船カワハギの竿は代用できる?タイラバ・ティップラン・ライトゲームロッドをオモリ負荷と穂先で判定
秋のカワハギ船に誘われたものの、竿立てにあるのはタイラバロッドとティップランロッドだけ。
専用竿を1本買う前に、手持ちで済むなら済ませたいところですね。

タイラバロッドの穂先ってソリッドだし、カワハギにも使えそうじゃない?

ティップランロッドのほうが細くて敏感だから、むしろ向いてたりして。
どちらも半分当たりで、半分は数字で引っかかります。
決め手は、カワハギ用のオモリ25号・30号を竿の錘負荷が受け止められるかと、穂先の太さと調子が専用竿に近いかの2つです。
この記事でわかること
- カワハギのオモリ25号・30号を、タイラバ・ティップラン・船のライトゲームロッドが背負えるか
- 専用竿の先径0.5〜1.4mmに対して、手持ちの竿の穂先がどこまで近いか
- メーカーが対象魚にカワハギを入れている汎用船竿
- 買い足すなら、定価2万円前後の兼用竿と専用竿のどちらを選ぶか
カワハギ竿の代わりになるかは、オモリと穂先の2つで決まります
オモリの条件:25号と30号が錘負荷の幅に入るか
ダイワのカワハギ船用シンカーは、25号と30号の2サイズで売られています。
gに直すと、25号は93.75g、30号は112.5g。
タイラバロッドやティップランロッドはルアー重量がg表示なので、号に直すと比べやすくなります。
見るのは上限だけではありません。
錘負荷には下限もあり、下限より軽いオモリでは穂先が曲がりきらず、竿の持ち味が出にくくなります。
たとえば錘負荷30〜100号の竿に25号を付けると、下限を5号下回る計算です。
穂先の条件:先径が細く、手元にアタリが来る調子か
ダイワの入門ページでは、カワハギのアタリは聞きアワセの最中にカンカン、ゴツゴツと金属的に伝わってくると説明されています。
竿先を小刻みに揺らしたり、仕掛けをタルマセたりと、竿を手に持ったまま誘い続ける釣りです。
そのため専用竿は細い穂先と短めの全長、軽い自重でそろっています。
| 項目 | カワハギ専用竿の範囲 |
|---|---|
| 全長 | 1.70〜1.80m |
| 先径 | 0.5〜1.4mm |
| 錘負荷 | 下限5〜20号/上限35〜40号 |
| 自重 | 49〜97g |
ダイワ・シマノのカワハギ竿13シリーズの幅です。
入門クラスのシマノ カワハギBBは先径0.9〜1.0mmなので、手持ちの竿の先径が1.0mm前後に収まるかをひとつの目安にしました。

先径は穂先のいちばん細いところの直径。0.1mm違うだけでも、穂先の入り方はけっこう変わる数字です。
手持ちのロッド別に、船カワハギで使えるか判定
船のライトゲームロッド(8:2調子)
代用でいちばん専用竿に近いのは、汎用船竿のうち8:2調子の番手です。
ダイワ ライトゲームX 82 M-190・Rは錘負荷20〜80号で、25号も30号も幅の中に入ります。
先径は1.0mmで、カワハギBBのMH180・H175と同じ太さ。
ダイワは製品ページの対象魚一覧で、この82 M-190と82 MH-190にだけカワハギとウマヅラを入れています。
調子の説明も「感度と合わせのスピードに優れた8:2調子」で、掛けにいく釣りに寄せた作りです。
シマノのライトゲームBB 82MH180も錘負荷20〜80号・全長1.8mで、長さは専用竿と同じ。
こちらは参考対象魚にウマヅラハギが入っています。
気になるのは重さで、ライトゲームBB 82MH180は138g、ライトゲームX 82 M-190・Rは104g。
専用竿の重いほうが97gなので、ライトゲームXはほぼ同じ、ライトゲームBBは4割ほど重い計算です。
ライトゲームBBの穂先はグラスソリッドで、シマノは喰い込みと目感度に優れた穂先と説明しています。
先径1.2mmと合わせると、手に響くアタリより、穂先の動きで取るほうが得意な竿と考えるのが自然ですね。

