エリアトラウトのリール、同じ予算ならどっち?シマノ×ダイワを価格帯別に比較

管理釣り場、11月に入ると週末の駐車場が一気に埋まりますよね。リールは涼しくなる前に決めておきたいところです
秋のオープンに合わせてリールを買い足す人が多いのが、エリアトラウトですね。
ただ、予算だけ先に決まっていて中身が決まらない、という状態で止まりがち。

1万円出すなら、レブロスとサハラってどっちを買えばいいの?

2万円台のイプリミとアルテグラ、値段が近いから余計に迷うんだよなあ
メーカー別に並べた記事はたくさんあるのに、同じ予算でシマノとダイワを突き合わせた記事はほとんど見当たりません。
そこでこの記事は、価格帯を先に決めてから両社を1台ずつ並べる形にしました。
扱うのは1万円前後・1万円台前半・1万円台後半・2万円前後・3万円弱の5帯、合わせて10機種。
番手はエリアトラウトの主力になる1000〜2000クラスにそろえてあります。
・1万円前後/1万円台前半/1万円台後半/2万円前後/3万円弱の5帯で、シマノとダイワのどちらが有利か
・同じ予算だと自重が何グラム違うのか(5〜35g)
・ハンドル1回転の巻取長63〜69cmの差が、デッドスロー派の選び方をどう変えるか
・ダイワの「最大ドラグ力」とシマノの「実用ドラグ力」を並べて読む方法
・ベアリングの個数とギアの歯の細かさ、どちらにお金を払うか
メーカーを決めてから選びたい方へ
使うメーカーがもう決まっているなら、ラインナップを丸ごと並べた記事のほうが早いです。
10機種を同じ物差しで並べてみて、性能の段差がいちばん大きかったのが2万円前後の帯でした。
その帯にいるシマノ アルテグラは、マイクロモジュールギアⅡとXプロテクトを積んで定価1万9,500円(税抜)。
巻きの滑らかさと防水の両方が同時に手に入るのは、シマノの汎用スピニングだとこの価格帯から。
エリアトラウトを長く続けるつもりの人が最初に買う1台として、いちばん外れが少ないと思っています。
同じ帯にいるダイワのエリア専用機、25イプリミとの直接対決は記事の後半にまとめました。
同じ予算で並べるときに見ている4つの数字
両社を横に並べると、カタログの書き方そのものが違うことに気づきます。
そこで比較に使った物差しを先に4つ。
- 自重:朝から夕方までキャストとリトリーブを繰り返す釣り。今回の10機種は165〜210gで、45gの幅がある。
- 巻取長:ハンドル1回転で巻き取る長さ。63〜69cmまで開きがあり、数字が小さいほど同じハンドル速度でゆっくり引ける。
- ドラグの表記:ダイワは最大ドラグ力だけ、シマノは実用ドラグ力も併記する。数字の大小をそのまま強さの比較には使えない。
- ギアの中身:ベアリングの個数で見るか、歯の細かさ(マイクロモジュールギアⅡ)で見るか。両社で投資している場所が違う。
とくに引っかかりやすいのがドラグ表記ですね。
ダイワの1000〜2000番は最大ドラグ5kg、シマノのC2000番台は最大3kgと書かれていて、数字だけ見るとダイワが倍近く強そうに読めます。
ところがシマノは同じ番手に実用ドラグ力2kgという別の数字も出していて、こちらが実際に使う締め込み量の目安。
ナイロン2〜3lbやエステル0.3号を使うエリアトラウトでは、そもそも1kgも締めません。
効いてくるのは最大値ではなく、ゼロ付近からの効き始めの滑らかさのほうです。

昨日の芥川での唯一の40UP。5,6匹ぐらいは居るように見えたけど、1匹しか釣れず。ホント難しい
— ちゃんま(@chanma_maibia)
管理釣り場でも、40cmを超える個体はふつうに入っています。
この日は目視で5〜6匹いるように見えて、獲れたのはこの1匹だけ。
細いラインで太い個体に主導権を渡さないためにも、締め込みの上限より、掛けた瞬間にどれだけ素直に滑り出すかを見ておきたいところですね。

