シマノのタイラバリール「エンゲツ」4機種の性能を比較してみた
シマノタイラバリール「エンゲツ」性能の違いを比較してみた
シマノのタイラバブランド「エンゲツ」シリーズ。
ロッドやリールをはじめタイラバヘッドやスカート、PEラインまで「エンゲツ」ブランドの商品が存在していてタイラバに必要な道具はほぼ一式揃えることができます。
その中でリール「エンゲツ」のラインアップは現状4種類。
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
高額なほどイイモデル。っていうのは分かるけど具体的にどう違うの?
ということでパッと見では分かりにくい、「エンゲツ」リール全機種の機能と実売価格などの比較、最後にコスパに優れるオススメリールなどまとめてみました。
ちなみに昔は「炎月」と漢字表記だったけど、最近は「エンゲツ」とカタカナになってますね
※表記の金額はメーカー希望本体価格は税別、実売価格は税込で表記しております。
※実売価格はAmazonの販売価格を参考にしております。
約12,000円「エンゲツBB」(2022年モデル)
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
「エンゲツ」シリーズ最安のカウンター無しモデル。
最安とはいえ金属フレームで軽量とタイラバに必要な最低限以上の性能は確保。
けど巻きの滑らかさなど回転性能は上位モデルにはかなわない。
エンゲツBBの特徴
特徴はとにかく安く、軽い!に尽きます。
シマノだけでなく、ダイワ製を含めsてもタイラバ専用リールとしては最安で最軽量のリール。
新型「エンゲツBB」は金属(アルミ)フレームの「HAGANEボディ」採用。
樹脂フレームであった過去モデルと比較すると自重は重くなってしまいますが、剛性や強度、耐久性はアップしているため、深場や大型とのファイトでもパワーロス少なく安心感がありますね。
ラインの放出時に引っかかりの減少が期待できるレベルワインド機能も搭載。
特にタイラバでは重要なフォールもスムーズで安定、またファイト時のドラグ始動もスムーズに。
特殊撥水グリスを使用した強力な防水システム「Xプロテクト」も採用。
ボディ部の防水性能はIPX8相当(一般的な防水ケータイはIPX5やIPX7)で一時的に水に浸かっても内部に浸水しない、というレベル。
だからといってあえて海中で使用するなんて危険なマネはしないでね。
以上のようにお値段以上のタイラバに必要な最低限以上の機能、仕様は搭載されています。
初心者の方に、キャスティングタイラバ兼用に、予備機に…といろんな使い方ができるコストパフォーマンスに優れた「エンゲツBB」。
安くて軽量なタイラバリール!となればシマノ「エンゲツBB」で決まりですね
ちなみにカウンター非搭載でこの価格帯のタイラバ専用リールはダイワ「紅牙」シリーズにはラインアップ無し。
エンゲツBBのラインアップ
エンゲツBB 100PG(右巻)/101PG(左巻)
- ギア比:5.5
- 最大ドラグ力(kg):6
- 自重(g):200
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-250、1-200、1.5-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):55
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):17,500
エンゲツBB 100HG(右巻)/101HG(左巻)
- ギア比:7.2
- 最大ドラグ力(kg):5
- 自重(g):200
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-250、1-200、1.5-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):72
- ハンドル長さ(mm):51
- ベアリング数 S A-RB/ローラー:4/1
- 定価(円):17,500
約20,000円「エンゲツCT」(2019年モデル)
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
デジタルカウンターとフォールレバー搭載。
回転性能はやはり上位モデルと比べると期待できないが、とりあえずカウンター付きリールを探している方にはコスパに優れてオススメ。
エンゲツCTの特徴
まず「エンゲツCT」最大の特徴が水深と巻きスピードを表示できる「デジタルカウンター」搭載していること。
その日のヒットパターン(水深の層、巻き、フォールスピード)を数値化して把握することができます。
これまで同船者へヒットした状況を伝えるには、例えば「中層でゆっくり巻きでヒットした」っていうような曖昧な、人によってとらえ方が異なる感覚的な伝え方しかできませんでした。
しかしこのカウンターがあれば、例えば「水深40mで巻きスピード5でヒットした」という正確な数値で伝えられるので、船中全体の釣果アップにも繋がるでしょう!
また、その数値の統計をとるという意識高い系の釣りができれば、長い目ででみた釣果はよりアップするでしょう、たぶん
フォールの速度を簡単に、より正確に制御できる「フォールレバー」。
通常のベイトリールでフォール速度を調節するにはメカニカルブレーキを調整するか、スプールを親指でサミングするか、どちらかでした。
しかしなかなか手間がかかるし、ツマミが小さくて微調整が大変。
でもタイラバって巻きの釣りだから、微調整なんてせずに最速でフォールさせるのがベストじゃね?
タイラバといえば「巻き」というイメージですが、実はフォールもすごい重要。
例えば着底後すぐにヒットした!っていう時は実はフォール中からずっと追ってきていた、または着底直前のフォール中からヒットしてきていた、ということもあります。
ですからそのフォールスピードやアクションをもっと意識し、フォールに反応する鯛も狙っていくことで釣果アップにつながることも。
そこでフォールスピードを自由自在に調整できる「フォールレバー」と「デジタルカウンター」が活躍するわけです。
釣りって感覚的な行為でしたが、こういった技術により数値化し集計、統計を取ることで少しでも釣果をアップさせる。
まさに釣りの世界もIT化(笑)
これまでは上位機種の「エンゲツプレミアム」だけに搭載されていた機能ですが、定価4万円オーバーとなかなか気軽に手が出にくい機種でした。
しかし「エンゲツCT」に追加されたことでお安く手に入れることができ、「フォールタイラバ」が身近なものになってきましたね!
