- 「炎月」以外のタイラバに使えるシマノのベイトリール
- 海水対応ベイトリール最安「ゲンプウ」
- 「ゲンプウ」がちょっとだけ進化、ダブルハンドル追加とベアリング数増加した「ゲンプウXT」
- 実は「炎月BB」とほぼ同じ「グラップラーBB」
- カウンター搭載最安モデル!「バルケッタBB」
- 「CI4+」採用によりカウンター付きリールで200g以下に!「バルケッタ」
- 金属製HAGANEボディで剛性アップしながら軽量、160g!「スティーレSS」
- マイクロモジュールギア搭載、剛性と巻き心地の両立「ベイゲーム」
- フォールレバー搭載「グラップラー」
- フォールレバー×カウンター&軽量「バルケッタFカスタム」
- ライバルは「炎月プレミアム」、フォールレバーとカウンター付きの「バルケッタプレミアム」
- 自重145g!とにかく軽量×マグネシウム製で高剛性「スティーレ」
- まとめ
「炎月」以外のタイラバに使えるシマノのベイトリール
シマノのタイラバブランドと言えば「炎月」。
リールだけでなく、ロッド、タイラバ、ラインまでタイラバに必要な道具は一式「炎月」シリーズで揃えることができます。
しかし「炎月」シリーズ以外にもライトゲームやエサ釣りなど船釣り全般に使用できる汎用リールで、タイラバにも活用できるようなリールもあります。
今回はシマノのタイラバ専用じゃないけどいろんな釣りに使えてタイラバもできる!っていうリールの機能と金額比較しながら紹介します。
最後にコスパに優れるオススメ機種を数台ピックアップしてるので、長文全部読むのがメンドくさい人はそこから見てもらってもOK!
なかには「炎月」シリーズを超えるポテンシャルを持ったリールもあるかも!?
ちなみに今回はロープロ型編で、カルカッタなど丸型リールの紹介は別記事で紹介しています。

※表記の金額はメーカー希望本体価格は税別、実売価格は税込で表記しております。
※実売価格はAmazonの販売価格を参考にしております。
※以下仕様は本記事で紹介しているリールすべてに共通する仕様となっています。
- S A-RB
ベアリングの「表面改質」により「不動態層」を形成しさらにその側面を防錆素材でシーリングうんたらかんたら・・・要は錆びにくいベアリングを使ってます。
これにより海水での使用がOKに。
- スーパーフリースプール
クラッチを切った時2つのベアリングのみで支える構造。
スプールフリー時の抵抗を減らし、素早くタイラバをフォールさせることができる。
海水対応ベイトリール最安「ゲンプウ」
- フレーム材質:高強度樹脂
- ドラグ材質:クロスワッシャ
「ゲンプウ」の特徴
とにかく安い!
2020年発売、実売価格は定価の約3割引きで約5,000円少々。
無名メーカーのリールと変わらないぐらいのシマノ製とは思えない価格帯です(笑)
まあその分機能はそれなりではありますが、「シマノ製」という名前の安心感はあります。
そしてダイワの同等仕様の「プリード」と申し合わせたかのように同じ定価7,700円(笑)
「ゲンプウ」はシングルハンドル
タイラバにオススメはバランスよく等速巻きしやすいダブルハンドルモデルでありますが、この「ゲンプウ」はシングルハンドル。
「ゲンプウ」も海水対応でタイラバはもちろんできますが、シングルハンドルは好みが分かれるところでしょうか。
「ゲンプウ」のラインアップ
ゲンプウ 200PG/201PG(右/左)
- ギア比:5.5
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):190
- PE糸巻量(号ーm):1.5-260、2-200、3-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):59
- ハンドル長さ(mm):55 シングルハンドル
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:1/1
- 定価(円):7,700
「ゲンプウ」がちょっとだけ進化、ダブルハンドル追加とベアリング数増加した「ゲンプウXT」
- フレーム材質:高強度樹脂
- ドラグ材質:クロスワッシャ
「ゲンプウXT」の特徴
「ゲンプウ」が進化!でもやっぱり…
2020年発売、実売価格は約3割引きで約9,000円。
下位モデルの「ゲンプウ」と比べて、150シリーズにダブルハンドル、200シリーズ(ローギヤ)にシングルハンドルで大型ノブが搭載されました。
その他の仕様はベアリングが2個追加で計3個になっただけの違い。
「ゲンプウXT」はタイラバにも使用するなら150シリーズがオススメ。
「ゲンプウXT」のラインアップ
ゲンプウXT 150/151(右/左)
- ギア比:6.3
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):195
- PE糸巻量(号ーm):1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):67
- ハンドル長さ(mm):55 ダブルハンドル
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):11,800
ゲンプウXT 200PG/201PG(右/左)
- ギア比:5.5
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):195
- PE糸巻量(号ーm):1.5-260、2-200、3-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):59
- ハンドル長さ(mm):60 シングルハンドル
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):11,800
実は「炎月BB」とほぼ同じ「グラップラーBB」
- フレーム材質:CI4+
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- SVS
グラップラーBBの特徴
2016年発売、実売価格は定価の約4割引きで約10,000円。
「CI4+」フレーム+「カーボンクロスワッシャ」で軽量かつ高剛性、高耐久!
