タイラバで釣れない人がやりがちな6つ|着底やヘッドの重さで自分もつまずいた
同じ船に乗って、同じ時間だけ巻いているのに、隣は釣れて自分だけ釣れない。
タイラバを続けていると、一度はこの状態に出くわしますよね。

落として巻くだけって聞いたのに、全然アタリがないんです…

何から変えればいいのか、順番がわからなくて。
着底の取り違え、竿での誘い、ヘッドの重さの偏り、真似のしかた、仕掛けへの不信、試すつもりで試さない癖。
この6つのうち5つは、自分が実際にやらかしたことです。
残りのひとつ、巻き方の話は失敗談ではなく、イワシの時期に試している引き出しです。
この記事でわかること
- 着底を見落とす理由と、スプールで底を見る方法
- 等速巻きを崩すとき、竿ではなくリールの回転で変える理由
- ヘッドの重さと素材が1種類だと困る場面
- 釣れている人の「何を」真似ればいいか
- 信じきれない仕掛けと、試すつもりで試さない癖
- 着底と巻き上げ距離が数字で見えるカウンター付きリール2台
タイラバで釣れないとき、最初に見直すのはどこ?
まず疑いたいのは、着底が取れているかどうかです。
ダイワのタイラバ解説でも、テスターの船長が「着底が分かることが絶対条件」とはっきり書いています。
マダイは基本的に底付近にいる魚なので、底が分からないうちは釣りが始まりません。
ほかの5つは、着底が取れたうえで効いてくる話です。
- 着底:船が流れていると、底に着いてもラインは出続ける
- 巻き方:等速を崩すなら、竿ではなくリールの回転で
- ヘッドの重さ:1種類だけだと、シルエットを変える手が打てない
- 真似のしかた:効いている要素は日によって違う
- 仕掛けへの信頼:不安なまま巻くと粘れない
- 試す癖:「今日は試す」が、いつもの釣りに戻ってしまう

着底の話は地味なんですけど、ここを飛ばしてカラーで悩むのは順番が逆かなと思います。
着底したのに、まだ落ちていると思っていない?

ボートに乗り始めたばかりの頃、自分はこれをやっていました。
船は風や潮で流されるので、タイラバが底に着いたあともラインは引き出されていきます。
陸っぱりしか知らなかった自分は、止まらないラインを見て「まだ沈んでいる途中」と受け取っていたんです。
実際にはとっくに底に着いていて、タイラバを底に置いたまま、ラインだけを送り続けていたことになります。
これでは巻き速度もカラーも、試す以前の段階。
陸っぱり上がりの人がつまずきやすいのは、まさにこの思い込みです。
ダイワの解説が勧めているのは、クラッチを切ったあと、スプールの回転が一瞬止まる瞬間を見逃さないことです。
スプールに軽く指を添えるサミングをすると、着底が格段に分かりやすくなるとも書かれています。
指の押さえ方で落下速度を調整できるのも、ベイトリールならではの利点ですね。
ダイワの船長は、着底したタイラバが止まった瞬間に、追ってきたマダイが見切って離れてしまうと説明しています。
底で止めずにすぐ巻き上げる動作は「タッチ&ゴー」と呼ばれ、この間が短いほどフッキング率に直結するそうです。
海中ではPEラインがたわんでいるので、着底直後の数回転は意識して速く巻き、たるみを回収するのがコツとされています。
ラインを斜めに入れるとレンジを長く引ける反面、斜めになるほど潮の抵抗を受けて着底が分かりにくくなるのが難点。
ダイワの解説も、軽いタイラバで底が取れなくなるのは本末転倒だとして、まずは確実に着底が分かる重さを選ぶよう書いています。

ラインが止まらない=まだ落ちてる、は陸っぱりの感覚なんですよね。船の上では一回疑ってかかるくらいでいいと思っています。
巻きを変えたいとき、竿で動かしていない?

タイラバの基本は、ハンドルを同じ速度で回し続ける等速巻きです。
ダイワの解説では、巻き上げる距離の目安を水深の3分の1から2分の1程度としています。
等速で巻けるようになると、潮の重さの変化やちょっとした違和感が手元で分かるようになる、というのも同じ解説にある話です。
そのうえで、等速を崩したほうが食う日があるのも確か。
自分の場合、そういう日に当たるのはイワシがベイトになる夏から秋にかけてです。
ここでやりがちなのが、ジギングのつもりで竿をあおって緩急をつけること。
でもタイラバのロッドは柔らかく、あおって付けた緩急はほとんど効きません。
変化をつけるならハンドルのほうで、回す速さを少し上げたり落としたり、見た目には分からないくらいの差をつけます。
ただ正直なところ、これは毎回効く手ではないんですよね。
むしろ効かない方が多い(笑)。
等速巻きで反応が出ないときに一度試す引き出し、くらいの位置づけがちょうどいいです。

竿をあおっていいのは、着底直後に巻きが間に合わないときくらい。ダイワの船長も、その場面での使い方として紹介しています。
ヘッドの重さ、1種類しか持っていない?

