コスパ優秀!シマノ「トラウトワンAS」レビュー。ライトソルトゲームにも使ってみた。
シマノ「トラウトワンAS」買ってみたのでレビュー
エリアトラウトやアジング、メバリングなどライトソルト全般用に購入したダイワのリール「ルビアス FC LT2000S」。
調子にのって購入したまではいいのですが、エリアトラウト用に組み合わせるロッドをよく考えもしていなかったため、ロッドも購入しなければいけなくなった…
まずリールを買ってしまうのは、心の奥底にあるロッドも買いたい願望を叶えるための強引な策略でもある
まあ釣り人あるある(?)かもしれませんが、そんなこんなで「ルビアス」に組み合わせるエリアトラウト用ロッド、シマノ「トラウトワンAS」を購入するまでの経緯、また実釣のレビューをお届けします。
購入にあたって選定の条件と候補
まず今回筆者がエリアトラウト用ロッドを購入するにあたって設定した条件と、それを満たす候補。
選定の条件
設定した条件は以下の通り。
- できるだけ短く(5ft台)ライトなモデル
- できるだけ軽い(70g以下)
- できるだけ安い(2万円以下)
- トラウトロッドぽいデザイン(コルク)
以上のような一見なかなかの無茶な設定に見えますが、ちゃんと理由がありまして。
まず①ですが、筆者のよく行く管理釣り場は小規模で、狙えるサイズもアンダー40cmほどで小型魚がほとんど。
ということで短くライトな方が良し(単純)。
次に②のできるだけ軽量。
大前提の「ルビアス」と組み合わせるという条件において、やはり軽量性は最重要。
「ルビアス」自体が150gと超軽量ですから、組み合わせるロッドも軽量であるほどバランスはいいはず。
てことで筆者が他に使用している万能ロッド「フリーゲームXT S64ULS」(83g)をエリアトラウトに使用すると、明らかに持ち重りするため70g以下という設定にしてみた。
たかが10g少々ですが、コンマ数グラムのルアーや2-3lbという超細糸を使用するエリアトラウトでは大きな違いなのです。
続いて③の予算について。
これはもちろん安いほどうれしいというのは誰しもの想いでありましょうが、安ければ安いほどイイか!と言われればそうでもなくて。
各社トラウトロッドのラインアップを見れば5,000円ぐらいで買える入門者向け!みたいに謳われているモデルもあるのですが、「重い…」とか「長すぎる…」とかなかなかアジャストしないことが多いですよね。
かといってフラッグシップモデルを買うほどのブルジョアジーでもないですし、そもそもエリアトラウトは1年通して数回レベルの釣り。
てことで各社ラインアップが多い2万円ぐらいのモデルであれば条件を満たす候補あるやろ!っていう設定です。
最後に④。
やはり「トラウト」といえば「コルク」。
「ビール」といえば「枝豆」、ぐらいのセットで考えられるものですよね(?)。
まあそんな筆者の思い込みでありますが、淡水の釣り(バスとか)におけるロッドってコルクのイメージがあるし、何よりカッコいい。
てことでどこかしらにコルクが使われていることも条件にしてみた。
条件を満たす候補
ダイワ イプリミ 56XXUL-S
- 全長(ft):5.6
- 継数(本):2
- 仕舞(cm):87
- 自重(g):59
- 先径(mm):0.8
- ルアー負荷(g):0.4-2.5
- 適合ナイロンライン(lb):1.5-3
- カーボン含有率(%):82
- 定価(円):13,300
スペック、金額的にはOK。
特に59gという軽量性は大きな魅力ですが、コルクグリップじゃない。てことでアウト。
ダイワ プレッソ 57L-S-V
- 全長(ft):5.7
- 継数(本):2
- 仕舞(cm):88
- 自重(g):70
- 先径(mm):0.9
- ルアー負荷(g):0.6-4
- 適合ナイロンライン(lb):1.5-5
- カーボン含有率(%):99
- 定価(円):37,000
スペック、コルクグリップはOKなんだけど、予算オーバー…
シマノ トラウトワンAS S57XUL-F
- 全長(ft):5.7
- 継数(本):2
- 仕舞(cm):87.3
- 自重(g):68
- 先径(mm):1.4
- ルアー負荷(g):0.4-2.5
- 適合ナイロンライン(lb):1-3
- カーボン含有率(%):96.1
- 定価(円):17,400
てことで結局購入したのはシマノ「トラウトワンAS S57XUL-F」。
5.7ft、68g、実売価格約15,000円とスペック的にはOK!!
コルクグリップは一部だけではありますが許容範囲ということで。
「トラウトワンAS」レビュー
ということで実際に「トラウトワンAS」を使ってみてのレビューを。
エリアトラウトで実釣
ということでさっそく実釣に。
まずはやはり専用ロッドということでエリアトラウト、訪れたのは大阪府は「芥川マス釣り場」。
小規模な管理釣り場で、釣れる魚の最大サイズも40cmほど。
また、釣り方としても1gほどのスプーンをデッドスローリトリーブが主なヒットパターン。
あくまで筆者の釣り方です。むしろそれぐらいしか引き出しが無いヘタクソでありまして
てことで「トラウトワンAS S57XUL-F」はピッタリなのであります。
とにかく軽い!
組み合わせたリールはダイワ「ルビアス FC LT2000S」。
自重150gと軽量なリールで、ロッドの自重68gと足しても計218gという超軽量な組み合わせのタックル。
当日は別に約80gのロッド×165gのリールというタックルとも使い分けていましたが、30g弱の違いだけのはずなのにめちゃくちゃ重く感じました。
ショアジギングやシーバスタックルなどでは20-30gのタックルの重さの違いはそこまで気になりませんが、超軽量ルアーを扱うトラウトタックルにおいてはこの違いは大きいですね。
1日を通して釣りすると、釣果にも差が出てくるレベルの違い
ということでやはりライトな釣りにおいてロッドの軽量性はかなり重要。
ただ、組み合わせるリールが重いとバランスが崩れて台無しですので、リールもそれなりに軽量性は求められますね。
ファーストアクション仕様?
