受太郎シリーズ12機種を取付有効幅で比較!船べりが厚い船に付くのはどれか
船べりに竿を置いたまま仕掛けを結んでいて、波で竿がずり落ちそうになる。
そういう場面で役に立つのが、クランプで船べりを挟んで固定するロッドホルダー(竿受け)です。
第一精工の受太郎シリーズは名前の似た機種が多く、どれが自分の船に付くのかが商品名だけではわかりません。

うちの船は船べりが分厚いんですけど、普通の受太郎で挟めますか?

スーパーパイプ受太郎のほうが高いし、こっちを買っておけばどこにでも付くのかな…
スーパーパイプ受太郎はパイプ専用で、板状の船べりを挟む竿受けではありません。
第一精工の公式ページには「直径φ40mm~100mmまでの安全柵や手すりパイプ取付専用竿受」とあります。
船べりが厚い船で選ぶのは、取付有効幅が130mmまである受太郎130かスーパー受太郎130、それでも足りなければ240mmまで開くスーパー受太郎240です。
どれもクランプ式なので、船体に穴をあけずに付けられます。
・受太郎シリーズ12機種の取付有効幅・重量・定価
・受太郎とスーパーパイプ受太郎で挟める相手がどう違うか
・船べりの厚さごとに付く機種
・受太郎とスーパー受太郎の660円差で増える機能
・船の手すり(パイプ)に付けたいときの公式オプション
第一精工のスーパー受太郎130は、船で小物竿を置いておく竿受けを1台目に買う人向けです。
取付有効幅が15〜130mmと広く、薄い船べりにも厚めの船べりにも1台で対応します。
竿の脱落防止レバーとラインフックが付いて、定価は5,280円(税込)。
自分の船べりが何mmなら他の機種でも足りるのかは、下の早見表で確かめられます。
取付有効幅と定価の早見表|受太郎シリーズ12機種
「取付有効幅」は、クランプで挟める相手の厚さ(パイプ用は直径)のことです。
| モデル | 挟む相手 | 取付有効幅 | 重量 | 定価(税込) |
|---|---|---|---|---|
| スーパー受太郎240 | 船べり・車止め | 50〜240mm | 740g | 9,130円 |
| スーパーパイプ受太郎W | パイプ | φ40〜100mm | 680g | 8,580円 |
| スーパーパイプ受太郎プラス | パイプ | φ40〜100mm | 585g | 7,590円 |
| 両軸受太郎130 | 船べり | 15〜130mm | 515g | 7,260円 |
| スーパーパイプ受太郎 | パイプ | φ40〜100mm | 476g | 6,270円 |
| 両軸受太郎 | 船べり | 15〜85mm | 375g | 5,830円 |
| スーパー受太郎130 | 船べり | 15〜130mm | 460g | 5,280円 |
| 受太郎130 | 船べり | 15〜130mm | 440g | 4,620円 |
| スーパー受太郎 | 船べり | 15〜85mm | 315g | 3,850円 |
| スーパー受太郎ミニ | 船べり(ヨコ付専用) | 25〜55mm | 260g | 3,740円 |
| 受太郎 | 船べり | 15〜85mm | 295g | 3,190円 |
| 受太郎ミニ | 船べり(ヨコ付専用) | 25〜55mm | 245g | 3,080円 |
12機種のうち、板状の船べりを挟むのが9機種、パイプを挟むのが3機種。
名前に「パイプ」が入る3機種だけ、クランプの形がまったく違います。
材質は、船べり用の9機種が本体アモルファス樹脂、パイプ用の3機種はクランプがアルミダイキャストです。

表を眺めると、選ぶ順番は「何を挟むか」→「何mmか」→「機能をどこまで付けるか」になるかなと思います。値段はその結果として決まる感じですね。
受太郎とスーパーパイプ受太郎は何が違うのか
違いは、クランプが挟む相手です。
受太郎は船べりのような板を上下から挟む竿受けで、取付有効幅は15〜85mm。
スーパーパイプ受太郎は丸いパイプをつかむ竿受けで、対応する直径はφ40〜100mmです。
公式の説明も「釣り公園の手すりパイプや安全柵に!」で始まっていて、船べりの話は出てきません。
| 受太郎 | スーパーパイプ受太郎 | |
|---|---|---|
| 挟む相手 | 板状の船べり | 手すりパイプ・安全柵 |
| 取付有効幅 | 15〜85mm | φ40〜100mm |
| 材質 | アモルファス樹脂 | 竿受部はアモルファス樹脂、クランプはアルミダイキャスト、ネジはステンレス |
| 重量 | 295g | 476g |
| 定価(税込) | 3,190円 | 6,270円 |
| 公式が書く対象の竿 | 20号ぐらいまでの短竿・適合ハリス3号まで | 磯竿2号程度まで・適合幹糸とハリス約3号まで |
定価はスーパーパイプ受太郎のほうが3,080円高いですが、上位機種という関係ではありません。
船べりを挟みたい人がスーパーパイプ受太郎を買っても、付ける場所がありません。
スーパーパイプ受太郎には、細いパイプでも滑りにくいようノンスリップラバーが標準で付いています。