特徴は安いうえに何より185gという軽さ。
これはシマノ自慢の軽量カーボン素材「CI4+」をボディ、ローターなどに使用したことで得られた軽さ。さらにカーボン素材でありながら耐久性と剛性もアップしています。
繊細で小さな反応をキャッチする必要があるタイラバにおいて軽さというのは強力な武器になりますので、この「グラップラーBB」はかなり使えると思います。
また「カーボンクロスワッシャ」採用により、滑らかな滑り出しと高耐久なドラグ性能も。
不意の大鯛や青物がヒットした場合に安心感がありますね。
「炎月BB」のハイギヤ版
そして実はこの「グラップラーBB」、タイラバ専用の「炎月BB」とほぼ同じリールであります。
糸巻量、カラーリング、デザインが若干違うだけでその他仕様、ボディ形状など全く同じ。
あとは「炎月BB」に存在するPG=パワーギヤモデルが「グラップラーBB」にはなく、HG=ハイギヤモデルのみのラインアップになっています。
浅場メインだったり、ローギヤが必要な方は迷わず「炎月BB」ですね!
一応のブレーキシステム「SVS」も
スプールの遠心力を利用するブレーキシステム「SVS」も採用。
ベイトタックルでのタイラバにおいてキャストすることも少ないかとは思いますが、一応キャストはしやすく、ちょっとしたキャスティングタイラバもどきなことも。
ただ、「SVS」の性能はベイト×キャストといえばブラックバス用リールでももっとも安価なモデルに採用されているシステムで、そこまで期待はできないでしょう。
「グラップラーBB」のラインアップ
GRAPPLER BB 200HG/201HG(右/左)
- ギア比:7.2
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 自重(g):185
- PE糸巻量(号ーm): 1-440、1.5-290、2-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):15,000
カウンター搭載最安モデル!「バルケッタBB」
- フレーム材質:高強度樹脂
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- LEDバックライト付デジタルカウンター
- クイックラッチ
「バルケッタBB」の特徴
2017年発売、実売価格は定価の約4割引きで約14,000円。
シングルハンドル+小型ノブ、シングルハンドル+大型ノブ、ダブルハンドル、ハイギヤ、ローギヤ等ラインアップが豊富。
タイラバにも使用するならダブルハンドル(=末にDH付き型番)モデルがオススメ。
とにかくカウンター付きで安いリールをお探しの方に。
「バルケッタBB」最大の特徴はLEDバックライト付カウンターが搭載されていること。
タイラバはもちろんイカやタチウオなどエサ釣りなど万能に使えるでしょう。
炎月シリーズでカウンター付きの同等品を探すと新発売の「炎月CT」が該当しますが、定価基準で6,000円ほど「バルケッタBB」より高いです。
さらにこの「バルケッタBB」は約4割引きと割引率が大きいため、少しでも安くカウンター付きリールを求めているならこの「バルケッタBB」の選択になるでしょう。
ただ、基本機能としては下位機種の「グラップラーBB」よりベアリング数少なく、「SVS」「CI4+」などの技術も使用されてなく、もう1つ下位機種の「ゲンプウXT」並みで期待はできません。
「クイックラッチ」で片手でのクラッチONが可能(※600除く)
ちょっとした機能ですが、スプールの右横にあるレバーをプッシュすることでクラッチをONにすることができる「クイックラッチ」搭載。
片手でサミングしながらクラッチONにすることができます。
「バルケッタBB」のラインアップ
バルケッタBB 300PGDH/301PGDH(右/左)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):220
- PE糸巻量(号ーm): 1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):20,500
バルケッタBB 300HG/301HG(右/左)
バルケッタBB 300HGDH/301HGDH(右/左)
- ギア比:7.0
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):220
- PE糸巻量(号ーm): 1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):20,500
バルケッタBB 600PG(右)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):6.0
- 自重(g):245
- PE糸巻量(号ーm): 2-300、3-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):60
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):22,000
バルケッタBB 600HG(右)
- ギア比:7.0
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 自重(g):245
- PE糸巻量(号ーm): 2-300、3-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):72
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):22,000
「CI4+」採用によりカウンター付きリールで200g以下に!「バルケッタ」
- フレーム材質:CI4+
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- LEDバックライト付デジタルカウンター(電池交換可能)
- エキサイティングドラグサウンド
- クイックラッチ
「バルケッタ」の特徴
2017年(パワーギヤ=PGモデルは2018年)発売、実売価格は定価の約3割引きで約20,000円。
カウンター付きながら軽量リール!
