冬のタイラバはヘッド何gまで要る?水深80mで紅牙・エンゲツのロッド83本とリール10シリーズが足りるかを確認
冬の船で「今日は水深80m」と言われたら、秋と同じヘッドのままでは底が取れない日も出てきます。

冬の船で水深80mって言われたんだけど、80gと100gしか持ってない…

150gとか200gを付けたら、今のロッドって折れたりしないのかな
取り上げるのは、ダイワの紅牙5シリーズとシマノのエンゲツ8シリーズのタイラバ用ベイトロッド83本と、紅牙・エンゲツのリール10シリーズです。
メーカーが公表している「何gまで使えるか」と「PEを何m巻けるか」を水深80mの船に当てはめて、足りる番手と足りない番手を機種ごとに分けました。
この記事でわかること
- 水深80mで用意するヘッドの重さ(潮と流し方で変わる)
- 紅牙・エンゲツのロッド83本が、それぞれ何gまで使えるか
- リール10シリーズに、PE1号が何m巻けるか
- 手持ちが足りなかったときに、何を足すか
冬の水深80mに合わせて1本足すなら、シマノ エンゲツBBのB69MH-S/2です。
シマノ自身の説明は「バーチカル45〜200g/ドテラMAX250g、水深50〜120m」。
80mは、その範囲のちょうどまん中あたりです。
仕舞寸法が約106cmの2ピースで持ち運びやすく、定価は21,500円。
手持ちのロッドが何gまで使えるかは、このあとの早見表で探せます。
冬の水深80mで使うヘッドは何gか
同じ水深でも、潮が動いたり風で船が流されたりすると、同じ重さのヘッドでは底まで届くのに時間がかかります。
どのくらい重くすればいいかの目安は、シマノがエンゲツBBとエンゲツTTの公式ページに書いている、硬さごとの数字です。
| 硬さ | バーチカル | ドテラMAX | 水深の目安 |
|---|---|---|---|
| L | 20〜80g | 120g | 10〜60m+α |
| ML | 30〜100g | 150g | 20〜80m+α |
| M | 40〜150g | 200g | 30〜100m+α |
| MH | 45〜200g | 250g | 50〜120m+α |
キャスティング用のS610Mは表から外しています。
水深80mは、MLにとっては範囲のいちばん上の端です。
Mなら範囲の中に収まり、MHなら余裕を残した位置です。
80mの船なら、バーチカルで150g、ドテラで200gまでを想定しておくと判断しやすくなります。

80mの船にML(上限100g)1本だけで乗るのは、潮が動いた途端に打つ手がなくなるので、ちょっと心細いかなと思います。
重いヘッドは、着底をはっきりさせるために使う
ヘッドを重くするいちばんの理由は、底に着いたことを手元で分かるようにするためです。
深い場所ほど落ちていく時間が長く、底に着いた合図もぼやけます。
さらに船が流れていると、ヘッドが底に着いたあともラインはスプールから出ていきます。
季節に関係なく、ボート釣りを始めたばかりの頃の僕がまさにこれで、糸が出ている間はまだ沈んでいる途中なんだと信じて、着底に気づかずに待ち続けていました。
カウンターの数字が水深を超えてもまだ出ていくなら、底に着いたあと船に引っぱられていることがあります。
そうなる日は、ヘッドを1段重くして、底を取り直すのが近道です。
潮が緩い日は、ヘッド100gまでで間に合うこともあります
潮が緩く、船がほぼ真上を保てる日なら、80mでも80〜100gで底が取れることがあります。
この日に限れば、83本のうち上限が120g以下の28本にも出番が回ってきます。
28本の中には、シマノのフィネスモデル(上限70gと90g)や、紅牙AIRのT60LB(上限100g)のような、浅場や低活性の日に寄せた番手が入っていて、もともと軽めのヘッド向けのロッドです。
言い換えると、このグループのロッドは、冬の80mでは潮が緩い時間帯だけの出番です。
潮が動き出して120gより重いヘッドが要る場面になったら、もう1本に持ち替えることになります。

潮が緩いうちは軽いヘッドのほうがアタリが多い、という話もよく聞きます。軽いロッドを持っていくなら、2本目とセットで考えるのがいいかもしれません。
潮が動く日は、ヘッド150gまで使えるかが分かれ目です
潮が動いて100gでは底が取りにくくなったら、次は120〜150gです。
上限が150gのロッドは、エンゲツXTUNEのN-B70M+-FS(180g)を含めて、83本のうち23本ありました。
| ロッド | 上限 | 定価(税抜) |
|---|---|---|
| シマノ エンゲツBB B69M-S | 150g | 20,200円 |
| ダイワ 紅牙X 69MHB-S | 150g | 16,500円 |
| ダイワ 紅牙 N69MHB-S | 150g | 25,300円 |
| シマノ エンゲツXR N-B610M-S | 150g | 48,000円 |
| シマノ エンゲツ リミテッド FS-B66M | 150g | 79,800円 |
このグループでも、150gまでなら80mのバーチカルはこなせる計算です。
ただ、150gは上限そのものなので、さらに潮が速くなってドテラ流しに切り替わると足りなくなります。
シマノの説明でも、Mクラスのドテラ上限は200gで、水深の目安は100mまでです。
意外だったのは、シマノの上位シリーズの並びです。
エンゲツ リミテッド・XTUNE・XRの乗せ調子は、いちばん重い番手でも150〜180gまでで、200g以上を背負えるのはドテラ調子のD-B611M+-T(XTUNEとXRに1本ずつ・上限250g)だけでした。
シマノで上限200gのMHがあるのは、SS・TT・BBの3シリーズです。