高いほうが何でもできる、ってわけじゃないんですね。

そうなんです。名前に「スーパー」が付く機種が2系統あって紛らわしいんですが、スーパー受太郎は船べり用、スーパーパイプ受太郎はパイプ用と覚えておけば混ざりません。

船べりが厚い船はどれが付くのか
まず、竿受けを付けたい場所の船べりの厚さをメジャーで測ってください。
その数字が取付有効幅の内側に入る機種が候補です。
| 船べりの厚さ | 付く機種 | 定価(税込) |
|---|---|---|
| 15〜24mm | 受太郎/スーパー受太郎/両軸受太郎 | 3,190円〜 |
| 25〜55mm | 上の3機種+受太郎ミニ/スーパー受太郎ミニ | 3,080円〜 |
| 56〜85mm | 受太郎/スーパー受太郎/両軸受太郎 | 3,190円〜 |
| 86〜130mm | 受太郎130/スーパー受太郎130/両軸受太郎130 | 4,620円〜 |
| 131〜240mm | スーパー受太郎240 | 9,130円 |
130の3機種は15mmから挟めるので、85mm以下の船べりにも付きます。
85mmを超えたら、130の付く3機種から選びます。
受太郎と受太郎130の定価差は1,430円で、スーパー受太郎とスーパー受太郎130の差も同じ1,430円。
130mmも超える船べりに対応するのは、スーパー受太郎240の1機種だけです。
公式は「幅広船ベリから車止めまで取付可能」と書いています。
気をつけたいのは、240の取付有効幅が50〜240mmで、50mm未満の船べりには付かないところ。
大は小を兼ねると考えて240を買うと、船べりの薄い船に乗り換えたときに使えなくなります。
重量も740gあり、受太郎130の440gより300g重くなります。

うちは測ったら100mmくらいでした。130のどれかですね。

100mmなら130の3機種が候補です。スピニングも両軸も載せるなら受太郎130かスーパー受太郎130、小型両軸リールしか使わないなら両軸受太郎130、という分け方でいいと思います。
ミニの2機種は取付有効幅が25〜55mmと狭いかわりに、クランプをヨコ付専用の小さいものに替えてあります。
公式が挙げる利点は、ネジが竿尻に当たりにくいこと。
船べりへの取り付けはヨコ付専用で、タテ付はできません。
受太郎とスーパー受太郎の差は660円|何が増えるのか
スーパー受太郎は、受太郎に3つの装備を足した機種です。
- 竿の脱落防止レバー:レバーを閉じると竿尻受部がロックされる
- ラインフック:受太郎には無い装備
- 竿受部のサイズアップ:受太郎より大きい竿受部
| 取付有効幅 | 受太郎系 | スーパー受太郎系 | 定価差(税込) | 重量差 |
|---|---|---|---|---|
| 25〜55mm | 受太郎ミニ 3,080円 | スーパー受太郎ミニ 3,740円 | +660円 | +15g |
| 15〜85mm | 受太郎 3,190円 | スーパー受太郎 3,850円 | +660円 | +20g |
| 15〜130mm | 受太郎130 4,620円 | スーパー受太郎130 5,280円 | +660円 | +20g |
3つのサイズとも、定価差はぴったり660円でそろっています。
取付有効幅と、竿尻受部が360°回転して右掛け・左掛けを選べるところは共通です。
竿を掛けたまま船を少し動かすことがあるなら、脱落防止レバーのあるスーパー受太郎系のほうが安心かなと思います。