スペックとしては下位機種の「バルケッタBB」と比較するとフレーム材質に「CI4+」が採用され、約20~30gの軽量化。
ベイトリールだけどドラグ音が鳴る!「エキサイティングドラグサウンド」
ベイトリールはドラグが引き出された時も音がでない。というのが従来でしたが、「エキサイティングドラグサウンド」採用によりドラグ音が鳴ります。
「炎月」シリーズと比べると…
その他ベアリング数など基本性能は「バルケッタBB」とほぼ同じ。
タイラバ専用の炎月シリーズでいうと「炎月CT」が定価28,500円で同価格帯ですが、「炎月CT」はフォールレバーが搭載されています。
さらに「X-SHIP」「HAGANEボディ」「Xプロテクト」などが採用されていたり、ベアリング数も5個、最大ドラグ力も約1kgほど強い、など「炎月CT」の方が、主に剛性や耐久性などの点で勝っています。
ただ、「炎月CT」は自重250gあり、カウンター付き×フォールレバー無しで軽量なリールを探している方には190~200gの「バルケッタ」がオススメ。
「バルケッタ」のラインアップ
バルケッタ 200HG/201HG(右/左)
- ギア比:7.0
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):190
- PE糸巻量(号ーm): 1-200、1.5-140、2-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):27,000
バルケッタ 300PG/301PG(右/左)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):200
- PE糸巻量(号ーm):1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):27,000
バルケッタ 300HG/301HG(右/左)
- ギア比:7.0
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):190
- PE糸巻量(号ーm):1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:3/1
- 定価(円):27,000
金属製HAGANEボディで剛性アップしながら軽量、160g!「スティーレSS」
- フレーム材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- X-SHIP
- コアフィットボディ
- エキサイティングドラグサウンド
- SVS
「スティーレSS」の特徴
2017年発売、実売価格は定価の約4割引きで約19,000円。
「炎月BB」より軽量!さらに金属ボディで耐久性、剛性もあり
「スティーレSS」最大の特徴は、アルミ製フレームで「HAGANEボディ」が採用されたことによって剛性がアップしながら、「CI4+」素材やボディをコンパクト化する「コアフィットボディ」などの技術により軽量化もされたこと。
炎月シリーズ最軽量である「炎月BB」の185gよりさらに軽くなんと160g!
繊細な反応をキャッチする必要があるタイラバにおいてタックルの軽さは大きな武器になりますので、使い方によってはタイラバ専用の炎月シリーズを上回るポテンシャルを持っているかも?
「X-SHIP」で巻き心地滑らか
ギアの大型化、配置最適化、精度向上でパワーを効率よく伝達し、より強力な巻上が可能になったギアシステム「X-SHIP」を新たに採用。
軽量かつボディやギアの剛性が上がっています。
ちなみにほぼ同価格の「炎月」と比較すると大きく違う点は以下のとおり。
同価格帯の「炎月」と比較すると…
- 「炎月」
自重210g、ベアリング7個、「マイクロモジュールギア」「SVSインフィニティ」「カーボンクロスワッシャ」搭載
- 「スティーレSS」
自重160g、ベアリング4個、「コアフィットボディ」搭載
炎月の方が重いですが、ベアリング数多く「マイクロモジュールギア」など搭載されていて巻きの滑らかさや耐久性などでは勝ります。
簡単にいうと「軽量のスティーレSS」か、「耐久性+巻き心地の炎月」のどちらを選択するかですね!
