BMOとワイズギアのシーアンカーの違いを全7サイズで比較!23ftはワンサイズ上げるべきか
風に押されて船がどんどん流れ、仕掛けが斜めになってポイントを通り過ぎてしまう。
そんな日に船首から入れるのがシーアンカーです。
ただ、いざ買うとなると、サイズ表の「適合艇サイズ」をどう読めばいいかで手が止まります。

うちの船は23ftなんですけど、Lの「23ft以下」に入ってるなら、Lで足りるんですかね?

大きいほうが効くなら、最初からXLにしたほうがいいのかな…
BMOジャパンの公式サイズ表では、Lの適合が23ft以下、XLが28ft以下です。
そして同じ表の下に、「予めワンサイズ大きめをお選びいただくことをオススメ致します」とメーカー自身が書いています。
23ftはLの上限ちょうどなので、BMOで選ぶならXLが答えです。
いっぽう、ヤマハ発動機グループのワイズギアが出しているパラシュート型は、3mの適合がプレジャー艇で18〜25ft。
23ftはその範囲の内側に入ります。
同じシーアンカーでも、メーカーと形式で答えが変わるんですよね。
・BMOシーアンカーS・M・L・XLの大きさ・適合艇サイズ・定価
・ワイズギアのパラシュート型3m・4m・5mの適合艇長と定価
・23ftの船でサイズを上げるべきか(メーカーごとの答え)
・シーアンカーが効かないと感じたときに見直すところ
・ダンフォースやフォールディングなど、普通のアンカーとの使い分け
サイズと適合艇長の早見表|BMOとワイズギアの全7サイズ
BMOは船釣り用品、ワイズギアはマリン用品の係船品として売られているシーアンカーです。
| メーカー | サイズ | 大きさ(公式表記) | 適合艇長 | 定価(税別) |
|---|---|---|---|---|
| BMO | S | Φ380×L530mm | 12ft以下 | 3,600円 |
| BMO | M | Φ510×L700mm | 17ft以下 | 4,200円 |
| BMO | L | Φ680×L1,100mm | 23ft以下 | 6,800円 |
| BMO | XL | Φ860×L1,200mm | 28ft以下 | 8,400円 |
| ワイズギア | 3m ブイ小 | A寸法162cm | プレジャー艇18〜25ft/業務艇19〜22ft | 87,200円 |
| ワイズギア | 4m ブイ大 | A寸法204cm | プレジャー艇26〜34ft/業務艇23〜26ft | 116,100円 |
| ワイズギア | 5m ブイ大 | A寸法255cm | プレジャー艇35〜40ft/業務艇27〜30ft | 154,000円 |
ワイズギアの2m ブイ小(プレジャー艇〜17ft)は、公式サイトで生産終了と表示されています。
定価で比べると、23ft前後に当たるBMOのXLとワイズギアの3mには約10倍の差があります。
両社の製品説明を読むと、そもそも狙っている使い方が違うんです。

値段だけ見て「ワイズギアは高すぎ」で片づけるのは早いかも。流し釣りの道具として作られたものと、船を安定させる装備として作られたものの差だと思っています。
シーアンカーは法定備品ではない|何のために積むのか
シーアンカーは、小型船舶に積むことが法律で義務づけられた備品ではありません。
2馬力ボートの危険性と、最低限そろえたい備品の記事でも「法的義務はないが、非常時に備えてあると安心」と書いたとおりで、積むかどうかは乗る人の判断です。
役目は大きく2つあります。
1つは、風で流される速さを落として、船首を風上に向けておくこと。
BMOの説明はこの使い方が中心で、船首が風下へ回って船体が回ってしまうと「釣り糸が立たず釣りどころではありません」とまで書いています。
もう1つは、アンカーが届かない深い場所で、船を安定させて漂流の速さを抑えること。
ワイズギアは「安全対策用の備品としての搭載をお勧めします」と書いていて、緊急時の使い方にも触れています。