これはエリアトラウトロッド全般に言えることなのかもしれませんが、スペック的にはファーストアクション仕様にはなってますが、他の釣りのロッドと比較するとレギュラーな感じ。
例えば仕様的には近いアジングやメバリングロッドと比べると、胴調子気味
商品紹介でも「超軽量ルアーをデッドスローリトリーブで真価を発揮」とうたわれているぐらいですし、エリアトラウトという釣りがワームを使った細かいアクションなどが少ないから。と言われるとそういうものなんでしょうね。
ですから、キャストにおいてファーストテーパーのロッドに慣れてると若干違和感あり。
逆に慣れると、こっちの方が投げやすくて、次にファーストテーパーのアジングロッド使うと投げにくかったり。
まあ、慣れの問題なんでしょうが、その道を追求して次はエリアトラウト用のバリバリのレギュラーテーパーのグラスロッドも使ってみたいという欲もでてきたり。
「巻き」の釣りはGood!!
上記の「ファーストアクション仕様、だけどレギュラーより」につながりますが、「トラウトワンAS S57XUL-F」は商品紹介にもあるようにやはり「巻き」の釣りで真価を発揮します。
1g~2gのスプーンを表層、中層、底付近など一定層をデッドスローリトリーブ。
3g以内のクランクベイトをただ巻き。
筆者の数少ないエリアトラウトでの引き出しにおいて、必要とされる釣り方はやはりレギュラー仕様のロッドの方がフィットするのでしょう。
ただ、クランクベイトでもジャークを入れた時、「シャキッ」とキビキビしたアクションではなく、レギュラーテーパーロッドならではの「のそっ…」としたアクション、これはこれでアリかと思ったり
ブランクタッチはギリギリ
リトリーブ時に人差し指をブランクスに当てる「ブランクタッチ」。
よくアジングやバスロッドなどで「ブランクタッチしやすいグリップ」みたいに商品紹介されてますが、要はブランクに人差し指を触れることで小さなアタリがとりやすい、ってことですね。
まあブランクタッチの効果については賛否両論あるかと思うのですが、筆者はどちらかというとライトゲームではやりたい派。確かに感度が伝わりやすい気がするのです。
流されやすく、メーカーの策略にまんまとハマりやすい人なものでw
で、そのブランクタッチ、「トラウトワンAS」は筆者の短い指ではギリギリ届くか届かないかのなんとも微妙なグリップ形状。
リールフットを薬指と小指で挟めば余裕で届くんですが、このポジションはあまり好きじゃない…
ですからどうしてもブランクタッチしたいという方、シマノであれば「ブリッジライクシート」採用のロッド、ダイワのトラウトロッドなら「イプリミ」あたりがよさそう。
※番外編 ライトソルトゲームでも使ってみた
番外編として、「トラウトワンAS」をメバリングやアジング、穴釣りでも使ってみた感想を。
ルアーアクションの得意、不得意はトラウトと同様の感想
ライトソルトゲームでも「巻き」の釣りを得意とするロッド自体の特性は同じかと。
アジング、メバリングでいえばアクションをつけないプラグやジグ単のただ巻きといった釣り方が向いている。
※あくまで筆者が他に持つ専用ロッド比で、トラウト用のバリバリレギュラーテーパーグラスロッドと比べるとそうではないハズ。
逆にメタルジグをキビキビとアクションさせるとかは苦手。
海釣りでは短いロッドは不利なケースが多い
海釣りにおいては5.7ftという短さは不利な場合が多いですね。
筆者が主にアジングやメバリングするのはほぼ波止場。
割と足場が高いポイントもあり、ロッドが短すぎてレンジキープするのが難しい。
またキャスト飛距離も稼げない。
短いなりの扱いやすさというのはあるんですが、どうしても不利な面が大きすぎますね。
「トラウトワンAS」のライトソルト流用を考えるなら、長めで強いモデル選択をオススメ。
小場所で飛距離が不要、足場が低いポイントが多いなら「S57XUL-F」はアリ!
穴釣りは苦手
テトラや岩場の隙間に潜む根魚をジグ単やブラクリで狙う穴釣りにも使ってみた。
穴釣りではほぼ足元を狙うため、ロッドの短さは有利なんですが、レギュラーテーパー仕様という点ではイマイチ。
穴釣りってアタリに対して即アワせるのが基本ですが、これがロッドの柔らかさとテーパー相まって少し遅れる。
この一瞬の遅れで岩場に潜られたりするのです。
もちろん筆者の腕が悪いのは言うまでもない
逆に即アワセではなく、少し吸い込ませるような場面では有利。
まとめ
エリアトラウトから一部逸れてしまいましたが、「トラウトワンAS S57XUL-F」レビューでした。
現状では大きな不満はなく、筆者の釣りレベルでは十分すぎる性能で約15,000円とコスパに優れるロッドですね。
強いていえばデザイン面、コルクがグリップ下部だけのため、やはりグリップ全体がコルクの方がカッコいいのは間違いない。
まあこれは筆者の好みの問題ですが!
また、上述の通りライトソルトゲームにも流用(しようと思えば)できますし、今後ブラックバスなどにも展開できないか使い方を策略中…w
ストイックにハイレベルな釣りを目指す方以外であれば、「トラウトワンAS」は大きなハズレはなく、オススメできるロッドだと思います。