「スティーレSS」のラインアップ
スティーレSS 150PG/151PG(右/左)
- ギア比:5.5
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):160
- PE糸巻量(号ーm): 1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):55
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):28,000
スティーレSS 150HG/151HG(右/左)
- ギア比:7.2
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 自重(g):160
- PE糸巻量(号ーm): 1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):72
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):28,000
マイクロモジュールギア搭載、剛性と巻き心地の両立「ベイゲーム」
- フレーム材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- マイクロモジュールギア
- S3Dスプール
- X-SHIP
- コアフィットボディ
- エキサイティングドラグサウンド
- SVS
「ベイゲーム」の特徴
2018年(300サイズは2020年)発売、実売価格は定価の約35%OFFで約20,000円ちょっと。
300サイズは大型ハンドルでタイラバにはちとオーバースペックかも。
「マイクロモジュールギア」搭載で滑らか巻き巻き!
特徴は簡単にいうと「スティーレSS」から「CI4+」が無くなった代わりに「マイクロモジュールギア」が搭載されたということ。
その他のベアリング数や糸巻量など基本仕様やデザインは「スティーレSS」と大きく変わらないため、軽さをとるか、耐久性&パワーをとるかはお好みで!
「SVS」×「S3Dスプール」でキャスティング性能アップ
これまでにも搭載されていた遠心ブレーキシステム「SVS」に加えて、ガタツキや振動を抑制、回転を安定させるスプール「S3Dスプール」採用、よりキャストしやすくなりました。
ベイトタックルでのちょっとしたキャスティングタイラバに。
「エンゲツ」と比較すると…
ほかに同価格帯のタイラバ専用「エンゲツ」と比較すると、「エンゲツ」の方がベアリング数が8個、さらにパワーギヤモデルの設定があるため、タイラバにおいてはやはり「エンゲツ」が有利かも。
ただ最大ドラグ力は「ベイゲーム」の方が若干強いため、ライトジギングやタチウオなど深場のポイントで重めのルアーを使ったり、大物がヒットする可能性がある釣りに兼用する場合は「ベイゲーム」の方が汎用性はあるかも。
「ベイゲーム」のラインアップ
ベイゲーム 150/151(右/左)
ベイゲーム 150DH/151DH(右/左)
- ギア比:6.9
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):220
- PE糸巻量(号ーm): 1.5-200、2-150、3-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):30,000
ベイゲーム 300PG/301PG(右/左)
- ギア比:4.8
- 最大ドラグ力(kg):8.0
- 自重(g):325
- PE糸巻量(号ーm): 2-380、3-250、4-190
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):65
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:5/1
- 定価(円):34,000
フォールレバー搭載「グラップラー」
- フレーム材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- マイクロモジュールギア
- X-SHIP
- フォールレバー
- エキサイティングドラグサウンド
「グラップラー」の特徴
2021年発売、実売価格は定価の約35%OFFで約20,000円少々。
「フォールレバー」搭載で「フォールタイラバ」が可能
フォールスピードを素早く簡単に調節できる「フォールレバー」を搭載。
従来のタイラバでは「巻き」での誘いに注力しがちでしたが、スピードを簡単にコントロールできることで「フォール」でも誘うことが可能になりました。
ただ、水深やフォールスピードが表示されるカウンターは非搭載。
フォールレバー×カウンターでより緻密なフォールタイラバを楽しむなら以下紹介する「バルケッタFカスタム」か「エンゲツCT」。
「エンゲツ」と比較すると…
ちなみに「エンゲツ」のダブルハンドルモデル(100PG/101PG)と比較すると、ギヤ比の違いだけでその他スペックや価格は同じ。
つまり、パワーギヤが好みなら「エンゲツ」、ハイギヤがイイなら「グラップラー」という選択になるでしょう。
「グラップラー」のラインアップ
グラップラー 150HG/151HG(右/左)
- ギア比:7.8
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 自重(g):205
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:8/1
- 定価(円):30,000
フォールレバー×カウンター&軽量「バルケッタFカスタム」
- フレーム材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- X-SHIP
- Xプロテクト
- LEDバックライト付デジタルカウンター(電池交換可能)
- カウンタースピード表示
- メトロノーム音
- フォールレバー
