回収できる、という設計ですね。
この2本糸を組み済みにした仕掛けも、メーカーが$15で別売りしています。
歯の鋭い魚がいる海域では、スチール製の噛み切り防止リーダーが必須とされています。
強さの目安はAirとMiniが30kg以上、ProとProXが50kg以上。
それ以外の場所なら、ナイロンなどの単線の糸やPEに直接結んでもいいとメーカーは書いています。
針は、本体を腹に入れたあとで餌に付けます。
餌のどこに刺すかの指定は、メーカーのページに見当たりませんでした。
いつもの泳がせと同じ掛け方から始めることになりそうです。

糸が2本出るので、魚に見切られないかは気になるところ。
これも使って確かめてみたい点です。
買う前に知っておきたい弱点と注意点
良さそうな話ばかりではありません。
メーカーの公称は2時間、日本の販売店の表記は水温15度で約1時間です。
冬の釣りでは公称どおりに動かないと考えておいたほうがいいですね。
海外のレビューサイトには、寒い時期に1か月使ったら2時間が15分まで短くなり、充電もできなくなった、という投稿がありました。
レビューサイトのTrustpilotでは、94件のうち星5が8割ほどを占めています。
一方で星1も1割近くあり、中身はかなり具体的です。
- Miniが初めて使った日に動かなくなり、交換品も不良だった
- 3台続けて、1回使っただけで動かなくなった
- 1投目で糸が切れて本体ごとなくした。2本糸の説明が分かりにくかった
- 腹に入れる途中で勝手に動きだして扱いにくい
- 海外への返品の手続きが面倒で、送り先も分かりにくい
日本の楽天の購入者レビューにも、充電したのに動かなかったという初期不良の報告があります。
こちらは販売店が交換で対応したと書かれていました。

届いたら、釣りに持ち出す前にバケツの水で動くか確かめたほうがよさそうですね。
餌は、新鮮な死に魚か、解凍して間もない魚を使うように案内されています。
冷凍して時間のたった魚は身が柔らかすぎるので避ける、とのこと。
冷凍庫に残っていた去年のアジ、という使い方はできないわけです。
手入れは毎回です。
上のカバーを開けて中をすすぎ、外側と金属の接点を拭きます。
接点は8時間使うごとに掃除して、充電の前には完全に乾かすこと。
購入者のブログにも、フタの内側に汚れが溜まるので毎回掃除が要る、と書かれていました。
60℃を超える場所に置かない、自分で分解しない、という注意もあります。
真夏の車内に置きっぱなしにはできませんね。
製品ページには、なくしたら動画を出せば無料で交換、と読める案内があります。
規約のほうを読むと、対象は大きな魚に噛み切られてなくした場合だけ。
2本糸の仕掛けで正しくつないでいたことと、仕掛けを付けるところからなくすまでを切れ目なく撮った無編集の動画が必要です。
道糸が切れた場合や、操作のミスは対象になりません。
日本の販売店で買った分にこの補償が使えるかどうかは、どこにも書かれていませんでした。
返品も、製品ページは「30日返金保証」と大きく出していますが、規約では未開封・未使用のものだけが対象で、返送料は買った人の負担です。
メーカーは釣果が伸びるという数字を出していますが、根拠になる資料は示されていません。
海外の釣りメディアに載っているProXのレビューはスポンサー記事で、実際に釣った記録はありませんでした。
メーカーと利害のない人が実際に釣って確かめた記録は、探した範囲では見つかっていません。
楽天の購入者レビューには魚が釣れたという声が載っているものの、状況までは分かりません。

なので「釣れる道具」とはまだ言えないんですよね。
気になっているので、使ってみたいと思ってます。
元祖は米国の「ゾンベイト」。雑誌のテストでは電池が30〜40分だった
死んだ魚に機械を入れて泳がせる道具は、KANAMAが最初ではありません。
元祖は米国のゾンベイト(Zombait)で、2015年から2016年にかけてKickstarterで資金を集めた製品です。
米国の釣り雑誌FishTalkが実際の釣りで試したところ、餌の動きそのものは高く評価されました。
ただし公称3〜4時間の電池は30〜40分で切れ、水中では高い機械音がして、電池が切れるまでに魚は釣れなかったと報告されています。
スイッチがなくて腹に入れにくい、柔らかい餌を突き破る、という指摘もありました。
KANAMAは別の会社の別の製品ですが、電池と餌の柔らかさでつまずきやすいのは同じ種類の道具として頭に入れておきたいところです。
KANAMAはどこの会社ですか?
公式サイトの問い合わせページには、東京・新宿とロンドンの住所が載っています。
ただ、日本での法人登記は確認できませんでした。
米国の「KANAMA」の商標を持っているのは、中国・深圳の会社です。
英国の法人は2025年2月の設立で、登記簿で確認できます。
登記上の住所はロンドンではなくスタッフォードでした。
日本では、正規販売店をうたうファンクスストアが楽天・Yahoo!ショッピング・Amazonで販売していて、1年保証と日本語の説明書を付けるとしています。
公式ストアから直接買うと海外からの発送になり、関税や輸入税は買った人の負担です。
初期不良の交換まで考えると、国内の販売店から買うほうが話は早そうですね。
KANAMAスマートベイトのよくある質問
スーパーで買ったアジでも使えますか?
新鮮なものなら使える、とメーカーは案内しています。
解凍して間もない魚も使えますが、冷凍して時間のたった魚は身が柔らかすぎるので向きません。
長さはAirとMiniで13〜20cm、ProとProXで20cm以上が必要です。
電池はどれくらい持ちますか?
メーカーの公称はAirが1.5時間、Miniが2時間、Proが4時間、ProXが8時間です。
日本の販売店はMiniについて、水温15度・15cmほどのサバで約1時間としています。
水の冷たい時期は公称より短くなると考えて、予備を用意するか電池の長い機種を選んでください。
乗合船で使ってもいいですか?
乗る前に船宿へ確かめてください。
電動の餌を名指しで禁止または許可しているルールは、調べた範囲では見つかりませんでした。
遊漁で使える道具や釣り方は都道府県ごとに決まっているので、迷ったら各都道府県の水産担当に聞くのが確実です。
壊れたときの保証はありますか?
メーカーの保証は1年で、対象は製造上の欠陥です。
事故、誤った使い方、自分での修理、通常の摩耗、紛失や盗難は対象外になります。
日本の正規販売店をうたう店も1年保証を付けるとしていますが、細かい条件は書かれていません。
魚に切られて本体をなくしたら補償されますか?
条件付きで補償があります。
大きな魚に噛み切られた場合で、2本糸の仕掛けで正しくつないでいたことと、切れ目なく撮った無編集の動画が必要です。
道糸が切れた場合や操作のミスは対象外で、日本の販売店で買った分に使えるかどうかは明記されていません。
活きアジの代わりになりますか?
メーカーと利害のない人が実際に釣って確かめた記録は、探した範囲では見つかっていません。
運営者もまだ使っていないので、代わりになるとは言えない段階です。
活きアジが手に入らない日に試してみる道具、という位置で考えるのがよさそうです。
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