一度、手持ちのヘッドが偏っていたせいで、どうしようもなくなった日がありました。
隣の同船者は30gの超軽量タングステンで次々に掛けていて、こちらは60g以上の鉛しか持っていない。
重さは倍以上違うのに、水中のシルエットは向こうのほうがずっと小さいわけです。
その日の釣果は同船者13枚に対して、自分は3枚。
試しに鉛を重いものに替えてみても、差は縮まりませんでした。
沈む速さの問題ではなかった、ということになります。
ただ、同じ30gの鉛と比べたわけではないので、シルエットが原因だと言い切ることはできません。
その日はたまたまシルエットが答えだった、というのが自分の実感です。
はっきり言えるのは、ヘッドが1種類の重さと素材だけだと、シルエットで合わせる手がそもそも打てないということ。
ダイワのテスターも、ヘッドはシルエット・波動とも小さいものから少しずつ大きくしていくのが基本だと書いています。
タングステンは鉛より比重が高いので、同じ重さでもヘッドを小さくできます。
そのぶん値段は上がるので、鉛との差はタイラバヘッドのタングステンと鉛を1g単価で比べた記事で確かめてから揃えるのがおすすめ!
何gを用意するかは釣り場の水深と潮次第なので、ダイワの解説にもあるとおり、予約のときに船長へ「今、何gの何色が釣れているか」を聞くのがいちばん確実です。

タングステンを全部の重さで揃えるとお財布がもたないので、よく使う重さだけでも小さいシルエットを1個入れておくと、手詰まりは減らせるかなと思います。
釣れている人の真似、全部そろえていない?
さっきの13枚と3枚の日には続きがあります。
悔しくて、すぐにタングステンを買いました。
ところが次の釣行でそれを使っても、簡単には釣れなかったんです。
あの日効いていたのはシルエットで、タングステンという素材そのものではなかったと今は考えています。
隣で釣れているのと同じものを付ければ同じように釣れる、と以前は単純に考えていました。
でも、効いている理由がサイズなのか、色なのか、スカートなのかは、その日にならないと分かりません。
見るべきは「今日は何を真似すると効くのか」と、それを自分の手持ちでどう再現するかです。
ダイワの船長が挙げている観察ポイントは、ヘッドの重さと色、ネクタイの種類とカラー、巻き速度の3つ。
道具は手持ちでそろわないことがあっても、巻き速度だけはその場で真似できます。
周りに釣れている人がいない日は、自分で「今日はこれかも」と当たりをつけて、ひとつずつ替えていくしかありません。

真似は全部コピーするより、1個だけ合わせるほうが、何が効いたのかあとで分かるので次につながりますね。
自分で信じていないタイラバを巻いていない?
数年がかりで、タイラバを数十個自作していた時期があります。
鉛のヘッドをまとめ買いして、ネクタイやスカートはメーカーのセット品とバラ売りのワームを組み合わせ、鮑シートを貼ったこともありました。
安く上がるのは確かです。
ただ、今は作っていません。
理由のひとつは、同船者が使う市販品、とくにその時々の流行りものが、やっぱりよく釣れたこと。
もうひとつは、自作だと船の上で話のネタになりにくいことでした。
最新のタイラバなら隣の人とも話が弾みますが、手作りのヘッドはとにかく地味。
安いんですけどね。
それとは別に、作った本人が自作品を信じきれていなかった、というのもあります。
器用なほうではないので、巻きながらずっと「これで本当に釣れるのか」と思っていました。
実際、自作を使っていた頃は釣果も伸びていません。
道具の性能とは別に、自分がその仕掛けを信用しているかどうかが、釣果に響いていたんじゃないかと思っています。
ショアジギングでも同じで、ジグを何種類も持ち歩くには財力と体力と気力が要ります。
手元に信用できるジグが1本もない日は、釣れる気がしない=面白くない。
面白くないから、粘るべき時間に粘れません。
逆に、定評のあるジグが入っていると、根拠はなくても釣れる気がして頑張れる。
その粘りが釣果につながっているんじゃないか、というのが自分の見立てです。
僕はね。
他の人は知らんけど。
なので、高いタイラバを買えば釣れる、という話ではありません。
自分が信じて巻き続けられるものを持って船に乗れば、粘れる時間は変わると思っています。