手持ちの汎用船竿に「82」の番手があるなら、まずそれを持っていけば話は早いです。
タイラバロッド(ダイワ 紅牙X)
紅牙X 69MB-Sはルアー重量30〜120gで、号にすると約8〜32号。
69MHB-Sは40〜150gなので約11〜40号になり、どちらも25号と30号を受け止められます。
先径は0.8mmで、瞬鋭カワハギのMH-175と同じ数字。
ただし全長は2.06mあり、専用竿より26〜36cm長い竿です。
ダイワは紅牙Xの穂先を、タイラバが暴れにくく食い込み性能が高いカーボンソリッドと説明しています。
巻き続けて魚に食い込ませるタイラバと、聞き上げてアワセを入れるカワハギでは、穂先に求める仕事が逆向きです。
数字の上では使えて、あとは長さと穂先の柔らかさをどこまで許せるか、という竿です。
タイラバロッド(シマノ エンゲツBB)
エンゲツBBはバーチカルウェイトで番手が分かれていて、オモリの答えも番手ごとに変わります。
先径はどの番手も1.3mmで、カワハギBBの0.9〜1.0mmより0.3mm以上太い数字です。
穂先はタフテックαというカーボンソリッドで、シマノはエンゲツBBを「乗せ」にこだわった調子と紹介しています。

B69L-Sは25号でも上限オーバー。浅場用の柔らかい番手なので、ここは無理をしないほうがいいですね。
船のライトゲームロッド(7:3・6:4調子、下限30号の番手)
同じ汎用船竿でも、7:3や6:4の番手は穂先が太くなります。
ライトゲームBB 73MH195は錘負荷20〜80号で先径1.2mm、ライトゲームX 73 M-190・Rは20〜60号で先径1.6mm。
オモリの条件は満たしますが、先径1.6mmは専用竿のいちばん太い1.4mmも超える数字です。
逆に8:2でも、ライトゲームX 82 MH-190・Rは錘負荷が30〜100号。
先径は1.0mmと細いものの、25号では下限に届かず、30号の船で使う番手になります。
ティップランロッド
穂先だけで比べると、ティップランロッドは専用竿にかなり近い竿です。
エメラルダス X BOAT・Eの先径は0.8〜0.9mm、セフィアBB ティップエギングは0.9〜1.0mm。
セフィアBBはタフテック・タフテックαというカーボンソリッドの穂先で、シマノは繊細なアタリに反応する穂先と説明しています。
ところが背負える重さが足りません。
| 番手 | エギの重さ | 号に直すと |
|---|---|---|
| 65LS-S・E | 15〜50g | 約4〜13号 |
| 511MLS-S・E | 18〜70g | 約5〜19号 |
| 70MS-S・E | 25〜90g | 約7〜24号 |
| R-S66ML-S | MAX 60g | 約16号まで |
| R-S70M-S | MAX 80g | 約21号まで |
いちばん重さに強い70MS-S・Eでも上限90gで、25号の93.75gにわずかに届かない計算です。
もうひとつ、ティップランロッドはスピニングリールで使う作りが中心で、カワハギでよく使う小型の両軸リールとは組み合わせが変わります。
ティップラン側から見た代用の話は、ティップランロッドを何で代用できるかの判定にまとめてあります。

細さだけならいい勝負。でも上限を超えたオモリで聞き上げを繰り返すのは、竿にとってかなりきつい使い方です。
手持ちの竿と船カワハギの代用早見表
← スワイプで全機種を比較できます →
| ◯ そのまま使える | △ 条件つき | △ 条件つき | △ 条件つき | △ 条件つき | △ 条件つき | 基準 | ✕ 買うか借りる | ✕ 買うか借りる | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 手持ちのロッド | 船のライトゲームロッド 8:2調子 ライトゲームX 82 M-190・R/ライトゲームBB 82MH180 | タイラバロッド 紅牙X 69MB-S・69MHB-S | タイラバロッド エンゲツBB B69M-S | タイラバロッド エンゲツBB B69ML-S | 船のライトゲームロッド 7:3・6:4調子 ライトゲームBB 73MH195/ライトゲームX 73 M-190・R | 船のライトゲームロッド 下限30号 ライトゲームX 82 MH-190・R | カワハギ専用竿 カワハギBB/瞬鋭カワハギ | ティップランロッド エメラルダス X BOAT・E/セフィアBB ティップエギング | タイラバロッド エンゲツBB B69L-S |
| オモリの範囲 | 20〜80号 | 約8〜40号(30〜150g) | 約11〜40号(40〜150g) | 約8〜27号(30〜100g) | 20〜80号/20〜60号 | 30〜100号 | 10〜40号 | 上限約16〜24号(60〜90g) | 約5〜21号(20〜80g) |
| 先径 | 1.0〜1.2mm | 0.8mm | 1.3mm | 1.3mm | 1.2〜1.6mm | 1.0mm | 0.8〜1.0mm | 0.8〜1.0mm | 1.3mm |
| 全長 | 1.8〜1.9m | 2.06m | 2.06m | 2.06m | 1.9〜1.95m | 1.9m | 1.72〜1.8m | 1.8〜2.13m | 2.06m |
| 25号(93.75g) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ | ✕ | ✕ |
| 30号(112.5g) | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
| 判定 | ◯ | △ | △ | △ | △ | △ | 基準 | ✕ | ✕ |
◯=そのまま使える/△=条件つき(長さ・穂先の太さ・30号まで等)/✕=買うか借りる|タイラバロッド・ティップランロッドの号はgを1号=3.75gで直した値|錘負荷の下限より軽いオモリも✕にしている
△の竿は、長さ・先径・30号に届くかのどれかが条件になります。
買い足すなら、兼用の8:2か入門の専用竿か
代用で足りない人が1本足すなら、候補は定価2万円前後の2本に絞れます。
値段はほぼ同じで、違うのは「ほかの船釣りにも回すか」です。
| 項目 | ダイワ ライトゲームX 82 M-190・R | シマノ カワハギBB M180 |
|---|---|---|
| 定価(税抜) | 20,000円 | 19,100円 |
| 錘負荷 | 20〜80号 | 20〜35号 |
| 先径 | 1.0mm | 0.9mm |
| 全長 | 1.9m | 1.8m |
| 自重 | 104g | 94g |
ダイワ ライトゲームX 82 M-190・R
対象魚の一覧にはカワハギ・ウマヅラのほか、タチウオ・アマダイ・マルイカ・カレイ・カサゴなども並んでいます。
カワハギ専用竿との差は、全長が10〜20cm長く、自重が専用竿の重いほうより7g重いところ。
カワハギは年に数回、あとはライトゲーム全般という人に向く1本です。
シマノ カワハギBB M180
ライトゲームX 82 M-190・Rより定価で900円安く、先径は0.1mm細く、自重は10g軽い数字です。
同じシリーズのMH180とH175は錘負荷20〜40号で、先径1.0mm・定価19,400円。
ステファーノやベイゲームなど上のクラスとの違いは、カワハギロッド12シリーズの比較で番手ごとに並べています。