660円で竿の落下を1回防げるなら安いもの、というのがぼくの考えです。竿とリールを海に落としたら、竿受け何台分にもなりますからね。
両軸受太郎は、小型両軸リール専用の機種です。
リール受部にノンスリップラバーを貼り、左右の高さを別々に調節できます。
ラインフックと脱落防止レバーも付いているので、装備はスーパー受太郎に近い内容です。
船の手すりに付けたいときはどうするか
船べりではなく、ステンレスの手すり(ハンドレール)に竿受けを付けたい人もいます。
このとき最初に測るのは、手すりのパイプの直径です。
| パイプの直径 | 使うもの | 定価(税込) |
|---|---|---|
| Φ20〜40mm | 受太郎系の本体+ハンドレール取付アダプター | 本体+2,420円 |
| φ40〜100mm | スーパーパイプ受太郎/プラス/W | 6,270円〜8,580円 |
第一精工は、ハンドレール取付アダプターというオプションを出しています。
公式の説明は「船舶の手すりに受太郎・チビラーク・マルチスタンド130などを装着可能にするオプションパーツ」。
固定側と座金側の2つのパーツでできていて、重量は78g。
対応機種として公式に載っているのは、12機種のうち受太郎・受太郎130・スーパー受太郎・スーパー受太郎130・両軸受太郎・両軸受太郎130の6機種。
ミニの2機種とスーパー受太郎240は、対応機種の一覧に名前がありません。
スーパーパイプ受太郎が使えるのはφ40mm以上です。
40mmより細い手すりは、アダプターの出番です。

すでに受太郎を持っている人は、2,420円のアダプターを足すだけで手すりにも付けられます。船べりと手すりの両方で使い回せるのは、ありがたい仕組みだと思います。

船べり用とパイプ用で選ぶ第一精工の竿受け
スーパー受太郎240
取付有効幅50〜240mmは、12機種の中で飛び抜けて広い数字です。
船べり用のほかの機種が130mmで止まるので、130mmを超える船べりはこの機種しか選べません。
タテ取付にすると、竿受部を支柱の両側のどちらにもセットできます。
公式は「腰の高さで竿やリールをラクラク操作できます」と説明しています。
収納サイズは365×90×55mmで、長さが受太郎130(210mm)の1.7倍ほど。
定価9,130円は受太郎のほぼ3台分なので、船べりを測って130mm以下なら130の機種で足ります。

240が必要かどうかは好みではなく、船べりの厚さで決まります。測ってから買うのがいちばん確実です。
スーパーパイプ受太郎W
スーパーパイプ受太郎に、折りたたみ式の波形アームを足した機種。
アームは硬質アルミ製で、左右にロッドを立てかけられる、と公式は説明しています。
波形アームが付くのは、パイプ用の3機種でこのWだけです。
垂直のパイプへの取り付けにも対応しています。
重量は680gで、無印のスーパーパイプ受太郎より204g重くなります。
スーパーパイプ受太郎プラス
無印との違いは2つ。
1つは垂直のパイプにも付けられること、もう1つは受太郎フックが付くことです。
手すりの横棒ではなく支柱のほうに付けたい場合は、プラスかWを選びます。
定価差は1,320円、重量は109g増の585g。

横のパイプにしか付けないなら無印で足ります。支柱に付ける可能性があるかどうかで決めればOKです。
両軸受太郎130
両軸受太郎の取付有効幅を15〜130mmに広げた機種です。
重量は515gで、両軸受太郎より140g重くなります。
ノンスリップラバーのリール受部、左右別々の高さ調節、ラインフック、脱落防止レバーは両軸受太郎と同じです。
85mmを超える船べりで小型両軸リール専用の竿受けを使いたい人は、この機種になります。
スーパーパイプ受太郎
パイプ用3機種の基本になる機種。
クランプはアルミダイキャスト、ネジはステンレスで、φ40〜100mmのパイプをつかみます。
細めのパイプでも滑りにくいよう、ノンスリップラバーが標準装備です。
公式が想定している場所は釣り公園の手すりや安全柵。
船で使うなら、付けたいパイプの直径が40mm以上あるかを先に測っておく必要があります。
対象の竿は「磯竿2号程度まで」「適合幹糸・ハリス約3号まで」の小物竿です。

船べり用の受太郎と名前が似すぎていて、ここがいちばん買い間違えやすいところだと思っています。
両軸受太郎
小型両軸リール専用の竿受けです。
リール受部が広く、グリップ力の強いノンスリップラバーを貼ってあります。
左右の受部の高さを別々に調節できるので、左右非対称の両軸リールでも安定して載せられる、というのが公式の説明。
取付有効幅は受太郎と同じ15〜85mmで、タテ・ヨコどちらの取り付けにも対応します。
スピニングリールを載せる前提なら、受太郎かスーパー受太郎を選んでください。
スーパー受太郎130
15〜130mmの取付有効幅に、脱落防止レバー・ラインフック・大きめの竿受部がそろった機種です。
スピニングも小型両軸リールも載せられて、タテ・ヨコどちらにも付きます。
船べりの厚さがまだわからない人や、複数の船に乗る人は、取付有効幅の広いこの機種なら挟めない心配が減ります。
重量は460g、スーパー受太郎との差は145gです。