ドラグ5kgと3kg、スペック表だけ見て「ダイワのほうが強い」と判断すると足元をすくわれます。エリアで使う領域は両社とも1kg以下ですよ
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| 3万円弱 | 3万円弱 | 2万円前後 | 2万円前後 | 1万円台後半 | 1万円台後半 | 1万円台前半 | 1万円台前半 | 1万円前後 | 1万円前後 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 写真 | ||||||||||
| 機種 | シマノ ストラディック C2000S / 185g | ダイワ 25カルディア FC FC LT2000S / 165g | シマノ アルテグラ C2000S / 180g | ダイワ 25イプリミ LT2000S-P / 175g | シマノ ミラベル C2000S / 180g(23年式・現行) | ダイワ 26フリームス LT2000S-P / 175g | ダイワ 23レガリス LT2000S-P / 175g | シマノ 26ナスキー C2000S / 210g | シマノ サハラ C2000S / 210g | ダイワ 24レブロス LT2000S / 195g |
| 定価(税抜) | ¥27,700 | ¥28,800 | ¥19,500 | ¥23,300 | ¥15,000 | ¥18,700 | ¥12,600 | ¥13,500 | ¥9,000 | ¥10,200 |
| 自重 | 185g | 165g | 180g | 175g | 180g | 175g | 175g | 210g | 210g | 195g |
| 巻取長<br>(ハンドル1回転) | 69cm | 67cm | 69cm | 63cm | 66cm | 63cm | 63cm | 66cm | 66cm | 68cm |
| ギア比 | 5.1 | 5.1 | 5.1 | 4.8 | 5.0 | 4.8 | 4.8 | 5.0 | 5.0 | 5.2 |
| ベアリング | ボール6/ローラー1 | ボール6/ローラー1 (ラインローラーにも1個) | ボール5/ローラー1 | ボール8/ローラー1 (ラインローラーにも1個) | ボール5/ローラー1 | ボール5/ローラー1 | ボール5/ローラー1 | ボール5/ローラー1 | ボール4/ローラー1 | ボール4/ローラー1 |
| ドラグ | 最大3kg 実用2kg | 最大5kg | 最大3kg 実用2kg | 最大5kg | 最大3kg 実用2kg | 最大5kg | 最大5kg | 最大3kg 実用2kg | 最大3kg 実用2kg | 最大5kg |
| ボディ/<br>ローター素材 | アルミ/ 高強度樹脂 | ZAION V/ZAION V (モノコックボディ) | CI4+/ 高強度樹脂 | ZAION V/ZAION V | CI4+/CI4+ | 非公表/ZAION V (ローターのみ公表) | ZAION V/ZAION V | 高強度樹脂/ 高強度樹脂 | 高強度樹脂/ 高強度樹脂 | DS4/DS4 |
| 防水 | Xプロテクト (LR/ボディ) | マグシールドボディ | Xプロテクト (LR/ボディ) | - | コアプロテクト (ボディ) | マグシールドボディ | - | コアプロテクト (ボディ) | - | - |
| ベール・<br>糸ヨレ対策 | ワンピースベール (ステンレス) | エアドライブベール ツイストバスターⅢ | ワンピースベール (ステンレス) アンチツイストフィン | エアドライブベール ツイストバスターⅢ | - | エアドライブベール ツイストバスターⅢ | エアドライブベール (ワイヤー) ツイストバスターⅢ | ワンピースベール (ステンレス) アンチツイストフィン | ワンピースベール (ステンレス) | エアドライブベール (ワイヤー) ツイストバスターⅢ |
| おもな搭載技術 | マイクロモジュールギアⅡ インフィニティクロス インフィニティドライブ デュラクロス | モノコックボディ エアドライブデザイン タフデジギア ATD TYPE-L | マイクロモジュールギアⅡ インフィニティクロス インフィニティドライブ ロングストロークスプール | タフデジギア エアドライブデザイン ATD TYPE-L HG-I型フィネスノブ | X-SHIP サイレントドライブ | タフデジギア エアドライブデザイン ATD TYPE-L | タフデジギア エアドライブデザイン ATD TYPE-L | インフィニティドライブ アンチツイストフィン X-SHIP サイレントドライブ | X-SHIP サイレントドライブ | タフデジギア エアドライブデザイン ATD TYPE-L |
| こんな人におすすめ | 巻いたときの剛性感と安定を取りたい方。アルミボディぶんの20gは納得ずくで背負える人向け | 10機種で最軽量の165g。朝から夕方まで振り続ける前提で、とにかく軽さを買いたい方 | 巻きの滑らかさと防水が同時に手に入る帯。表層をテンポよく探りたい人、海も川も1台で回したい方 | エリア専用に振り切った3型番のみの設計。ボトムをゆっくり這わせる釣りが主戦場の方 | CI4+ボディの軽さを1万円台で。2026年9月に新型へ切り替わるため、現行の値落ちを狙う手もある | マグシールドボディが入るのはこの帯から。長く使う前提で防水を先に押さえたい方 | 175gの軽さと巻取長63cmを1万円台前半で。エリア一本ならここが体感の変わり目 | 上位機の機構が降りてきた2026年モデル。重さより新しさ、エリア以外でも回したい方 | 1万円を切る予算で始めたい方。まず1シーズン試すだけなら十分に成立する | 1,200円の差で糸ヨレ対策と低荷重ドラグが付く。あとで悔しくなりにくい入り口 |
1万円前後|シマノ サハラ × ダイワ レブロス
最初の帯は、初めてのエリアトラウトタックル一式を組むときに必ず候補になる2台。
定価はサハラが9,000円から、レブロスが1万円からで、差は1,000円ちょっとしかありません。
| 比較項目 | シマノ サハラ C2000S | ダイワ 24レブロス LT2000S |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 9,000円 | 10,200円 |
| 自重 | 210g | 195g |
| 巻取長 | 66cm | 68cm |
| ギア比 | 5.0 | 5.2 |
| ベアリング | 4個 | 4個 |
| ドラグ | 最大3kg/実用2kg | 最大5kg |
| ボディ・ローター | 高強度樹脂 | DS4 |
| おもな搭載技術 | X-SHIP/サイレントドライブ | タフデジギア/エアドライブベール(ワイヤー)/ツイストバスターⅢ/ATD TYPE-L |
※ サハラの500番はサイレントドライブとX-SHIPが非搭載です。
スペック上の分かれ目は自重で、レブロスが15g軽い。
それ以上に効いてくるのが、レブロスにはツイストバスターⅢとATD TYPE-Lが入っている点ですね。
1g前後のスプーンを軽いラインで投げ続けると、糸ヨレとラインのたるみが出やすくなります。
ラインローラーで糸ヨレを取る機構と、低荷重から滑り出すドラグは、この釣りとの相性がいい組み合わせ。
逆にサハラを選ぶ理由は、価格そのものと、シマノロッドを持っている人がハンドルの回り方をそろえられること。
1万円を切る予算で始めたい、まずは1シーズン試したい、という入り口ならサハラで十分に成立します。