カワハギを毎シーズン通うつもりなら、最初から専用竿のほうが迷いは少ないですね。
持っている竿ごとの答え
- 汎用船竿の8:2を持っている:そのまま持っていけます。先径1.0〜1.2mm、錘負荷20〜80号で25号も30号も幅の中です。
- 紅牙X・エンゲツBBのMクラスを持っている:オモリは問題なし。2.06mの長さと、乗せ寄りの穂先を許せるなら使えます。
- エンゲツBBのB69ML-S:25号の船までです。30号の日は上限を超えます。
- ティップランロッドしかない:25号に届かないので、レンタル竿か1本買い足しです。
船カワハギと船キスを1本で回したい人は、カワハギタックルを船キス釣りに流用できるかの比較も参考になります。
カワハギ竿の代用でよくある質問
ひとつテンヤロッドでも船カワハギはできますか?
シマノ エンゲツBB 一つテンヤマダイの錘負荷は、番手ごとに上限12〜25号。
25号まで入るのは235HHだけで、30号の船では上限を超えます。
全長も2.35mあり、専用竿より55〜65cm長い竿です。
ティップランロッドで、20号のオモリなら使えますか?
エメラルダス X BOAT 70MS-S・Eの上限90gは約24号、セフィアBB ティップエギングのMクラスの上限80gは約21号なので、20号の75gなら上限の内側です。
ただ、ダイワのカワハギ船用シンカーは25号と30号の2サイズ。
シマノもライトゲームBBの製品ページで、遊漁船によって使う錘の号数が違うと断っているので、予約のときに船宿へ号数を聞いておくと安心ですね。
ウマヅラハギ狙いでも同じ判定でいいですか?
メーカーの対象魚の表示では、シマノ ライトゲームBB 82MH180にウマヅラハギ、ダイワ ライトゲームX 82 M-190・Rと82 MH-190・Rにカワハギとウマヅラが入っています。
オモリの号数は船ごとに違うので、判定は早見表の25号・30号の列を、その船の号数に置き換えて読んでください。
専用竿と8:2のライトゲームロッドは、数字で何が違いますか?
カワハギBB M180は自重94g・先径0.9mm・錘負荷20〜35号・全長1.8m。
ライトゲームX 82 M-190・Rは104g・1.0mm・20〜80号・1.9m、ライトゲームBB 82MH180は138g・1.2mm・20〜80号・1.8mです。
専用竿の上位クラスには先径0.5mmの極鋭カワハギもあり、穂先の細さでは汎用船竿との差がいちばん大きく開きます。
専用竿を買うなら、どれから選べばいいですか?
定価2万円前後なら、シマノのカワハギBB(19,100〜19,400円)とステファーノBB(22,500円)が入り口です。
宙で誘うか、底でゼロテンションを取るかで向く番手が分かれるので、カワハギロッド12シリーズ38本の比較から選ぶのが早道です。