高いロッドほど重いヘッドに強い、とは限らないんですよね。上位のシリーズは、軽いヘッドで繊細に釣る方向に振ってある印象です。
重さを上げると、ヘッドも大きくなる
ヘッドを重くすると、そのぶん形も大きくなります。
同じ重さで小さく作れるのがタングステンですが、値段は鉛よりかなり上がります(タングステンと鉛の1gあたりの値段の比較)。
大きさの差が効いたのかもしれない、と思った日が一度だけあります。
冬の深場の話ではありませんが、隣の人が30gのタングステンを使っていて、僕の箱には60g以上の鉛しか入っておらず、同じ場所を流して10枚の差がつきました。
同じ30gの鉛で比べたわけではないので、シルエットのせいだと言い切れる話ではありません。
なので、重いヘッドを買い足すときに同じ重さのタングステンを1個だけ混ぜておくと、試せることが1つ増えると思っています。
ドテラ流しや潮が速い日は、200g以上を背負えるロッドが要ります
風で船を流しながら釣るドテラ流しや、潮が速い日の80mでは、150〜200g、ときにはそれより重いヘッドを使うこともあります。
83本のうち、上限が200g以上のロッドは32本でした。
内訳はダイワが25本、シマノが7本です。
上限200gで、80mのドテラまで見られる番手
いちばん手が届きやすいのは、ダイワ 紅牙Xの69HB-S(上限200g・定価16,500円)です。
ダイワはこの番手を、深場や速潮でのバーチカルから、200gクラスまでのタイラバを使うドテラ流しまで対応するモデルと説明しています。
シマノなら、冒頭で挙げたエンゲツBBのB69MH-S/2と、同じ上限200gのエンゲツTT・SSのMHです。
BBとTTのMHは、公式の説明でドテラMAXが250gまで書かれているので、バーチカル用に買った1本がドテラにもそのまま回せます。
上限250〜350g|深場専用と電動向けの番手
シマノのドテラ調子、エンゲツXRのD-B611M+-Tは上限250gです。
シマノはこのタイプを、ディープドテラにも対応するパワーと粘りを持たせた調子と説明しています。
ダイワ側では、紅牙のD610HB-S、紅牙MXのD610HB THRILL GAME、紅牙EXのD610HB THRILL GAMEのように、型番がDで始まる番手が上限300〜350gです。
こちらは電動リールと組み合わせる前提のモデルで、ダイワは紅牙EXのD610HBについて、100mを超える深場や強風下のドテラ流しを想定していると書いています。

200gを超えるヘッドを手巻きで何十回も上げ下げするのは、正直なかなかの重労働。そこまで行くなら、電動の出番かなと思います。
電動リールでタイラバをする場合の機種選びは、タイラバに使えるダイワの電動リールの比較にまとめています。
リールは、PE1号が何m巻けるかを見ます
ロッドの次はリールです。
水深80mでも、船が流れてラインが斜めになれば、カウンターが100mを超えるまで出ていくこともあります。
高切れで数十m失うことも考えると、PE1号で200mはぎりぎり、300m以上あれば余裕がある計算です。
| リール | PE1号 | ほかの号数 | 最大ドラグ | ギア比 | 定価(税抜) |
|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ 25紅牙IC 150-C | 400m | 1.5号250m | 7kg | 4.8/6.3/7.1 | 74,700円 |
| ダイワ 紅牙IC 200 | 600m | 1.2号480m | 10kg | 5.3/6.3 | 64,900円 |
| ダイワ 26紅牙IC 150 | 400m | 2号200m | 5kg | 4.8/6.3/7.1 | 49,300円 |
| シマノ エンゲツ プレミアム 150 | 330m | 1.5号200m | 6kg(PG)/5kg(HG) | 5.8/7.4 | 46,500円 |
| ダイワ 26紅牙TW 80 | 記載なし | 0.8号300m | 5kg | 5.5/6.3 | 45,400円 |
| シマノ エンゲツ CT 150 | 330m | 1.5号200m | 6kg(PG)/5kg(HG) | 5.8/7.3 | 34,800円 |
| ダイワ 紅牙 100 | 300m | 0.8号400m | 5.5kg | 6.3/8.1 | 31,400円 |
| ダイワ 紅牙RX IC 150 | 400m | 2号200m | 6kg | 5.5 | 25,900円 |
| シマノ エンゲツ BB 100 | 200m | 1.5号130m | 6kg(PG)/5kg(HG) | 5.5/7.2 | 17,500円 |
| ダイワ 紅牙X IC | 200m | 0.8号300m | 5kg | 4.9 | 16,000円 |
同じシリーズなら番手(ギア比・ハンドルの向き)で定価は変わらず、26紅牙TW 80はPE1号の糸巻量が公表されていないため「記載なし」としています。
10シリーズのうち、PE1号を300m以上巻けるのは7シリーズでした。
ぎりぎり200mなのが、エンゲツBB 100と紅牙X IC。
巻けないわけではないので、手持ちがこの2台なら、高切れしたら早めに巻き替えるつもりでいれば使えます。
気をつけたいのは紅牙TW 80で、ダイワ自身がシャローとバーチカル向けのコンパクトなリールとしているうえ、公表している糸巻量はPE0.8号まで。
冬の80mには、別のリールを用意したほうが安心です。
重いヘッドは、ギア比の低い番手のほうが巻くのが楽
150〜200gのヘッドを80mから何度も巻き上げるなら、ギア比の低い番手(PG・P)のほうが手の負担は軽くなります。
その代わり、1回転で巻き取れる長さは短くなるので、回収には時間がかかります。
エンゲツCTなら150PGが1回転58cm、150HGが73cm。
26紅牙ICの150Pは54cmで、150Hの80cmより26cm短い計算です。
ドラグ力の目安はタイラバリールに必要なドラグ力の記事に、PEとリーダーの号数の選び方はタイラバのPEラインとリーダーの記事に書いています。