この帯は正直、どっちを買っても釣りは成立します。1,200円の差でヨレ対策とドラグが付いてくるレブロスのほうが、あとで悔しくならないかなと思います
1万円台前半|ダイワ レガリス × シマノ ナスキー

ナスキーが2026年モデルになったって聞いたけど、レガリスより新しいぶん有利なの?
設計の新しさと軽さが、きれいに真逆へ振れる組み合わせです。
| 比較項目 | ダイワ 23レガリス LT2000S-P | シマノ 26ナスキー C2000S |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 12,600円 | 13,500円 |
| 自重 | 175g | 210g |
| 巻取長 | 63cm | 66cm |
| ギア比 | 4.8 | 5.0 |
| ベアリング | 5個 | 5個 |
| ドラグ | 最大5kg | 最大3kg/実用2kg |
| ボディ・ローター | ZAION V | 高強度樹脂 |
| おもな搭載技術 | タフデジギア/エアドライブベール(ワイヤー)/ツイストバスターⅢ/ATD TYPE-L | インフィニティドライブ/アンチツイストフィン/ワンピースベール/コアプロテクト/X-SHIP |
※ ナスキーの500番はサイレントドライブとX-SHIPが非搭載です。
まず目を引くのが自重差35g。
これは今回の5帯で最大の開きで、レガリスの175gに対してナスキーは210gあります。
ボディとローターにZAION Vを使うダイワと、高強度樹脂で作るシマノの素材差がそのまま出た形ですね。
いっぽうナスキーは2026年モデルで中身が入れ替わり、インフィニティドライブとアンチツイストフィンが上位機から降りてきました。
巻きの軽さとライントラブルの少なさでは、こちらのほうが明確に新しい世代。
さらにレガリス LT2000S-Pは巻取長63cmと、今回のシマノ勢すべてより短い。
スプーンをデッドスローで引きたい人にとっては、この3cmが地味に効きます。