- エキサイティングドラグサウンド
- レベルワインド連動
「バルケッタFカスタム」の特徴
2020年発売、実売価格約22,000円。
フォールレバー×スピード表示可能カウンター搭載で「フォールタイラバ」
「バルケッタFカスタム」最大の特徴は「炎月CT」や「炎月プレミアム」にも搭載されているフォールレバーとカウンターが採用されていること。
さらにカウンターには巻上やフォールの速さも表示されることにより、フォールスピードを簡単に調節することでフォールでタイを誘う「フォールタイラバ」が可能になりました。
強力な防水システム「Xプロテクト」
特殊撥水グリスを使用した強力な防水システム「Xプロテクト」採用。
ボディ部の防水性能はIPX8相当(一般的な防水ケータイはIPX5やIPX7)で一時的に水に浸かっても内部に浸水しない、というレベル。
等速巻きをサポート!「メトロノーム音」機能。
一定間隔(間隔は設定変更可能)でブザー音を鳴らす「メトロノーム」機能も。
ブザー音のリズムに合わせることでタイラバの等速巻きがしやすくなります。
「マイクロモジュールギア」は非搭載
「グラップラー」などで採用されていた「マイクロモジュールギア」は非搭載。
「マイクロモジュールギア」とフォールレバーやカウンター搭載モデルを狙うならこの後ご紹介する「バルケッタプレミアム」になります。
新機能盛りだくさん×軽量。新型モデルらしくコスパに優れる!
以上のようないろんな新機能がたくさん搭載されながら自重は225gと抑えられています。
(従来のフォールレバー搭載リールは250gオーバーでした)
2020年発売の新型ということもあり、コスパに優れるリールで筆者も愛用中!


「バルケッタFカスタム」のラインアップ
バルケッタFカスタム 150/151(右/左)
バルケッタFカスタム 150DH/151DH(右/左)
- ギア比:6.9
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 自重(g):225
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:5/1
- 定価(円):31,500
バルケッタFカスタム 150DHXG/151DHXG(右/左)
- ギア比:8.1
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):225
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):81
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:5/1
- 定価(円):31,500
ライバルは「炎月プレミアム」、フォールレバーとカウンター付きの「バルケッタプレミアム」
- フレーム材質:アルミ(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- マイクロモジュールギア
- X-SHIP
- Xプロテクト
- LEDバックライト付デジタルカウンター(電池交換可能)
- カウンタースピード表示
- メトロノーム音
- フォールレバー
- エキサイティングドラグサウンド
- レベルワインド連動
「バルケッタプレミアム」の特徴
2019年発売、実売価格は約30,000円。
「バルケッタFカスタム」+「マイクロモジュールギア」=「バルケッタプレミアム」
下位モデルの「バルケッタFカスタム」に「マイクロモジュールギア」が追加されたのが「バルケッタプレミアム」。
その他フォールレバーなど機能的には同じでベアリング数の増加などで実売価格も約1万円近くアップ。
逆に自重は30~40gほど重くなっちゃってます。
「炎月プレミアム」とほぼ同等リール。
で、実はこの「バルケッタプレミアム」、2017年より発売されている「炎月プレミアム」とほぼ同じスペック。
ギヤ比、ハンドル形状が若干違い、ほか主要なスペックや使われている技術はほとんど同じのため、ローギヤかハイギヤかお好みで選択しましょう。
「バルケッタプレミアム」のラインアップ
バルケッタプレミアム 150/151(右/左)
- ギア比:6.9
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 自重(g):265
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:8/1
- 定価(円):42,500
バルケッタプレミアム 150DH/151DH(右/左)
- ギア比:6.9
- 最大ドラグ力(kg):5.5
- 自重(g):255
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):69
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:8/1
- 定価(円):42,500
バルケッタプレミアム 150DHXG/151DHXG(右/左)
- ギア比:8.1
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):255
- PE糸巻量(号ーm): 0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):81
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:8/1
- 定価(円):42,500
自重145g!とにかく軽量×マグネシウム製で高剛性「スティーレ」
- フレーム材質:マグネシウム(HAGANEボディ)
- ドラグ材質:カーボンクロスワッシャ
- コアフィットボディ
- X-SHIP
- SVS
- エキサイティングドラグサウンド
「スティーレ」の特徴
2016年発売、実売価格は定価の約4割引きで約30,000円。
とにかく軽い!