リールは、糸巻量さえ足りていれば、普段の1台をそのまま持っていって大丈夫なことが多いと思います。今回の数字を見る限り、冬の80mで先に足りなくなるのはロッドの上限のほうでした。
紅牙・エンゲツのタイラバロッド83本の早見表
手持ちのロッドの型番を探して、どの列に入っているかを見てください。
列の見出しは、メーカーが公表している上限の重さです。
()内はその番手の上限で、括弧の無い番手は120g列なら100g、150〜180g列なら150gが上限です。
ダイワは「ルアー重量」、シマノは「バーチカルウェイト」の上限で分けています。
シマノは左右ハンドル違いを1本と数え、キャスティング用のスピニングとタイジギング用は含めていません。
冬の80mで1本だけで通すなら、上限200gの列より右が目安です。
150g列のロッドは潮が緩めの日やバーチカル中心の船、120g列は潮止まりや浅めのポイント向き、と考えると分かりやすいと思います。

同じシリーズでも、硬さの記号1文字で上限が100gも変わります。型番の最後の部分まで見て探すのがコツですね。
手持ちで足りなかったときの足し方
ロッドが150g列までだった場合、選び方は2つです。
1つは、上限200gのロッドを1本足すこと。
いちばん安いのは紅牙Xの69HB-S(16,500円)、シマノならエンゲツBBのB69MH-S/2(21,500円)です。
もう1つは、船に乗る前に、その日の水深と使うヘッドの重さを船長に聞いておくこと。
80mでも潮が緩い時期なら150gで間に合う日もあるので、聞いてから決めても遅くはありません。
ヘッドを買い足す場合は、1個あたりの値段が重さで大きく変わります(タイラバヘッドの1g単価の比較)。
リールのほうは、PE1号が200m巻けていれば、まずはそのまま使えます。
冬のタイラバのタックルについてよくある質問
冬のタイラバで水深80mなら、ヘッドは何gを持っていけばいいですか?
潮が緩い日なら、80〜100gで底が取れることもあります。
潮が動く日やドテラ流しなら、150〜200g。
船の指定が無ければ、100g・150g・200gを揃えておくと困りにくいです。
手持ちのロッドが何gまで使えるかは、どこを見ればわかりますか?
メーカー公式サイトのスペック表を見ます。
ダイワは「ルアー重量(g)」、シマノは「バーチカルウェイト(g)」の欄です。
シマノのロッドにある「ドテラMAX」とは何ですか?
船を風で流しながら釣るドテラ流しで使えるヘッドの上限です。
エンゲツBB・TTの公式説明では、バーチカルの上限より40〜50g重い値が書かれています(MHならバーチカル200g、ドテラ250g)。
ダイワのスペック表の「ルアー重量(ジグ)」はタイラバの重さのことですか?
メーカーは明記していませんが、タイラバの重さとして読んで差し支えないと考えています。
紅牙Xの69MB-Sは、表の値が30〜120g。
説明文にも「120gクラスまでの比較的軽量なタイラバを想定」とあり、数字がぴったり合っています。
100番のリールで水深80mのタイラバはできますか?
エンゲツBB 100はPE1号が200m、紅牙100は300m巻けるので、長さは足りる計算です。
ただし200mは、高切れで数十m失うと残りが心細くなる長さです。
200g以上のヘッドを手巻きで巻くのがつらいときは?
電動リールを使う手があります。
紅牙シリーズで型番がDで始まるロッド(D610HBなど)は、電動リールとの組み合わせを前提にしたモデルです。