35gって、500円玉7枚ぶんです。一日振ったら夕方の集中力に差が出ますよ。エリア一本ならレガリス、海でも回すならナスキーで
1万円台後半|シマノ ミラベル × ダイワ フリームス
この帯は、買うタイミングの話から入ったほうが正確です。
シマノのミラベルは2026年9月に新型へ切り替わる予定で、エリアで使う1000・C2000S・C2000SHGは10月発売とアナウンスされています。
新型は定価1万6,000円(税抜)で、インフィニティドライブ・アンチツイストフィン・ワンピースベール・Xプロテクトを新たに積んできます。
逆に言うと、いま店頭に並んでいる現行ミラベルは、これから値が動く側にいるということですね。
| 比較項目 | シマノ ミラベル C2000S(現行) | ダイワ 26フリームス LT2000S-P |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 15,000円 | 18,700円 |
| 自重 | 180g | 175g |
| 巻取長 | 66cm | 63cm |
| ギア比 | 5.0 | 4.8 |
| ベアリング | 5個 | 5個 |
| ドラグ | 最大3kg/実用2kg | 最大5kg |
| ボディ・ローター | CI4+ | ローターにZAION V |
| おもな搭載技術 | X-SHIP/サイレントドライブ/コアプロテクト | マグシールドボディ/エアドライブベール/ツイストバスターⅢ/ATD TYPE-L |
※ 新型ミラベルは2026年9月発売予定(1000・C2000S・C2000SHGは10月)で、定価は1万6,000円(税抜)です。
定価では3,700円ぶんフリームスが上ですが、その差ぶんの中身ははっきりしています。
マグシールドボディが入るのはこの帯からで、レガリスやレブロスには付いていません。
ミラベル側はCI4+ボディの軽さと、コアプロテクトによる防水が持ち味。
ただしボディ素材の差ほど自重は開かず、カタログ値で5gしか違いません。
エリア専用で1台という前提なら、9月の切り替えを待って新型ミラベルを見るか、現行が値落ちしたところを拾うかの二択かなと思います。
2万円前後|シマノ アルテグラ × ダイワ イプリミ
ここが、この記事でいちばん語ることの多い帯です。
ダイワのイプリミは、汎用機ではなくエリアトラウト専用として設計された1台。
ラインナップがLT1000SとLT2000Sの3型番だけで、ハンドルノブもHG-I型フィネスに固定されています。
対するアルテグラは海でも川でも使う汎用機ですが、中身の進み方が別格でした。
| 比較項目 | シマノ アルテグラ C2000S | ダイワ 25イプリミ LT2000S-P |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 19,500円 | 23,300円 |
| 自重 | 180g | 175g |
| 巻取長 | 69cm | 63cm |
| ギア比 | 5.1 | 4.8 |
| ベアリング | 5個 | 8個(ラインローラーにも1個) |
| ドラグ | 最大3kg/実用2kg | 最大5kg |
| ボディ・ローター | CI4+ボディ/高強度樹脂ローター | ZAION V |
| おもな搭載技術 | マイクロモジュールギアⅡ/インフィニティクロス/インフィニティドライブ/Xプロテクト/ロングストロークスプール | ATD TYPE-L/エアドライブベール/ツイストバスターⅢ/HG-I型フィネスノブ |
ベアリング数だけ見るとイプリミの8対5で、しかもラインローラーにもベアリングが入っています。
細糸の糸ヨレが出にくくなる部分で、レガリスやフリームスには無い装備。
ただ、ベアリングの個数と巻きの滑らかさは別の話です。
アルテグラが積むマイクロモジュールギアⅡは歯そのものを細かくして噛み合いの段差を減らす技術で、ハンドルを回した瞬間の質感に直結します。
個数で買うか、歯の細かさで買うか。
もうひとつの分かれ目が巻取長で、イプリミの63cmに対しアルテグラは69cm、差は6cmあります。
ボトム付近をゆっくり這わせるクランクやマイクロスプーンの釣りだと、イプリミのほうが同じテンポで遅く引けますね。
反対に、表層をテンポよく探って手返しを上げたい人にはアルテグラの69cmが合います。