流し釣りで船の流れを遅くしたい|BMOのS・M・L・XL
風に押されて船が速く流れ、狙ったポイントをすぐ過ぎてしまう。
BMOのシーアンカーは、この悩みに向けて作られた製品です。
生地は厚手のPVC製リップストップ生地で、格子状に入った糸が破れの広がりを食い止めます。
PVCは水を弾いて吸わないので、回収したあとの片付けや保管がラク、というのがメーカーの説明。
いちばん負荷がかかる開口部は、幅50mmの厚手の当て布で縁取りした縫製です。
12ftや17ftの小型艇ならSかM
Sは口径380mm・長さ530mmで12ft以下、Mは口径510mm・長さ700mmで17ft以下が適合の目安。
定価の差は600円しかありません。
12ft前後で迷うならMにしておくと、メーカーの「ワンサイズ大きめ」の勧めにもそのまま沿えます。
18〜23ftならL、上限に近い船はXL
Lは口径680mm・長さ1,100mm、XLは口径860mm・長さ1,200mm。
MからLに上げると長さが400mm伸び、LからXLでは口径が180mm広がります。
定価はLが6,800円、XLが8,400円で、差は1,600円です。
サイズを1つ上げても、値段の上がり方はこの程度で済むんですよね。
ロープは単品で揃えるかセットにするか
BMOには、本体にロープを組み合わせた「シーアンカー&ロープセット」もあります。
| サイズ | メインロープ | 回収ロープ | セット定価(税別) |
|---|---|---|---|
| S | Φ8mm×7m | 付属なし | 4,600円 |
| M | Φ8mm×7m | 付属なし | 5,200円 |
| L | Φ10mm×12m | Φ6mm×5m | 9,600円 |
| XL | Φ10mm×12m | Φ6mm×5m | 11,200円 |
回収ロープが付くのはL・XLのセットだけ。
S・Mのメインロープは7mなので、小さいサイズ用のロープを後からXLに回すと、セットの想定より5m短くなります。

ロープを別々に探すと太さと長さの組み合わせで迷うので、最初はセットで買ってしまうのがラクかなと思います。
23ftの船はワンサイズ上げるべきか
BMOで選ぶなら、XLに上げたほうがいいです。
Lの適合は「23ft以下」で、23ftは上限ちょうど。
BMOは表の下で「艇の形状・種類・使用環境によって、シーアンカーの利き方は異なります」と書き、そのうえでワンサイズ大きめを勧めています。
上限ちょうどの船でLを選ぶ理由は、1,600円の定価差くらいしか残りません。
ワイズギアで選ぶなら、話が変わります。
3mの適合はプレジャー艇で18〜25ftなので、23ftは範囲の内側です。
ただし同じ3mでも、業務艇の適合は19〜22ftまで。
23ftの業務艇は4m(業務艇23〜26ft)の範囲に入ります。
ワイズギアはプレジャー艇と業務艇で適合を分けていて、23〜25ftと27〜30ftでは業務艇のほうが1つ大きいサイズになります。
自分の船がどちらに当たるか迷うときは、船の型式を伝えて取扱店に確かめるのが確実です。
| 選ぶメーカー | 23ftが入るサイズ | 1つ上のサイズ | 定価の差(税別) |
|---|---|---|---|
| BMO | L(23ft以下=上限ちょうど) | XL(28ft以下) | +1,600円 |
| ワイズギア(プレジャー艇) | 3m(18〜25ft) | 4m(26〜34ft) | +28,900円 |
| ワイズギア(業務艇) | 4m(23〜26ft) | 5m(27〜30ft) | +37,900円 |

BMOならXL、ワイズギアのプレジャー艇なら3mのままでいい、ってことですね。

そういうことです!プレジャー艇なら23ftは3mの範囲に入っているので、無理に4mへ上げなくていいと思います。

風の強い日や深場で船を安定させたい|ワイズギアのパラシュート型
ワイズギアのシーアンカーは、ブイ・パラシュート・展開ロープ・曳ロープを組み合わせて使うパラシュート型です。
船首から入れるとパラシュートの抵抗で船首が風上を向きます。
その結果ローリングとピッチングが少なくなる、とメーカーは書いています。
作りで目を引くのは、流される速さを調整できるところです。
展開ロープの半分ほどの位置に絞りロープがあり、パラシュートのカーブの深さを変えられます。
軽い風のときの効きを上げるために、サブシューターには重りが付いています。
パラシュートの外径の50%にはフロートロープ、30%には鉛入りロープ。
浮く部分と沈む部分を分けて、投入したあとパラシュートが早く開くようにしてあります。
ロープは色分けされていて、投入や回収のときに取り違えにくい作りです。
3m ブイ小は18〜25ftのプレジャー艇向け
定価は87,200円(税別)。
20ft台前半のプレジャーボートでワイズギアを選ぶなら、まずこのサイズが基準になります。
BMOのLやXLと比べると、値段は1桁上がります。
そのかわりブイと各ロープの長さまで仕様で決まっているので、ロープ選びで悩む手間がありません。