レンタルボートや友人の船にも持っていくなら、ぼくなら130を選びます。現地で「挟めなかった」がいちばん困るので。
受太郎130
受太郎の取付幅を130mmまで広げたワイド版。
機能は受太郎と同じで、脱落防止レバーとラインフックはありません。
定価4,620円は、85mmを超える船べりに付く機種でいちばん安い数字です。
収納サイズは100×210×45mm。
スーパー受太郎
受太郎の使いやすさを残したまま、脱落防止レバーなど3つの装備を足した機種です。
取付有効幅は15〜85mm、重量は315g。
レバーを閉じると竿尻受部がロックされるので、竿を掛けたまま手を離す時間が長い人に向いています。
定価は3,850円です。
スーパー受太郎ミニ
スーパー受太郎のクランプを、ヨコ付専用の小さいクランプに替えた機種。
取付有効幅は25〜55mmで、取り付けはヨコ付専用です。
重量260gは、スーパー受太郎より55g軽くなります。
受太郎
シリーズの基本になる機種で、定価は3,190円。
公式は「船の小物釣り、ボート釣り」向けの竿受けとして紹介しています。
小型両軸リールにも、チョイ投げのスピニングリールにも対応。
タテ・ヨコどちらの向きにも付けられ、竿の角度も変えられます。
竿尻受部は360°回るので、右掛け・左掛けのどちらでも使えます。
注意書きには「船専用小物竿専用」とあり、対象は20号ぐらいまでの短竿、適合ハリスは3号までです。

船に複数台ならべるなら、基本の受太郎で数をそろえるのも手だと思います。1台あたりが安いので。
受太郎ミニ
12機種でいちばん軽い245g、いちばん安い3,080円。
受太郎のクランプをヨコ付専用の江戸前コンパクトクランプに替えてあり、ネジが竿尻に当たりにくくなっています。
公式の説明には「ゴムボートにピッタリサイズ」の一言も。
取付有効幅は25〜55mmなので、25mmより薄い船べりには受太郎(15mm〜)のほうが合います。
どんな竿まで掛けられるのか
ここで比べた12機種は、どれも小物釣り向けの竿受けです。
受太郎や受太郎130は「20号ぐらいまでの短竿で、適合ハリスは3号まで」、パイプ用は「磯竿2号程度まで、適合幹糸・ハリス約3号まで」と公式に書かれています。
太い竿や重いオモリを掛ける竿受けではありません。
仕掛けを替えるあいだ竿を置いておく場所と考えると合います。

竿そのものの選び方は、釣りものごとに別の記事で書いてます。
船のロッドホルダー(竿受け)でよくある質問(FAQ)
スーパーパイプ受太郎は船べりに付けられますか?
付けられません。
第一精工の公式ページでは、直径φ40〜100mmの安全柵や手すりパイプに取り付ける専用の竿受けと説明されています。
板状の船べりを挟むなら、受太郎・スーパー受太郎・両軸受太郎の各機種が候補です。
船べりが厚い船にはどの受太郎が付きますか?
船べりの厚さが85mmまでなら受太郎・スーパー受太郎・両軸受太郎、130mmまでなら受太郎130・スーパー受太郎130・両軸受太郎130が付きます。
130mmを超える場合はスーパー受太郎240(取付有効幅50〜240mm)の1機種だけです。
受太郎とスーパー受太郎の違いは何ですか?
スーパー受太郎には、竿の脱落防止レバー・ラインフック・サイズアップした竿受部が付いています。
取付有効幅は同じで、定価の差はミニ・標準・130のどのサイズでも660円(税込)です。
船の手すり(ハンドレール)に受太郎を付ける方法はありますか?
第一精工のハンドレール取付アダプター(定価2,420円・税込)を使うと、Φ20〜40mmのパイプに付けられます。
公式の対応機種は受太郎・受太郎130・スーパー受太郎・スーパー受太郎130・両軸受太郎・両軸受太郎130などです。
直径φ40〜100mmのパイプなら、スーパーパイプ受太郎の3機種が使えます。
受太郎ミニはタテ付けできますか?
できません。
受太郎ミニとスーパー受太郎ミニは、船べりへの取り付けがヨコ付専用です。
タテ・ヨコの両方で使いたい場合は、受太郎かスーパー受太郎を選びます。
受太郎を付けるのに船体の加工は必要ですか?
必要ありません。
受太郎シリーズはクランプのネジを締めて船べりやパイプを挟む方式なので、船体に穴をあけずに付け外しできます。
関連記事
船を持ってからかかるお金の話は、維持費の記事に実例で書きました。