イプリミは番手が3つしか無いのが潔いですね。エリア以外で使う気がないなら、この割り切りはむしろ武器になります
3万円弱|シマノ ストラディック × ダイワ カルディア
両社ともミドルクラスの中心にいる2台で、定価差は1,100円しかありません。
| 比較項目 | シマノ ストラディック C2000S | ダイワ 25カルディア FC LT2000S |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 27,700円 | 28,800円 |
| 自重 | 185g | 165g |
| 巻取長 | 69cm | 67cm |
| ギア比 | 5.1 | 5.1 |
| ベアリング | 6個 | 6個(ラインローラーにも1個) |
| ドラグ | 最大3kg/実用2kg | 最大5kg |
| ボディ・ローター | アルミボディ/高強度樹脂ローター | ZAION V(モノコックボディ) |
| おもな搭載技術 | マイクロモジュールギアⅡ/インフィニティクロス/インフィニティドライブ/デュラクロス/Xプロテクト | モノコックボディ/マグシールドボディ/エアドライブデザイン/ATD TYPE-L |
この帯の主役は165gという自重で、カルディアは今回の10機種で最軽量。
ストラディックとは20g差で、これはアルミボディを採用したぶんの重みでもあります。
軽さを取るならカルディア、巻いたときの剛性感と安定を取るならストラディック、という素直な分かれ方ですね。
コスパの打ち止めライン|カーディフ XR・ヴァンフォード・プレッソ
3万円を超えると、価格対性能の話からは離れていきます。
| 機種 | 定価(税抜) | 自重 | ベアリング | この価格で買えるもの |
|---|---|---|---|---|
| シマノ カーディフ XR C2000S | 39,200円 | 155g | 9個 | エリア用ドラグとリジッドサポートドラグ/実用ドラグ力1kg |
| シマノ ヴァンフォード C2000S | 34,200円 | 155g | 7個 | CI4+ボディで155g/インフィニティクロスとデュラクロス |
| ダイワ プレッソ LT1000S-P | 54,200円 | 145g | 12個 | ZAIONモノコックで145g/エリア専用の最上位 |
注目したいのはカーディフ XRの実用ドラグ力1kgという数字です。
他のシマノ機が2kgと表記されるところを、あえて低い側に振ってあります。
細糸で走られたときにドラグが出るか出ないか、その境目を作り込んだ結果の数字ですね。
ここから上は「同じ性能をいくらで買えるか」ではなく、「ドラグの繊細さと軽さにいくら払えるか」という買い物になります。

大会に出る人やマイクロスプーンを主戦力にする人には、この投資はきっちり返ってきます。まずは楽しみたいという段階なら、その予算はロッドとスプーンに回すほうが釣果は動きますね
価格帯で並べて見えた3つの傾向