「スティーレ」最大の特徴であり、最大の売りは何といってもその軽さでしょう。
船釣り用ベイトリールとしては(おそらく)最軽量の145g。
その分最大ドラグ力は若干弱くなっていますが、パワーギアモデルなら4.5kgありタイラバには十分。
ただエクストラハイギアモデルは最大ドラグ力3.5kgのためタイラバでも不意の大物がヒットしたり、ジギングなどは少しシンドイかも。
さらに軽いだけでなく、マグネシウム製フレームの「HAGANEボディ」、防水機構「X-SHIP」なども搭載されており、最低限の剛性、耐久性、巻き心地も両立されています。
「マイクロモジュールギア」は非搭載
割と新しめの上位機種には搭載されている「マイクロモジュールギア」は軽量化のためか?「スティーレ」では非採用。
軽量性より滑らかな回転性能を重視する方は「バルケッタプレミアム」などの「マイクロモジュールギア」搭載モデルを選択した方がイイかも。
「スティーレ」は最低限の剛性やリーリング性能を持ったうえで、とにかく軽いリールで釣りがしたい!そんな方にオススメのリール。
タイラバにおいても専用の炎月シリーズをも超えるポテンシャルを持ったリールでしょう。
「スティーレ」のラインアップ
スティーレ 100PG/101PG(右/左)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):145
- PE糸巻量(号ーm): 1-200、1.5-150、2-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:9/1
- 定価(円):44,000
スティーレ 100HG/101HG(右/左)
- ギア比:7.0
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 自重(g):145
- PE糸巻量(号ーm): 1-200、1.5-150、2-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):70
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:9/1
- 定価(円):44,000
スティーレ 100XG/101XG(右/左)
- ギア比:8.0
- 最大ドラグ力(kg):3.5
- 自重(g):145
- PE糸巻量(号ーm): 1-200、1.5-150、2-100
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):80
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:9/1
- 定価(円):44,000
まとめ
シマノのタイラバに使えるロープロ型リールたちを紹介してきました。
まだ他にもあるけど例えば「グラップラープレミアム」などはシングルハンドル、大型ノブでタイラバ向きじゃないリールは今回紹介しておりません。
それでも結構な種類のリールがあり、微妙な金額、性能差の商品も多くて結局どれがいいんだ!?ってことでこの中からタイラバにも使えるコスパに優れたオススメリールを厳選してみました。
- とにかく安いリール!「グラップラーBB」
- カウンター付きで安いリール!「バルケッタBB」
- フォールレバー搭載かつ軽量!「バルケッタFカスタム」
- とにかく軽くて剛性、耐久性もあるリール!「スティーレ」
「ゲンプウ」とかもっと安いのはあるけど、コスパを考えると圧倒的に「グラップラーBB」。
「炎月BB」とスペックはほぼ同じなのでギヤ比などのお好みで選択しましょう。
どうしてももっと安いのが欲しい方はダイワの「プリード」!
とにかく安いカウンター付きリールを探している方に。
フォールレバー、カウンター付きの「炎月CT」より安い。
2万円ちょっとで買えるフォールレバー搭載モデルかつ軽量な新型モデル。
防水性能もアップ、耐久性も確保されてて個人的に本記事内コスパ最強モデル。

金額はそれなりにしますが、何より145gと軽い。
かつ一定の剛性、耐久性、リーリング性能も確保されていますので、炎月シリーズよりタイラバに使えるかも!?
「炎月」シリーズより全般にハイギヤモデルが存在することが多いですが、タイラバにおいてローギヤかハイギヤか、迷った時は以下記事も参考にしてみてください。

安価であったり軽量であったりハイギヤだったり。タイラバ用リールは「炎月」だけでなく、個性豊かなこれらリールも是非検討してみて下さいね。