自作が悪いわけじゃなくて、作るのが得意で自信を持てる人なら全然アリだと思います。自分は器用じゃなかった、それだけです。
「今日はいろいろ試す」と決めたのに、いつもの釣りをしていない?
釣りに出るたびに「今日はいろいろ試して、何が効くか確かめよう」と思って出ます。
でも気づけば、その場の気分で、釣れた実績のあるものばかり使っている。
エリアトラウトに行ったときも、投げたのは結局スプーンやクランクベイト、セニョールトルネードといった釣れた実績のあるものばかり。
試す予定だったポッパーは結ばないまま、夕方まで釣りができる日だったのに昼過ぎで切り上げました。
空腹には勝てなかった。
帰り道で「あのとき、あのルアーを使っておけば」と後悔するところまでが毎回の流れです。
タラレバのオンパレードになるのは釣り人のサガ。
タイラバで言えば、ネクタイやカラーを替えるつもりで船に乗ったのに、朝いちばんに付けた組み合わせのまま一日が終わる、というパターンになりがちです。
ダイワの船長は、上手な人ほど釣れているものを素直に真似しつつ、あえて真逆のセッティングを試す遊び心も持っていると書いています。
試して反応がなければ、すぐに釣れているパターンへ戻す。
戻る場所が決まっていれば、1回くらい冒険してもいいですよね。

偉そうに書いてますが、自分もこれはまだ直せていません。次こそは…と毎回思ってます。
着底と巻き上げ距離を見やすくする道具は?
6つのうち、道具で手助けできるのは着底と巻き上げの距離です。
ダイワの解説でも、水深の目安を目で確認できるカウンター付きのリールが勧められています。
カウンターがあれば、着底したときの水深と、そこから何m巻き上げたかが数字で見えます。
「水深の3分の1から2分の1」で落とし直したいときも、数字があると迷いません。
| モデル | 定価(税別) | 自重 | ギア比 | 巻取り長さ | PE糸巻量 | カウンター以外の機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| エンゲツCT 150HG | 34,800円 | 230g | 7.3 | 73cm | 0.8号-400m | フォールレバー・巻上距離アラーム |
| 紅牙 X IC | 16,000円 | 240g | 4.9 | 54cm | 0.8号-300m | なし(ICカウンターのみ) |
シマノ 25エンゲツCT 150HG
シマノのエンゲツCTは、カウンターに加えて、フォールレバーと巻上距離アラームを備えたタイラバ用ベイトリールです。
フォールレバーはサミングをしなくても落下速度を調整できる機構で、指で落下速度を加減するのに慣れないうちは助けになる装備です。
巻上距離アラームは、設定した巻上距離ごとに音で知らせてくれるので、巻き上げ距離の管理と等速のリズムキープに使えます。
150HGはハンドル1回転で73cm巻けるハイギアで、左巻きは151HG。
定価は34,800円ですが、シマノは実売が定価より下がりやすいメーカーです。
ギア比違いのPGや上位・下位モデルとの違いはシマノのタイラバリール「エンゲツ」3機種の比較で見られます。
ダイワ 紅牙 X IC
ダイワの紅牙X ICは、ICカウンターを積んだ紅牙シリーズのエントリー機です。
定価16,000円で、ダイワの解説が勧める「PE0.8号を300m」がちょうど巻ける糸巻量になっています。
ギア比はメーカーが「楽巻き仕様」とうたう4.9。
フォールレバーのような機能は無いので、着底はサミングで取ることになります。
紅牙のなかで上位機と迷うならダイワのタイラバリール「紅牙」全7シリーズの比較、他社も含めて価格帯で選ぶならダイワ・シマノ・アブのタイラバリールおすすめ12選が早いです。

カウンターが付いたからといって釣れるわけじゃないけど、着底と巻き上げ距離が数字で見えると、どこでつまずいたのか振り返りやすくなりますね。
タイラバで釣れないときのよくある質問
等速巻きのスピードはどれくらいがいい?
決まった速さの数字はなく、まずは同じ速度で巻き続けるのが基本です。
ダイワの解説では、活性を探るために速巻きやスローを試すのは有効とされています。
どこまで巻き上げたら落とし直す?
ダイワの解説での目安は、水深の3分の1から2分の1程度まで。
春はマダイが長い距離を追う傾向があるため、少し高めのレンジまで巻き上げるのが有効とも書かれています。
ヘッドは何gを選べばいい?
確実に着底が分かる重さが前提です。
合う重さは釣り場の水深や潮で変わるので、予約のときに船長へ今釣れている重さと色を聞くのが確実です。
アタリはあるのに食わないときは?
ダイワのテスターは、追尾があるのに食ってこない場合は、巻きスピードか、タイラバの色やシルエットが合っていないサインだとしています。
一度に全部を替えず、少しずつ調整するのがコツですね。
カウンターのないリールでも釣れる?
カウンターが無くても、釣れること自体は変わりません。
ただ、カウンターがあると着底した水深と巻き上げた距離が数字で分かるので、落とし直すタイミングで迷わなくなります。