| 価格帯(税抜) | シマノ | ダイワ | 自重差 | 決め手 |
|---|---|---|---|---|
| 9,000〜10,200円 | サハラ 210g | 24レブロス 195g | ダイワ -15g | 糸ヨレ対策とドラグの有無 |
| 12,600〜13,500円 | 26ナスキー 210g | 23レガリス 175g | ダイワ -35g | 軽さのダイワか、新世代機構のシマノか |
| 15,000〜18,700円 | ミラベル 180g | 26フリームス 175g | ダイワ -5g | マグシールドの有無とモデル切り替え時期 |
| 19,500〜23,300円 | アルテグラ 180g | 25イプリミ 175g | ダイワ -5g | 歯の細かさか、ベアリング8個か |
| 27,700〜28,800円 | ストラディック 185g | 25カルディア 165g | ダイワ -20g | 軽さか、アルミボディの剛性感か |
5帯すべてでダイワのほうが軽く、差は5gから35gまで。
ダイワはZAION Vをエントリークラスから使ってきます。
シマノがCI4+を投入するのは1万円台後半から。
素材戦略の違いが、そのまま自重の差に出ている形ですね。
レガリス・フリームス・イプリミのLT2000S-Pはいずれも巻取長63cm。
シマノのC2000Sは66〜69cmなので、ハンドルを同じ速さで回したときに引ける距離が短いのはダイワ側になります。
ボトム狙いやマイクロスプーンで、とにかく遅く引きたい人はここを見るといいかも。
ダイワはベアリング数とラインローラーのベアリングに、シマノはギアの歯の細かさと防水にお金をかけています。
2万円前後のイプリミ8個とアルテグラ5個は、その象徴的な数字ですね。
どちらが上ということではなく、細糸のヨレを潰したいのか、巻き感を良くしたいのかで選ぶ場所が変わります。
最後に予算配分の話を少しだけ。
エリアトラウトは、リールよりロッドのほうが釣果への効き方が素直な釣りだと感じています。
総額3万円で組むなら、リール1万円台前半+ロッド1万円台という配分が扱いやすいところ。
ロッド側の候補はシマノ トラウトライズ2026の全ラインナップ解説とダイワのエリアトラウトロッド比較にまとめてあります。
あと、細糸のトラブルはリールより先にエリアトラウト用スナップの選び方で減ることも多いので、そちらも合わせてどうぞ。
よくある質問
エリアトラウトのリール、最低いくら出せばいいですか?
9,000円のサハラや1万円のレブロスでも釣りは成立します。
ただ、糸ヨレを取る機構と低荷重で滑り出すドラグが入るのは1万円からで、ラインローラーのベアリングとなると2万円台のイプリミまで上がります。
3lb前後の細糸を一日使うなら、ボディにZAION Vが入る1万円台前半のレガリスが現実的な出発点です。
同じ価格なら、シマノとダイワどっちが軽いですか?
今回比べた5つの価格帯では、すべてダイワのほうが軽い結果でした。
差がいちばん小さいのが1万円台後半と2万円前後の5g、いちばん大きいのが1万円台前半の35gです。
ダイワがエントリークラスからZAION Vを使うのに対し、シマノはCI4+をミラベル以上に載せている構成の違いによります。
ダイワのドラグ5kgとシマノのドラグ3kg、性能差ですか?
表記の種類が違うだけで、単純な優劣ではありません。
ダイワが公表しているのは最大ドラグ力で、シマノは最大値に加えて実用ドラグ力も出しています。
今回のシマノ機はC2000番台で実用2kg、エリア専用のカーディフ XRだけ実用1kg。
エリアトラウトで使う締め込みはどちらも1kg以下の領域なので、比べるなら効き始めの滑らかさのほうを見たいところ。
ベアリングの数が多いほど巻き心地はいいですか?
直結はしません。
イプリミはベアリング8個でアルテグラは5個ですが、アルテグラにはギアの歯を細かくしたマイクロモジュールギアⅡが入っています。
ベアリングが効くのは回転の支持点とラインローラーの糸ヨレ、ギアの精度が効くのは巻き出しの質感、と担当している場所が違います。
細糸のヨレが気になるならラインローラーのベアリング有無から確認するのがおすすめ。
1000番と2000番、エリアではどちらを選べばいいですか?
今回の10機種だと、同じシリーズなら1000番と2000番で自重はほぼ同じかごくわずかな差です。
違うのはスプールの糸巻量とハンドルアーム長。
ダイワのLT1000Sは40mm、LT2000Sは45mmという具合です。
エリアトラウト用ロッドは短くて軽いものが多いので、取り回し重視なら1000番、ナイロン4lbを150m巻きたいなら2000番が使いやすいですね。
モデルチェンジ直前の機種を買うのはありですか?
用途がはっきりしているならありだと思います。
シマノのミラベルは2026年9月に新型へ切り替わる予定で、エリアで使う1000・C2000S・C2000SHGは10月発売。
新型ではインフィニティドライブ・アンチツイストフィン・ワンピースベール・Xプロテクトが加わり、定価も1万6,000円(税抜)へ上がります。
この4つが必要かどうかで判断が分かれるところ。
関連記事
※ 自重・巻取長・ギア比・ベアリング数・ドラグ力・価格は、ダイワおよびシマノの公式サイト掲載値です。
※ 表の価格は税抜き定価です。
※ 本文中の価格感はAmazon等の実勢価格を参考にしています。
※ シリーズ名は各社の現行ラインナップ表記に合わせ、シマノ機は世代番号を付けずに記載しました(26ナスキーと新型ミラベルのみ、世代を区別する必要があるため年式を併記)。