大物とのファイト時など、ドラグが作動しラインが引き出されている時にスピニングリールのようにドラグ音が鳴ります。
やっぱり大物とのファイトはドラグを鳴らしてナンボでしょう!
エンゲツCTのラインアップ
炎月CT 150HG(右巻)/151HG(左巻)
- ギア比:7.8
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):250
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
- ベアリング数 BB/ローラー:5/1
- 定価(円):31,000
炎月CT 150PG(右巻)/151PG(左巻)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):6.0
- 自重(g):250
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 BB/ローラー:5/1
- 定価(円):31,000
約23,000円「エンゲツ」(2021年モデル)
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
フォールレバー搭載×カウンター無しの「エンゲツ」。
「マイクロモジュールギア」搭載でタイラバの命である巻き回転性能がアップ。
タイラバがこれまでより楽しくなるはず!なリール。
エンゲツの特徴
ギアを小型化し数を増加、より密に配置することによってギアノイズ低減し、タイラバでは命とのも言える巻き感度がアップ。
これによりごく小さなアタリや海中の変化も感じとりやすくなること間違いなし。
タイラバがより楽しくなるはず!
PE1号を330m、60mmロングハンドル×大型ハンドルノブを搭載した150サイズも新登場。
深場でのタイラバ攻略に。
金額は「エンゲツ」と「エンゲツCT」、そこまで変わりません。
大きくはデジタルカウンターとマイクロモジュールギアの有無とそれに伴う自重の違いの差なので、「デジタルカウンター」か「回転性能と軽量性」どちらを重視するかですね!
エンゲツのラインアップ
エンゲツ 100HG(右巻)/101HG(左巻)
- ギア比:7.8
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 自重(g):210
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-250、1.0-200、1.5-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
- ベアリング数 BB/ローラー:8/1
- 定価(円):32,800
エンゲツ 100PG(右巻)/101PG(左巻)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):4.5
- 自重(g):205
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-250、1.0-200、1.5-130
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 BB/ローラー:8/1
- 定価(円):32,800
エンゲツ 150HG(右巻)/151HG(左巻)
- ギア比:7.8
- 最大ドラグ力(kg):4.0
- 自重(g):220
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):78
- ベアリング数 BB/ローラー:7/1
- 定価(円):34,000
約33,000円「エンゲツプレミアム」(2023年モデル)
エンゲツBB | エンゲツCT | エンゲツ | エンゲツ プレミアム | |
水深カウンター | – | ● | – | ● |
フォールレバー | – | ● | ● | ● |
フレーム材質 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
X-SHIP | – | ● | ● | ● |
Xプロテクト | ● | ● | ● | ● |
マイクロ モジュールギア | – | – | ● | ● |
ドラグサウンド | – | ● | ● | ● |
レベルワインド 連動 | ● | ● | ● | ● |
総ベアリング数 | 4 | 5 | 7-8 | 8 |
自重 | 200g | 250g | 205-220g | 220g |
Amazon価格 | 11,000円 | 21,000円 | 22,000円 | 33,000円 |
「エンゲツ」シリーズ最強のリール。
カウンター搭載+「マイクロモジュールギア」で回転性能にも期待。
エンゲツプレミアムの特徴
性能的には「エンゲツ」と同じく「マイクロモジュールギア」や「フォールレバー」搭載されている以外には「デジタルカウンター」が追加。
性能的には「エンゲツ」にカウンターが追加されて1万円以上アップは微妙では…
はい、「エンゲツプレミアム」最大の売りはその軽さ。
性能的には上述の通り「エンゲツ」にカウンターが追加されたぐらいですが、自重はなんとカウンター無しの「エンゲツ」と同じ。
ちなみにカウンター付きの下位モデル「エンゲツCT」と比べると30gも軽量化
エンゲツプレミアムのラインアップ
炎月プレミアム 150HG(右巻)/151HG(左巻)
- ギア比:7.4
- 最大ドラグ力(kg):5.0
- 自重(g):220
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):74
- ベアリング数 BB/ローラー:8/2
- 定価(円):46,500
炎月プレミアム 150PG(右巻)/151PG(左巻)
- ギア比:5.8
- 最大ドラグ力(kg):6.0
- 自重(g):220
- 糸巻量PE(号ーm):0.8-400、1-330、1.5-200
- 最大巻上長(cm/ハンドル1回転):58
- ベアリング数 BB/ローラー:8/2
- 定価(円):46,500
まとめ
以上シマノのタイラバリール「エンゲツ」4機種比較してきました。
どのリールも「型落ちで古い機能搭載リール」みたいなコスパが悪いハズレ機種はなく、どれを選んでも使える洗練されたラインアップになっていると思います。
カウンターなしモデル
- とにかく安い!軽い!→「エンゲツBB」
- 剛性、耐久性、巻きの滑らかさなど全般グレードアップ→「エンゲツ」
カウンター、フォールレバー付きモデル
- カウンターとフォールレバー搭載→「エンゲツCT」
- 「エンゲツ」シリーズ最強→「エンゲツプレミアム」
個人的にはコスパに優れる「エンゲツCT」がオススメ!
フォールレバーとカウンターの組み合わせによる「フォールタイラバ」で釣果アップ間違いなし!?
カウンターなしモデルならやはり1万円前後と専用リールとしては激安の「エンゲツBB」でしょうか。
とにかく軽量、さらにアルミフレーム×Xプロテクトで剛性、耐久性もアップ
以上シマノ「エンゲツ」シリーズまとめでした!
みなさんのタイラバリール選びの参考になれば幸いです!
ちなみに「エンゲツ」シリーズ以外にタイラバに使える丸型リールまとめ↓
ダイワ「紅牙」版も↓
そして「エンゲツ」と「紅牙」くらべてみた↓