流し釣りの速さを細かく詰めたい人には、絞りロープで流速を変えられる点がいちばん大きい違いだと感じています。
4m・5mは26ft以上の船向け
4mはプレジャー艇26〜34ft、5mは35〜40ftが適合。
定価は4mが116,100円、5mが154,000円です。
5mの公式ページは購入欄が「取扱店にお問い合わせください」になっているので、注文前に在庫を聞いておくと話が早いですね。
17ft以下の小型艇向けだった2mは生産終了なので、小さい船ならBMOのSかMが現実的な選択肢です。
シーアンカーが効かないと感じたら見直すところ
入れているのに思ったより流される、船首が風上を向かない。
そんなときは、次のあたりを疑ってみてください。
BMOは適合艇サイズを「あくまで目安」と書いています。
そのうえでワンサイズ大きめを勧めているくらいです。
上限ぎりぎりのサイズを使っているなら、1つ上げるのが最初の手になります。
BMOの説明は「風があるときであれば」と前置きしたうえで、流される速さを緩やかにできるとしています。
シーアンカーは水の中で開いて抵抗を生む道具です。
風がなく潮だけで流れている場面では、船もシーアンカーも同じ潮に乗って動いてしまいます。
効きを感じにくいのは、風で船が水より速く動いているときに働く道具だからです。
BMOもワイズギアも、船首を風上に向ける前提で説明しています。
ワイズギアの使い方も、船首から投入して曳ロープを艇にクリート止めする手順です。
ワイズギアは絞りロープで流速を変えられる構造なので、効きが強すぎる・弱すぎるときはここで調整します。
BMOはセットのロープがS・Mで7m、L・XLで12mと、サイズによって長さを変えています。

ダンフォースやフォールディングなど普通のアンカーとの使い分け
ダンフォースやフォールディングは、海底に爪を掛けて船をその場に止めるアンカーです。
シーアンカーは海底まで届かず、水の中で開いて船の流れる速さと向きを整える道具。
止めて釣るなら普通のアンカー、流しながら釣るならシーアンカーと分けて考えるとわかりやすいです。
水深があって普通のアンカーが入れられない場所で船を落ち着かせたいときも、シーアンカーの出番になります。
ワイズギアの製品説明にある、深場で漂流したときの使い方がこれです。
シーアンカーのサイズ選びでよくある質問(FAQ)
シーアンカーは法定備品ですか?
法定備品ではありません。
小型船舶に積むことが法律で義務づけられた備品には入っておらず、積むかどうかは乗る人の判断です。
ワイズギアは安全対策用の備品としての搭載を勧めています。
23ftの船にはBMOのシーアンカーLとXLのどちらが合いますか?
XLがおすすめです。
Lの適合は23ft以下で、23ftは上限ちょうどです。
BMOは利き方が艇の形状や使用環境で変わるとして、ワンサイズ大きめを選ぶよう勧めています。
定価の差は1,600円(税別)です。
ワイズギアのシーアンカーは23ftなら何mですか?
プレジャー艇なら3mです。
3mの適合はプレジャー艇18〜25ft、業務艇19〜22ftで、23ftの業務艇は4m(業務艇23〜26ft)の範囲になります。
シーアンカーが効かないのはなぜですか?
考えられるのは、サイズが艇長の上限ぎりぎりのとき、風がなく潮だけで流れているとき、船首以外から入れているときです。
シーアンカーは風で船が水より速く動くときに効く道具なので、潮だけで流れている場面では効きを感じにくくなります。
シーアンカーとダンフォースなどの普通のアンカーは何が違いますか?
普通のアンカーは海底に爪を掛けて船を止める道具で、シーアンカーは海底に届かず水の中で開いて、船の流れる速さと向きを整える道具です。
止めて釣るなら普通のアンカー、流して釣るならシーアンカーを使います。
BMOのシーアンカーはロープも買う必要がありますか?
BMOにはロープ付きの「シーアンカー&ロープセット」があります。
S・Mのセットに付くのはメインロープ(Φ8mm×7m)だけ。
L・XLのセットはメインロープ(Φ10mm×12m)と回収ロープ(Φ6mm×5m)の2本です。
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